塩害に消えた紅葉

 谷津干潟や湾岸周辺を歩くと、今年はガッカリするばかりだ。
マロニエもケヤキも桜も・・・色付く前に枯れ落ちて、今は何月だろうと考えてしまうほど。
台風による塩害を、これほどに実感することになるとは・・・。
公園の落ち葉は枯れる前に落ちた黒ずんだ緑も多く、青空だというのにガサガサとしめった音を立てる。
枯れ落ちた木の天辺で、エゾビタキ二羽とキビタキ♀タイプがホバリングしていたが、翌日にはもう見当たらなかった。
街路樹や公園樹として植えられているナンキンハゼは、気温が低くならなくとも紅葉が進む木だが、今年はすでに葉が落ちたものが多い。
例年は、こんなに美しく楽しませてくれたのに!
 ナンキンハゼ(南京黄櫨)

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 京葉道路をまたぐ陸橋脇のナンキンハゼは例年よく色付き、水鳥を眺め、時にはハヤブサの調理にであったりしながら楽しんだが、
今年はもう葉が無い。

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 袖ケ浦近隣公園のハゼノキも、今年は一番良かった時の葉振りがない。
 ハゼノキ(櫨の木、黄櫨の木)

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 幕張メッセのテクノ・ガーデンのアメリカカエデの並木も、今年は・・・こうはいかないだろう。

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 今年は無理と解っても、よかった時の記憶は頭に残っていて、過去の画像を探してみた。
公園の、これはカエデだろうか?
横枝の先端だけが綺麗に染まっていた。
ちなみに植物学ではモミジという属や科はなく、モミジもカエデもカエデ科カエデ属。

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 探鳥地で出会った七色オオカエデの紅葉は、まるで万華鏡のよう。
あまり条件のよい場所ではなかったが、見上げれば透過光に色が踊り出す。
樹幹にもたれ、あるいは根元に寝転んで見上げた輝きは、脳裏に鮮やかだ。

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 ツタウルシの紅葉は、草紅葉をのぞけば山でいち早く始まる。
絡みつき、黄葉の木を駆け上る炎ようだ。

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 冬鳥を探しに行った美術館横のカエデも、燃えるような赤・赤・赤。

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 赤と黄に緑が少しはいるといっそう赤がひき立って、タメイキものだった。

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 青空に白い雲がはいれば、両手をひろげてみたくなる開放感。


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 このすべての画像は過去のもの。
近隣での紅葉は今年はあきらめるしかないが、山方面ならこれから本番。
地元の秋のダイヤモンド富士も・・・う~~ん、雲マークが並んで・・・。
こちらも厳しそうだ。


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by photo-etudes-eiji | 2018-10-14 06:00 | 風景 | Comments(0)

 いい絵は撮れなくとも「なるほどね!」と、大いに勉強になる時がある。
ゴンズイ?確か魚にそんな名前のものがいたな~?くらいの知識しかないし、モッコクだってあまり普段は気にかけない。
確かに図鑑や本に、モッコクにキビタキの写真はあるが・・・。
 エナガにメジロ・シジュウカラの一団にキビタキが混じって、モッコクやゴンズイに来るという。
モッコクの枝・葉の込み入った表に、キビタキ雌が出て来た。
 キビタキ (黄鶲 Narcissus Flycatcher) モッコク(木斛)

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 キビタキは数羽いるようで、モッコクの枝・葉のドームの中で影だけが動き、時折出て来てはすぐに中に入ってしまう。
キビタキの雄二羽と雌と雌雄の判別が困難な幼鳥がいるようだ。
葉隠れの中で、モッコクの殻の中から赤い実を食べている。
なかなか表に出て来てくれない雄が、やっと!
 キビタキ 雄成鳥 (黄鶲 Narcissus Flycatcher)

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 モッコク(木斛)は防火性、耐火性に優れ、建材に使うと燃えにくく、庭に植えると火の粉を遮って飛び火を防ぐ効果があるそうだ。
さらにモッコクのそばに千両と万両を植えておけば、「千両、万両、もってくる(モッコク)」と金運が上がる縁起かつぎに、情愛を「持つ濃く(モツコク)」ことで良縁に恵まれる縁結びの木だという。
そんな素晴らしい木だそうだが、この日の僕には手強いだけの木。
キビタキはその樹形の中で動き回り、込み入った葉や枝がうるさすぎて撮ろうとする気も萎える。

