春への距離

 零下のフィールドで撮影し、車中泊する。
シュラフに入れば、窓を少し開けていてもなんの苦も無く暖かく眠れる。
自分の吐く息でか?窓は内側も盛大に凍る。
昨日の雪がやんで、今日は青空が少し見えだした。

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 時折風が吹き、枝先に積もった雪を花吹雪のように散らす。
豪雪に苦しむ方々には申し訳ないが、その美しさに感動する。
気温は零度でも、青空に光あふれれば春の気配。

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 少しの雪で交通網が寸断する街に生まれた僕は、霜柱を見つければ踏みたくなり、つららを見れば折りたくなる。
「都会の子らが来ると、つららを折るのが怖い。屋根の雪が一気に落ちて事故になることがあるから。」
そう教えてくれたのは、以前泊まった雪国の宿の御主人。

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 車を走らせていると、キハダの木。
黒い実にタップリと雪の綿帽子がのって 、青空に映える。
ここにオオマシコが来ないか?
食痕が全くないのだから、こないだろうな。

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 ・・・・・・帰宅して布団に寝る。
ゆったりと朝寝坊して起きると、天気は曇りから晴れにかわり気温も上がるという。
それならば、河津桜が満開近いから見に行こうか。


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 川沿いの道は、そこここに若木が満開の花を付けている。

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 里山の風景といきたいところだが、ここはなかなか厳しい。

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 ダムサイトの高台を歩く。
湾岸ではすでに終えたロウバイが、ここでは満開だった。


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 フキノトウが数個芽吹いていた。

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 湖畔のボート乗り場には、ミモザがまもなく満開だ。

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 気象庁の歴代最低気温の全国ランキングベスト10は、北海道がしめ1位が北海道 上川地方 旭川 -41.0 1902年1月25日で、4位に静岡県 富士山山頂 -38.0 1981年2月27日だそう。 
寒さも底を打ち、少しずつ春に近づく。 

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 見上げれば青空に桜が揺れ、近くには菜の花。
コラボで撮れないのは残念だが、枯れ草の上で昼寝でもしたくなった。

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 如月から弥生へ。
雛祭りだな。
今年も、青葉の森にはスズメの雛飾りが飾られていた。

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by photo-etudes-eiji | 2018-02-26 18:00 | 風景 | Comments(0)

高原の野鳥たち

 野鳥を探して高原の道を走る。
野鳥が食べる木の実や、その食べかすが落ちた食痕を探す。
ヤドリギの近くのモミの木に、ヒレンジャクが一羽。
近くにもう三羽いた。
大半のレンジャクは、大雪のあと暖地の都市部の公園などに移動したようだったのに、少数が残っていた。
  ヒレンジャク(緋連雀 Japanese Waxwing)

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 林縁の雪の斜面でぶら下がっていたのは、ミヤマホオジロだった。
 ミヤマホオジロ(深山頬白 Yellow-throated bunting)
 
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 ビックリしたのは、ベニマシコが出て来た雪原にいつの間にか、つられてか?出て来ては、一緒に採餌していたこと。


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 そうかと思えば、雪の少ない針葉樹の根元の地面が出たところで、落ちた実か?草の種などを探している。

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 近くにはシメがいた。
湾岸に暮れから来ていたシメが、雪の高原にまだ残っていたことにも驚いた。
 シメ(鴲 Hawfinch)

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 オオマシコはキハダの実を食べる。
別の場所のキハダは、ツグミとヒヨドリが合わせて三〇羽ほどで群がっては食べていた。
若いオオマシコの♂や雌中心の七羽ほどが、残り少ないキハダに来ていた。
 オオマシコ(大猿子 Pallas's rosefinch)

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 キハダの枝で食べていたと思うと、枝下の雪面に降りては落ちた実も食べる。
林内だから安心して降りているのだろうか。

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 マヒワの集団は、次から次へとカラマツを渡り歩いて採餌。
この時は五〇羽ほどの群れだった。
中にベニヒワが数羽混じっていた。
先日行ったときには、ベニヒワだけで一目一〇〇羽近い群れが来ていた。
 マヒワ(真鶸 Eurasian siskin)

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 採餌するオオマシコの群れの中に、ハギマシコが一羽混じっていたことに驚いた。
その上、そこにベニヒワの群れが来て三者が同じ木で採餌した。
滅多にない経験は、残念ながら逆光側で出会った。
わさわさの被りまくりうえに向こうを向いたままのハギマシコ!
それでも、そんな場面に出会えたことがうれしかった。
ベニヒワ(紅鶸 Common redpoll)とハギマシコ(萩猿子 Asian Rosy finch)

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by photo-etudes-eiji | 2018-02-24 18:00 | 野鳥 | Comments(0)


