高層湿原のミドリシジミ

 ミドリシジミは湾岸や関東では、5月末から6月はじめに発生する。
それが、信州の高層湿原では7月も終わり近くならないと発生しない。
桜の開花でさえ一ヶ月と開きはないのに、ミドリシジミは何故こんなに平地と差が出るのだろう?
僕には解らないが、「♂一頭撮った。」「メス一頭撮れた」という鳥友のメールに、それなら数個体~一斉発生を期待できると向かった。
夏休みに入って避暑地の高原は、陸上部やサッカー・ラグビー・テニスと合宿のオンパレード。
その元気な声を聞きながらの昼間のミドリシジミの動きは、不活発。
やっと見つけた一頭と遊んだが、表翅はなかなか見せてくれない。
 ミドリシジミ  緑小灰蝶

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 昼過ぎになってやっと、少しだけ表翅を見せてくれるようになった。
しかし、光の加減だろうかミドリシジミの金属光沢は青味が勝っていて・・・。

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 午後も三時を過ぎる頃、7頭ほどが舞い始めた。
不思議に思ったのは、どの個体もヤチダモの梢から出て来てはその葉の上にとまること。
千葉では谷地田のハンノキで見ることが多いのに、ここではそばにたくさんのハンノキがあるのにヤチダモ。
その葉に一頭がのってクルクルと歩いている所に、もう一頭別個体がきた。

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 交尾かと思ったが、まだそのタイミングではないようで追いかけっこをしておしまいだった。
しかし、2頭が舞い上がると表翅の金属光沢が青緑や金緑色に輝き綺麗だった。
何度か雌雄で舞って、やがて♂は別のヤチダモの葉の上に。
同じ個体が、微妙な輝きを見せてくれた。


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 メスも表翅をひろげて見せてくれた。
ミドリシジミのメスの表翅は、A型B型AB型O型と四種あるそうだが、この個体はB型だろうか。


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 メスはほんの一瞬で飛び去ってしまったが、変わって♂が近くに出てくれた。
木漏れ日の射す中に、青から金緑色に変化する光沢をしっかり見せてくれた。
 高層湿原のミドリシジミがでて、僕のゼフィルスの季節は終わり。
来期は、まだ見たことも撮ったこともない種に出会いたいものだ。

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by photo-etudes-eiji | 2018-07-27 18:00 | | Comments(0)

 オオシラビソの天辺コマドリが陽炎の谷に消え、ふたたび声はすれど姿は見えず・・・。
やがて昼近くなると霧がわき出し、ホワイトアウト状態に。
やむなく山を下り、「ムモンアカシジミが発生したよ!」という連絡を頼りに高速移動。
真夏日の午後。
んな時間に、シジミチョウが木の葉の上にとまって翅をひろげていてくれるか?
天辺に移動してしまっていると、夕刻まで見つけられないかも・・・と不安だったが・・・。
ポイントに移動すると、何のことはなく日陰でじっとしているムモンアカシジミ!
 ムモンアカシジミ 無紋赤小灰蝶

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 ムモンアカシジミは、他の日本産アカシジミ類(アカシジミ、ウラナミアカシジミ、チョウセンアカシジミ)に比べて、表翅に斑紋が目立たないため、「ムモン」と名付けられたそう。
ムモンアカシジミも蟻との関係が濃密で、孵化時にはアリが触角で卵をたたくなどということがあるそうだ。
そのうえ、アブラムシやその蜜?を食べる半肉食性だそうだ。
 一頭を見つけほんの数メートルも歩けば、またも下草近くの枝先に。
こちらもじっと動かず、時たま向きを変える程度でジックリと撮らせてくれた。

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 ふたたび別の個体を探し歩くと、ほんの1メートルほどの所に。
接写ぎみに寄って、ドアップで撮らせてくれる。

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 あれっ?ムモンアカシジミの脚は、2対4本?
ははぁ、胸の所に一対たたんでいるのか。
昆虫の脚は6本。
チョウも基本6本だが、種によっては退化して4本にしか見えないものもあるという。


