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紅梅のルリビタキ ①

 朝のうち、誰もいない暗い杉林の林縁でかすかに地鳴きしていたルリビタキ。

近くには咲き出した紅梅があるので可能性はあると待っていると、気温が上がり地面の昆虫が動き出す頃出て来てくれた。

 ルリビタキ (瑠璃鶲Red-flanked bluetail



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 最近はなんでもだが、ルリビタキとカワセミは二昔前から野鳥カメラマンにオモチャにされるキレイな鳥。 
「餌付け撮影」というマナー違反のカメラマンの画像が、この時季になると「梅ルリ」としてあちこちに出てくる。
それらはルリビタキだけを大きくトリミングして餌を隠したり、「そんなことまでするか!」と思うことまで・・・。
そんなことから、夏場の大自然の中でのルリビタキはよく撮っても、冬場の都市公園などでのルリビタキはかわいそうに思えてルリビタキを目的に撮影に出かけることは少なくなっていた。
 紅梅に近づいたルリビタキは、枝にのって地表の虫を探しはじめた。 

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 枝から獲物を探し、地上に降りては採餌する。
ルリビタキの好物はクモやムカデなどの節足動物。
雑食性で節足動物のほか、晩秋から初冬には柿を食べたりもする。
 背中を向けて何かを食べ、こちらを警戒。

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 ふたたび三度、梅の枝に戻っては獲物を探す。
ルリビタキは「遅延羽色成熟」
雄は二年ほど雌と同じような羽衣で過ごし、三年目四年目と瑠璃色が綺麗に出てくる。
それを考えると、三年目くらいの個体だろうか。

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 ルリビタキの「遅延羽色成熟」についてはいろいろ研究がなされ、雄同士が戦った時の羽衣の組み合わせによって戦いの激しさが違ったことなどが明らかにされている。
「威嚇だけで終わる」「追いかけに終わる」「直接闘争に発展する」など調べた結果から、一年目の若い雄はあらかじめ雌に似た羽衣で自分が弱い立場であることを知らせ、年上の雄の怒りを和らげ無用な闘争を避け怪我のリスクを減らそうとしているとまとめてあった。



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 ルリビタキの野生での平均寿命は四年ほど読んだ記憶があるが、シジュウカラ は成鳥の平均寿命1年8か月とか。
そんな厳しさの中に生きてきて美しい羽衣をまとったルリビタキは、しばらく紅梅の回りで採餌してくれた。


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 何を捕まえ食べているのか、地面に下りたときに注意して撮ってみた。
これは何だろうか?カメムシのような形をした虫を咥えている。


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餌をとってその場で食べるときも、枝に上がってからの時もあった。
こちらはクモのような感じだ。


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 久しぶりに大好きな野鳥、ルリビタキに遊んでもらった。
ルリビタキ(瑠璃鶲 Red-flanked bluetail)

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by photo-etudes-eiji | 2019-02-28 20:01 | 野鳥 | Comments(0)

 「梅に鶯 松に鶴 柳に燕 紅葉に鹿 牡丹に唐獅子 竹に虎」 
花鳥風月図によく使われている画題だが、野鳥の生態を知るほどに違和感を憶えることがある。
その代表例が、「梅にウグイス」。
絵画や美術にもまったく疎いが、写実かデザインまたは観念上の抽象図像かといろいろ考えてみても、しっくりとこないときがある。
ウィキペディアでも、一時「ウグイス・メジロ混同説」が問題になった。
生態や羽色からくる混同に「鶯色」自体の誤解がかさなって、調べてみればなかなかにおもしろいことになっていることがわかる。。
メジロが紅梅の枝に下り、蜜を舐めとりはじめた。 
メジロ(目白 Japanese White-eye)

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 鶯色というと「鶯の背の色。緑に茶と黒のかかったもの」と広辞苑にあるが、一般的には青豌豆を煮たウグイスマメの色=萌葱色やメジロの羽衣色と誤解されている。
ウグイス色とは下写真のウグイスの羽衣の色のことで、メジロのような黄緑色のことではない。
 ウグイス(鶯 Japanese bush warbler)

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 冬季のウグイスは、英名の「Bush Warbler」のとおり藪の中に潜むようにこっそり隠れて生息していて、基本的に雑食だが小昆虫やクモ・種子などを食べるが、花の蜜を吸うということは見たことがない。
それに対してメジロも雑食ではあるが、果汁や樹液・花期に合わせて花の蜜などを好む。
そんなことから、梅によく来るのはメジロで、ウグイスが来ることは稀なことだ。
かといって、まったく来ないというわけではなく、条件が揃えばごく稀に梅にのることもある。
過去に一度だけ、まだ開花しない枝にウグイスがのったことがあった。
 ウグイス(鶯 Japanese bush warbler)

