人気ブログランキング |

 早朝の梢で、クロツグミが盛んに歌っている。
「キョコキョコ キョキョキョ」と地鳴きしたかと思えば、高らかに歌う。
まだ飛来当初だからか、それほどのバリエーションはないがイイ声だ。
もう少し時期が進めば、どう表記したらいいのか困るくらいに物まねを含めて多彩になる。 
 クロツグミ ♂(黒鶫 Japanese thrush)

e0365355_22004840.jpg


 歩く人もまだいない森は、彼らの自由なフィールド。
遊歩道をピョンピョンと歩いたかと思えば地面に降り、また遊歩道を歩く。
そのイイ声を動画で・・・と思ったら、二声三声地鳴きしただけで獲物を見つけて飛び降りてしまった。
次ぎに上がったのが、倒木の上。
スミレが咲いて、少しイイ感じだ。
欲を言えば、スミレのそばを歩いて欲しかったのだけれど・・・。

e0365355_22004819.jpg


 「おはようございます!」
近くの人が散歩に出て来た。
人が増えれば、クロツグミは森の中の日の当たる地面や細い水路沿いに採餌場所を変える。

e0365355_22004884.jpg


 どうやら、雌もとうに入ってきているようでペアができている。
足早に動くカメラマンに、驚いた雌が森の中に隠れた。
雄がその雌を見守るかのように・・・。

e0365355_22004850.jpg


 視線の先を探すと、少し開けた林床にピョンピョンと雌が動いた。
なかなか全身が撮れないで居ると、倒木の上にのってくれた。
ありがとうね!今年の営巣~育雛がうまくいくとイイネ。
 雌雄、両方撮らせてもらったから・・・さて今日はなにを撮ろうかな?
  クロツグミ ♀(黒鶫 Japanese thrush)

e0365355_22005537.jpg




by photo-etudes-eiji | 2018-04-30 23:12 | 野鳥 | Comments(0)

 キビタキがやって来た。
早朝の森に「♪ポッキリリポッキリリ」「♪ピッコロロピッコロロ」と、軽やかなうれしい声がする。
ミソサザイが渓流の音楽家なら、キビタキは森の軽音楽家だ。
 キビタキ(黄鶲 Narcissus Flycatcher)

e0365355_18294968.jpg
 森も、だんだんといろいろな野鳥の声が聞こえるようになってきた。
ウグイスが鳴きクロツグミが歌い、アカゲラがドラミング、
イカルが透き通った声で「♪ツキ ホ~シ~」。
突然、草むらから飛び出したのはキビタキだった。
腰の黄色が朝の冷気の中に鮮やかだ。

e0365355_19050565.jpg

 気温の上がらぬ早朝は虫もまだ飛ばない。
キビタキは地面の昆虫を探しているのだ。
開けた空間で次から次に移っては、探す。
バックに写ったのは、ヤマウグイスカグラの花!
大好きなウグイスカグラにキビタキで、幸せな気分だ。

e0365355_19224091.jpg


 キビタキのお得意ポーズのひとつがこれ。
別個体の雄が飛んできて、一瞬縄張りバトルのようになった。
久しぶりに「ブンブン」という威嚇鳴きの声を聞いた。

e0365355_19223971.jpg

 空間を二羽が飛び交い、ほんの少しだけの絡み合いだった。

e0365355_19050580.jpg

 その後はふたたび、採餌。
登山靴では靴音が高いからスニーカーにしたのに、最初の一歩で気付かれ睨まれてしまった。

e0365355_19050509.jpg

 それでも、ふたたび向きを変えて予定通りのコースに復帰。

e0365355_19224008.jpg

 獲物を見つけては草むらに飛び込み、枝に戻ってパックン。
見つけたのはムカデのような節足昆虫。
それは見栄えが良くないから・・・・カットカット。

e0365355_19283586.jpg

 倒木の枯れ枝の先端に!
芽吹いたばかりの緑がボケになって、大好きな雰囲気になった。

e0365355_19292861.jpg

 キビタキの羽衣は飛来当初、多彩だ。
途中で換羽をやめ渡りを優先した個体もいるが(この辺は2017年04/29の記事で)、まだ成鳥雄しか来ていないのだろうか雄ばかりが4~5羽。
時たまかち合うと、軽くバトルが起こる。