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 続けざまに3頭4頭5頭と見つけ、その全てが羽化して間もないような新鮮個体ばかり。


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 おかげで、じっくりと観察することができた。
無紋のスッキリとした美しさ。
オレンジ色も緑の葉によくあっている。

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 幸運だったのだ。
前日に発見されて、当日の朝にも先輩が確認していて、次々と羽化した個体が出て来ていたのだ。


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 羽化した個体は、筋肉が固まるまではじっとしていて、10分前後で翅形がほぼ完成し30分もすれば飛べるようになるそうだ。
クヌギだろうか。
中段にそんな個体を見つけた。
前翅の先端がまだ完全には開ききっていない。


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 じっと翅が開くのを待っているようだ。
時折、向きを変えたり歩いたり・・・。

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 そんな姿を10分ほど見せてくれたが、その間では完全には翅が開かなかった。
しばらくすると、5メートルほど離れた別のクヌギの木に飛んでいった。
発生直後というタイミングで綺麗なムモンアカシジミに出会え、陽炎の天辺コマの残念さが少しだけ和らいだ。

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by photo-etudes-eiji | 2018-07-14 06:00 | | Comments(0)

アカシジミ 

 野鳥でも蝶類でも先輩である方が、前日に三頭発生していたというポイントに、早朝行ってみた。
「06時では早すぎるだろう。日が昇って気温がある程度上がらないとでてこないかも・・・。」
そう思いながら車を降り周辺の木々を眺めると、赤味を帯びたオレンジ色が眼に入った。
ニセアカシアの葉にいたのは、シジミチョウ科ミドリシジミ亜科のアカシジミだ!
 アカシジミ(赤小灰蝶 Japonica lutea)

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 地上三メートルほどの高さの梢の先だったがバックに朝の青空がボケに入り、もう少しで日射しが射すというイイ感じの場所だった。
しばらく眺めていると、ヒラヒラと目の前の下草に降りてくれた。
こんなチャンスはそう有るものではないと、さんざんシャッターを切った。

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 他の種のシジミチョウもいないかとさらに車を走らせ、一昨年エゾミドリシジミやジョウザンミドリシジミを見たポイントに行くとまたもアカシジミが!
さらに、同じ時の夕刻にアカシジミの集団卍飛翔を見たポイントに移動すると、ここでもニセアカシアの葉のなかに一頭を発見した。
どれもスレや欠損のない綺麗な個体だった。
ほんの20mほどを歩けば、またもアカシジミが路肩に落ちている。

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 吸水を終えたのだろうか?とことこと歩いている。
目の前には昨年も摘まんだ桑の実が!
これは乗ってもらいたいものだと指を差し出せば、よちよちと僕の指先に!
桑の葉先に付けると・・・乗ってくれた!
野鳥でヤラセはしないけれど・・・イイかなぁ???

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 レンズを105mmマクロに換えて、フルサイズで接写だ。
向こう側はガケだけれど、ここはガードレールがあるから安心。
他の大型チョウやタテハチョウ科などは、少し目の感じが恐めだがシジミチョウは眼が可愛い。
顔つきも愛くるしい。
眼から翅・尾状突起までピントが来るように、真横になってくれるのを待った。

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 スイカズラ(吸葛・忍冬)が、甘い香りを放っている。
何とかバックにと狙っていたら、アカシジミが葉裏に廻ってくれた!
 
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 7・8メートルほど離れた場所では、ヒメウツギの花が満開に。
タニウツギのピンクも綺麗だが、アカシジミにはこちらの方がよく似合う。

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 この花での吸蜜は、見ていた限りでは、していなかった。
たまたま発生し羽化したミズナラやコナラの木のそばにあったから、飛んできただけなのかもしれない。

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 ふたたび最初の場所に戻ると、そこにもここにもアカシジミが葉先に上っている。
十数頭が一斉に羽化して、一斉に下草に上ってきたということなのか!
羽化直後に上翅の一部を欠損した個体もいたが、みな新鮮で美しい。