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 ウグイスとメジロをめぐる誤解や混同の中で、なるほどな・・・というコラムを見つけた。
鳥類学者 理学博士の高橋 雅雄さんのコラム。
https://www.kashima-arts.co.jp/column/column_torihakase_02.html
こんなことを考えながら、久しぶりのフィールドで紅梅メジロを眺めた。
メジロ(目白 Japanese White-eye)

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 白梅も咲き出して、メジロも忙しい。
 メジロ(目白 Japanese White-eye)

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 河津桜も咲き始め、メジロたちにとってはまさに「我が世の春」。

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 梅だから、まだまだきれいな顔ですんでいるが、河津桜に移れば顔中が花粉まみれ。
冬鳥の飛来が極端に少ない今季、しばらく楽しませてくれるだろう。


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by photo-etudes-eiji | 2019-02-26 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

 モルゲンロートに見惚れて撮影していると、農道に近くの方の車が来た。
「こんなに綺麗に北アルプスが見えるのは久しぶりだ!良いときに来たね。」と話しかけられ、良いところを案内するから着いてこいとの誘い。
探鳥もあるから・・・と躊躇したが、熱心に誘ってくれるので・・・。
 朝日は白根山や四阿山・浅間山方面から昇る。
下写真のピークは四阿山あたりだろう。右の林のスレスレが浅間山。
ピレネー犬 (Great Pyrenees)を飼うお宅に挨拶して、撮らせてもらった。

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 白馬三山が輝く。
中央の杓子岳と右の白馬岳の間のカールが、白馬小雪渓~葱平(ねぶかっぴら)~白馬大雪渓。
登った日の記憶がよみがえる。

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 五竜岳の武田菱が、朝日を受けて黒く浮かぶ。

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 双耳峰の鹿島槍ヶ岳は直ぐに目につく。
冷池山荘(つめたいけ・昔は?つべたいけ)は、鹿島槍から左の小ピーク=布引山からくだったあたりだろう。

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 中央に、標高3,030mでちょうど一万尺の小槍が見えて、槍ヶ岳3,180mがはっきりと分かる。

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 朝日ならあっち、西岳連峰ならこっちと案内いただき、ついには「朝ご飯もまだだろう」とご自宅にまで。

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 二階にまで案内いただき、あれが西岳・高妻山と教えていただき・・・。

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 薄い塩味の、まるでバターのような芳醇な香りとコクのクルミだれを、温かい水餅にかけていただく胡桃餅までごちそうになった。
ヒメグルミとオニグルミを、食べ比べさせてもいただいた。
写真はいただいたトウガラシと、左がヒメグルミで右がオニグルミ。
ヒメグルミはハート型できれいに割れ、堅果の堅い殻の中にある種子(子葉)も取り出しやすかった。

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 雪面から顔を出す枯れ草の光景にも、心惹かれ・・・。

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 広がる雪原に立ち止まり・・・。

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 立ちふさがる巨大な岩壁のような光景に、ヨーロッパアルプスのアイガーなどを思い起こされ・・・。

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 頭も心もスッカラカンになってしまった。

 
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by photo-etudes-eiji | 2019-02-22 17:00 | 風景 | Comments(0)

 夕陽のダイヤモンド富士、その強烈な赤やオレンジやその後のマジックアワーのやさしい茜色も良いが、朝焼けの薄紅色からの変化は素晴らしい。
いろいろと諸事におわれて・・・久しぶりに探鳥をかねて信州へ行った。
夜明け前、目的地に向かっていると北アルプスに雲ひとつない。
青味を帯びた雪景色の向こうにそびえる北アルプス。
その空にかすかなピンクの帯がはいっている。
これは北アルプスのモルゲンロートが撮れるかもしれないと、途中でつかまってしまった。
 06:20
 
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 外気はマイナス6度ほどで、風がないからそれほどの寒さではない。
薄紅色の帯はやがてその厚さを増し・・・。
 06:24

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 中空に広がると色を変える。
画像の「信」の字の真上は双耳峰の鹿島槍ヶ岳(標高2,889m)、左に下って二つのピークに見える爺ヶ岳。
爺ヶ岳を左に下った鞍部下がアルペンルートの扇沢駅だ。
 06:25

