ヤマモミジと柿と

 三日間歩き探し廻っても、サワフタギにムギマキはダメだった。
アオゲラやオオアカゲラと遊んでいたら、キノコ狩りだろうか?地元のおばぁちゃんに話しかけられた。
冬鳥を探しているが、まだ来ていないようだと話すと、「この先のヤマモミジが今イイ色だからいってみなさい」とのこと。
人の話は素直に聞いてみるかと向かうと、今を盛りの見事な紅葉。
 ヤマモミジ (山紅葉)

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 ヤマモミジは日本固有種
時折、青空がのぞき日が差し込めば透過光に見事な輝き。

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 湾岸のモミジは悲惨なもので、半分が枯れ落ち残った枝の葉も枯れ葉色。
鮮やかな赤に、どう撮れば良いかあれやこれやと悩ましい。

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 一本だけ離れた場所のヤマモミジは、今が最高といった感じ。
ススキの白をいれて・・・ウ~ン、イイ感じだと一人納得。

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 90度位置を変えて、180度ではどうだろう?・・・あれこれ試してみる。

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 民家や道すがらの畑の傍らの柿の木も、紅葉が進んでイイ色を出していた。
もう少し熟したら、アオゲラが食べに来るかもしれない・・・などと考えながらも、見事な枝ぶりに感心した。
 カキノキ(柿の木 Kaki Persimmon)

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 道沿いにはススキが風になびいていた。
ここでは「ススキ」ということにしておくが、ススキかオギかよくわかっていない。
狙いの鳥とは残念だったが、見事な紅葉のヤマモミジやいろいろな山里の雰囲気に浸れて、気持ちは穏やかだった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-31 06:00 | 風景 | Comments(0)

オオアカゲラとアカゲラ

 おかしい!
早朝の森をエナガやヤマガラ・シジュウカラなどの混群が巡回しては来るが、肝腎の渡りの小鳥がいない。
例年なら、アトリの群れやミヤマホオジロ・先乗りのマヒワの一・二羽くらいが混ざっていても良いはずなのに。
少ないカラ類の群れが去ると静かになってしまう。
台風の強風の影響で高所の実が落ちてないのか?
 そんな中で、留鳥のキツツキ類はよく廻ってきた。
ひときわ野太い感じで「キョッキョッ」と来たのは、オオアカゲラのメス。
 オオアカゲラ ♀ (大赤啄木鳥 White-backed woodpecker )

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 日本のキツツキ科の中では、L=全長(仰向けに寝かせて嘴の先端から尾羽先端まで)45.5cmのクマゲラ・31cmのノグチゲラ・29.5cmのヤマゲラ・29cmのアオゲラについで、28cmのオオアカゲラとなり23.5cmのアカゲラ・22cmミユビゲラ・17.5cmアリスイ・16cmコアカゲラ・15cmコゲラとなる。
ミユビゲラ以外はすべて撮影したことがあるが、「大」とつくだけあって堂々とした貫禄がある。

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 枯れた樹皮をめくって中の虫を突きたべる。
瞬膜が閉じられている。
 オオアカゲラ ♀ (大赤啄木鳥 White-backed woodpecker )

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 アオゲラも廻ってきたが、近寄らずにそこそこの距離を保って採餌していた。
オオアカゲラは初対面でもわりとおっとりとしているが、アオゲラは人見知りで少し臆病な印象を受けるのは僕だけだろうか?
 アオゲラ ♀ (緑啄木鳥 Japanese green woodpecker)

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 何とか秋色のある所で撮らせてくれないかなと思ったいたら、ここ。

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 そこをピョンピョンと駆け上がって、何かを捕まえた。

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 まわりは黄葉がすすんできた。

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 もう少し黄色や赤がバックに入るところに・・・と思っているうちに奥に行かれてしまった。

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 代わりに来てくれたのがアカゲラのお父さん。
 アカゲラ ♂ (赤啄木鳥 Great spotted woodpecker)

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 黄葉というよりは枯れ葉が目立つが、来ない人より・・・来てくれるだけありがたいものだ。

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狙いの鳥を見つけられないまま、キツツキに遊んでもらった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-29 18:00 | 野鳥 | Comments(0)

