リュウノヒゲの瑠璃色の実を探す時の、真剣な表情と見つけたときのうれしそうな表情。
生きるために一生懸命だから、一生懸命さ故のおかしさも感じられる。
まぁ、半分以上そうさせているのは、僕らカメラマンも影響しているのだけれど・・・。
  ヒレンジャク(緋連雀 Japanese Waxwing)

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 リュウノヒゲの実と書くけれども、本来の果実になる部分は早い段階ではがれ落ち種子がむき出しで色づいている
のだそうだ。
この種子のむき出しの青い種と、青い部分をはぎ取った種子を両方播き比べたところ、剥いて播いたものの方が発芽の確率が数倍高かったと「埼玉県農林部 花と緑の振興センター」の報告にあった。
この実=種子を食べるレンジャクやシロハラなどが、種子散布に多大な役割をしているのかもしれない。

                  
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 大概はその場でバクバクと2~3粒食べては飛び立つが、時に咥えたまま飛び立って近くの木の中段の枝でゆっくり飲み込むなんてこともある。
咥えながら飛んでいるところを、と狙うがなかなか・・・。

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 狙いを定めて飛びつく瞬間は、割と撮れるんだけれども。 

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 リュウノヒゲの名前の由来は、能面の翁の髭からきているそうだ。
能楽の白髪の老人を「尉 じょう」といい、頭部の灰白色の尉鶲=ジョウビタキの名の由来になっているが、その葉が髭のような所から尉の髭。
転じてジャノヒゲとかリュウノヒゲとなったそうだ。
僕の子供の頃、東京の下町では「ジジヒゲ」とも呼んでいた。 

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 いろいろな態勢から狙いを定めて飛び降りる。
逆光は残念だが、動かずにいればレンジャクも同じ場所で何度も繰り返してくれる。
撮影していても楽しい。
 
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 時に、二羽三羽がすぐ側で並ぶときがある。
そんな時は片方が実を見つけると、誇らしげな顔とちょっと羨ましげな顔が並ぶようで微笑ましい。

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 単独で飛ぶ。
シンクロして飛び立つ。

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 少し離れた実を見つける。

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 今期はホザキヤドリギ・ナナカマド・ノイバラ・ヤドリギ・ヤブランにリュウノヒゲと楽しませてくれたレンジャクも、もう繁殖地に帰るころ。
近年は、一年おきに房総まで相当数が飛来する隔年傾向がなくなって、3/4年周期になってしまった感がある。
今度はいつ会えるだろうか?
春の日射しの中で、また来年ね!と挨拶して帰路についた。


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by photo-etudes-eiji | 2018-03-23 18:40 | 野鳥 | Comments(0)

 3月、桜が咲く頃になると、冬鳥たちは夏の繁殖地に帰って行く季節。
都市公園ではその途上のヒレンジャクが、ヤブランの黒い実やリュウノヒゲのラピスラズリのような瑠璃色の実を食べている。
初めて見たときは、まるでリュウノヒゲの緑の葉の海を泳ぐかのように、探し羽ばたく姿に感動したものだ。
 ヒレンジャク(緋連雀 Japanese Waxwing)


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 様子見の先見役が降りると、他の個体も一斉に降り出す。

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 ドドッと降りてパクパクと2~3粒食べると、ドッと一斉に引き上げる。
そしてまたしばらくすると、一羽が降り・・・。 

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  あちらこちらに降り立っては、実を探す。

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 細い小枝に掴まって、リュウノヒゲの実を探す姿は何ともユーモラスだ。
背伸びしてみる・体をひねって探す・・・何とも微笑ましい。

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by photo-etudes-eiji | 2018-03-22 22:25 | 野鳥 | Comments(0)

 山を下りて村を過ぎ町に入ったかというところで、前方の電柱に無数の鳥が!
安全確認をして、路肩から双眼鏡で覗くと薄暗いがレンジャクのようだ。
一目、150+の大群が電柱の十字に交差した電線上に鈴なりだ。
時間はもう、17:00。
陽は山の端に隠れた。
窓を開けてカメラを向けようとしたら、四方に逃げられた。
とっさに思い浮かんだのは、周辺に点々とあるリンゴ畑。
これは間違いなく、集団で夕飯に来ていたのだ!
 ヒレンジャク(緋連雀 Japanese Waxwing)

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 なんとか一時路上駐車できる場所まで移動して、500mm手持ちで探す。
レンジャクは、20~30羽の群れに別れて飛び立ったが、そう遠くには行っていない。
神社の高いケヤキに10数羽、3つばかり先の電柱にも30~40羽の群れが行っているはず。
電線の一羽をレンズで覗くと、ヒレンジャク。
 100mほど離れた民家のテレビアンテナに、数羽が入れ替わり立ち替わりとまる。

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 下に水場か餌場があるに違いないと、そっと近づくと・・・。
周辺に50羽近くがアパートの屋根や路肩の木立に。

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 そして、20羽近くが地面に降りている。
10本ほどの木が植えられたリンゴ畑の、傷ついて捨て置かれたリンゴを食べているのだった。

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 雪の中で冷蔵され、その雪が解けて現れた熟柿のようなトロトロのリンゴに群がっている。

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 地面の比較的綺麗なリンゴで撮りたいと思うが、へたに動けば一斉に飛び立って逃げられる。

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 かといって、枝と幹に邪魔され綺麗なリンゴは見えてもレンジャクが死角に(>_<)

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 なんとか雰囲気だけ撮って、時間切れの暗さに!
 