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 中央右が鹿島槍で右が五竜岳2,814m。
武田菱の雪形が少し見えている。
山並みがモルゲンロートに染まりだした。
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 右に目をやれば、戸隠・西岳連峰の頂上部に陽が差して薄紅に染まりだした。
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 左から鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳のしろうま三山が、モルゲンロートに染まった。
 06:34:59

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 西岳連峰には雲が二層にかかっていたが、その雲さえ色付き美しい。
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 西岳連峰もモルゲンロートに染まった。
 06:39


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 穂高連峰~槍ヶ岳~燕岳~蓮華岳~爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳まで。

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 左の陽に当たった斜面の上に槍ヶ岳が見える。
温かいコーヒーでもわかしてジックリと眺めていたいとは思うものの、美しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
さて、探鳥に向かうかと思ったが・・・。


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by photo-etudes-eiji | 2019-02-21 06:00 | 朝陽・夕陽 | Comments(0)

撮影の合間に

 狙いを持って撮影に出かけても、なかなか狙いどおりの絵が撮れるものではない。
何度通っても撮れないでいる絵もあれば、思いがけない出会いもある。
ホシムクドリは、狙って撮りに行ったことがないが干拓地や農耕地を廻れば、時によって出会うことのある鳥だ。
数少ない冬鳥として渡来し、ムクドリの集団にいることが多い”世界の侵略的外来種ワースト100”に入っている野鳥。
夏羽では、黒地に緑や紫光沢のあるそこそこ綺麗な鳥だが・・・。
 ホシムクドリ (星椋鳥 Common starling)

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 ムクドリの群の中に三羽混じっていた。
下写真は、右から二羽目と四羽目がホシムクドリ。

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 タゲリも金属光沢が美しいといえば美しいが・・・。
 タゲリ(田鳧 Northern lapwing)

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 コチョウゲンボウは今季、雌しか会えていない。
 コチョウゲンボウ ♀ (小長元坊 Merlin)

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 ミサゴはよく目にするが、それを狙っているわけではないのでたまたま近くを飛んだときに一枚。
 ミサゴ(鶚・魚鷹 Osprey)

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 ホオジロガモ・・・確かにホオに白い斑が。
シベリア・カムチャツカまでのツンドラ以南の森林帯などから、日本へは亜種ホオジロガモが冬鳥として渡来。
谷津干潟で見ることもあるだろうが・・・、めったに水鳥にレンズを向けることがないので、初撮りに近いかもしれない。
 ホオジロガモ(頬白鴨 Common goldeneye)

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 ミコアイサは渡良瀬や茜浜・三番瀬などで出会うことがある。
まじめに狙って撮ってもイイかなと思える水鳥で、和名ミコはオスの羽衣が巫女の白装束のように見えることに由来する水鳥。
ホオジロガモと種間交雑することも多いという。
ミコアイサ(巫女秋沙 Smew)

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 イタチにも時折、出会うことがある。
オコジョ、イイズナ、ミンク、テンなどの仲間だが、オコジョのかわいらしさに比べるとちょっとどう猛さが先にくる。
水辺のアシ原沿いを、獲物を探して歩き廻っていた。
 ニホンイタチ(日本鼬 Japanese weasel)

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 キツネには、八ヶ岳や日光・信州の雪原で冬に出会うことが多い。
タヌキには谷津干潟でであうことがあっても、キツネは農村部に行かなければ出会うことはない。
北半球に広く生息するアカギツネの、日本に分布する亜種=ホンドギツネだろう。
陽も落ちて暗くなり始めた頃、コミミズクの狩り場に出て来た。
 ホンドギツネ (本土狐 Japanese Red Fox)

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 9日の雪も11日の雪も、湾岸では水っぽいぼた雪。
雪の結晶をとも思ったが、それほど冷え込まず降るそばからつぶれてしまう。
ベランダの一輪咲き始めたサクラソウで一枚。
 サクラソウ(桜草 Primrose)

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 荒川の下流の浮間ヶ原や戸田ヶ原は、江戸時代からのサクラソウの名勝地だった。
しかし、工場の開発や度重なる治水工事などによってサクラソウの群落も消失し、今は田島ヶ原自生保護地しかのこっていないのが残念だ。

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 三番瀬~自宅ダイヤモンド富士~習志野茜浜~幕張から稲毛・千葉ポートタワーという湾岸ダイヤモンド富士のシーズンだが、前半は雲に覆われてしまった。
17日の茜浜は、わずかに富士の頂上付近がわかる程度だった。

