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 渓谷の朝は、片側だけが陽差しを浴びる。
ウグイスが鳴き、コルリがさえずる。
ジョリジョリはメボソムシクイで、ルリビタキもコマドリも増えてきていた。
谷底から高く伸びたコメツガの天辺で、コマドリがさえずっている。
枝と枝の隙間から覗くが、光が降りてきていないので明暗差がつらい。
 コマドリ (駒鳥 Japanese robin)
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 近くにいたコマドリが、対抗して樹林の中で大きくさえずりだした。
なかなか見つけられない!
隙間から目をこらして探し廻れば、折れた枝の先にいるのをやっとの事で見つけた。
 コマドリ (駒鳥 Japanese robin)

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 ウグイスが、笹の中を動き回って近づいてきた。
ピョンと跳びだしたのは目の前の枯れ枝。
こちらを見て、珍しいものを見たかのようにキョトンと・・・。
一生懸命にさえずっているときは細身に感じるウグイスの、こんな感じもかわいい。
 ウグイス  (鶯 Japanese bush warbler)

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 ルリビタキも寄ってきた。
距離を置いて眺めていると、残雪の残る斜面の方に行く。
 ルリビタキ(瑠璃鶲 Red-flanked bluetail)
 
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 枝から斜面の地表に飛び降りては獲物を捕まえ、次の枝へ・・・。
もう少し・・もう少しと祈るような気持ちで待って、やっとバックに残雪を入れることが出来た。
 ルリビタキ(瑠璃鶲 Red-flanked bluetail) 

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 コマドリは数個体はいるだろう。
なかなか姿を現してはくれず、笹薮の中・斜面の木々の中を動いている。
やっとの事でその姿を見つけても・・・なかなかジックリとは撮らせてくれない。
 コマドリ (駒鳥 Japanese robin)

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 谷の古木の中に、キビタキが上ってきた。
ダケカンバだろうか、縦横に伸びた枝の中に鮮やかな黄色!
若葉がまだまだ繁りきらない谷間の枝では、光を受けて黄色は目立つ。
盛んに枝に付いた虫を探しているのだろう。
 キビタキ(黄鶲 Narcissus flycatcher)

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 笹薮の中を動いていたコマドリが、枝に上がった。
見ればクチバシの先に、汚れがついている。
笹薮の中をピョンピョンと採餌して回っていたのだろう。
もう抱卵がはじまっているだろうから、またしばらくは探しづらくなるだろうか?
今年も無事に、巣立ちを迎えられれば良いのだが・・・。
 
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by photo-etudes-eiji | 2019-06-17 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

亜高山を廻る

 梅雨前の亜高山へ、車を走らせる。
ウグイスが鳴き、メボソムシクイが所々で♪ジョリジョリ♪と唄う。 
狙いはジュウイチだったが・・・杜鵑類の声がしない。
撮りたい気持ちばかりが先に立って、フライングしたかな~~?
まだ、登ってきていないのかもしれない。
遠くのシラビソの天辺に、♪フィーフィー♪と、ウソがやって来て鳴いた。
 ウソ ♂(鷽 Eurasian bullfinch)

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 しばらく待っていると、だんだんと近づいてきた。
樹木についても知らないことばかりで、ヒノキの若木だろうか?サワラとかだろうか?なんとも判断できない天辺に止まった。

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 そのうちに近くの良いところにやって来て、お見合い状態に。
この木も、白樺・ダケカンバ・ブナ?なんだろなぁ?
 ウソ ♂(鷽 Eurasian bullfinch)
 
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 「冬山の番人」=コガラがやって来た。
この木はシラビソかオオシラビソ。
毎年図鑑を見て、解ったようなつもりになっては・・・翌年、また解らなくなる。
 コガラ(小雀 Willow tit)

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 ♪ジョリジョリジョリ♪と、あちこちで鳴いていたメボソムシクイが姿を見せてくれた。
 メボソムシクイ (目細虫食  Japanese leaf warbler)