e0365355_19292982.jpg

 姿勢を低くして、威嚇鳴き。
まだまだ軽い予行演習程度で、かつて見た本格的なバトルでは二羽がもつれて地面に落ちるなどということもあった。

e0365355_19050535.jpg

 この日撮れたのは、二羽の個体だったのかな?
現像しながら個体差を意識してみた。

e0365355_19304220.jpg

 一羽は上の個体で喉元のオレンジが良く出た個体で、もう一羽が下の個体。
こちらは眉斑がちょっと太い。
キビタキがやって来て、オオルリも少しだけさえずっていた。
森もだんだんと賑やかになり出した。

e0365355_19050513.jpg

by photo-etudes-eiji | 2018-04-28 21:00 | 野鳥 | Comments(0)

ヒメギフチョウ

 源流湧水地ではミズバショウが満開だった。
自然と歌が唇に浮かぶ。
それにしても、ミズバショウの英名は何ともいえない。
虫をおびき寄せるために臭いを出しているようだが、かいでみる勇気はない(^^;)
特に二番。
「スカンクキャベツの花がにおってる 夢見てにおってる」
シクラメンの和名=ブタノマンジュウといい、誰もが知っている歌の英名・和名で歌ったら・・・風情も情緒も何も一気に吹き飛ぶ。
はじめから脱線かな?
 ミズバショウ(水芭蕉 Asian skunk cabbage)

e0365355_22102202.jpg



 キクザキイチゲは、大好きなスプリングエフェメラル(春の妖精)。
尊敬する恩師は「イチゲ」の花が好きで、それを初めての娘さんに。
どのイチゲだったのか、その頃の僕に知識はなかったが・・・山の好きだった先生からすれば、ハクサンイチゲだったのかもしれない。
 キクザキイチゲ 菊咲一華

e0365355_22102248.jpg

 カタクリもスプリングエフェメラル。
毎年撮って、毎年撮りたくなる。
 カタクリ(片栗 Katakuri ・Dogtooth violet)


e0365355_22102309.jpg


e0365355_22102284.jpg


e0365355_22115245.jpg



 スミレは難しい。
子供のころから見慣れている花なのに・・・。
 スミレ(菫  Violet)

e0365355_22115202.jpg


e0365355_22115219.jpg


 コツバメが出てきてくれた。
蝶類をよくよく見ると強面だったり・・・得意ではないけれど、シジミチョウ科は小さいから可愛く思える。
 コツバメ(小燕)

e0365355_22102258.jpg




 ヒメギフチョウが一頭だけやっと出てきてくれた。
ギフチョウが日本固有種なのにたいして、ヒメギフチョウは中国東北部やシベリア沿海州・朝鮮半島にも生息。
赤城では「赤城姫」として大事にされているそうだ。
残念ながら、カタクリには止まってくれなかった。
 ヒメギフチョウ(姫岐阜蝶)

e0365355_22142405.jpg




e0365355_22115201.jpg



e0365355_22150092.jpg


e0365355_22150165.jpg



by photo-etudes-eiji | 2018-04-26 06:00 | | Comments(0)

信濃路逍遥

 急ぐ車に先を譲ってゆったりと走る信濃路は、360度のどこにでもため息の出る美しさがある。
本来の目的は飛来したばかりの夏鳥だが、毎年たくさん撮っているのであせる気持ちはない。
かといって、風景にこだわればシャッターを切りたくなる場面はたくさんありすぎる。
そして、そこで渾身の一枚を狙おうとすれば一日二日では何ともしがたい。
お気楽に行くのが、僕らしい気ままさだろう。
 先日の飲み会で、職場の山友の夏山行が爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳に決まった。
ここは一枚二枚、撮っておかねば。
写真は、左側がアルペンルート扇沢駅から登った種池山荘方向。
爺ヶ岳南峰 2660m・中央峰 2669.9m・北峰 2631m・布引山・鹿島槍ヶ岳・鹿島槍ヶ岳北峰。