 習志野茜浜ダイヤモンド富士

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by photo-etudes-eiji | 2019-02-18 18:00 | 野鳥 | Comments(0)

 草原性のフクロウ類であるコミミズクは、日中でも活動することがあるが夕暮れが近づくと活発に活動を始める。
ウォーミングアップに、胃の中で消化されなかった骨や毛などペリットを吐き出し出すものを出して、テリトリーを周遊。
野ネズミを見つけると身を翻して草むらに降り立ち、周囲を警戒する。
その場で丸呑みすることも、あるいは隠し場所に運ぶこともある。
 コミミズクが草むらに飛び込んだ。
何かを捕まえ飲み込んだ感じはしたが、飛びたちの連続カットをみると膨らんだ感じがないから・・・失敗したのかもしれない。
ただ、『鳥類の多くでは食道に素嚢 (crop) と呼ばれる筋肉質の嚢がある。
素嚢は食べたものを咀嚼し、また一時的に蓄えることで消化器系へ送られる速度を調節する機能を持つ。』
『猛禽類では、ワシ、タカなどは素嚢を1つ持つが、フクロウは素嚢を持たない。』とある。
コミミズクの場合も、素嚢という器官は持っていないのではないかと思うが、たしかめてはいない。
 コミミズク(小耳木菟 Short-eared owl)

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 遠くを、コミミズクが獲物を両脚にしっかりつかんで飛んでいる。
送電線が余計だけれども、こんな場面はコミミズクらしくて好きだ。
しかも、こんな場面でよく見られるのが、ノスリやトビ・チョウゲンボウ・カラスなどからの獲物の横取り攻撃。


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 ノスリにいたっては、コミミズクの狩りのポイントに近いところにわざわざ移動して木の天辺で様子見している。
時には邪魔されたコミミズクが、枝に留まるノスリに「ギャッ」と鳴き声を発して攻撃することもある。
 捕まえたネズミは何だろうか?
小振りな感じもするからハタネズミ?だろうか?

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 狙いは夕焼けだが、こんな「おさかなくわえたどら猫」ならぬ「獲物をくわえたコミミズク」を撮れるのは楽しい。


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by photo-etudes-eiji | 2019-02-17 16:00 | 野鳥 | Comments(0)

 強烈な寒気に包まれた北海道。
こんな時には、ギンザンマシコが札幌の街中に降りてきて、ナナカマドの実を食べるという。
そんな機会に巡り会えたのは、もう7年も前のこと。
暮れの札幌の街のナナカマドの並木を、ギンザンマシコを探して走ると民家のテレビアンテナの上や電線に群れがいた。
生協の駐車場入り口のナナカマドにドッと降りては、直ぐ下を人が歩こうがお構いなく採餌していた。
 ギンザンマシコ ♂(銀山猿子 Pine grosbeak)


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 ギンザンマシコ ♀(銀山猿子 Pine grosbeak)

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 旭川では、エゾノコリンゴにギンザンマシコが群がって採餌していた。
数家族だったろうか?
近くの木の天辺で小休止しては、エゾノコリンゴをむさぼるように食べていた。
時折小雪の舞う零下のなかでも、ギンザンマシコが出続けてくれるので撮っているこちらは寒さなど気にならなかった。
 ギンザンマシコ(銀山猿子 Pine grosbeak)

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 驚いたのは突然の猛禽の襲撃だった。
撮影しているこちらのすぐ側を、ハイタカかオオタカか判別できぬ鷹がギンザンマシコを狙ってはしり抜けた。
一斉にギンザンマシコは飛び立ち逃げ切ったが、目の前で小鳥を襲うシーンを見たのは初めてのことだった。
 ハイタカ (灰鷹  Sparrowhawk)

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 襲ってきたのはハイタカだった。
ハイタカはしばらく近くの松の枝で様子見をしていたが飛び去り、やがてギンザンマシコも戻ってきた。
 ハイタカ (灰鷹  Sparrowhawk)

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 雪の上に降りて、落ちた種子を探すミヤマカケスに出会ったのも、この年の冬だった。
 亜種 ミヤマカケス (深山懸巣  Eurasian jay)

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 オジロワシやオオワシは、観光用や撮影用のクルーズにのればいい絵を撮れると思うが、港であうことも出来る。
砕氷船にのった流氷見物の時には、港近くの国道脇の木に二羽が止まっていたり、港の街路灯にとまっているオジロワシをよく見かけた。
 オジロワシ(尾白鷲 White-tailed eagle)