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 いつもなら、もうとっくに上ってきてさえずっているはずのルリビタキの声がしなかった。
まだ上がってきていないのかと、少しくだって登山道に続く道を歩くといたいた!
まだ、ペアになっていないのか?よくわからないが、道沿いに採餌していた。
 ルリビタキ(瑠璃鶲 Red-flanked bluetail)

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 ルリビタキはさえずることもなく、枝から枝へ渡っては地面の獲物を探し回っている。
日当たりの良い登山道への道は、やっと若草が伸び出してきたばかり。
もう少ししたら、ルリビタキも天辺でさえずってくれるようになるだろう。
この時は会えなかったが、コルリの声もしたからジュウイチももうすぐやってくるだろう。

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by photo-etudes-eiji | 2019-06-05 19:00 | 野鳥 | Comments(0)

紅梅のルリビタキ ②

 冬のルリビタキの撮影が悩ましいのは、毎年のようにあちこちで「ネコにやられてしまった」「死んでしまった」などという話が流れてくること。
かつては、そんなこともなかったフィールドが・・・。
 最近は、その懸念の広がりからカメラメーカーもHPで注意喚起している。
 キヤノン 生物多様性の取り組み 野鳥撮影のマナー 
(https://global.canon/ja/environment/bird-branch/how-to-photograph-birds/manners/index.html)

 
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 日本野鳥の会でも、野蝶撮影についてマナーを提示している。
日本野鳥の会千葉県でものっていたが、どこに行ったのか分からないので、ここでは野鳥の会神奈川のHPを紹介しておこう。
(http://kanagawasib1.blogspot.com/2012/12/blog-post_8311.html)


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 当然のことだが、これらの写真は餌撒きなどいっさいせずに撮ったもの。
紅梅ももう終わった頃だろうから!
 
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by photo-etudes-eiji | 2019-03-02 21:34 | 野鳥 | Comments(0)

紅梅のルリビタキ ①

 朝のうち、誰もいない暗い杉林の林縁でかすかに地鳴きしていたルリビタキ。

近くには咲き出した紅梅があるので可能性はあると待っていると、気温が上がり地面の昆虫が動き出す頃出て来てくれた。

 ルリビタキ (瑠璃鶲Red-flanked bluetail



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 最近はなんでもだが、ルリビタキとカワセミは二昔前から野鳥カメラマンにオモチャにされるキレイな鳥。 
「餌付け撮影」というマナー違反のカメラマンの画像が、この時季になると「梅ルリ」としてあちこちに出てくる。
それらはルリビタキだけを大きくトリミングして餌を隠したり、「そんなことまでするか!」と思うことまで・・・。
そんなことから、夏場の大自然の中でのルリビタキはよく撮っても、冬場の都市公園などでのルリビタキはかわいそうに思えてルリビタキを目的に撮影に出かけることは少なくなっていた。
 紅梅に近づいたルリビタキは、枝にのって地表の虫を探しはじめた。 

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 枝から獲物を探し、地上に降りては採餌する。
ルリビタキの好物はクモやムカデなどの節足動物。
雑食性で節足動物のほか、晩秋から初冬には柿を食べたりもする。
 背中を向けて何かを食べ、こちらを警戒。

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 ふたたび三度、梅の枝に戻っては獲物を探す。
ルリビタキは「遅延羽色成熟」
雄は二年ほど雌と同じような羽衣で過ごし、三年目四年目と瑠璃色が綺麗に出てくる。
それを考えると、三年目くらいの個体だろうか。

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 ルリビタキの「遅延羽色成熟」についてはいろいろ研究がなされ、雄同士が戦った時の羽衣の組み合わせによって戦いの激しさが違ったことなどが明らかにされている。
「威嚇だけで終わる」「追いかけに終わる」「直接闘争に発展する」など調べた結果から、一年目の若い雄はあらかじめ雌に似た羽衣で自分が弱い立場であることを知らせ、年上の雄の怒りを和らげ無用な闘争を避け怪我のリスクを減らそうとしているとまとめてあった。