e0365355_15231038.jpg


 若い仲間達は鹿島槍往復くらいはしてしまうだろうが、僕は爺ヶ岳中央峰あたりでのんびりと劔岳を眺めているつもりだ。
満開の桜を幹から入れたいが、そこはプレハブの作業小屋。
カットカットで、申し訳ない。

e0365355_14084261.jpg


 芝桜も植えられ、畑にはサクラの花びらが落ちてイイ感じに絨毯になっていく。
安曇野や白馬に限らず、雪国の春はそれを待つ人の心がたくさんの花を咲かせる。

e0365355_14084385.jpg

 アルプス公園廻りではハナモモの若木が満開だった。 
それでも何より美しいのは、芽吹きの緑・清流の輝き・・・。


e0365355_14084364.jpg

 街道は、満開の桜や枝垂れ桜にハナミズキやハナモモが若々しく咲き誇る。
名所の枝垂れ桜の古木が、かえって痛々しくも感じる。

e0365355_14084479.jpg

 カタクリの名所も、ひとつは満開だった。
こうなっては欲張ってカタクリから残雪の稜線まで、腹這いになってワンカットだ。


e0365355_14084293.jpg


 途中のあちこちで、野鳥を探した。
4月、僕の感覚では一番早く飛来する夏鳥はノビタキ。
草原の少しばかり緑の出た中に、ピンと立っていた。
 ノビタキ♂(野鶲 Common Stonechat )

e0365355_14124789.jpg

 ウグイスも、だんだん歌がうまくなってきた。
 ウグイス(鶯 Japanese Nightingale)

e0365355_14124751.jpg

 クロツグミのさえずりは、メロディーラインが素晴らしい。
飛来して間もないのか、林床で枯れ葉を咥え飛ばして採餌ばかり。
やっと枝にと思ったら、手前に若緑の枝・・・仕方ない、この時期らしいかな・・・。
 クロツグミ♂(黒鶫 Japanese thrush)

e0365355_14124701.jpg

 もう少し抜けた絵をと思ったが、被りまくりの遠い小枝がらみの中ばかりだった。

e0365355_14124836.jpg

 エナガは、目の前のカタクリとキクザキイチゲの斜面に。
近すぎて慌ててマニュアルでピントを合わせると、一生懸命巣材選びの最中。
場所によっては、まもなく雛が出るという時期にこちらではこれからだ。
 エナガ(柄長 Long-tailed Tit

e0365355_14124826.jpg

 マヒワがまだ少数の群れで残っていた。
杉の種子を盛んに食べていた。
近くにはサクラも満開だったから、じっくり待てばそこで撮れたかもしれない。


e0365355_14084435.jpg

 渓流沿いではミソサザイ!
石に座って休憩していたら、突然鳴き声が聞こえ・・・倒木の乾いた苔をむしっていた。
 もうしばらくしたら、夏鳥が本格的に飛来してにぎやかになるだろう。

e0365355_14084356.jpg

by photo-etudes-eiji | 2018-04-24 17:30 | 風景 | Comments(2)

苦労した今年のコマドリ

 毎年、苦労していないというわけではないが、今年のコマドリはあきらめようかと思うほどに苦労した。
探し廻っても、まず声がしなかった。
森は静まりかえっている。
いつもならミソサザイの三羽や四羽がさえずっているのに・・・一羽だけがあまり真剣さもなく、一応鳴きますよ程度。
ウグイスも「この辺で鳴こうかな?かるくね。」といった感じで、一声で移動。
探す場所を変えようかと、何度も思った。
 一時間近く探し歩いても遠くに、ヒンカララ~が三度ほどで終わり。
また、遠くで三小節ほどの声が・・・しかし、鳴いているのに見つけらる距離ではない。
あきらめた時、暗い森の完全逆光の中に飛び出したものが・・・。
急いでシャッターを切ったが、初めは黒いとしか思えなかった。
 コマドリ (駒鳥 Japanese robin)
 
e0365355_23124483.jpg


 尾羽を拡げているのが解った。
そのオレンジ色が眼にはいった。
コマドリだ!
しかし、向こう向き。
そのまま、二度ほどヒンカララ~を繰り返した。
遠くで鳴いた個体に、ここは自分のテリトリーだぞ!と怒っているのだ。

