コスモスとノビタキ

 ノビタキが、あちらこちらでポツポツと見られるようになった。
とはいえ、肝心のソバやコスモスが9月の雨天続きのせいか生育が・・・。
コスモスはあちらでもこちらでも花数が少なく、まばらな感じですこし寂しい。
ノビタキも、この日出会ったのは一羽だけ。
朝の巡回?だけで、別のポイントに移動していってしまったようだった。
コスモスの根元でなにかの幼虫を食べて飛び上がると、ホバリングしてくれた。
 ノビタキ(野鶲 Common Stonechat)

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 そのまま下降してくれれば、そこそこのコスモスの花のなかに降りると思ったのに・・・飛んでいったのは・・・。
生育不良だったのか、雑草だけが伸びきった畑のなかの花のない先端!

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 たぶん次に飛びそうな方向にも、コスモスは数えるほどもない。
こうなったら、バックにボケでいろいろ秋の爽やかな色をいれるしかない。
盛りを過ぎた曼珠沙華でも、背景にボケれば秋色だ。
尾羽を立てて、このポーズはたまらなくかわいい。

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 コスモスは寂しい限りだ。

 
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 もう一度Uターンして、コスモスの花の多く咲く方にと願ったが・・・、ここがこの日の最高の場所。


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 すこし被り気味だったので位置をずらしたら、ちょうど虫を見つけたようでノビタキも位置を変え・・・。


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 草むらの中にダイビング。
青虫を咥えてのお食事は、被ってしまい絵にならず。

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 結局、この日なんとかスッキリと撮れたのは曼珠沙華バックとこの一枚くらいか。

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 「年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず」というが、撮影ポイントの変わりようも歳歳年年。
台風がまたやってくるというから、数少ないコスモスがもってくれるかどうか・・・。
厳しかったけれども数羽いた、昨年の画像くらいには撮りたかったのだが・・・。
 

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by photo-etudes-eiji | 2018-09-30 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

赤いリンゴに・・・

 リンゴといえば唇に歌が浮かぶ。
初夏ならば「♪りんごのはなほころび かわもにかすみたち♪」。
花の頃は、道すがら心惹かれてレンズを向けたくなる。
深夜のヘッドライトの中に浮かんだ、リンゴの花吹雪も素晴らしいものだった。
 いまは「♪あかいりんごに くちびるよせて♪」。
青空ならなおさらだが、朝靄の中でもたわわに実った赤に惹きつけられる。

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 遠くの山並みは雲に隠れ、手前の稜線だけが煙るように浮かぶ。
それを形良くいれたいが、路肩からではなかなか難しい。
紅玉系の赤黒いリンゴと緑の青リンゴ。
それを、こう植え育てたのはリンゴ農家のちょっとした遊び心だろうか。

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 町の朝の音が次第に聞こえ始めてきた。
もうしばらくすれば、集団登校の子供らの明るい声も聞こえてくるだろう。

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 この赤は紅玉系。
青森なら「大紅栄」とか「おいらせ」いう品種だろうが、「秋映・あきばえ」とか「あかぎ」とかだろうか?
深紅が美しい。


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 斜面に3・4枚ほどの棚田。
刈り取られた稲穂が、畦の稲架(はさ)にかけられ天日干し。
青空に遠く山並みが入ればいい絵になるなと思いながらも、秋雨の時季らしいか?とシャッターを切る。


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 もうひとつ引きつけて、赤いリンゴも強調したいなぁ。
青いビニールシートは稲架掛け稲束の切り口を覆っている。

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 ふと、視線を民家に向けると卵ほどのリンゴが!
ギンザンマシコが啄んでいたエゾノコリンゴにしては、実が大きい。
これが「アルプス乙女」かもしれないと、帰宅後調べればその通りだった。
「ふじ」と「姫リンゴ」の偶発実性種らしい。
可愛らしく、枝垂れた感じがたまらなかった。

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 実りの秋とはいえ、災害を考えれば心は弾まないが・・・目は奪われる。
境内のイチョウに銀杏が実る。

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 ひときわ早く赤味を際立たせたガマズミが、雨に洗われハッとするほどに。
メジロでもきてくれないかと期待したが・・・まだすこし早かったのだろうか・・・。

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by photo-etudes-eiji | 2018-09-27 21:54 | 風景 | Comments(0)

旅鳥-エゾビタキ

 タカの渡りも本格化したので、そろそろエゾビタキがきていないかと探しに行った。
早朝、町外れの公園を歩くが野鳥の声は少なく、時折アオゲラの声。
しばらくクマノミズキを探し歩くと、天辺に出入りする小鳥が。
双眼鏡でのぞくとエゾビタキだった。
 エゾビタキ(蝦夷鶲 Grey-streaked flycatcher)

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 エゾビタキは、春と秋の渡りの時季に飛来する旅鳥。
夏にはシベリアやサハリン・カムチャッカ半島などで繁殖し、秋には渡り途中で立ち寄るだけで東南アジアに渡ってしまう。
 ペアのエゾビタキだろうか?
二羽は、気づくとすぐ近くにつかず離れずといった感じでいた。
秋の渡りの時季だから幼鳥とも考えられ、微妙だけれども。