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 ルリビタキの野生での平均寿命は四年ほど読んだ記憶があるが、シジュウカラ は成鳥の平均寿命1年8か月とか。
そんな厳しさの中に生きてきて美しい羽衣をまとったルリビタキは、しばらく紅梅の回りで採餌してくれた。


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 何を捕まえ食べているのか、地面に下りたときに注意して撮ってみた。
これは何だろうか?カメムシのような形をした虫を咥えている。


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餌をとってその場で食べるときも、枝に上がってからの時もあった。
こちらはクモのような感じだ。


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 久しぶりに大好きな野鳥、ルリビタキに遊んでもらった。
ルリビタキ(瑠璃鶲 Red-flanked bluetail)

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by photo-etudes-eiji | 2019-02-28 20:01 | 野鳥 | Comments(0)

天辺ルリビタキ

 標高を1500mからさらに上げて、高原の道を走る。
梅雨の晴れ間、吹く風は爽やかで木々の緑がまぶしいほどに輝く。
要所要所で車を停めては、広大な山裾を眺める。
亜高山帯の山肌を埋める緑に、いろいろな小鳥達がさえずる。
「♪ホーホケキョ・・・ケキョケキョケキョ」ウグイスは元気が良い。
「♪ジョリジョリジョリ♪」とメボソムシクイが、姿も見せずひっきりなしに鳴く。
遠くのカッコウの声は、谷筋にもよく響く。
シラビソやオオシラビソがあちこちに突き出て、今年はキレイな実を付けている。
いた!
ルリビタキがシラビソの天辺で「♪ルリビタキだよー・・・ルリビタキだよー♪」とさえずっている。
 ルリビタキ(瑠璃鶲  Red-flanked bluetail)

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 シラビソがキレイな実をたくさん付けてくれているのが、何よりうれしい。
ルリビタキの羽色に、この青紫の実がなんてよく似合うのだろうか!
もっと近ければとも思いながらも、できるだけたくさんの実を入れたいと矛盾した気持ちになるうれしさ。


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 ルリビタキは漂鳥。
夏は高山で、冬場は標高を下げて都市の公園などで見られるが、真冬の零下の標高1500mで出会ったときはビックリしたものだ。
夏も、標高1500~2000mくらいで営巣すると思っていたが、標高3032.9mの仙丈岳の下り2800mあたりで子育てしていたのにも驚かされた。

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 それにしても、シラビソの実に目を奪われる。
アァ、あの枝なら・・・こっちの枝も素敵だ・・・。
ルリビタキは、数個体があっちでこっちで鳴いてくれる。

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 ひとしきり天辺ルリビタキを撮って、路肩も歩いてみる。
ウグイスが鳴き、オオルリが梢でさえずり、谷からはコマドリの声。
日本三鳴鳥の鳴き比べだ!
樹林を動くものを追うと、ルリビタキの♀。
多分ダケカンバだろう。
樹皮のはがれ方がそれらしい。

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 一瞬で隠れた♀に変わって、護衛するように出てくれたのは♂のルリビタキ。
しっかりとこちらを確認された。

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 どうやら、彼らはここで営巣しているようだ。
しばらく観察していると、斜面の笹薮伝いに盛んに♂が採餌しては茂みの奥に消えていった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-06-18 20:05 | 野鳥 | Comments(0)