e0365355_23124476.jpg


 尾羽を開きさえずるのは、多くがテリトリー宣言で向こうに争う相手がいるとき。
僕からコマドリの目が見えているのだから、コマドリも人間がいることに気づいたのだろう。 

e0365355_23124568.jpg


 尾羽を拡げたまま森の中の枝に。

e0365355_23124588.jpg


 そこもまた、朝の斜光の差し込む森にできた光の谷間。
軽くさえずって、中の笹藪に消えていった。
これが今期初の出会いだった。

e0365355_23124592.jpg

 コマドリがいると解れば、探す。
ところが、また声が聞こえなくなる。
時折、二方向で声がしたと思えば聞き耳を立てるまもなく、またやんでしまう。
上っては下り、下っては登り・・・移動する決断もできぬまま二時間近く・・・。
やっと見つけたのは反射しまくりの中の、個体。
トリミングしても・・・・、これでは・・・。

e0365355_23171253.jpg

 上の方で二声ほどしたからと、笹藪の動きを見ていると岩の所に出て来た。
横位置を縦にトリミング。 

e0365355_23171242.jpg

 笹藪から岩に飛び出し、ピョンピョンと岩伝い・折れた枝伝いに谷に降りていく。

e0365355_23171312.jpg


 谷底の岩の上で、尾羽を拡げて二声叫んだ。
上の森からも声がしたが、この個体は岩のむこうの底に消えてもう探せなかった。

e0365355_23171317.jpg

 三度目の出会いは、谷のこちら側の森。
上の方から降りてきた個体のよう。
小木の枝の中に飛び出してきた。

e0365355_23171309.jpg


 こちらを見たと思ったら、すぐに下った奥に移ってこちらは軽くヒンカララ~。

e0365355_23181724.jpg


 一声鳴いてこちらを見、ポトンと笹の藪に消えていった。
そしてまた、声が消え・・・見つけられぬままあきらめる決断をするしかなかった。
時間差のない声の方向からして、少なくとも三個体はいただろうと思えた。
飛来当初だから?雌が来ていないから
地図上にふたつの点と短い点線だけが残って、今期初の出会いは終わった。
とりあえずは、会えて良かった。

e0365355_23181714.jpg


by photo-etudes-eiji | 2018-04-21 18:30 | 野鳥 | Comments(2)

コムクドリの頬斑

 フィリピンやボルネオなどから、夏鳥として日本に繁殖に渡って来たコムクドリ。
そのコムクドリが、たまたま別件で立ち寄った印旛沼の桜並木にやって来ていた。
 コムクドリ (小椋鳥 Chestnut-cheeked Starling)

e0365355_06290098.jpg


 Chestnut-cheeked Starlingは、栗色の頬をしたムクドリ
ムクドリに比べて樹上性の強い鳥。
この点では、谷津干潟に昨年暮れから新年までいたカラムクドリと同じだが・・・はるかに可愛い(^^;)
 コムクドリ ♀タイプ

e0365355_06290043.jpg



 ところが、このコムクドリ子供っぽい可愛らしい顔をしているが、なかなかのプレイボーイ。
 コムクドリ ♂ Collaredタイプ (小椋鳥 Chestnut-cheeked Starling)

e0365355_13571113.jpg




 一夫多妻になることが多いらしい。
しかも、最初に孵った雛の世話はするが他の巣の子育てはそれぞれ雌任せの無責任さ。
そのためメスだけが子育てをするしかなく、餓死してしまうこともあるとか。
 コムクドリ ♀タイプ

e0365355_06304128.jpg




 ピーギュルギュルと地鳴きしては、桜の枝から次の桜の木に移って、枝についた虫などを食べている。
 コムクドリ ♂ Collaredタイプ

e0365355_06290128.jpg




 クモや昆虫を捕食し、ヤマザクラなどの木の実もよく食べるという。
サクラは、コムクドリにとってはなじみ深い樹木ということなのだ。
 コムクドリ ♂ Patch Cheekedタイプ  