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 ゴンズイ (権翠) !
『 ミツバウツギ科ゴンズイ属。落葉小高木。別名はクロハゼという。名前の由来は、樹皮の模様(灰緑色で、白褐色の皮目が、縦縞状にある)が魚のゴンズイに似ている、あるいは役に立たないところが似ているなどのことから・・・』とある。
意識して、名前を確認しその実を見たのは初めてだろう。
幼鳥か雌か判別の難しい個体が、ゴンズイの影からその黒い実を咥えて飛び出した。
  キビタキ 雌・幼鳥タイプ (黄鶲 Narcissus Flycatcher) ゴンズイ (権翠)

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 ゴンズイの花言葉=「一芸に秀でる」は、花も樹もあまり冴えないが、実だけは目立つ事からだそう。
こちらは強く納得した。
背景のモッコクの枝がなければ、もう少しすっきりした絵になってお気に入りになるのだが・・・。
キビタキの雄成鳥を、ここで撮れただけでもよかった。
 キビタキ 雄成鳥 (黄鶲 Narcissus Flycatcher) ゴンズイ (権翠)

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 縦位置ですこし大きくトリミングしてみた。
ジックリ時間をかければ、いい絵になるかもしれない。

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 半日粘っても、キビタキはなかなか絵になるスッキリしたところには来てくれなかった。
モミジは良くても、暗いこんなところでマッタリして悩ませる。

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 そんな状況では、良かった一昔前を思い出してしまうのも仕方ないことだ。
房総のクマノミズキで、ホバリングしてくれたころはまだD200の頃だろうか。

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 アカメガシワの時も、良くホバリングやフライングキャッチを見せてくれた。

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 十年は一昔、イイ時にたくさんしっかりと撮っておかないと・・・ということか。
野鳥と木の実の組み合わせもまた、一期一会・・・・。
 キビタキ 雄成鳥 (黄鶲 Narcissus Flycatcher) アカメガシワ(赤芽柏)

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-12 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

 ヨタカでもいないかなと、あちらこちらを歩いてみるが・・・夏場の"声はよく聞いても撮れない“どころか、"声もしないからまったく見つけられない”状態。
キビタキはいるが、昔のようにアカメガシワの良いところにとまってくれる状況ではない。
エゾビタキが、コブシの天辺の枯れ枝に数羽とまってはホバリングを繰り返していた。
雨の降り出す前の曇り空では、ホバリングを撮る気にもならない。
そう思っていると、モミジの枝の中に隠れる。
紅葉はまだ先だが・・・すこしだけそんな雰囲気が・・・。
 エゾビタキ(蝦夷鶲 Grey-streaked flycatcher)

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 モミジもイチョウもサクラも、先日の台風で塩害を受け枯れ葉が目立つ。
台風24号の暴風の影響で吹き付けられた海水による「塩害」で、架線火災から電車が不通になったこともビックリしたが広範な農産物や樹木の被害に改めて驚かされる。

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 コサメビタキのとまった枝は、すっかり葉が落ちてしまっていた。
 コサメビタキ(小鮫鶲 Asian brown flycatcher)

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 葉の厚い樹木は比較的に被害が少ないようだが・・・。
 サメビタキ(鮫鶲 Dark-sided flycatcher)

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 お気に入りの折れたモミジの枝先に何度もとまってくれた。
 サメビタキ(鮫鶲 Dark-sided flycatcher)

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 房総の紅葉は例年なら11月に入ってからなのに、この状態ではどうなることやら。
 白馬や涸沢カールの紅葉は、今年も良かったようだが・・・。
そんなことを考えながら、モミジとヒタキ三兄弟を眺めていた。
 エゾビタキ(蝦夷鶲 Grey-streaked flycatcher)

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-09 19:00 | 野鳥 | Comments(4)

 キビタキは房総でも夏場に営巣しているのを確認しているが、多くは山地で繁殖する夏鳥。
秋の渡り途中に、都市公園や低地の森におりてきた。
アカメガシワやイヌザンショウ・ヤマコウバシにサワフタギやミズキなど、いろいろな木の実を食べて楽しませてくれる。
久しぶりに、イヌザンショウのキビタキに会いに行った。
暗い森のイヌザンショウの中で動いていた雌が、良いところに出て来てくれた。
 キビタキ♀ (黄鶲 Narcissus Flycatcher)