 紅葉の山麓に三日間、サワフタギに来るムギマキを探し歩いた。
歩いては待ち、待ってはまた歩き・・・、山の紅葉は裾までおりてきだしていた。
 サワフタギ(沢蓋木)

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 澄んだ大気に、遠くで「ケレケレケレ」とアオゲラの声が聞こえたと思えば、近くの桜の枝におりてくれた。
見上げ気味の位置では、なかなか雌雄がわからなかったが、♀だった。
アオゲラは英名にあるとおり、日本の固有種。
昔、軽井沢の野鳥の森で撮影したばかりのアオゲラの画像を見せてあげたら、「Wow!Japanese!」とたいそう喜ばれたことがある。
そこで初めて日本の固有種と知った。
 アオゲラ ♀(緑啄木鳥 Japanese green woodpecker)

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 見上げて「ビョービョー」といった感じでふた声鳴くと、雄もやって来た。
 アオゲラ ♂(緑啄木鳥 Japanese green woodpecker)

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 幹を上り枝に移り、また次の幹に飛んでは木肌をはがし突き、朝の採餌だ。
行く先をついていくと、もう一羽の♂がやって来て先客の近くにおりて「キョッキョッキョ」と小競り合いに。
どちらも額から頭頂・後頭部に賭けて羽衣が赤い♂だが、どちらかは若鳥なのかもしれない。

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 ちょっとした諍いが終わって、一羽が飛び去るもう一羽も・・・今度は路肩の低いところに飛び移った。
どこだろうと目をこらすと、花のように付いた実の中でお尻が見えている。
 タラノキ(楤木・桵木)のアオゲラ

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 ほんの少しだけ動いて様子を見ていると、実を食べだした。
何の木?何の実だろうか?
もしかしたら、タラノキ?
後日地元の方に聞いてみたら、間違いなくタラノキ!

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 タラノキ(楤木・桵木)は、林道脇など日当たりの良い山野に自生し夏に多数の小さな白い花を咲かせる。
タラノキは実家にもあって、春のタラの芽の天ぷらはほのかな苦みもあって美味しい。
そのタラノキの実をアオゲラが食べるとは!
ますますアオゲラに親しみを覚えた。
 アオゲラ ♂(緑啄木鳥 Japanese green woodpecker)

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 アオゲラも木を突く瞬間や実を採る瞬間には、瞬膜を閉じる。
嘴の付け根にある鼻孔も、羽毛で覆われている。

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 タラノキの実を咥えてうれしそうだ。
アオゲラはミズキや桜の実・マユミや柿の実なども食べるのは知っていたが、タラノキの実もとは!
 アオゲラ ♂(緑啄木鳥 Japanese green woodpecker)

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 ひとしきり食べると高木に移って消えていった。
 アオゲラ ♂(緑啄木鳥 Japanese green woodpecker)

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 次の日、歩き疲れて湿地の壊れかけたような木道脇で一休みしていたら、白いものが木から落ちてきた。
見ればアオゲラで、どうやら古くなった木道下のアリの巣を狙いに来たようだった。
降りては食べと二・三度したところで、こちらに気付いたのか固まってしまった。
 アオゲラ ♂(緑啄木鳥 Japanese green woodpecker)

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突然出会ってしまったときなどワサワサッと幹の裏側に隠れるように回り込んだり、樹木の一部に擬態したかのように固まった姿を見たことがある。
久しぶりにそんな姿も見せてもらった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-27 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

習志野ダイヤモンド富士


 習志野ダイヤモンド富士は、茜浜では10月24/25日と2月16/17日。
船橋・三番瀬の10月27日と続いていく。
 一体何日ぶりだろうと考えるほどに、久しぶりの富士山が早朝から見えていた。
先の天気は予想できないので、所要を済ませてマリンスタジアム手前の湾岸へ。
この位置では富士山の右肩にコロコロと転がるダイヤだが、天辺のポイントに行く時間的余裕がなかった。

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 16時47分。
ちょうど富士山の天辺に沈む時間だが、予定どおりに頂上右。

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 このポイントは千葉市美浜。
習志野市・千葉市の境界では何とか2日後にはギリギリ撮れるかな。