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 そこに発生した全ての個体をレンズに収めた、と言っても過言ではないくらいに撮りまくった。
二時間近く撮りまくったころ、アカシジミは一頭二頭と梢に飛んでいった。

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 青森県だったか・・・アカシジミが数千から万の単位で大発生したという記事を読んだことがある。
その場に出会った感動に比べればなんということはないが、僕には感動の光景・感動の体験だった。
後日談がある。
その日、夕方に出向いた知人は一頭も会えず、翌朝はやっと一頭出会っただけだとか。
沢筋に移動したのだろうか?何故なのか、僕にはよくわからない。


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by photo-etudes-eiji | 2018-06-08 22:13 | | Comments(0)

ゼフィルスの夏-②

 子供の頃は『昆虫採集キット』が売られていて、ピンセットや注射器を使って標本を作った。
その頃は何でも無かった事も、ボランティアの植栽作業や野鳥撮りのフィールドでチャドクガにさされたりブユに刺されたりしているうちに・・・。
しかし、成蝶のシジミチョウは小さくきれいだから、昨年からいろいろ撮りだした。
日本で見られるシジミチョウは78種とか74種とか図鑑やネットにあるが、僕が撮れたのは28種。
そのシジミチョウの中で樹上性のゼフィルスは25種で、僕はまだ13種。
それぞれに美しくかわいい。
昨年はゼフィルスを狙いながら、桑の実をたくさんほおばった。
今期は桑の実の成熟と狙いのゼフィルスの発生が合わずだったが、そこそこおいしく食べた。
 桑の実

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 この日は、ウラナミアカシジミやアカシジミ・ミズイロオナガシジミなどに出会えた。
ウラナミアカシジミはジャポニカなんだね。
 ウラナミアカシジミ(裏波赤小灰蝶 学名 Japonica saepestriata
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 アカシジミもジャポニカなんだ!
 アカシジミ(赤小灰蝶 学名 Japonica lutea

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 ミズイロオナガシジミは、白に黒条がクッキリしてオレンジの斑紋が控えめに目をひく。
 ミズイロオナガシジミ(水色尾長小灰蝶 学名 Antigius attilia
 
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 ウラゴマダラシジミは、産卵の場面を見せてくれた。
どちらも雌。
 ウラゴマダラシジミ(裏胡麻斑小灰蝶 Artopoetes pryeri 英名 The Blue Hairstreak )

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 ウスイロオナガシジミは別の種を狙って探しているときに、たまたま見つけた。
しかしなんだか判定もできず、携帯で画像を蝶にも詳しい鳥友に送って見てもらってわかった。
 ウスイロオナガシジミ(薄色尾長小灰蝶 学名 Antigius butleri

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 ここからが難しい。
撮っているときもなんだかわからず、エゾミドリ・ジョウザンミドリ・ハヤシミドリシジミといろいろ名前は出ても判定などできる力量が無い。
後日、蝶の先輩に送って判定してもらったが、自分ではまだまだ違いを理解できず・・・毎度図鑑を広げては悩んでいる。
 エゾミドリシジミ(蝦夷緑小灰蝶 学名 Favonius jezoensis

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 こちらもアカショウビンの飛来を待つ傍ら、自分ではエゾミドリシジミかな?と思いながら撮影していたが・・・。
後日先輩に見てもらい、さらに詳しい方の判定で九分九厘アイノミドリシジミとの判定だった。
裏翅をしっかり撮っていれば判定はもっと簡単だったのだが、裏を撮りたいときには翅を閉じてはくれないから難しい。
しかし、テリトリー争いをして卍飛翔をしている姿は、ブナ林に緑青色が光に輝き鮮烈だった。
 アイノミドリシジミ(アイノ緑小灰蝶 学名 Chrysozephyrus brillantinus

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by photo-etudes-eiji | 2017-07-25 23:15 | | Comments(2)

 ゼフィルスと呼ばれる樹上性のシジミチョウの一群がいる。
日本産ゼフィルスは25種で、ミドリシジミはその代表格だろう。
図鑑を見て、是非撮ってみたいと思ったキマダラルリツバメのポイントでは、うまくすればチョウセンアカシジミなども撮れるかもしれないと期待して行った。
すでに発生してずいぶんたっていたので、新鮮な個体は無理かと思っていたが幸運なことに出会えた。
 チョウセンアカシジミ (朝鮮赤小灰蝶)