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 イヌザンショウ(犬山椒)は、サンショウに似るが香りが劣り役にたたない事からきた名前という。
犬もかわいそうだが、確かに香りも微かで実を食べても無味で殻を食べている感じだ。
どこがおいしいのか、キビタキ雌はよく来てくれた。

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 なかなか姿を見せてくれなかった雄も、表に出て来てくれた。
 キビタキ♂ (黄鶲 Narcissus Flycatcher)

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 葉隠れの中から飛び出し、イヌザンショウの実を咥えてはまた隠れてしまう。
しかし、実を咥えた時の顔は喜びにあふれている。

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 スッキリと全身もいいけれど、こんな感じでちょっと自慢げな雌の姿もかわいい。

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 枝先にチョコンとのるのもかわいいが、ホバリングしてフライングキャッチはカメラを持つ身には楽しい。

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 雄の出は雌の半分くらいで、毎年その理由を考えてみるのだが・・・。
雌雄で、渡りの時季の食物嗜好が種子食に移る雌と昆虫食と半々の雄とか、そんな生理があるのかもなどと実証的な根拠もない妄想を巡らせる。

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 表に出て来てスッキリと姿を見せてくれれば、改めてその美しさに惚れ惚れとする。
喉元の赤味を帯びたオレンジから、黄色・レモンイエローと変化が素晴らしい。
大きく切り取りたくなる。

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 望遠・標準・広角の三ッくらいのパターンでトリミングしたくなって、毎回悩む。
フルサイズで幹に隠れて中間にある木の葉をボケでいれて・・・。


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 いやいや、キビタキアップで実を咥えた瞬間を・・・、とか。

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 悩ましくても、出てくれたからこそのうれしい悩み。
かつては鬱蒼として、ゴチャゴチャした枝ぶりだったイヌザンショウも今はその面影もない。
イヌザンショウは伐採跡などの攪乱のあった場所に生育することが多く、植生の回復にしたがって被陰されてしまう。
その間に生産した種子の寿命は20年以上とされ、土中で長い期間、次の攪乱を待っているそうだ。
やがてこのイヌザンショウも、終わる時が来てしまうのだろうか?
飛来していた個体数も、三羽ほどでそこにもかつての面影はなかった。
自然もまた変わっていくものだから、出てきて撮らせてくれたキビタキに感謝感謝だった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-05 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

房総のノビタキ

 秋の渡りが始まり、房総にもノビタキがおりてきた。
(注・・・真夏に房総でノビタキをまじめに探したことはないが、高原や北海道などでしか見たことはないので・・・。)
やっと撮れたのは九月も末になってから。
コスモスが咲き、ソバは真っ白な花をつけていた。
来ていれば、そのうちにソバ畑にも出てきてくれるはずと期待がました。
背景の白はソバの花!
 ノビタキ(野鶲 Common Stonechat)

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 セイタカアワダチソウの咲き出した花穂の先端にのって、コスモスやソバの花・大豆畑を眺めている。
そうそう、あそこの白いところがソバ畑!
そこで撮らせて欲しいのでよろしくね!と頼んでおいたのだけれど・・・。

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 台風24号の暴風雨は、緑に白一面のソバ畑をなぎたおし緑一色に変えてしまった。
白い花弁は一枚二枚と数えるほど。
ソバの実はまだ完熟前で、先端に付いていたのですこし安心したが・・・。
コスモス畑はさらに悲惨で、8枚程あるはずの花弁のついたものは一本もなく、花弁一・二枚のものが数本だけ。
台風が遠く去っても、通過後の強い南風にノビタキは身を低くしていた。

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 強い風が吹けば、ノビタキは柔らかい茎の植物にはとまらない。
畦道の枯れて折れたアカザやセイタカアワダチソウなどの折れた先端にとまって、獲物を探していた。


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 ここにもつがいのノビタキが来ていた。
確認がキチンとできなかったが、若もふくめた三羽のよう。
つかず離れずといった感じで、畦道沿いに移動して採餌する。

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 風上に体を向け・・・。

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 強風には身をかがめたり、翼をうまく使ってバランスを保つ。

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 羽毛が逆立つ。 


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 畦にはアカマンマやツキミソウもあるのだが、そこにはのってくれない。
田圃に稲架とかワラぼっちでもあれば・・・と、思うが・・・区画整備された田では今は見かけない。
その上、早場米の房総は二番穂がのびている。

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 どう絵にすれば良いのかわからないまま、時間切れ。
今期は房総のソバノビ、無理かな?

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-03 06:00 | 野鳥 | Comments(0)