2018年 12月 30日
柿とアオゲラ













2018年 12月 29日
コミミズク
コミミズクは優秀な野ねずみハンター。
葦原や草地を飛び回っては、みごとな狩りを見せてくれる。
今までもたくさん撮っているから、スローシャッターで流し撮り風に撮ってみようか?などと色気を出した。
とはいっても、そこは小心者。
1/200~1/125程度の中途半端で。
獲物を捕まえて飛んできたコミミズクが、草原に降りた。
コミミズク(小耳木菟 Short-eared owl)






2018年 12月 25日
猛禽を撮る・・・⑧ チュウヒ飛び立つ











2018年 12月 23日
猛禽を撮る・・・⑦干拓地で出会う
オオタカが釣り堀の傍らの木に潜んで、カモでも狙っているのだろう。
車窓から証拠写真を撮って、見えるか見えないかぎりぎりまで近づいたら・・・飛び立たれた。
オオタカ(大鷹 Northern goshawk)

脚環がされているが、数字をすべてを読み切れなかった。
枝被りの中から飛び立ち数カットを撮ったが、目が枝で隠れたりしてろくな写真にならなかった。
オオタカ(大鷹 Northern goshawk)

冬鳥のタゲリは、背面の暗緑色の金属光沢が美しいがジックリ撮るのが狙いではないので数カット。
タゲリ(田鳧 Northern lapwing)

そんな場面をジックリと思うが、なかなか機会が無い。
タゲリ(田鳧 Northern lapwing)

ジックリと狙わなければ、なかなか判断は難しい。
タゲリ(田鳧 Northern lapwing)

朝日をうけて肩羽の灰色が染まっているが、初列風切の白斑があるから雄個体だ。
モズ(百舌 Bull-headed shrike)

少数が越冬飛来するヒシクイとマガンだった。
絶滅危惧II類で 、日本では1971年に国の天然記念物に指定されているヒシクイ。
日本雁を保護する会とロシア科学アカデミーとの共同標識調査で、ロシアのツンドラ地帯で繁殖する亜種ヒシクイの内、カムチャツカ半島南部の群れが日本へ渡ることが明らかになったという。
ヒシクイ(菱喰 Bean goose)

もう一羽のマガンは、歌川広重の作品「月に雁」にも登場した冬鳥で「準絶滅危惧種」。
マガン(真雁 Greater white-fronted goose)

ハヤブサは山方面でたくさん撮っているので、絵にならないから証拠写真に押さえただけだが、ここもまたハヤブサの狩り場ということだ。
ハヤブサ(隼 Peregrine falcon )

2018年 12月 21日
猛禽を撮る...⑥ チュウヒとコチョウゲンボウ












2018年 12月 19日
コリンウズラ・・・種名判定は難しい

コーネル大学のHPに「Northern Bobwhite ・・・In Masked subspecies of southwestern U.S and Mexico male has black head with solid rufous or chestnut underparts」と書かれた個体の写真があったが、頭頂部まで真っ黒で同じ種には思えなかった。
困ったあげくに「日本野鳥の会」と「国立環境研究所」に問い合わせてみた。
調べている間に、情報網にながれたようで12月に入るとネットに「コリンウズラ」がいろいろ出てきだし、『胸に白斑があり、眼の周囲が黒い個体はメスではないでしょうか』とか『コリンウズラの幼鳥』『コリンウズラ若鳥』とか、諸説でている。

赤茶色の一羽はずっと座り込んだままで、もう一羽は側溝に入ってそこでエノコログサなどの種子を食べたりしていた。
コリンウズラ ♂ Northern Bobwhiteに似た個体

コリンウズラ(学名:Colinus virginianus)は、キジ目ナンベイウズラ科で22亜種(1亜種は絶滅)に分かれているそうだ。
要注意外来生物で、侵入経路は猟犬の訓練用として1980年頃から放鳥されるようになったとある。
アメリカでは狩猟対象として人気種である一方、農地開発などにより個体数が減少し、保護が開始されたと環境省「要注意外来生物リスト」にある。
コリンウズラ ♂ Northern Bobwhiteに似た個体

周囲には三羽は確認できたが、撮影できたのは二個体。
コリンウズラの雄は、額とくちばしの付け根・眼下部分は黒色で、のど・眉斑は白色、雌は顔が黄褐色で過眼線は褐色淡い黄色だとであるので、こちらは間違いなくコリンウズラの♂。
英名は「ぼぶ、ぼぶ、ほわいと」と聞こえる鳴き声に由来するそうだが、僕には「フィョーフォイ」といった風に聞こえた。
コリンウズラ ♂ Northern Bobwhiteに似た個体

コリンウズラは、日本では移入種。
販売サイトや「ウズラ交換会」などを調べてみると、ノーマルコリン・レッドコリン・白(ホワイト)コリン・メキシココリン・パイドコリン・カンムリウズラ・スノーフレーク・テネシーレッド・ズアカカンムリウズラなどなど。
実に多様な種が出てくる。
コリンウズラ ♂ Northern Bobwhiteに似た個体

コリンウズラは外側を向き群がって眠りにつく特徴があり、これは何か異変が起こった際に全員がバラバラに飛び立てるような習性になっていることからだそうだ。
コリンウズラ ♂ Northern Bobwhiteに似た個体