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 銀白色に囲まれた橙赤色の斑が美しい、新鮮な個体だ。
チョウセンアカシジミは、アムール川流域、中国大陸北東部、朝鮮半島および日本列島の一部で、日本海を取り巻く地域に生息しているそうだ。
日本列島が大陸と陸続きであった時代、そんなこと証明する一つともいえるらしい。

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 その一方、江戸時代に朝鮮から定着したなどという説もあり、門外漢にはよくわからないが・・・。
いずれにしても、チョウセンアカシジミは生息域が限られた絶滅危惧II類。
なかなか表翅をひらいてくれなかった・
待ちに待ってやっとこの程度に。

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 しかし、別個体だが産卵シーンを見せてくれた。
 チョウセンアカシジミ (朝鮮赤小灰蝶)

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 チョウセンアカシジミは、トネリコを食樹とするとあった。
トネリコ?聞き覚えのある樹名。
一昔前の東京でも、水田のかたわらに並木のように植えられ、秋にはそこに竹を組み稲を干した「ハサギ」。
その木のことだった。
この地への道すがら、そんなハサギの光景をたくさん見た。
その木の傍らで、煙草を吸っていた祖父やお煎餅を割ってくれた祖母のことなどが懐かしく思い出された。

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 「トネリコを食樹とするシジミチョウには、ウラキンシジミもいるから期待したい。」とチョウの先輩が言っていた。
そんなにうまくいくかな?と思っていたが!
「ウラキンがいる」という蝶屋さんの言葉に行ってみると???チョウアカじゃない?
イヤ!銀白色がない!
ウラキンシジミに間違いなかった。
 ウラキンシジミ(裏金小灰蝶)

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 チョウアカもウラキンもゼフィルス。
ミドリシジミがハンノキの谷地田などに発生すると、蝶のブログにゼフィルス・ゼフなどの言葉があふれる。
初めはなじみ薄かったが、ギリシャ神話やローマ神話の西風の神・『ビーナスの誕生』に出てくる花と春の女神フローラを抱いた男神などということで納得していたが・・・。
地中海性気候のギリシャやローマと緯度の低い温帯で高温多湿の日本とでは、どうも時季があわない違和感がのこる。

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 そうは言っても、「棚からぼた餅」「猫に小判」状態でも、なかなかに綺麗な彩りの美しいシジミチョウだった。
 
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 汗をふきふき、一時楽しませてもらった。
   ウラキンシジミ(裏金小灰蝶)

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 ウラキンシジミは僕の住む地域では滅多に見られないシジミチョウだが、ゼフィルスではないウラギンシジミはよく目にする。
ウラギンシジミは年に三回ほど発生し、近くの公園では何日もまったく動かず越冬する個体もいる。
こちらは先日、サンコウチョウの撮影地で撮ったウラギンシジミ。
ウラキンもウラギンも、金といい銀と言うが・・・この点にも多少の違和感が・・・。
 ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)

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 まぁ、蝶屋さんじゃないからかな?






 











 








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by photo-etudes-eiji | 2017-07-12 22:04 | | Comments(0)

ミドリシジミ その2

 朝一番にフィールドに着くやいなや、一頭のミドリシジミが出てくれて何とも幸運。
しかも、ハンノキのポイントに行くと、カサスゲなどの葉にたくさんの個体が!
 ミドリシジミ (緑小灰蝶 学名 Neozephyrus japonicus 英名 The Green Hairstreak)

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 光の角度でコバルトブルーやエメラルドグリーンに。

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 メスを探す。
メスには四型があってA型はオレンジの斑(薄いものも有り)・B型は青斑・AB型は青斑とオレンジ斑でO型は無斑だとフィールドガイドにある。
それを一生懸命探した。
素人判定で、斑のオレンジ色が薄いけれど光も弱かったからA型に。
 ミドリシジミ メスA型(緑小灰蝶 学名Neozephyrus japonicus 英名 The Green Hairstreak)

