白馬方面も、大好きな場所。
どこを走っても写真を撮りたくなって、予定どおりにはいかなくなってしまう。
今回もあちこちでつかまってしまった。
ここは、信濃森上駅先。
北アルプスと大糸線が、水鏡になるポイント。
下りなら、千葉発のあずさ3号が11:30過ぎに通る。
それを待っているのでは、肝心の目的が・・・。
ここは普通列車で、一枚だ。
左から五竜岳(2814m)唐松岳(2696m)、不帰ノ嶮から天狗の大下りを上ってなだらかに続く天狗の頭から白馬三山(白馬鑓ヶ岳2903m・杓子岳2812m・ 白馬岳2932m)だ。

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 姫川第二ダムも、周辺が絵になって困る場所だ。
ここなら鉄橋を渡ってくるあずさ3号が、絵になるかな?
北アルプス・ダムと姫川の流れ・・・脚立を使って、見下ろし風に撮りたくなる。


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 姫川第二ダムの放水は、日射しによって虹が生まれる。
まぁ、黒部ダムの虹に比べれば見劣りはするが、虹を見ることができるのはやはりうれしい。

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 白馬村には野平地区にも棚田がある。
そこへ行く途中から、姫川第二ダムが見える。
残雪の山並みがもう少し入ればと思うが、新緑に白い中州と緑写す水面が素晴らしい。
白い中州と書いたが、これが大問題な事なのだが・・・ここでは・・・。

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 姫川は一級河川の中で、水質日本一に何度もなっている川。
姫川源流から湧き出た水は、ここで松川と合流しダムを越えてヒスイ海岸へ。


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 野平地区の棚田に向かう途中も展望が良い。
棚田には行けたが、菅沢方向では途中土砂崩れが・・・・。
南・西側が開ければ、新緑と残雪の北アルプス!
 
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 白馬~鬼無里~戸隠をつなぐ国道406号線も、良い景色が続く道。
白沢洞門で振り返る、あるいは逆に白沢洞門を出ると、一気に絶景だ。
大好きな場所で、鳥の声を聞きながらちょっとコーヒータイムにしたくなる場所。
一番左のピークは鹿島槍。
ここでは少しだけ双耳峰が見える。
中央左が五竜岳、右が唐松岳でそこへの八方尾根がよく見える。
右の森に隠れる手前のピークは白馬鑓ヶ岳。
だめだ、だめだ!
風景にばかり見惚れて・・・探鳥がまったく・・・。
まぁ、いつか成果は出るだろう。

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by photo-etudes-eiji | 2018-05-27 20:51 | 風景 | Comments(0)

 5月21日早朝04:00。
視界の中で動くのは梢の天辺で元気よくさえずるホオジロと、ゆったりと動く白馬の町の雲海だけ。
田植えを終えた水田の水鏡さえ時折揺らぐ程度。
水路の流れだけが静寂の中にゴウゴウと音を立てる。
白馬村青鬼集落の棚田は、静かに夜明けの北アルプスを写していた。

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 朝陽がさせば、北アルプス=爺ヶ岳から鹿島槍・五竜・唐松・不帰ノ嶮・白馬三山と続く山並みがモルゲンロートに染まる。
今日は難しそうだが、それほどの落胆もない。
雲海があるうえに、何より残雪の山並みが見渡せる。
木々の緑はグラデーションを見せ、路傍のムラサキツメクサが残雪を彩る。
「羊蹄=ギシギシ」だろうか?
ムラサキツメクサの脇からスッと伸びて、「あれが五竜岳だよ!」と指差している。

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 青鬼棚田の道を歩けば、黒部側の薄い雲も消えていき青空が広がりだしてきた。
右奥杉の稜線に、右から杓子岳(2812m)白馬鑓ヶ岳(2903m)がクッキリと見える。

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 ひとしきり鳴いていたアカショウビンの声が、北に消えていった。
鬼無里から戸隠の方に高度を上げていったのだろう。


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 白馬の平野にかかった雲海がゆっくりと消えていく。
黒部の空も青みが広がってきた。
かつては、ここも水田だったのだろうか?
棚田を耕作し維持していくのは、今の時代になかなか困難なことだ。
青鬼堰(せぎ)も、ボランティアの協力を得て堰さらい・補修などがおこなわれ、水路が維持されていると読んだことがある。