 アルザス=ロレーヌの国境にあるドナウ川の水源「シュヴァルツヴァルト=黒い森」は、密集して生えるトウヒの木によって暗く、黒く見えることがその由来だという。
ヨーロッパトウヒ・ドイツトウヒは、常緑針葉高木で20~30mになるが、原産地では高さ40m・直径80cmにもなり、中には70mに及ぶものもあるという。
そのトウヒの実をイスカやナキイスカがかじり種子を食べている動画を見たのは、イスカの生態を検索していてUCバークレイかUCLAのライブラリーでだったと思う。
 
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 アルザス=ロレーヌ ・「シュヴァルツヴァルト」なんて目にすれば、子供の頃読んだ「最後の授業」や「アルト・ハイデルベルグ」が浮かび、なおさらそこに住むであろう夏のイスカが想像された。
 そんなドイツトウヒでイスカを撮りたいものだと思って、いくつかの場所をあたったりもした。
痕跡や飛来を確認できても、からむ機会は振られっぱなしだった。
そんな僕に、野鳥の会の先輩が「こんなのが撮れました」とメール。
涎を垂らしながら、行くしかないでしょう!
 一〇羽ほどの群れが、ジュンジュンと鳴きながらカラマツの天辺にやってきた。
 イスカ(交喙 Common Crossbill)

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 近くには立派なドイツトウヒの大木が、枝に雪をのせて待っている。
そこへ来い、来てください・・・祈りながら待つと・・・!!!

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 来てくれた!
雪もある!
だけど、なにかがたりない。実が写らないじゃない(T_T)
慌てて構図を左に。
ウ~~ン、いかにもだなぁ~~(>_<)

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 なんとかしてくれないか!と胸の中で叫んでも・・・。
やっとこの程度。

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 そのうち、集団は消え雌のイスカが一羽。
そこですか!!!

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 しばらくすると、この雌のイスカも消え・・・・・・・。
待てど暮らせど集団は姿が見えず、零下の車中泊を決意する羽目に。
 翌日は、朝から待っても声も聞こえず・・・・。
儚い夢かという思いが浮かんだ頃!
カラマツに雌のイスカが来た!

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 やがて、彼女はドイツトウヒの枝の中に!
そうか!
ドイツトウヒはこんなにたわわに葉を茂らせ、しかもカーテンのように樹幹も枝も隠している。
出てきてくれないことには、撮れないのか!と、今更ながらに気づく。
 と!
成鳥雄のイスカが独特のマツボックリに!
きたっ~~~!

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 うん?右の奥で動く気配がする。
黄色が見えた。
雌が近くにいる!
 雄は松毬の実を食べ始めた。
するとその上からのぞき込むものが!

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 雌のイスカだ!(*^_^*)
求愛給餌もありうるか!

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 ♂のイスカが出てきてくれただけでも、とてもうれしく小躍りしたいくらいなのに!!
雌も一緒のマツボックリにのってくれた!
うれしくて体が震えた。(寒さのせいもあるけれど) 

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 雄がこちらに気づいた。
その瞬間に、カーテンの中に隠れてしまった。
・・・・・しばらくして、雌が中段の枝の先端に出てきてくれて、おしまいだった。
 イスカはヨーロッパ・アジアの北部や北アメリカで夏を過ごす冬鳥。
ほんの一部が日本の山地で留鳥として繁殖している。
ドイツトウヒは、冬に飛来するイスカの夏の風景を想わせてくれる。
撮りたかったドイツトウヒのイスカ。
うれしかったなぁ!ありがとうだね!

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by photo-etudes-eiji | 2018-02-22 06:00 | 野鳥 | Comments(2)

雪原のベニマシコ ②

 雪原にワインレッドの花が咲いたようだ・・・といえば、何とも美しい。
しかし、実際には雪原を広く眺めて、所々に伸びた枯れ草の先端に真っ黒な塊が付いていないかを探している。
遠くに黒い塊が来た。
 ベニマシコ(紅猿子 Long-tailed rosefinch)♂

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 雪のキュッキュッ・ザツッザクという足音を押さえて近づき、レンズに入れる。
そこで初めて、きれいな深紅の雄だとか地味な雌だとかわかる。
一羽が飛んできて、しばらくしたら四羽になった。

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 とりあえず三羽並びを撮って、しばらく待つと一羽が先端の方に来てぶら下がった。

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  Long-tailedという名前通りの長い尾羽を、うまい具合にバランサーとして使っているようだ。

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 風に揺られてユラユラブラリ、自分の重さでまたユラリ。
「そこまで行ったら、片脚で押さえる程度で良いだろうに・・・」
なんて思っていたら、聞こえたのか飛びたった。

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 また雪が降ってきた。
rosefinch!
目元の深紅も魅力的だが、こんな胸からお腹にかけての紅もまさに薔薇の花びらのよう。

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 上の枝でブラブランコ、下の方では雪面スレスレユラリンコ。
アッハッハ(^o^)
君たち楽しいね!