                       
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 こちらはオレンジっぽい斑と青斑が両方出ているから、メスAB型と判定した。
 ミドリシジミ メスAB型

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 こちらもメスAB型でいいかと思う。

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 いろいろ探し廻ったが、B型とO型が見つからなかった。
また来年の宿題かな?
 探し廻っていると羽化して間もないのか、後翅がまだ完全に開ききっていないような個体に出会った。

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 日射しを浴びて、少しずつ翅がしっかりしていくように感じた。

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 翅を少し開いた。
翅の肩の部分に綺麗な緑がのっている。
間違いなく雄個体だ。

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 開翅!でも、光の角度が!
 
                       
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 一時間もしただろうか?
十分に開いて、あちこちに飛び回るようになった。


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 梅雨前の一時、ミドリシジミにたっぷりと遊んでもらった。
 ミドリシジミも、夕方になると梢に縄張りを作り、縄張りに入ってきた個体を追尾する。
テリ張りとか「卍巴(まんじともえ)」といわれる追尾行動。
数個体がからみあう場合あるので、夕方もと思ったが・・・。
まぁ、一編に全部じゃなくてもイイか・・・と、昼で切り上げた。
 ミドリシジミ ♂(緑小灰蝶 学名Neozephyrus japonicus 英名 The Green Hairstreak)

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by photo-etudes-eiji | 2017-06-13 22:01 | | Comments(0)

ミドリシジミ その1

 夏の高層湿原で昨年、ミドリシジミを探し歩いた。
図鑑の知識を一夜漬けで、周遊路を歩くとハンノキの廻りで綺麗な雄が飛んでは留まり・・・。
先輩が「ゼフィルスは日本に・・・」などと教えてくれても、右の耳から左の耳(^o^)
 そのミドリシジミが、野鳥撮りのフィールドに出始めたというので行ってきた。
 ミドリシジミ ♂(緑小灰蝶 学名 Neozephyrus japonicus 英名 The Green Hairstreak)

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 昨年はあんなに苦労したのに、何のことはない周遊路に入る前に綺麗な雄がヒラヒラと舞っていた。

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 さらに、谷地田の面影の残る木道をハンノキの疎林に向かうと、カサスゲの群落にいたいた!
こちらに十頭、あちらにも十頭あまり。

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 カナムグラやカサスゲの葉で開翅している。
シジミチョウはこの目がかわいい。

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 朝は飛び立つ前に日光浴している場合があるとは聞いていたが、これほどの数が一面にいることに感動した。
羽化する最盛期近くにあたったのか、幸運だった。

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 鱗粉が、朝の斜光にきらきらとかがやく。
しかも角度によって黒からコバルトブルー、そしてエメラルドグリーンと微妙な変化を見せてくれる。 

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 しかし、なかなかミドリシジミの名の「緑」を写し撮ることができない。
距離もあるから、こちらの思う角度で開翅してくれない。

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 野鳥の場合の構造色と同じで、この金属光沢はなかなか難しい。

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  かつて、ここでは最盛期200近い個体が乱舞したという。(1999年調査)
この日は30頭以上出て居たと思う。

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 ゼフィルスとは、樹上性のシジミチョウの一群のこと。
ギリシャ神話だなとは思っていたが、ボッティチェッリ作「ヴィーナスの誕生」で、貝の台座のヴィーナスに風を吹き付ける左端の男性神がゼフィルスのこととは!
古代ギリシァの西風を擬人化した神ゼピュロスを、ラテン語化した名前だそう。
(ゼフィルスを検索で「ヴィーナスの誕生」画像が見られます)
木漏れ日が良い具合にあたって、らしい色が出た。

                       
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 ミドリシジミはメスの斑紋に四っの型が出るというので、それも狙ったが次回に。
 ミドリシジミ ♂(緑小灰蝶 学名 Neozephyrus japonicus 英名 The Green Hairstreak)

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by photo-etudes-eiji | 2017-06-08 21:08 | | Comments(4)