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 コロコロと、太陽が富士山の稜線を下ってゆく。
 
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 単純だから、頭の中に「屋根の上のバイオリン弾き」が聞こえてくる。
屋根といえば煙突。
「チムチムチェリー・Chim Chim Cher-ee」が続き・・・「セロ弾きのゴーシュ」が出て来たのは、最近知人に不幸があったから。

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 日没後の時間帯は「マジックアワー」。
強い光源が隠れ、全体が穏やかな色彩のグラデーションに彩られる。
トワイライト( twilight)は、日の出前や日没後の薄明かり。
「かわたれ時」といい、「たそがれ」という。
ブルーアワー( blue hour)は、日の出前と日の入り後の空が濃い青色に染まる時間帯のこと。
「春はあけぼの 夏は夜 秋は夕暮れ 冬はつとめて(早朝)」とは、清少納言の枕草子だが・・・僕には春夏秋冬いつでも大好きな時間帯だ。

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-22 06:00 | 朝陽・夕陽 | Comments(0)

 イチイの実が今年は豊作だ。
種子部は有毒・アルカロイドのタキシンが含まれていて、量によっては痙攣を起こし呼吸困難で死亡することがあるそうだ。
しかし、その果肉はほんのりと甘くおいしい。
ヤマガラがひっきりなしに枝もとに入っては、実を運んでいる。
 ヤマガラ(山雀 Varied tit)    イチイ(一位 Japanese yew)

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 何度も撮っているが、やはり立ち止まって撮ってしまう。
赤い果肉を剥ぎ落としてから運んだり、そのまま果肉ごと運んだり・・・。

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 ホバリング風に飛びついたりと、楽しませてくれる。

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 ヤマガラは留鳥または漂鳥。
早いものはもうすでに、湾岸の公園におりてきている。

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 ゴジュウカラも来ていたが、一羽が地面に落ちた実を拾いにおりた。
 ゴジュウカラ(五十雀 Eurasian nuthatch)

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 高木の天辺あたりで動いているのは、日本固有種のニホンリス。
夏季は背面が赤褐色(夏毛)、冬季は耳介先端の体毛が伸長し背面が灰褐色になる(冬毛)そうだから、冬毛に移行する途中というところだろう。
実を咥えて中段におりてきて、盛んにかじっている。
撮影してモニターで確認すると、どうやらオニグルミの実のようだった。
 ニホンリス (栗鼠  Japanese squirrel )

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 ひとしきりかじっては食べ、また次の実を採りに行く。
動画にして、しばらくジックリ眺めていると、かじっている途中で実を落としてしまった。
その時の慌て顔とあせって駆け下りる姿に、一人笑ってしまった。
「猿も木から落ちる」ならぬ「リスもあせれば実を落とす」(^o^)

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 慌てて駆け下りて、実を落とした笹薮を探して見つけたようだった。
肝腎の鳥は?というと、若・雌タイプ2と成鳥雄1が入っていた。

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-20 18:30 | 野鳥 | Comments(0)

 静かな高原の秋を歩く。
朝露にしっとりと濡れた落ち葉の音を気にしながら、耳をそばだたせて全体を見るとはなしに眺める。
引きつけられるのは、やはり、ツタウルシの紅葉だ。
ツルマサキの緑を包みきれずに、紅葉した葉が上へ上へと伸びる。
 ツタウルシ(蔦漆)と ツルマサキ(蔓柾)

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 ナナカマドの実が赤く熟している。
レンジャクやマミチャジナイが好んで食べる実だ。
食痕を探すと、まだここに野鳥は来てはいないようだった。
 ナナカマド(七竈)

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 森の中にバサバサと二音して、枯れ枝の先端にスゥーと大型の鳥がとまった。
ノスリだった。
「野面をするように低空飛行して獲物を探す」ことが名前の由縁のように、朝の獲物をさがしている。
普段はあまりレンズを向けないが・・・紅葉バックなら一枚(^_^;)
 ノスリ(鵟 Eastern Buzzard)

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 朝の森は暗い。その中を枝から枝へ飛ぶ個体が。
キビタキの成鳥雄だった。
早いものは9月下旬ごろから南に渡り出すが、ここでは11月初旬までいることがあった。
 キビタキ♂(黄鶲  Narcissus Flycatcher)