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 信州の鳥友達から聞いていた、「レンジャクはリンゴ畑に寄る」というのを、初めて見ることができた。

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by photo-etudes-eiji | 2018-03-13 07:00 | 野鳥 | Comments(0)

 ヒレンジャクやキレンジャクは冬季、ヤドリギや柿・カンボクの実やサンシュユ・ズミ・エノキの実などを食べる。
集団で飛来したヒレンジャクの群れが、ケヤキの樹冠に留まった。
 ホザキヤドリギは中部地方以北の本州、および朝鮮半島、中国に分布するという。
しかし、房総では見たことがなく、関東でも水上あたりまで行かないと見られないような気がする。
宿主の落葉とともに自分も落葉するため、黄色い実が落ちるとまったく分からなくなる。
 やがて、一羽が偵察するかのようにホザキヤドリギに降りた。

 ヒレンジャク(緋連雀 Japanese Waxwing) ホザキヤドリギ (穂咲宿木)

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 警戒しながら一粒二粒とホザキヤドリギに実を丸呑みし始めると、第二陣の2・3羽が降下。     

                       
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 やがて、集団が一斉にホザキヤドリギの株に雪崩打つ。
アァ、あの枝垂れたあたりに来てくれればスッキリとした絵になるのだが・・・。


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 そう期待しても、野鳥にとっては安全な=枝被りの中が良いに決まっている。

                  
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 このポイントのホザキヤドリギは、随分と弱ってきている。
以前なら、バックの黒い枝も黄色い実に覆われていて、青空と黄色い実のボケになって良い雰囲気だったのに。

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 何とかすっきりした絵にと思っても、あれよあれよという間にドドッと集団が来て・・・。


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 実が少ない分、たくさんが群がっていても表情がわかるのは良いのだが・・・・。


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 結局、トリミング前提でという撮り方しかできない。
まぁ、得意そうな顔!

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  バックのうるさくないところ、バックが青空になるところ・・・と、瞬時に判断してシャッターを切るのだけれど・・・。
なかなか思うようにはいかない。

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 半分あきらめてヒレンジャクを楽しんだ。
 
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 飛びついた瞬間だけほぼ被りなく・・・。

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 手こずるこちらを、実を咥えながら笑っているのかな?

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by photo-etudes-eiji | 2018-01-16 23:18 | 野鳥 | Comments(0)

ヒレンジャク来たる!

 首都圏を今期最強の寒波が襲い、待たされたレンジャクがやってきた。
初冬に北海道や東北から入りだし、暮れに信州の鳥友から「ヒレンジャク数羽にキレンジャクが一羽いた。」などとメールがきていた。
やっと、三ヶ所のポイントでレンジャクに会えた。
つぶさに見、探したが・・・キレンジャクは混じっていなかった。
  ヒレンジャク(緋連雀 Japanese Waxwing)

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 早朝に飛んできたのは40羽ほどの群れだったが、最終的には63羽まで数えられた。
欅の樹冠部に飛来しては、しばらくマッタリと周囲を眺め・・・やがて一羽がヤドリギに。
すると、2・3羽が続き、一斉に降下しヤドリギに鈴なりになる。
 
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 ヤドリギは半寄生で、宿主木からミネラル分などを得、光合成は自身でおこなう。
レンジャクの飛来を期待してあちこちのヤドリギを見るが、飛来・逗留のポイントは年々宿主木やヤドリギ本体が弱ってきている。
 
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 半寄生のヤドリギ類に寄生されると、寄生された木は弱り、やがて枯死することがあるのだろうか?
「宮崎市の公園緑地における半寄生植物オオバヤドリギの繁茂」という研究論文によると、
「マテバシイの衰退度とオオバヤドリギの被覆面積との間には、強い正の有意な相関が認められた」そうだ。


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 ヤドリギの種子は果実の内部に詰まった粘液に守られているため、鳥の消化器官を通り抜け、糞とともに排出される。
そのうちの、樹上に落ちて貼り付いた種子が発芽して根を下ろし成長する。
下の写真には、種子を散布?するヒレンジャクが写っている。

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 かつては100羽以上が飛来しながら、このところまったくと言ってイイほど飛来を確認できなくなったポイントがある。
僕が見ていないだけなのか、樹勢が弱まった所為なのだろうか。
それにしても、レンジャクの集団飛行・集団採餌は見事。
下写真には40羽しか写っていないが、右側の枝にもう13羽がいる。
 
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 ヒマラヤスギだろうか?
緑の常緑樹の枝に鎮座する絵も、また良いものだ。

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 ポイントのケヤキのヤドリギを集団で食べては、次の木に次の木にと移動してゆく。
それというのも、宿主木の衰えとともに宿り木自身も弱くなっているせいなのだろう。
以前は同じ木に何度も来て、滞在時間も長かったのに・・・・。
飛翔写真を撮るにはいいのだが・・・。

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 宿主木もヤドリギも弱まったせいか、スッキリとした採餌ーンが撮れない。
トリミング前提でガサガサの中のレンジャクを撮った。
それはまた、後で。

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 別のポイントでは、20羽+の群れが来た。
こちらも、しっかり確認したがヒレンジャクばかりだった。

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 飛来して間もないせいか、行動範囲もそう広くは無いような感じだった。

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 しばらくいてくれれば良いのだが、一ヵ所目のポイントでは翌日は10数羽しか出てこず。
二ヵ所目では遠く南に通過してゆく群れ。
 それでも、今年はレンジャクとのいろいろな出会いがありそうなのがうれしい。


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by photo-etudes-eiji | 2018-01-15 06:00 | 野鳥 | Comments(3)