峠の歌声

 登山用語では「梅雨明け十日」といって、晴天確率が高い日が続くはずなのに・・・、今年はまったく読めない。
山の天気は、ホントウに難しい。
早朝に、峠道をゆっくりと走る。
下界は晴の模様なのに、山は霧が厚い。
そんな中でも小鳥たちは朝の巡回・さえずりに忙しい。
ジュリジュリジュリと、メボソムシクイが相変わらず盛んに鳴いている。
ルリビタキが「ルリビタキー」と鳴くと、コマドリが「ヒンカララ~~~」と答える。
「ガァガァーッ」と鳴きながら、「山の造園家」「森造りの達人」などといわれるホシガラスが朝の巡回にやってきた。
 ホシガラス(星鴉 英名 Spotted Nutcracker)

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 笹藪の中で食事していたウソが、「フィーフィー」と鳴いては枝に出て来て毛繕いを始める。
高山帯では、コケモモの実をついばんだりして鮮やかな色合いを見せてくれるウソも霧の中ではしっとり控えめだ。
 ウソ(鷽 英名 Eurasian Bullfinch)

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 盛んに鳴いているルリビタキを探すと、谷の向こうのシラビソだろうか枝の先にいた。
 ルリビタキ♂ (瑠璃鶲  英名 Red-flanked bluetail )

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 先ほどのウソも一回りしてきたのか、天辺に止まった。
これはオオシラビソだろうか、それともシラビソ?
実があれば判別もできるが・・・。
 ウソ(鷽 英名 Eurasian Bullfinch)

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 谷のこちら側のルリビタキが近づいてきた。
 ルリビタキ♂ (瑠璃鶲  英名 Red-flanked bluetail )

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 ルリビタキは、まだ雛が孵っていないのだろうか?
あるいは、独身の個体なのだろうか?
盛んにテリトリーを廻っては、さえずっている。
コメツガだろうか?ここはお気に入りのようだ。
 ルリビタキ♂ (瑠璃鶲  英名 Red-flanked bluetail )
 
                       
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 道沿いの葉陰で「フィーチッチ」とクロジが鳴く。
クロジのお母さんも出て来てくれたが、枝のうるさいところでボツ。
あちこちに移動しては「ジュリジュリ」「銭取り銭取り」と鳴き続けていたメボソムシクイが、やっと姿を見せてくれた。
 メボソムシクイ(目細虫喰 英名 Japanese leaf warbler)

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 なかなか姿を見せないコマドリも、天辺に出て来た。
そろりそろりと静かに移動して、流れる雲の隙間の青空とバックに半月を入れようと・・・!
 コマドリ(駒鳥 学名 Erithacus akahige 英名Japanese robin)

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 コマドリにピントを合わせて一枚、バックの半月にピントを合わせて一枚・・・などとやっていたら、ヒガラだろうか?
子育て中なのだろう獲物を咥えて飛んできて、コマドリを飛ばせてしまった。

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 がっくりとしていたら、ルリビタキが慰めに近くに来てくれた。
 ルリビタキ♂ (瑠璃鶲  英名 Red-flanked bluetail )

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 ここではメスの姿も確認できたが、まだ餌を運んでいるようではなかった。
チラチラとこちらを見ながらさえずっている。
警戒されてしまった。
 ルリビタキ♂ (瑠璃鶲  英名 Red-flanked bluetail )
                 
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 雲が流れていく。
久しぶりの青い空が気持ちいい。
狙った絵はまたしてもダメだったが、厚い雲ばかり見ていたせいか心はすがすがしさに満たされた。

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 ♪雲が去り【雲が去り】 青い美空(みそら)が見られりゃ 歌いましょう 山鳩の 兄と妹♪
作詞・作曲 坂下 茂己の「山の子の歌」が浮かんできた。
芹洋子さんの歌詞で覚えたようだが、「やまびこの歌」が「山にこの歌」と間違って歌われていたようだ。







                   







by photo-etudes-eiji | 2017-08-04 07:30 | 野鳥 | Comments(0)