e0365355_06320186.jpg



 営巣は、アカゲラなどキツツキ類の古巣や人家の戸袋なども利用することがあるそうだ。
その上、時にはつがいで巣の主を追い立てて使用中の巣を乗っ取ることもある、というから可愛い顔をしてなかなかしたたかだ。
 コムクドリ ♀タイプ

e0365355_06311433.jpg


 コムクドリについての研究で興味深いのは、北海道東海大学の竹中万紀子さんのもの。
コムクドリ♂の、頬の栗色の斑と繁殖傾向について調べている。
 コムクドリ ♂ Patch Cheekedタイプ

e0365355_06311416.jpg



 その論文によれば、コムクドリの栗色の頬の斑は3タイプ(PCタイプ=Patch Cheeked・Cタイプ=Collared・中間タイプ)に分けられ、繁殖傾向を調べている。
下の写真は、コムクドリ ♂ Patch Cheekedタイプ。
頬の斑がPatch=パッチ(つぎあてとか付けぼくろとか)のようなPatch Cheekedタイプは、一夫二妻になる個体が多かったそうだ。

e0365355_14011209.jpg


 コムクドリ ♂ Collaredタイプ は、頬の斑がエリマキ状になったタイプ。
このCタイプでは、一夫二妻となる個体は観察されなかったそうだ。

e0365355_06311450.jpg


 今回の撮影では中間型とするのにちょうど良い個体は撮れなかった。
したがって、ここで表記したタイプは一応の参考程度だ。
 コムクドリ ♂ Collaredタイプ

e0365355_06325033.jpg



 コムクドリは一夫多妻とは聞いていたが、こうした傾向があることは最近まで知らなかった。
なかなか興味深い研究で、撮影しながら三タイプ・三タイプ!とできるだけ喉廻りを確かめられる絵を撮っていた。
いずれまた、高原で出会えるだろう!
 コムクドリ ♂ Collaredタイプ


e0365355_06325182.jpg



by photo-etudes-eiji | 2018-04-18 18:00 | 野鳥 | Comments(2)

渓流のルリビタキ

 朝、渓流沿いを散歩したときは小さく一声二声さえずったルリビタキだったが、見つけられなかった。
午後にもう一度歩いてみると、いた!いた!
まだ芽吹き前の木々の隙間から覗くと、沢筋をのぼってくる。
太めの幹に隠れるようにいたのだが、すぐに見つかってしまった。
 ルリビタキ(瑠璃鶲 Red-flanked bluetail)

e0365355_16093320.jpg

 それでもルリビタキは、沢を登ってきてくれた。
石伝いにピョンピョンと渡っては、苔についた虫などを探し歩く。

e0365355_16093330.jpg

 なにかを見つけて咥え食べたが・・・なんなのかは解らなかった。

e0365355_16093353.jpg
     
 渓流沿いの残雪は融けたものの、まだまだ気温は低くルリビタキはまるで起き上がりこぼし並みにしもぶくれ。

e0365355_16093277.jpg

 雪解けの水は沢筋の登山道にもあふれ、ルリビタキの地鳴きの声を消す。
かすかに「グツッ・・グッ」と聞こえる。
沢の岩苔も少しだけ緑がましてきた。
そこにラピスラズリのような瑠璃色は、なんて綺麗なのだろうか!

e0365355_16093397.jpg

 メーテルリンクの童話『青い鳥』で、チルチル・ミチルが見つけたのは
”Accrochée au mur, une cage ronde renfermant une tourterelle.”
ケージの中にいる鳥=「tourterelle」=「turtledove」=キジバト
と、なるが、いわゆる日本のキジバトとは違う。
「tourterelle」を画像検索してみると、たくさんでてきた。

e0365355_16094199.jpg

 もしそれが、ルリビタキやオガワコマドリのような可愛く美しい小鳥だったら、物語自体が存立しなくなってしまうだろうな。
まだまだ笹も冬景色のままだが、雨に洗われてきれいだからルリビタキの立ち姿も凜々しい。

e0365355_16094200.jpg

 ルリビタキは、一時をここで休んでさらに標高を上げて営巣ポイントに移る。
今度はもう少し高いところで再会しよう!

e0365355_16094296.jpg







by photo-etudes-eiji | 2018-04-16 18:00 | 野鳥 | Comments(0)