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 定番のポイントで棚田の北アルプスの水鏡を狙う。
風景写真を撮り出すと、畦の雑草が伸びすぎだとか電柱が・・・などという声を聞くことがある。
完璧を求めたいなら、最高の気象条件・農家の作業予定などいろいろな条件がピッタリと合わなければならない。
縛られた条件の中で、その時最高の瞬間を撮れれば僕の写真はそれで良い。
エチュード=習作をつづける。

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 蝶を撮るときぐらいしかまじまじとは見ないハルジオン(春紫苑)も、ここでは対角線にいいアクセントかもしれない。
上空の風が雲を消していってくれる。
五月の爽やかな風が、頬に心地よい。

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 左に双耳峰の鹿島槍ヶ岳(2889m)、中央の五竜岳(2814m)、右のピークは八方尾根と唐松岳(2696m)。
白いピークは丸山ケルンあたりで、黒く見える方が唐松かと思うが自信はない。
双耳峰の鹿島槍もここからは双耳には見えない。
白馬のジャンプ台がクッキリと見えだした。
 
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 黒部側の雲も左端の布引山あたりだけになった。 
「アァ、綺麗だなぁ~!」
ため息ばかりだ。

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 白馬村青鬼集落は伝記の郷。
かつては茅葺きの兜造りの家屋も、今は鉄板で覆われている。
しかし、青鬼神社やお善鬼の館・水力米搗き装置の「ガッタリ」・道祖神などゆったりと散策・見学ができる。
ちらほらと観光客も来だしたので、しずかにあとにした。
③は周辺の光景を。

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by photo-etudes-eiji | 2018-05-25 12:00 | 風景 | Comments(0)

 日本アルプスの展望台は各所にあるが、北アルプスはいろいろな面で条件が良い。
穂高の涸沢・槍穂の常念や燕岳・劔立山の爺ヶ岳。
見上げる場所でも、素晴らしいビューポイントが白馬駅前始めたくさんある。
そんな中で、青鬼(あおに)棚田はなかなか行けないでいた。
 白馬村青鬼集落は、細い山道を登った標高740m程の四方を山に囲まれた村。
文時代から現在まで人が住み続ける生活の場で、1999年農林水産省によって「日本の棚田百選」に、2000年に文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている。
 2018年4月26日08時。
集落入り口の10台ほどの駐車場に車を停め、駐車料金=保存協力金500円をポストに入れて棚田に向かう。
北アルプスの山並みはまだ雲に隠されている。


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 満開の菜の花、棚田のシンボル=コブシも咲き誇っている。
雲が流れているから、しばらく待てば山並みも見えるだろうと、棚田を散歩する。
青鬼の棚田は全部で約200枚程というが、現在水田とされているのはそこまではないようだ。
江戸時代末期、村人総出で「青鬼堰あおにせぎ」と呼ばれる用水路が引かれたことにより棚田を築くことが可能となったという。
ノミで築いた堰(せぎというのがここでの呼び方)と石積みの棚田。
水路を流れる雪解け水の音が、ひときわ高い。

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 八方尾根・唐松岳方面の雲が切れてきた。
 

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 中央の三角のトンガリが不帰嶮(かえらずのけん)Ⅰ峰で、その左に二本の角を生やしたような不帰嶮Ⅱ峰と三つのトンガリの不帰嶮Ⅲ峰。
さらに左に唐松岳となって、白く高く見えるのは八方の稜線上だろう。

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 残雪に白く輝く山並みが見えれば、ため息が止まらない。
石積みの路肩に寝そべって、タンポポと北アルプスだ。
写真は引き算、などと昔からいわれるが・・・僕はこういう点では欲が深い。
人工物のカーブミラーは?といわれると、それは生活の場だから仕方のないこと。
畦や民家・農地への立ち入りは当然禁止で、ビニールロープが貼られているから、守れないカメラマンもいたということ。 



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 一角の畑は菜の花が満開。
来村する人々を楽しませようという心遣いか、山並みをさらに美しく春で飾ろうという思いか、やさしい心根に胸も熱くなる。

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 白銀の稜線と杉の稜線にコブシの稜線。
そこを広葉樹の新緑が駆け上がる!
「山笑う」まではいかずとも、「ほほえみ浮かぶ」だろうな。
こちらも心が弾んでくる。


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 ベタでも、「♪コブシ咲く あの丘 北国の・・・♪」なんて、ピッタリとくる。
雲はさらに流れる。
「♪雲が去り 青いみそらがみられりゃ 歌いましょう 山鳩の兄と妹♪」
残念ながら、まだ青鳩の声はしなかった。