 ルリビタキは留鳥または漂鳥だから、一年中どこかで会うことができる。
冬期、低地に移動してきて都市公園などで出会うが、複雑な思いに駆られてしまう。
まるで玩具のように梅だ・ロウバイだと弄ばれ、生餌飼料で「メタボになる」と笑われているのはあまり気持ちの良いものではない。
高村光太郎の詩、「ぼろぼろな駝鳥」が浮かんでくる。

 ルリビタキが、山に帰ってきた。
山のルリビタキは自由だ。
生き生きとさえずり、忙しく渓流を飛び回っている。
 ルリビタキ (瑠璃鶲 Red-flanked bluetail)♂

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 上流から下流へ、苔むした岩の上から沢沿いの小枝に移りまた岩に乗って、見えなくなったと思えば戻ってくる。
三月の大雪で沢の水量は多く、水しぶきが光り輝く。
レンズ越しにルリビタキも、僕を確認したようだ。
羽衣の綺麗な雄の成鳥だ。

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 ルリビタキは、特殊な「羽衣遅延成熟」という発色様式をもつめずらしい野鳥だ。
「性的二型」(雄雌で大きく外見が異なる)の普通の鳥の場合、生まれた翌年の繁殖期に間に合うように換羽によって羽衣が派手になる。
オオルリなどは、生まれたその秋にはもう瑠璃色が広がり、第一回夏羽では成鳥♂と同じになっている。
ルリビタキは初繁殖期の第一回夏羽でも、雌と大差ない羽衣で二年目以降にだんだんと瑠璃色が濃くなっていく。
今回見ることができたのは、二羽の綺麗な雄と雌一羽で、第一回夏羽の個体はいなかった。

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 ルリビタキの英名は、Red-flanked bluetail。
「赤い側面の青い尾羽」という感じなんだが、どう見ても黄色味の強いオレンジにしか見えないから不思議。
 メーテルリンクにからませて「幸せの青い鳥」という話も良く聞くが、童話の青い鳥は「鳩」。
かわいくて綺麗だから、童話の中身まで変えられてしまっているような気持ちがする。

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 近くにはルリビタキの雌がいた。
ルリビタキの雌と第一回夏羽の雄の区別は難しい。
ここでは、アイリングの太さや脇のオレンジ部分の不明瞭さ・嘴基部からの眉斑の様子から雌と判別したが・・・。
 
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 時折、みぞれが舞った。
何度も廻ってきてくれたので、沢の流れを画面にいれ雪粒を丸ボケのように撮ることができた。
うれしかった。

 
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 ここで一休みしたら、一気に高度を上げて繁殖地に上がるのだろう。
少なくとも、標高1500mは超えるはずだ。
仙丈ヶ岳の小屋を下った標高2600mあたりで、巣立ち雛を見て撮ったことがある。
無事にたどり着いて繁殖がうまくいくことを祈った。

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 ルリビタキもコマドリも、オオマシコやヤマセミも・・・野鳥はかわいいが、それを撮る人間には考えさせられてしまうことが多い。
一九二八年発表の詩と、晩年の迎合と変節。
なにやら・・今を思って、もう一度読んでみた。
(著作権は切れていると思うので・・・)

 高村光太郎   ぼろぼろな駝鳥

何が面白くて駝鳥を飼ふのだ。
動物園の四坪半のぬかるみの中では、
脚が大股過ぎるぢやないか。
頸があんまり長過ぎるぢやないか。
雪の降る国にこれでは羽がぼろぼろ過ぎるぢやないか。
腹がへるから堅パンも食ふだらうが、
駝鳥の眼は遠くばかり見てゐるぢやないか。
身も世もない様に燃えてゐるぢやないか。
瑠璃色の風が今にも吹いて来るのを待ちかまへてゐるぢやないか。
あの小さな素朴な頭が無辺代の夢で逆まいてゐるぢやないか。
これはもう駝鳥ぢやないぢやないか。
人間よ、
もう止せ、こんな事は。







by photo-etudes-eiji | 2017-04-26 07:01 | 野鳥 | Comments(2)