鳥の王様 ミソサザイ

 雪解け水を集めて、渓谷の沢は勢いよく流れている。
まだまだ、小鳥達はのぼってきていないのか声は少ない。
ミソサザイが一羽、軽くさえずっては沢筋を行き来している。
日本で一番小さな鳥のひとつミソサザイを、鳥の王様とする説がある。
僕はキクイタダキ説(2017年5月16日記事を参照)だが、ミソサザイ説はいくつもの童話や伝承がある。
 ミソサザイ(鷦鷯 Eurasian Wren)

e0365355_17085194.jpg

 その代表といえるのがグリム童話「ミソサザイと熊」だろう。
熊が森で美しい鳥の声を聞きキツネに「鳥の王様、ミソサザイの声」と教えられるが、その宮殿と子供達のみすぼらしさに罵詈雑言を浴びせたことから四足動物軍と野鳥連合の戦いになって、総大将ミソサザイが勝つというもの。
短いから、ここで読めます。
https://www.grimmstories.com/ja/grimm_dowa/misosazai_to_kuma
 それにしても、ミソサザイの、このポーズは何度見てもなかなか立派(^^)/

e0365355_17085128.jpg


 アイヌ伝承では、人間を食い殺す熊を倒すためワシも尻込みする中、ミソサザイが先陣を切ってクマの耳に飛び込み勝利に貢献したとか。
   
e0365355_17085006.jpg

 兵庫県の民話では、クマタカと競ってイノシシを退治し王様となった。
勝手にだけれど、フジパンの民話の部屋に!
http://minwa.fujipan.co.jp/area/hyogo_002/ 

e0365355_17085162.jpg


 ミソサザイのドイツ語名「Zaunkoenig」の「Koenig」は、「王様」という意味があるという。
もっともZaun」はフェンスとか柵という意味らしいが、ヨーロッパコマドリを「神の雄鳥」ミソサザイを「神の雌鳥」としたり、イギリスではそれぞれを「新年の魂」「旧年の魂」を宿すとされたり、いろいろな伝承があるそうだ。

 喉を反らしたポーズとともに、さえずりの一番最後に見せる目をつぶって振り絞るこのポーズも微笑ましい。

e0365355_17090042.jpg


 スコットランドの民話では、一番高く飛べたものを鳥の王様にするという競争で、ワシの首に掴まり最高点でピョンと跳びはね一番になって「鳥の王様」になったという。
 ミソサザイは古事記などにも出てくる人間との関わりも古い鳥だが、その一番の近しさは小さい体で振り絞るそのさえずりにあるのだろう。

e0365355_17090162.jpg

 今でも忘れられない光景に出会ったのは、ずいぶん前のこと。
盛んに巣づくり中だったが、巣材を運びながらもさえずりまくっていた。

e0365355_19163895.jpg


 始めて彼女ができてうれしすぎてたまらない、そんな感じで雌の廻りを欣喜雀躍・狂喜乱舞。
この時ばかりは、両方にピントが合わないことに悔しさを感じた。
 

e0365355_19163824.jpg


 とにかく、さえずりまくる。
さえずっては巣材を咥え、咥えながらもさえずる。

e0365355_19163828.jpg

 5分・10分とも感じられるあいだ、ずっと乱舞!乱舞!
求愛行動と巣作りが同時進行だったのだ。
二羽で林縁にきえた。

e0365355_19163808.jpg


 しばらく立って戻って来て、またせっせと巣作りに励んでいた。
渓流のミソサザイの歌声を聞きながら、今年はどんな光景を見せてくれるか期待が膨らんだ。

e0365355_19163983.jpg


by photo-etudes-eiji | 2018-04-14 19:54 | 野鳥 | Comments(0)