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 ブラブラと揺れるから、なかなかピントが両方に合う平面に並ばない。
片方が盛んに食べれば下を向いてしまうし・・・・。
でも、おもしろいからそれでも良いな!

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 まるで夏羽のような深く濃い紅色の、お父さん中心のベニマシコ一家だった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-02-20 06:00 | 野鳥 | Comments(2)

雪原のベニマシコ ①

 ベニマシコは夏鳥として北海道や青森県で繁殖し、冬鳥として本州以南に飛来し越冬する。
初めてベニマシコを見たのは、印旛沼の遊歩道脇のセイタカアワダチソウ。
その穂先の綿のような種子を盛んについばんでいた。
気に入ったのは、ノイバラの枝止まりや飛来当初のノビタキとのコラボ。
そして、何より夏の北海道での深紅の姿。
サロマ湖の原生花園や大雪山麓での姿も忘れられない。
 雪の高原できれいなベニマシコに出会えた。
 ベニマシコ(紅猿子 Long-tailed rosefinch)♂

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 雪原のベニマシコ。
雪は30~40cmは積もっていたのだろうか?
雑草が埋もれて、先端だけが雪原に出ている。
ピポッと鳴いて、ベニマシコ♂がやってきた。

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 なるほど、ここでは随分と居着いて食べていたんだな。
あちこちの穂先の実は、ずいぶん少なくなっている。
ベニマシコは食べこぼした実も、雪ごと食べていた。
雪の中にチョコンと座ったこの感じが、たまらなく可愛い!

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 今日は雪予報だったが、朝はそれほどでもなかった。
一時強く降ってはやんで、ちらほら舞いという繰り返しだった。

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 雪が降っているせいか、注意深く接近すればそこそこの距離で撮らせてくれた。


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 夏場なら図鑑を見て、植物名を確かめられるが・・・たぶん・・・としかわからない。

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 雪原のベニマシコは、ハギのオオマシコに比べてスッキリとした感じで撮れるのがうれしい。

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 時折雪面に降りてくれる。
これが毎回たまらない。
「なにしてるの?」なんて、こちらに話しかけているかのように、キョトンとして・・・。


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 普段なら見向きもしない雑草が、雪をまとい、風に吹かれて氷だけが残り・・・・。
一番綺麗なワインレッドの雄が穂先に!
アウターもウールキャップも雪をかぶりバリバリに凍る中でも、雪原でたくましく生きるベニマシコを見ているのは幸せな気分だった。
アァ!車の窓もなにもバリバリだ!!

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by photo-etudes-eiji | 2018-02-18 23:00 | 野鳥 | Comments(0)

雪の中のイスカ

 イスカは、感動と不思議に包まれる興味深い野鳥だ。
そんな不思議なイスカに魅せられて、撮り続けてきた。
雑誌「BIRDER」2018-02号で、三上かつらさんという方が「アトリ界の変わり者、イスカの謎多き冬暮らし」という一文を載せていた。
三上さんの論文を読んだことがあるが、僕の問題意識に一定の回答を明らかにしてくれるかもしれない研究者がいることは、うれしいことだ。
イスカの謎が解き明かされて欲しい反面、謎を謎のまま不思議な感動に包まれていたい気持ちも少々あるのだが・・・。
 静かに舞っていた雪が、吹雪き出した。
それは、イスカ♀も顔を背けるほど。
カラマツの実に積もった雪も真横に吹き飛ばされる。
 イスカ(交喙 Common Crossbill)雌
                
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 イスカの体色は、誕生月や摂取食物の差でいろいろなバリエーションがある。
「黄色い雄」も存在するという。
ここで出会った群は、大陸からの越冬飛来個体群のようだ。
集団でジュンジュンと鳴きながら飛んできては、カラマツの実をついばむ。
 イスカ(交喙 Common Crossbill)雄

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 雪は時折吹雪き、やんではまた舞い出す。
零下の中で、食べ続けることは唯一生きていく手段だ。
だからだろうか、イスカは他の鳥に対して鷹揚に見える。

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 マヒワやベニヒワの群れが同じ木に飛来しても、追い立てることがないように思う。
テリトリー意識が低いのだろうか。
雪の降りしきる枝先に、ベニヒワと仲良くぶらさがった。

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 ベニヒワと並ぶと、その嘴の大きさが目につく。
カラマツの実は、全長14cmのベニヒワにはちょうど良い大きさに思え、全長17cmのイスカには小さすぎる感じ。

