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コムクドリの頬斑

 フィリピンやボルネオなどから、夏鳥として日本に繁殖に渡って来たコムクドリ。
そのコムクドリが、たまたま別件で立ち寄った印旛沼の桜並木にやって来ていた。
 コムクドリ (小椋鳥 Chestnut-cheeked Starling)

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 Chestnut-cheeked Starlingは、栗色の頬をしたムクドリ
ムクドリに比べて樹上性の強い鳥。
この点では、谷津干潟に昨年暮れから新年までいたカラムクドリと同じだが・・・はるかに可愛い(^^;)
 コムクドリ ♀タイプ

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 ところが、このコムクドリ子供っぽい可愛らしい顔をしているが、なかなかのプレイボーイ。
 コムクドリ ♂ Collaredタイプ (小椋鳥 Chestnut-cheeked Starling)

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 一夫多妻になることが多いらしい。
しかも、最初に孵った雛の世話はするが他の巣の子育てはそれぞれ雌任せの無責任さ。
そのためメスだけが子育てをするしかなく、餓死してしまうこともあるとか。
 コムクドリ ♀タイプ

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 ピーギュルギュルと地鳴きしては、桜の枝から次の桜の木に移って、枝についた虫などを食べている。
 コムクドリ ♂ Collaredタイプ

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 クモや昆虫を捕食し、ヤマザクラなどの木の実もよく食べるという。
サクラは、コムクドリにとってはなじみ深い樹木ということなのだ。
 コムクドリ ♂ Patch Cheekedタイプ  

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 営巣は、アカゲラなどキツツキ類の古巣や人家の戸袋なども利用することがあるそうだ。
その上、時にはつがいで巣の主を追い立てて使用中の巣を乗っ取ることもある、というから可愛い顔をしてなかなかしたたかだ。
 コムクドリ ♀タイプ

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 コムクドリについての研究で興味深いのは、北海道東海大学の竹中万紀子さんのもの。
コムクドリ♂の、頬の栗色の斑と繁殖傾向について調べている。
 コムクドリ ♂ Patch Cheekedタイプ

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 その論文によれば、コムクドリの栗色の頬の斑は3タイプ(PCタイプ=Patch Cheeked・Cタイプ=Collared・中間タイプ)に分けられ、繁殖傾向を調べている。
下の写真は、コムクドリ ♂ Patch Cheekedタイプ。
頬の斑がPatch=パッチ(つぎあてとか付けぼくろとか)のようなPatch Cheekedタイプは、一夫二妻になる個体が多かったそうだ。

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 コムクドリ ♂ Collaredタイプ は、頬の斑がエリマキ状になったタイプ。
このCタイプでは、一夫二妻となる個体は観察されなかったそうだ。

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 今回の撮影では中間型とするのにちょうど良い個体は撮れなかった。
したがって、ここで表記したタイプは一応の参考程度だ。
 コムクドリ ♂ Collaredタイプ

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 コムクドリは一夫多妻とは聞いていたが、こうした傾向があることは最近まで知らなかった。
なかなか興味深い研究で、撮影しながら三タイプ・三タイプ!とできるだけ喉廻りを確かめられる絵を撮っていた。
いずれまた、高原で出会えるだろう!
 コムクドリ ♂ Collaredタイプ


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by photo-etudes-eiji | 2018-04-18 18:00 | 野鳥 | Comments(2)