 谷津干潟を歩く。
ツツジがつぼみを膨らませ、ハマナスの若葉が赤ちゃんの手のひらほどになった。
めっきり少なくなったカモ類に比べ、目を引いたのは五〇羽ほどのユリカモメ。
引き潮で遠いが、ずいぶんと黒頭巾をかぶったような夏羽への換羽が進んだ個体が目立つ。
 ユリカモメ (百合鴎 Black-headed Gull)

e0365355_20345333.jpg


 一回りしてもあまり近くで撮れないので、船橋港に行ってみた。
食品コンビナートの一角に三〇羽ほどが羽を休めている。

e0365355_20375955.jpg


 岸壁の駐車スペースのトラックの陰に隠れなくとも、目の前で波に揺られながら採餌中。
頭部の換羽はこんな感じで進むのか!
そんな感動を味わえる。


e0365355_20345353.jpg

 ユリカモメは、アジアやヨーロッパなどのユーラシア大陸の国々の殆どで見る事ができるカモメだそう。
「東京都民の鳥」ということよりも、今は新橋~豊洲を結ぶ東京臨海新交通「ゆりかもめ」で間接的になじんでいるかも。
 同じ場所の2月の画像はこんな感じ。
 

e0365355_20345448.jpg

 習志野茜浜での、12月はじめの画像ではこうだった。

e0365355_20345403.jpg

 谷津干潟の2月中旬の個体。
少し頭部の黒がではじめたかな?というところ。

e0365355_20345495.jpg

  ユリカモメは雌雄同色だが、頭の暗色部の形、頭そのものの形で専門家なら判別するようだ。
しかし、見る角度や後頭部の羽を立てたり寝かせたりで形が違ってくるので、暗色部の形で判断はそうとう難しい。
 ほんの少し、白い部分が残っているがほぼ夏羽に変わった個体。
                  
e0365355_20380045.jpg


 こちらは、あまり変わってきてはいない個体。

e0365355_20380025.jpg

 斑の目立つ個体。

e0365355_20375915.jpg

 流れに押されて遠ざかるとまた飛んで戻ってくる。
飛びものは撮り放題だ。
まぁ、水の色がもうすこしね~~~。 

e0365355_20375910.jpg

 ユリカモメも、もう少しでいなくなる。
本格的に夏鳥の季節だな。


e0365355_20474459.jpg






by photo-etudes-eiji | 2018-04-12 06:00 | 野鳥 | Comments(2)

 時間ができたので、「佐倉チューリップフェスタ」の見物がてら印旛沼の廻りを歩いた。
有森裕子や高橋尚子が練習コースにした湖畔沿いの道は整備され、この日はエコマラソンが開催されていた。
「佐倉チューリップフェスタ」には、シンガポールやタイ・中国・インドネシア始め多くの海外旅行者も訪れ賑わっていた。
約一〇〇種67万本とかのチューリップが、咲き誇っていた。

e0365355_18082164.jpg


 会場では、オランダ衣装の貸し出しなどもおこなわれていて・・・ウ~ン、インスタ映え狙いの企画かな?
画像にはノイズとぼかしを入れています。
親なら、可愛いから着せてあげたくなるよね!

e0365355_18082116.jpg


 有料(一〇本五〇〇円)で球根ごとの摘み取りもできるコーナーでは、数人ずつプレハブの上から眺めることができた。
JAF割でプラス5本サービスしてもらった。

e0365355_18082237.jpg


 脚立でも使って高い位置から狙いたいところだが、それは迷惑というもの。
どの畑を手前にもってくるかで、ずいぶんと雰囲気が変わる。

e0365355_18082289.jpg



e0365355_18090160.jpg



e0365355_18090116.jpg

 
 チューリップ畑の上に「揚げ雲雀」が。
高く舞い上がってホバリングするようにさえずってくれたが、300mmでは点でPLフィルターを外す間もなかった。
一番外れの農地に降りた。
 ヒバリ(雲雀  Eurasian skylark)

e0365355_18082292.jpg


 ジョギングロード沿いには、ベニシジミがそこここに羽化して飛び交っていた。
ベニシジミは、春から秋に3~5回発生するが春の個体は赤橙色が鮮やかだ。
ウ~ン、シジミチョウは小さいから可愛いな!
 ベニシジミ(紅小灰蝶 Small Copper)

e0365355_18090111.jpg


 のどかな春の風に吹かれて歩いた。

e0365355_18090188.jpg




by photo-etudes-eiji | 2018-04-10 18:49 | 風景 | Comments(0)