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 あおには、青鬼=善鬼様伝説の地。
その伝説はいくつかあり、有名なのは・・・
伝説1
 青鬼集落と岩戸山を隔てた鬼無里村に、鬼のような大男がやってきて村人を苦しめていた。
村人は、この大男を岩戸山の底なし穴に閉じ込めた。
暫らくすると、鬼無里村の北にある戸隠村で、鬼のような大男が村人を助け喜ばれていた。
村人たちは、その大男が穴をくぐりぬける際に魂が入れ替わったと考え、それ以来この大男を「お善鬼様」として崇めるようになった。
 (長野県:監修DVD「暮らしが息づく風景 白馬村 青鬼」より)


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 絵画の才能がすこしでもあったら、アルプスの山々や、そこで生活する人々を描いたスイスの画家ジョヴァンニ・セガンティーニ(1858−1899)のような絵を描きたいものだと思う。
いやいや、そんな才がなくとも日がな一日、絵筆をはしらせていたいと思った。


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by photo-etudes-eiji | 2018-05-23 18:00 | 風景 | Comments(0)

 オオルリシジミは事業所の敷地内だから、始業時間までをコマドリに会ってきた。

4月半ばに飛来しだしたコマドリは、中程度の高さでとどまっていたようだがずいぶん高度を上げたようだった。

谷筋の木々は例年よりも早く芽吹き、葉も繁り始めてきた。

静かに耳を澄ませば、谷を登ってくるコマドリの声。

昨年10月末の台風の影響か、2月の積雪の影響か・・・・倒木や落石がめだつ。

そんな中を、ピョンピョンとホッピングしては採餌しながら、時折一声さえずる。

 コマドリ (駒鳥 Japanese robin


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 倒木と折れた枝のガサガサの隙間の向こう、苔の岩の上に出て来た。
倒木と緑の苔、どちらを選ぶといわれたら、それは苔の上だけれど・・・どこかのヤラセ・餌付け・お立ち台みたいで、あまり好きではない。
そうはいっても飾り付け貼り付けた苔ではないことが十分解るから、いいのだけれど。

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 コマドリはさらに登ってきて、最接近。
しかし隙間からなので、縦位置に切り取るしかない。
僕のいることを確認して、すぐさまピョンと下りてしまった!

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 少し登ったところで対岸の笹藪方向からの声に反応して、イイ声で鳴いてくれた。
コマドリは、ウグイス・オオルリとで日本三鳴鳥。
いつ聞いても何度聞いてもイイ声だ。

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 登っていったコマドリが、しばらくしたら下ってきた。
相変わらずの折れた小枝・枯れ枝の中。


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 進路には切り株があるからここに出るだろうと待っていたら、ピョンと乗ってくれた。
これもまた、ヤラセの場所ではありがちなシチュエーションだが、粉も吹いていなければ餌も置いてはいない自然のまま。
切り株は数年前の倒木処理のあとだ。

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 2カットぐらいで、ふたたび折れた枝の中に降りてしまった。

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 そこもまた、たくさんの小枝が、手前でもバックでも白く筋になりうるさいところ。


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 あどけない感じはとても良いのだけれど、光がうるさいな~~。


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 谷筋の中程を往復してくれたところで、今回はまたね!とさよならした。

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by photo-etudes-eiji | 2018-05-20 06:00 | 野鳥 | Comments(2)

 クララといえばハイジ。
三年前にアルプス公園で見るまで、クララという植物などみたことも聞いたこともなかった。
「根を噛むと目がくらくらするほど苦いので、眩草(くららくさ)と言われたのが訛ってクララとなった。」
「名前からすると外来種みたいだけど、れっきとした在来種」だという。
 オオルリシジミの幼虫は、このクララのみを食草とするそうだ。
 オオルリシジミの食草 クララ(眩草、苦参)


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 『シチズンファインデバイスの北御牧事業所では、長野県と九州の阿蘇にしか生息していないシジミチョウ科オオルリシジミ(絶滅危惧種Ⅰ類)の保護 活動を積極的に推進しています。
オオルリシジミは東御市の天然記念物にもなっており、北御牧事業所では、 敷地内に生息環境を提供させていただいているほか、東御市「オオルリシジミを守る会」の皆さんとともに、 絶滅の危機に瀕したオオルリシジミの保護活動を行っています。』
シチズン ファインデバイスHPより。