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 マユミやサワフタギの実成を確かめながら歩くと、林床におりる個体が。
コガラが落ちたマユミの実を食べに来ていた。
ベレー帽をかぶったようなコガラの、頭でっかちな四角いフォルムもかわいい。
 コガラ(小雀 Willow tit)

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 近くではカシラダカが、とぼけた顔で僕の通り過ぎるのをまっている。
間違ってもミヤマホオジロの雌ではないなと、ひとりごちてシャッターを切る。
カシラダカは興奮すると頭頂部の羽を立たせるので、ミヤホのメスかとこれまで何度か騙された。
アトリの五〇ほどの群れもきているから、例年より少し遅れて冬鳥も徐々に到着ということだろう。
 カシラダカ(頭高 Rustic bunting)

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 夏場には「ジェージェー」とうるさいカケスが、控えめな声で廻ってきた。
英語名のjayは、この鳴き声からきたという。
そろそろ、貯食も始まるのだろう。
どこを貯蔵庫にするか探しながら飛び回っている感じもした。
 カケス(橿鳥 Eurasian jay)

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 そんなカケスにはお構いなく、ピタッと幹に飛びついては尾羽を幹に付けて螺旋に上っていくのはキバシリ。
枯れ葉が落ちて、キバシリは目立つ季節になった。
 キバシリ(木走 Treecreeper)

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-18 20:55 | 野鳥 | Comments(0)

塩害に消えた紅葉

 谷津干潟や湾岸周辺を歩くと、今年はガッカリするばかりだ。
マロニエもケヤキも桜も・・・色付く前に枯れ落ちて、今は何月だろうと考えてしまうほど。
台風による塩害を、これほどに実感することになるとは・・・。
公園の落ち葉は枯れる前に落ちた黒ずんだ緑も多く、青空だというのにガサガサとしめった音を立てる。
枯れ落ちた木の天辺で、エゾビタキ二羽とキビタキ♀タイプがホバリングしていたが、翌日にはもう見当たらなかった。
街路樹や公園樹として植えられているナンキンハゼは、気温が低くならなくとも紅葉が進む木だが、今年はすでに葉が落ちたものが多い。
例年は、こんなに美しく楽しませてくれたのに!
 ナンキンハゼ(南京黄櫨)

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 京葉道路をまたぐ陸橋脇のナンキンハゼは例年よく色付き、水鳥を眺め、時にはハヤブサの調理にであったりしながら楽しんだが、
今年はもう葉が無い。

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 袖ケ浦近隣公園のハゼノキも、今年は一番良かった時の葉振りがない。
 ハゼノキ(櫨の木、黄櫨の木)

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 幕張メッセのテクノ・ガーデンのアメリカカエデの並木も、今年は・・・こうはいかないだろう。

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 今年は無理と解っても、よかった時の記憶は頭に残っていて、過去の画像を探してみた。
公園の、これはカエデだろうか?
横枝の先端だけが綺麗に染まっていた。
ちなみに植物学ではモミジという属や科はなく、モミジもカエデもカエデ科カエデ属。

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 探鳥地で出会った七色オオカエデの紅葉は、まるで万華鏡のよう。
あまり条件のよい場所ではなかったが、見上げれば透過光に色が踊り出す。
樹幹にもたれ、あるいは根元に寝転んで見上げた輝きは、脳裏に鮮やかだ。

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 ツタウルシの紅葉は、草紅葉をのぞけば山でいち早く始まる。
絡みつき、黄葉の木を駆け上る炎ようだ。

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 冬鳥を探しに行った美術館横のカエデも、燃えるような赤・赤・赤。

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 赤と黄に緑が少しはいるといっそう赤がひき立って、タメイキものだった。

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 青空に白い雲がはいれば、両手をひろげてみたくなる開放感。


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 このすべての画像は過去のもの。
近隣での紅葉は今年はあきらめるしかないが、山方面ならこれから本番。
地元の秋のダイヤモンド富士も・・・う~~ん、雲マークが並んで・・・。
こちらも厳しそうだ。


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by photo-etudes-eiji | 2018-10-14 06:00 | 風景 | Comments(0)