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 クマノミズキの実を啄んでは咥えて葉陰・枝の中に入る。

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 同定の難しい「ヒタキ三兄弟」=コサメビタキ・サメビタキ・エゾビタキのうち、コサメやサメビが夏の高原高地で見られるのに対して旅鳥=エゾビタキはこの時期ならではだ。
サメビタキは、この夏も2000mの亜高山帯の針葉樹林で出会っている。
 サメビタキ(鮫鶲 Dark-sided flycatcher)

 
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 コサメビタキも、サメビタキよりは低い戸隠や日光で営巣・繁殖していた。
この日はエゾビタキの中に、コサメビタキも混じっていた。
ハンノキだろうか?
小枝がらみだけれども、こんな表情はコサメビタキらしいかわいらしさ。
 コサメビタキ(小鮫鶲 Asian brown flycatcher)

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 こちらはクマノミズキの枝の中のコサメビタキ。
 
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 エゾビタキは上空を影絵のように飛び回った、10数羽が飛来しているように見えた。
あちらのクマノミズキやこちらのクマノミズキと、まるで家族単位でお気に入りの木に付いているような感じを受けた。

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 とりあえず撮影してジックリ眺めていると、お気に入りの枝がわかった。
ふたたび三度とこの枝で休憩しては、枯れ枝先に飛び移って美味しそうな実を探す。

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 ホバリングしているところや飛翔場面を狙おうにも、エゾビタキはまだクマノミズキの高い位置ばかり。
こちらは大木の影に隠れて、見下ろし気味の隙間から撮っているのでレンズを振り回せない。

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 しかし、クマノミズキの薄紅色の果柄・果序枝が淡く彩ってくれるから地味なエゾビタキにはイイ感じだった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-09-23 06:00 | 野鳥 | Comments(2)

ヒガンバナと小湊鐵道

 曼珠沙華を撮りに行って小湊鐵道を入れてみたが、花は咲き始めたばかり。
それならば一番良い時に一枚をと、いってみた。
狙う位置によって五分咲きから七分咲き。
 ヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華  Red spider lily)

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 こちらは左の曼珠沙華がすこし寂しい。

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 全体が満開近くなったが、真ん中の一本が盛りを過ぎ白みが出てしまっていた。
朝靄がたって良い雰囲気だと思うが・・・。

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 こうなると悩むのが車両をどこにいれるか?だ。
小さくいれて朝靄の中から出てくるという「始まり」感や、曼珠沙華に囲まれた中にという上の感じをメインにするか・・・。
縦位置にして朝露から朝靄まで欲張るか・・・。

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 さらに引きつけて、一両でも「威風堂々」感を出すか・・・、悩ましい。


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 この位置でも狙ったが・・・、残念なことが二つ。
一つは夜半の雨でだろう、株の一部がうなだれていたこと。
もう一つは、曼珠沙華が何本も折られていたこと。
前日に、カメラマンでも入ったのだろうと思える人為的な折られ方だった。

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 残念ながら、下部のポッカリ空いた地面がすこし気になってしまう。
それを避けようとさらに低く構えれば、農道の奥まで続く赤いヒガンバナ・ラインがはいらない。
なかなか最高の一枚にするというのは、難しいものだ。

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 合間に綺麗な株を見つければ、何度撮ってもやはりシャッターを切ってしまう。
バックの花は・・・なんといったかな?

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 朝露だけをアップにして、朝露に写る風景を撮ろうかとも思ったが・・・。
いろいろ予定もあるので・・・撤収でした。

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by photo-etudes-eiji | 2018-09-20 06:00 | 風景 | Comments(0)

里の曼珠沙華 

 西日本豪雨・台風21号・北海道胆振東部地震と未曾有の激甚災害が続いて・・・、自分は何をしているのだろうか?といろいろ考えざるをえなかった。
・・・・
山の小鳥達も子育てを終え静かになり、相変わらず天候はままならず、しばらく静かな時間を過ごした。
・・・・
 ヒガンバナはもう咲き出しただろうか?
合間をみて房総の里を少し廻ってみた。
良い雰囲気だった場所のヒガンバナがなくなってしまっていたり、立ち入ることを遠慮しなければならない場所だったり・・・。
小湊鐵道沿線に咲き出したポイントがあった。
 ヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華  Red spider lily)


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 秋になれば、一度は撮りたくなる曼珠沙華。
畦道にポツポツと咲き出して、ビロードのような質感の花弁を開いていた。
ひとしきりいい株を探したりしていると、小湊鐵道の普通列車がやって来た。
白い曲線標を何とかしようとしている時だったので、なにか花名のラベルがついているようになってしまった。