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 手入れされた草地を優雅に舞うオオルリシジミを眺め、止まったところで狙うのだがなかなかその瑠璃色をうまく出せない。
そのままでは白飛びしてしまうし・・・アンダー気味にとって現像段階で印象色にしてみた。
オオルリシジミの雄だ。
 
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 小一時間ほど撮影していたころ、地元の「オオルリシジミを守る会」の方が見えられた。
前々日には34頭ほどが見られ、20日には観察会が開かれるなど色々と教えていただいた。
 気温も上がりオオルリシジミの動きも増えると、交尾も見られるようになった。
まだメスの数が少ないのか、婚活はなかなかに大変そうだった。

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 草原環境が減り絶滅危惧される中で、地域の方々のオオルリシジミ保護活動によってここではなんとか自然なサイクルが広がりつつあるようだった。
 しかし、問題はここでも人間による密猟・違法採集。
生み付けられた卵ごと、クララを持っていかれてしまう事も有るようだった。
 
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 昨年、先輩に送ってもらった6月24日付けの信濃毎日新聞の切り抜き画像が手元にある。
そこには、大町市のクモマツマキチョウの「卵の違法採集が過去最悪」とある。
食草ごと持っていかれてしまうようだ。
野鳥にしろ蝶にしろ、いろいろと考えさせられることばかりだ。

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by photo-etudes-eiji | 2018-05-18 18:43 | | Comments(0)

 絶滅に瀕しているシジミチョウがいると知ったのは、3年ほど前に野鳥の先輩からだった。
調べてみると・・・。
 日本自然保護協会HPより引用
 『オオルリシジミ(絶滅危惧IA / 環境省レッドリスト)は、火山性草原、河川敷、畦などの明るい草原に生息するチョウで、5月下旬から6月にかけて瑠璃色の美しい成虫を見ることできます。
幼虫はマメ科の低木クララの蕾だけを食べて育ち、約1ヶ月で地上に下りて10ヶ月間蛹で過ごすという、クララの開花時期に合わせた生活史を持っています。
かつては東北・中部・九州の3地域で、人の生活と共に生きてきたオオルリシジミですが、草原の減少や乱獲のため激減し、現在自然状態で発生しているのは熊本県阿蘇と長野県の一部のみとなってしまいました。』
 オオルリシジミ(大瑠璃小灰蝶 The Large Shijimi Blue)

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 そのオオルリシジミが舞い始めたというので、今年は「シチズンファインデバイス 北御牧事業所」に学させてもらってきた。
青空に爽やかな五月の風がやさしく吹く。
池の周りの手入れされた草地をぼんやりと眺めると、一目、明らかに他のシジミチョウよりは大きな蝶が舞っていた。
ハルジオン(春紫苑)に止まったのは、手前がツバメシジミ♀。
オオルリシジミはシジミチョウの中では大型だ。

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 ヒラヒラと舞ってはハルジオンや食草のクララにとまり吸蜜・吸水。
どうやら、雄が多いようだ。
そういえば、オオルリシジミも最初に♂が発生し一週間ほど遅れて♀が発生するとか。

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 そして、最初に発生した♂はクララに執着し、先端に静止したり夜もそこで過ごしたりするそうだ。
やがて♀が発生し交尾を終えると、♂は♀にその場を譲る?あるいは♀が執着するようになるという。

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 まだ、メスの発生数の少ない時期だったのか、♂が卍飛翔(探雌、追飛飛翔)をくりかえす。
青空も入れて飛翔写真を撮ろうかとも思ったが、シャッター機構がもったいないのでやめた。


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 クララによく止まってくれたが、ムラサキツメクサでもよく吸蜜していた。

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 のんびりとオオルリシジミの飛翔を眺め静止画を撮っていると、羽化直後の個体を見つけた。
色々調べてみると、蛹から出て翅をのばすまではシジミチョウで3分とかあったが、この個体は一時間・二時間とかかっていた。
羽化は早朝が多いらしいが、何かしら発育不全でもあるのだろうか? 