 いい絵は撮れなくとも「なるほどね!」と、大いに勉強になる時がある。
ゴンズイ?確か魚にそんな名前のものがいたな~?くらいの知識しかないし、モッコクだってあまり普段は気にかけない。
確かに図鑑や本に、モッコクにキビタキの写真はあるが・・・。
 エナガにメジロ・シジュウカラの一団にキビタキが混じって、モッコクやゴンズイに来るという。
モッコクの枝・葉の込み入った表に、キビタキ雌が出て来た。
 キビタキ (黄鶲 Narcissus Flycatcher) モッコク(木斛)

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 キビタキは数羽いるようで、モッコクの枝・葉のドームの中で影だけが動き、時折出て来てはすぐに中に入ってしまう。
キビタキの雄二羽と雌と雌雄の判別が困難な幼鳥がいるようだ。
葉隠れの中で、モッコクの殻の中から赤い実を食べている。
なかなか表に出て来てくれない雄が、やっと!
 キビタキ 雄成鳥 (黄鶲 Narcissus Flycatcher)

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 モッコク(木斛)は防火性、耐火性に優れ、建材に使うと燃えにくく、庭に植えると火の粉を遮って飛び火を防ぐ効果があるそうだ。
さらにモッコクのそばに千両と万両を植えておけば、「千両、万両、もってくる(モッコク)」と金運が上がる縁起かつぎに、情愛を「持つ濃く(モツコク)」ことで良縁に恵まれる縁結びの木だという。
そんな素晴らしい木だそうだが、この日の僕には手強いだけの木。
キビタキはその樹形の中で動き回り、込み入った葉や枝がうるさすぎて撮ろうとする気も萎える。

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 ゴンズイ (権翠) !
『 ミツバウツギ科ゴンズイ属。落葉小高木。別名はクロハゼという。名前の由来は、樹皮の模様(灰緑色で、白褐色の皮目が、縦縞状にある)が魚のゴンズイに似ている、あるいは役に立たないところが似ているなどのことから・・・』とある。
意識して、名前を確認しその実を見たのは初めてだろう。
幼鳥か雌か判別の難しい個体が、ゴンズイの影からその黒い実を咥えて飛び出した。
  キビタキ 雌・幼鳥タイプ (黄鶲 Narcissus Flycatcher) ゴンズイ (権翠)

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 ゴンズイの花言葉=「一芸に秀でる」は、花も樹もあまり冴えないが、実だけは目立つ事からだそう。
こちらは強く納得した。
背景のモッコクの枝がなければ、もう少しすっきりした絵になってお気に入りになるのだが・・・。
キビタキの雄成鳥を、ここで撮れただけでもよかった。
 キビタキ 雄成鳥 (黄鶲 Narcissus Flycatcher) ゴンズイ (権翠)

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 縦位置ですこし大きくトリミングしてみた。
ジックリ時間をかければ、いい絵になるかもしれない。

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 半日粘っても、キビタキはなかなか絵になるスッキリしたところには来てくれなかった。
モミジは良くても、暗いこんなところでマッタリして悩ませる。

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 そんな状況では、良かった一昔前を思い出してしまうのも仕方ないことだ。
房総のクマノミズキで、ホバリングしてくれたころはまだD200の頃だろうか。

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 アカメガシワの時も、良くホバリングやフライングキャッチを見せてくれた。

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 十年は一昔、イイ時にたくさんしっかりと撮っておかないと・・・ということか。
野鳥と木の実の組み合わせもまた、一期一会・・・・。
 キビタキ 雄成鳥 (黄鶲 Narcissus Flycatcher) アカメガシワ(赤芽柏)

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-12 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

 ヨタカでもいないかなと、あちらこちらを歩いてみるが・・・夏場の"声はよく聞いても撮れない“どころか、"声もしないからまったく見つけられない”状態。
キビタキはいるが、昔のようにアカメガシワの良いところにとまってくれる状況ではない。
エゾビタキが、コブシの天辺の枯れ枝に数羽とまってはホバリングを繰り返していた。
雨の降り出す前の曇り空では、ホバリングを撮る気にもならない。
そう思っていると、モミジの枝の中に隠れる。
紅葉はまだ先だが・・・すこしだけそんな雰囲気が・・・。
 エゾビタキ(蝦夷鶲 Grey-streaked flycatcher)