一部抜粋して・・・・。
『 ☆写真の赤い個体は、顔が黒っぽいので分布の南西部に生息する顔が黒くて赤いMaskedというタイプの雄に近い。
☆顔の黒色部は典型的な個体よりも少なく、下面も横斑が散見されるので、白っぽいタイプとの中間的な個体のようです
☆白っぽいタイプ個体群では、幼鳥は赤くなくて雌の羽色に近いようです
☆調べた限りではMaskedタイプの雄幼鳥が赤っぽい可能性がないとは言えないと思うが(ただし他種の例から想像するに可能性は低いと思う)、その場合は羽色で雄幼鳥か雄成鳥かを判断することは出来ないということになります
☆原産地では異なる色彩の個体群は亜種とされているようですが、ペット等で流通している日本では今回のような赤いけどちょっと中間的といった個体の由来は正確にはわからないようです。
『Hand Book of the World という図鑑の第2巻によると、コリンウズラは22亜種に分かれており、額とくちばしの付け根、眼下部分は黒色、のど、眉斑は白色の写真は、北アメリカ南東部に分布する亜種virginianusと思われます。
また、赤茶色い個体の写真は、メキシコで見られる亜種ridgwayiに良く似ています。一方で、販売されているコリンウズラには通常の羽色のものと、レッドタイプなど色変わりのものも販売されており、写真だけからは、正確に判断することはできません。
また、写真の鳥を幼鳥と判断できるだけの根拠も写真ではわかりません。おそらく幼鳥ではないと思います。』
2018年 12月 17日
ふたご座流星群-2018 その②














2018年 12月 14日
ふたご座流星群-2018






2018年 12月 13日
日本一小さい鳥・・・キクイタダキ
一円玉は、重さが1グラムで直径2cm。
5枚ならべれば、キクイタダキの全長(仰向けに寝かせた嘴先端から尾羽の先まで)。
ここに一枚足せば、6gでキクイタダキの平均体重。
日本で見られる野鳥の中で一番小さい鳥=キクイタダキが、今期は当たり年であちこちの公園に来ている。
原画を縮小して実際のキクイタダキとほぼ同じ大きさにしてみた。
キクイタダキ(菊戴 Goldcrest 学名:Regulus regulus)

キクイタダキは春から夏の繁殖期は亜高山帯から山地にかけての針葉樹林に生息し、秋に低地や暖地に移動してくる「留鳥」または「漂鳥」だが、3~4年おきに多数が首都圏に飛来する傾向があるように思う。
日本で見られる野鳥の中で、エナガ・ミソサザイとともに最小の鳥の一種とされるキクイタダキ。
スギやマツの枝葉のなかでチョコマカと動き回って、なかなか撮らせてくれない。


エナガ 全長136mm 尾羽長 74m 体重 8g
(元資料=日本産鳥類測定表 日本野鳥の会大阪支部 1941年 故佐々木勇氏が作成)
日本鳥類標識協会の第一回測定値報告でも同様な数値だった。










2018年 12月 05日
ナベヅルがやって来た!
アオサギにしては順光なのに黒いし体が太い気がするし、鵜にしては飛び方も体型も違う。
双眼鏡に入れて見ると、ツル!
胴体の羽衣の色が鍋についた煤のように見えることから、和名がついたといわれるナベヅルだった。
ナベヅル三羽はゆったりと、しかも、なんとなくユーモラスな格好でこちらに向かってくる。
ナベヅル(鍋鶴 Hooded crane)

500mほど歩き、畦の枯れ草の隙間から急いで証拠にワンカットを押さえた。
ナベヅルは絶滅危惧II類(環境省レッドリスト)。

しかし、こちらに飛んでくるではないか!

前後を成鳥がゆき、真ん中の個体は頭部から顔・頸と淡褐色だから幼鳥だ。

村の杉林を横切りひと羽ばたきごとに近づき、南西に向かうが・・・レンズからはみ出してしまった。

近年、その過度の集中が種の保存上からも問題になって、デコイを設置するなどして越冬地を分散させようとの試みも始まっている。

『ナベヅル、マナヅルの新越冬地形成等に関する基本的考え方 環境省自然環境局野生生物課 鳥獣保護業務室 』
『3 目標 第一段階として、集中化による絶滅リスクの回避が喫緊の課題であり、ナベヅルは、世界の個体の約9割が出水で集中して越冬していることから、まずはナベヅルに対して優先的に取り組み、国内の出水以外の複数地域で安定的に合計1,000羽以上(成鳥)越冬する(環境省レッドリストの絶滅危惧 種判定の一基準)ことを目標とする。マナヅルについては、出水での集中の割合は世界の個体の約5割とナベヅルより低いものの、世界の個体数は、ナベヅルよりも少ないことから、ナベヅルのように具体的な個体数の設定は行わないものの、出水以外での越冬個体数の増加を目指す。 最終的な目標としては、出水以外の国内複数箇所において、出水のよう な長期安定的な越冬地を形成するとともに、国内でのツル類の健全な個体群の維持を図ること、また、出水においても、餌場、ねぐらへの過度の集中を緩和し、できる限り給餌に頼らずに生息できる良好な越冬環境を形成・維持することを目標とする。 』

すると、北の空からハクチョウの群れが飛んできた。
コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan )

「本埜のハクチョウの里」では、今期の飛来数が130羽を超えたとか。
コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan )

(過去記事の2018-01-31 「コハクチョウのビルパターン」に詳しく)

先回りして先ほどの田圃近くにと思っていたら・・・東の空に飛んでいってしまった。
この冬、茨城・千葉とナベヅル飛来の話を聞く。
この家族は同じ家族なのかどうか解らないが、いずれにしても周辺に落ち着けばまた会う機会もできるだろう。