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 オジロワシ(尾白鷲 White-tailed eagle)

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 オオワシ(大鷲 Steller's sea eagle)

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by photo-etudes-eiji | 2019-02-14 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

 北海道では観測史上最強クラスの寒気の影響で、陸別町で零下31.8度など10地点で観測史上最低気温を更新とか。
さいわい、湾岸の雪は水分を多く含んだぼた雪で5センチほどの積雪だった。
 これまでの探鳥行の経験で、最低気温だったのはマイナス13度ほどだった。
そんななかでも、オオマシコやマヒワ・ベニヒワなどは元気に採餌していたし、イスカにいたっては零下の中で抱卵~雛への給餌を行っていた。
一般的に鳥の体温はほ乳類より高く40~42度といわれているが、零下20度・30度という中で、野鳥たちはどうしているのだろうか?
冬のマイナス一桁台の北海道で撮った画像を、見直してみた。
 クマゲラ ♀(熊啄木鳥 Black woodpecker) 天然記念物 絶滅危惧II類

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 クマゲラは日本のキツツキ科では最大で、北海道や東北の一部に住んでいる。
日の出直後から三時間近く広い公園を探し歩き、キーンとした空気の中にドラミング音が聞こえた。
後頭部の赤い♀が採餌のために、ゴンゴンとパワフルな音を立てていたのだった。

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 とはいっても、園路を少し外すと腰まで雪に埋もれ三脚を杖代わりにしなければ抜け出せないような場所。
そのせいかクマゲラの雌は安心して同じ木でタップリと観察させてくれた。


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 札幌の郊外の自然公園で最初に出会ったのは、ヤマゲラだった。
亜種ヤマゲラは北海道に周年生息するが、よく似たアオゲラは北海道には生息しない。
幼鳥は腹部に黒い横斑が見られるそうだが、成鳥に黒い横斑はない。
顎線にも赤色が入らず、雌の頭部には赤色がない、などの違いがある。
 ヤマゲラ ♂(山啄木鳥 Grey-headed woodpecker)

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 ヤマゲラは、木に穴を開けて採餌することは少ないという。
見ていてもドラミングというよりは、穴の中に隠れた虫や蟻を探しているといった感じだった。

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 真夏の朱鞠内湖ではアオゲラ同様に地面に降りて蟻を食べていたが、真冬のこの時は残り少なくなった木の実をうれしそうに啄んでいた。

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 亜種エゾオオアカゲラは上面の白斑がやや大きく下面はより白色みを帯びるというのが、亜種オオアカゲラとの違い。
 亜種オオアカゲラ ♂(大赤啄木鳥 White-backed woodpecker)

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 亜種エゾアカゲラは、額から頬と下面は汚白色。肩羽の白色斑は大型。
寒さから体をプックリと膨らませていた。
 亜種エゾアカゲラ ♂ (赤啄木鳥 Great spotted woodpecker )


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 川沿いでは雪の舞う中を、ヤマセミが留鳥として暮らしていた。
 ヤマセミ ♂(山翡翠 Crested kingfisher)

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 今朝の新聞には、鶴居村のタンチョウ達が「けあらし」の中を飛び立つ一枚が載っていた。
日本では北海道東部に留鳥として周年生息し、絶滅危惧II類の国の天然記念物としてある程度の保護をされたタンチョウに比べ、普通の小鳥達はどう記録的寒気を生きぬいているのか?
見て調べてみたい気もするが・・・、無理なことだ。
 タンチョウ(丹頂 Red-crowned crane)


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by photo-etudes-eiji | 2019-02-10 21:00 | 野鳥 | Comments(0)

 近いからいつでも行ける、しかし撮影ポイントに余裕が少ないということで遠慮していた里見公園に行ってきた。
気圧配置は西高東低に戻り穏やかな冬の陽光が照らす。
江戸川の対岸は葛飾区小岩。
右に振れれば、矢切の渡しから「寅さん」の葛飾柴又。
スカイツリーの周辺は、京成押上線四ツ木・曳舟から東武浅草駅。
富士山の右麓に、新宿の高層ビル群・真ん中にdocomoのビルが見え都庁がわかる。
 京成本線の音がひっきりなしに聞こえる。
この光景で浮かぶのは、子供の頃に聞いた倍賞千恵子さんの「下町の太陽」。
リアルタイムで見た映画ではないが、その舞台になったのはこの光景の中にある。
資生堂の石鹸工場、新小岩の機関庫、大同製鋼新小岩製鉄所や荒川の土手。
映画の中で主人公の父親の給料は2万8千円だったという。
練馬の光が丘団地があこがれの住まいとか・・・。
「・・・下町は煙だらけ、家の中は昼でも暗い、空は霞んでる、でも太陽はその上に照ってるわ!」
そんな主人公の声と歌が聞こえてきそうだ。
 市川市里見公園からスカイツリーと富士山