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 しっかりと葉をつかんではよじ登り・・・元気なように見えるのだが・・・。

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 どうも気になって、帰宅後調べてみると・・・・・。
羽化した直後はまだ翅も柔らかく体液でしめっているので、乾燥する前に翅を拡げなければならない。
しかし、羽化の段階で一度でも落ちたり強風の影響を受けるなどして翅を拡げることができなかった場合、固まってしまって飛び立てなくなってしまうそうだ。
羽化に失敗すると翅は広がらず、飛んでいくことができずに・・・・。
この個体が、何とか飛び立てたのなら良いのだけれど・・・・。

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by photo-etudes-eiji | 2018-05-17 06:00 | | Comments(0)

 高原では桜が終わると、遅れてズミ(酸実)が満開を迎える。
咲き始めの蕾はリンゴに似て薄紅色で、可愛い花だ。
そこにくるのは動物食の野鳥たち。
サンショウクイを、ズミの花の中でしっかり撮りたいと毎年思うのだがなかなか開花のタイミングが難しい。
 サンショウクイ ♂(山椒食 Ashy minivet)

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 サンショウクイは近年、他の夏鳥とともに飛来数が減っているという。
それに反して、亜種リュウキュウサンショウクイが東京まで北上してきている。
両種の違いはサンショウクイが①胸から腹は白っぽく脇にやや灰色味②額の白色部はやや広い③背中は灰色④リズムのある鳴き声でヒリリリ。
リュウキュウサンショウクイは①胸から腹にかけて黒っぽい②額の白色部は狭い③背中は黒っぽい④単調な声でヒリリリと鳴く。
 こちらは間違いなくサンショウクイ。
僕の大好きなウグイスカグラの枝だ!

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 早朝は森の高い梢を軽快に「ヒリヒリリ~」と鳴きながら周回していたが、陽が昇ると中間程まで降りてきて採餌してくれる。
食性が動物食で昆虫類・クモ等を食べ獲物は樹上で捕食する彼らにとって、ズミの花蜜に来るであろう昆虫類は格好の獲物ということなのだろう。

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 サンショウクイが降りてきた。
林間のまだ蕾のあるズミなら良かったのだが、満開の花の中だ。
満開になると蕾の薄紅色がない!

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 あちらのズミからこちらのズミに移動しては、盛んに採餌だ。
この枝なら!
ほんの少しだけ蕾のピンクが残っていた!

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 ジックリと狙えば、もう少しイイ枝で撮れたのだろうが・・・。

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by photo-etudes-eiji | 2018-05-16 06:00 | 野鳥 | Comments(2)

 早朝に野鳥を撮っていたら、偶然にもツマキチョウが撮れた。
ツマキチョウは日本全国に分布し、桜の咲く頃に出るシロチョウ科の蝶。
後ろばねの全面と前ばねの先端部に独特の草摺(くさず)り模様=雲状斑がある。
前ばねの先端は鉤(かぎ)状に突出し、雄では先端部は橙(だいだい)色、雌では地色と同じ白色。
 ツマキチョウ ♂(褄黄蝶)

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 それならばこれもなにかの知らせと、前日あきらめたポイントに発生したてのクモマツマキチョウを見に行った。 
先着者が三人ほどいて、出ていると言うが数は1・2頭。
ジックリとスミレで待つと、やって来たけれども止まったのは石の上。
 クモマツマキチョウ ♂(雲間褄黄蝶) 準絶滅危惧種 天然記念物

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 しばらくぱったりと飛来せず、ふたたびやって来たのはスミレではない葉の基部。

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 ジックリと絵になる一瞬を撮ろうと待っていたが、発生当初でなのか飛来機会が少なく諦め、とりあえず撮ることに専念した。
そんななかである方に教えていただいたのは、「クモマツマキチョウは爺が岳~針ノ木岳の稜線で最初に発見された。」ということ。

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 クモマツマキチョウは1910年、登山家・画家である中村清太郎氏によって発見された。
「なにしろ明治43年という茫々半世紀の昔語りで、時の霞におぼろながら、感動の情景は今も皮膚にピチピチ蘇るのが不思議だ。」
「私は息をのんで立ちすくんだ。早くも大変なものが現れたのだ。
それは花とまがう一羽の美しい、しかも見馴れぬ蝶である。
私は胸の鼓動を感じつつシラネニンジンの白い花穂に蜜を求める小蝶に、そっと近づいて観察した」
「こんな美しい蝶が今まで人に知られなかったとは…」
後立山連峰の縦走中、種池~スバリ・針ノ木岳間の棒小屋乗越(ぼうのこやのっこし)のお花畑だったそうだ。

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 棒小屋乗越(ぼうのこやのっこし)!
あそこじゃないか!
種池山荘から新越山荘に行く途中の!