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 ヒガンバナ=曼珠沙華にはたくさんの別名があるが、そのなかで気に入っているのが「相思華」。
花の時季には葉が無く、花が終わると葉が茂り出すことから、「花は葉を思い、葉は花を思う」。
韓国では「相思華=상사화 サンサファ」でつうじるようだが、夏水仙もさすこともある。
「曼珠沙華=만주사화 マンジュサファ」は、そのままつうじるようだ。
友人に聞いてみたら、韓国では実際にどう植えられているか留学生に聞いてみてくれるとのこと。


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 中国原産の古い時代に日本に持ち込まれた「史前帰化植物」で、稲の到来とともに渡来したとか・・・。
一面、真っ赤に燃えるような群落も悪くはないが、里の畦道の咲き始めたこんなヒガンバナがイイ。
青空ならば腹這いになったのだが・・・。

 
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 オシロイバナは、女の子達がままごとでその種をつぶしお化粧をしていた遠い記憶

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 咲き始めでは狙える場所も限られ、しかも平日昼間一時間に一本あるかないかの一両だけだから納まりが難しい。


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 なんとか、上り下りの二本を撮れた。

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 おこされたばかりの畑は、かつては水田だった。
休耕田になった場所を、地域の方々がボランティアで菜の花を育ててくれている。


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 10月4日には、テレビ朝日でなにか特番があるようだ。

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 曇り空とはいえ秋めいそよ風に気をよくして、ついでにコスモス畑とソバ畑に寄ってみた。

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 コスモスはまばらだったが、ソバは満開の花をつけていた。
この様子なら、アカソバもそろそろ咲き出しただろうか?
ノビタキが来るには、まだもうしばらくかかりそうだ。

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by photo-etudes-eiji | 2018-09-15 21:30 | 風景 | Comments(0)

 シジミチョウは、その幼虫時代に蟻との広範な関係を持つものが多いことに、なるほどと感心したり驚かされたり。
それもどちらかだけが利を得る「片利共生」や双方に利のある「相利共生」、特定のアリとしか結び付かない「絶対的共生」から多くの種のアリと関係する「任意的共生」、さらには蟻の幼虫を食べてしまうゴマシジミのような「寄生」まで多岐にわたるという。
 成虫は年3~4回発生する多化性で、5~11月にかけて見られるクロツバメシジミもまた蟻との関係の深いシジミチョウだそうだ。

 河岸の石積み、ツメレンゲの群落にクロツバメシジミが乱舞していた。
 クロツバメシジミ(黒燕小灰蝶 準絶滅危惧種)

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 ツメレンゲの和名は、ロゼットの様子が仏像の台座(蓮華座)に似ていること、そしてその多肉質の葉の先端が尖っていて獣類の爪に似ることからきたそうだ。
 ツメレンゲ(爪蓮華・ 準絶滅危惧種)

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 クロツバメシジミは、このツメレンゲの葉に卵を1つずつ産みつけるそうだ。

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 世界のシジミチョウ科の約75%の種がアリと関係を持ち、日本産のシジミチョウ科では約56%の39種がそうだという。
クロツバメシジミがどんなアリと関係しているのか、じっくり観察するには飛び回ってばかりで熱中症になりそうで軽くあきらめた。
交尾個体がいた。
雌は雄に比べて裏翅の黒点が発達しているというから、右側が雌のようだ。

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 ツメレンゲにとまったペアには、他の♂がお邪魔しにきた。
 
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 逆光側から撮ってみると、黒い表翅が透過光に綺麗だった。
やがてクロシジミはこのツメレンゲに卵を産み付けていくのだ。
暑さのせいか、すでに生み付けられた卵を探す気にはならなかった。
 
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 『シジミチョウは共生するアリに蜜を与えることで、アリの脳内物質ドーパミンの働きを抑制しその行動を操作している』
それが最新の研究の成果のようだ。

 『アリの脳内物質を測定したところ、蜜を摂取したアリは、動物のさまざまな行動を調整する働きをもつドーパミン量が減少していることがわかりました。
また、ドーパミンの放出を抑制する薬物(レセルピン)をアリに投与した際にも蜜を摂取したアリと同様に歩行活動が減少することもわかりました。
この研究により、これまで「相利共生」と考えられてきたシジミチョウの幼虫とアリの関係が、栄養を与える幼虫側の利己的な行動操作によりアリが操作されることで維持されていることが明らかになったと言えます。
北條賢特命助教は「アリにとって幼虫の蜜を摂取することがどれほど利益のあるものなのか、さらに研究を進めたい」と話しています。』           
 神戸大学 HPより
 クロツバメシジミがコマツナギの花にとまってくれた。 
コマツナギは、茎が丈夫で馬をつなぎとめることができるほどだからとか、馬が好んで食べるからということからついた名前。
何かしら、炎天下に秋を感じた。

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 移動したポイントでは、ツバメシジミがヤマハギの花にいた。
ツバメシジミは表翅がブルーだが、クロツバメシジミ同様にとまって翅をひろげてはくれなかった。
 ツバメシジミ ( 燕小灰蝶 )

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 ツバメシジミ(燕小灰蝶)

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by photo-etudes-eiji | 2018-09-05 06:00 | | Comments(0)