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 昼頃までは見えていた富士山が、気温最高から地温最高に向かい出すと霞みはじめ・・・やっと16時30分を過ぎる頃稜線がうっすらと見えてきだした。

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 太陽は富士山の左肩から沈みはじめ、半分以上が沈んだ頃にスッポリと頂上におさまるはずと計算していた。


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 富士山頂は、強風が吹き荒れているのだろう。
雪煙が帯のように南に流れている。
2月2日16:58。
久しぶりに、綺麗な夕陽のダイヤモンド富士の完成だ。


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 太陽が最後の姿を隠す頃、雪煙がみごとに燃え上がり手前に影富士が生まれる。


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 SCW気象予報で雲量を見たり、富士五湖ライブカメラで富士周辺の見え方を調べたり・・・長い待ち時間を気を揉んでいたが、素晴らしい瞬間に今年は立ち会えた。


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 次第に影富士が手前に伸びだし雪煙が赤く稜線を走ると、感動はゆっくりと増幅してくる。


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 雪煙だけが稜線に輝き、静かに夕陽のダイヤモンド富士が終わりを告げる。


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 空の青さが戻ってくると、マジックアワーの時間だ。
ひとつふたつと街の明かりがつき始める。

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 スカイツリーに灯がともった。

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 位置をほんの少し変えると、見えなかった東京タワーが三つ星の強い光りの奥のビルの上に輝く。
作詞 横井 弘さん 作曲 江口浩二さんの「下町の太陽」を、また唄いたくなってくる。
『下町の屋根を 温める太陽は
  貧しくも 笑顔を消さぬ 母の顔
   悩みを夢を うちあけて
    路地にも幸の くるように
     ああ太陽と 今日もまた 』


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by photo-etudes-eiji | 2019-02-04 06:00 | 朝陽・夕陽 | Comments(0)

夕焼けコミミズク

 日中でも飛ぶことのあるコミミズクは、撮影していても楽しい。
流線型や一本線コミミ・直角コミミ・横睨みコミミやネズミの捕獲から飛び立ち・雪がらみや山バックと撮らせてもらってきた。
冬の小鳥が少ない今季、これまで以上のオオマシコやイスカなどを狙おうにも新しいポイント探しもままならず・・・。
それならばと、夕焼けの中のコミミズク狙いをしている。
 しかし現実は厳しく、野鳥情報やマップコードが流れるに従い・・・狩り場に入り込むは飛行ルートにドドッと殺到してふさいでしまうは・動き回ってコミミズクを追いやってしまう状況に。
そこでのコミミズクの動きをじっくり観察して、撮影圧をかけないように影響を与えないように撮らせてもらうという考えのない、自分が撮れれば後はどうなろうと関係ないというカメラマンに、こちらも困惑させられている。
車と葦の影に身じろぎせず待っていれば、目の前を飛んでくれるのに!
 コミミズク(小耳木菟 Short-eared owl)

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 珍鳥情報や自慢話が20~30m離れていても聞こえる。
コミミズクやフクロウ類が、その声を聞いて寄ってくると思っているのだろうか?
照準器が何台も赤く光る。
その強烈な光を、コミミズクが警戒しないと思っているのだろうか?
 そんな光景にいやな思いをしながら、一方で「未だ木鶏足りえず」という自分の度量も思わされている。
 夕焼けの始まる頃、お気に入りの木にコミミズクが留まった。

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 この状況では、なかなかバックの色を出すことが難しい。

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 適度な雲があると、良い雰囲気の色合いになるのだが・・・。

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 夕焼け色もコミミズクもと欲張るには、どの高さ・どの方向をコミミズクが飛んでくれるか次第。
なかなかこちらの思い通りにはいかない。
 
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 低くコミミズクが飛ぶ!
そのままそのままとジックリ狙っていると・・・人の動きでUターン!
高く逃げてしまった。

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 暗くなって人が去り、コミミズクはゆったりと夕焼け色の残る中に。
この程度で、満足するしかないかな・・・。


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by photo-etudes-eiji | 2019-02-01 06:00 | 野鳥 | Comments(2)