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 思い出の画像を引っ張り出せば、劔岳を前方に見ながら歩く稜線漫歩の場所。
これは7月終わりのころの光景だが、ここで発見されたのかと感慨深かった。

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 クモマツマキチョウは高山蝶に入っている。
今では高度の低いところでもいることが解っているそうだが、氷河期の生き残りであることに変わりはない。
劔立山連峰をバックに優雅に舞うクモマツマキチョウ。
こんな絵の中に舞うクモツキを撮りたいと思う。

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 そうはいっても、それはなかなか難しい。
この夏もしかしたら・・・会えないだろうな??

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 ここで、僕が確認できたクモマツマキチョウは二頭。
一頭が良く出てくれて、ヒラヒラと舞ってはスミレで吸蜜してくれた。

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 時折、2頭が卍飛翔してもくれた。

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 食草のミヤマハタザオやいろいろなパターンで撮りたいと思っていたが、なかなかそうはいかない場所。
それより何より、出てきて撮らせてくれただけで幸せというものだ。

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 最後はこんなところで、たぶんお休みモードのようだった。


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by photo-etudes-eiji | 2018-05-12 23:11 | | Comments(0)

 朝日が、高い梢の天辺を染める。
日の出直後の森は、しっとりと朝露に濡れなんとなく芽吹きの若葉の香りがするようだ。
アオゲラが鳴き、オオルリがさえずる。
谷むこうのカラマツに、フクロウがいた。
幹と幹の間、樹林越しでは切り抜き前提で撮るしかないか・・・そんなことを考えながらも、久しぶりに見るフクロウは朝日に尾羽の先端が輝いていた。 
(5月6日、周辺でフクロウの姿を確認できず、無事巣立ったということで画像をのせます。 )
 フクロウ(梟 Ural owl)

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 新芽が伸び若葉が吹き出したとはいえ、フクロウが隠れるには不適当に思えるカラマツ。
親フクロウは、巣箱の雛を見守れる位置で、夜の狩りの疲れを癒やしている。 

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 「ホッホ ゴロスケホッホー」
別個体の鳴き声がした。
お父さんが帰ってきたのだろうか?
そう思ったのは、こちらがおかぁさんだろうという、僕のなんの根拠もない思い込み。

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 ながいもなんだからと、他の鳥を探しに行く。
高い梢でオオルリの声、林の中ではキビタキが「ピッコロロ~~」、サンショウクイが鳴いたような気が・・・。
探し歩いては、またここに戻ってきてしまう。
 どうやら、位置を変えたようだった。


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 カラマツの新緑の向こうで、趾(シ・あし)(あしゆびの付け根から上の地に着かない部分)を嘴で掻いている。
そうしては少しばかり毛繕い。

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 また、「ゴロスケホッホ~」と一声。
その声の位置を確かめたようだ。 


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 日がな一日、森を歩き回った。
狙いの鳥は声はしたというものの、まったく見つけることができず完敗。
今までさんざん撮ってきているからと、妙に得心させようとするのだが・・・見つけられないのはくやしい。
 夕方、ふたたびフクロウのもとへ。

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 親鳥の一方は、ブランコに止まっていた。
ISOを変え、測光を変え・・・・。


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 巣箱の雛は、この時は巣立ちにもう少しといった感じだった。
縁にしっかりと掴まっては、巣箱の中で羽を広げていた。

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 そうかと思えば、巣箱の中でおねむだったり、巣箱のへりにグッタリと頭をもたれてウツラウツラ。
落ちてしまわないかと心配するくらい。

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 フクロウは2~4個のタマゴを産み・・・というから、この一羽だけが無事に育ったということなのかもしれない。
巣立ちを終え、今は森のどこかで両親に見守られながら一緒に行動しているのだろう。
とりあえず、無事に巣立って良かった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-05-08 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

コルリの羽繕い

 せせらぎの死角で水浴びをしたコルリが、倒木で羽繕いを見せてくれた。
野鳥は水浴びや砂浴びと羽繕いによって、羽に付いたダニなどの寄生虫や汚れを取ったり、尾脂腺から出る脂を羽にぬったり、粉綿羽(ふんめんう)という先端が崩れて粉になる羽の粉をまぶすなどして、撥水性や保温性を高めたり清潔を保ったりする。
その上この羽繕いには、裂けた羽弁を修復する役割もあるそうだ。
 野鳥の生活の中で羽繕いは、一日の2時間近くを費やす重大事なのだ。
そんな姿をジックリ見せてくれた。
 コルリ ♂(小瑠璃 Siberian blue robin)


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by photo-etudes-eiji | 2018-05-06 18:00 | 野鳥 | Comments(0)