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 モミジもイチョウもサクラも、先日の台風で塩害を受け枯れ葉が目立つ。
台風24号の暴風の影響で吹き付けられた海水による「塩害」で、架線火災から電車が不通になったこともビックリしたが広範な農産物や樹木の被害に改めて驚かされる。

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 コサメビタキのとまった枝は、すっかり葉が落ちてしまっていた。
 コサメビタキ(小鮫鶲 Asian brown flycatcher)

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 葉の厚い樹木は比較的に被害が少ないようだが・・・。
 サメビタキ(鮫鶲 Dark-sided flycatcher)

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 お気に入りの折れたモミジの枝先に何度もとまってくれた。
 サメビタキ(鮫鶲 Dark-sided flycatcher)

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 房総の紅葉は例年なら11月に入ってからなのに、この状態ではどうなることやら。
 白馬や涸沢カールの紅葉は、今年も良かったようだが・・・。
そんなことを考えながら、モミジとヒタキ三兄弟を眺めていた。
 エゾビタキ(蝦夷鶲 Grey-streaked flycatcher)

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-09 19:00 | 野鳥 | Comments(4)

 キビタキは房総でも夏場に営巣しているのを確認しているが、多くは山地で繁殖する夏鳥。
秋の渡り途中に、都市公園や低地の森におりてきた。
アカメガシワやイヌザンショウ・ヤマコウバシにサワフタギやミズキなど、いろいろな木の実を食べて楽しませてくれる。
久しぶりに、イヌザンショウのキビタキに会いに行った。
暗い森のイヌザンショウの中で動いていた雌が、良いところに出て来てくれた。
 キビタキ♀ (黄鶲 Narcissus Flycatcher)

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 イヌザンショウ(犬山椒)は、サンショウに似るが香りが劣り役にたたない事からきた名前という。
犬もかわいそうだが、確かに香りも微かで実を食べても無味で殻を食べている感じだ。
どこがおいしいのか、キビタキ雌はよく来てくれた。

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 なかなか姿を見せてくれなかった雄も、表に出て来てくれた。
 キビタキ♂ (黄鶲 Narcissus Flycatcher)

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 葉隠れの中から飛び出し、イヌザンショウの実を咥えてはまた隠れてしまう。
しかし、実を咥えた時の顔は喜びにあふれている。

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 スッキリと全身もいいけれど、こんな感じでちょっと自慢げな雌の姿もかわいい。

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 枝先にチョコンとのるのもかわいいが、ホバリングしてフライングキャッチはカメラを持つ身には楽しい。

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 雄の出は雌の半分くらいで、毎年その理由を考えてみるのだが・・・。
雌雄で、渡りの時季の食物嗜好が種子食に移る雌と昆虫食と半々の雄とか、そんな生理があるのかもなどと実証的な根拠もない妄想を巡らせる。

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 表に出て来てスッキリと姿を見せてくれれば、改めてその美しさに惚れ惚れとする。
喉元の赤味を帯びたオレンジから、黄色・レモンイエローと変化が素晴らしい。
大きく切り取りたくなる。

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 望遠・標準・広角の三ッくらいのパターンでトリミングしたくなって、毎回悩む。
フルサイズで幹に隠れて中間にある木の葉をボケでいれて・・・。


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 いやいや、キビタキアップで実を咥えた瞬間を・・・、とか。

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 悩ましくても、出てくれたからこそのうれしい悩み。
かつては鬱蒼として、ゴチャゴチャした枝ぶりだったイヌザンショウも今はその面影もない。
イヌザンショウは伐採跡などの攪乱のあった場所に生育することが多く、植生の回復にしたがって被陰されてしまう。
その間に生産した種子の寿命は20年以上とされ、土中で長い期間、次の攪乱を待っているそうだ。
やがてこのイヌザンショウも、終わる時が来てしまうのだろうか?
飛来していた個体数も、三羽ほどでそこにもかつての面影はなかった。
自然もまた変わっていくものだから、出てきて撮らせてくれたキビタキに感謝感謝だった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-05 06:00 | 野鳥 | Comments(0)