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 カラマツに、雌のレモンイエローの羽衣はよく目立つ。
 
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 カラマツには大きすぎるように感じる嘴を、器用に角度を付けてねじ込み・・・。

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 舌をうまく使って、種子を食べる。

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 積もった雪が、イスカの一突きで風に舞う。
ジックリと眺めていても、そのたびにシャッターを切ってしまう。 

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 イスカの雌も同じ枝にやってきた。
ペアなのだろうか?
カラマツのイスカはなかなか絵にしづらいが、こうした場面を眺めているのは心が穏やかになる。

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by photo-etudes-eiji | 2018-02-17 20:29 | 野鳥 | Comments(0)

二月は逃げる

 「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」
その前に、やっておきたいことはたくさんあるのに・・・。
気分転換にドライブ。
休日に遠出は滅多にしないからか、予定が甘かった。
箱根まではよかったが、その後の梅林は渋滞で諦め・・・。
大涌谷は、小学校の遠足以来だろうか?
火山性ガスの警戒で、まだ、周遊路が閉鎖されていた。
蒸気井からは、轟音とともに大量の蒸気が噴き出していたのは変わらぬ光景だったか。
硫黄の臭いが立ちこめる中でクロタマゴをたべて、クッキリ富士山を待ったが・・・イマイチ。

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 有名地がダメならと、散歩がてらに県立青葉の森に。
紅梅白梅が満開。

 
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 この時期ここに来たら、毎回撮ってしまうロウバイ。
ソシンロウバイ・マンゲツロウバイ・ロウバイと、三種植えられている。

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 帰宅して、夕焼け。
もうすぐ、自宅で、三番瀬や習志野茜浜で・・・、ダイヤモンド富士。
富士山頂は強風が巻いているようだ。


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by photo-etudes-eiji | 2018-02-13 06:00 | 風景 | Comments(2)

雪の中のベニヒワ

 北海道の雪原ならもっとたまらなくスッキリと・・・と思いながらも、出会えることだけで幸せを感じるベニヒワ。
しかし、手こずる。
数が少なければ、それはたぶんマヒワの群れの中で探すのに・・・。
数が多ければ、ワサワサとした枝の中で忙しなく動き回る。
ハンの実やカラマツの実に付くや、頭を下げてついばみ始め顔を上げるのは一瞬。
それが真っ赤な雄とは限らないし・・・。
じっくり待って、枝の先端に来てくれれば・・・。
 ベニヒワ(紅鶸 Common redpoll)

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 雪の中のベニヒワを撮ろうとすればピントが難しいし、空は雪雲の灰色白飛び。
なんとかRAW画像を起こしてみても、今度は色が出ない。
「水墨画のようでいいかな・・・」と無理矢理納得。

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 とにかく表に出てくれた個体を狙う。
飛び立ったのは雌か雌タイプの個体。
左上に雄が二羽もいるじゃないか!
なんて言うのは家に帰って、落ち着いてPCで眺めるから!

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 バックにたくさん雪の積もった枝や幹が入れば、うれしい!
ところが!雪が目を隠す!
キャッチライトなら、キラキラして良いのだが・・・・。

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 一瞬を切り取れば、たっぷり積もった雪バックでマッタリして・・・なんて受け取れるが、ホントは・・・・。

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 ぶらりと垂れ下がった枝に、ペアが来た。
下が雌。

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 少し雪が小降りになった。
それにしても気温は、早朝零下11℃で、昼近くでも0℃。
そのなかでベニヒワは食べまくる。
どこで読んだか?
「マイナス18℃前後の極寒地でも生きていくことが出来る。
寒さに強い理由は身にまとう羽毛の量が、夏に比べ31%ほども増える」のだそう。

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 ごちゃごちゃの中に成鳥雄がいた。
こんな時は飛び出し狙い。
ピントをずらして待つ。

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 真冬の零下の中で卵を温め、雛に給餌し巣立たせるイスカに大感動したが、小さなベニヒワの耐寒性にも驚かされる。
タップリと雪がのった枝の手前に来てくれた。
左下はカットカット。

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 なるほどね!
雪の積もった枝下はうまい具合に屋根になって、そこなら風も防げる。

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 納得のいく写真にはまだまだでも、ベニヒワとの良い時間を楽しめた。

                       
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by photo-etudes-eiji | 2018-02-11 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

ベニヒワ・・・2018

 天気予報は、寒気が到来し80%の雪予報で悩んだが、ベニヒワに会いに行った。
夜間に降り出した雪は、車に20cm以上積もっている。
雪国の人には普通のつもり方でも、僕には大雪。
雪原のカラマツやハンノキに、ベニヒワがやってきた。
 ベニヒワ (紅鶸 Common redpoll)

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 ベニヒワは北半球の高緯度に繁殖し、日本には冬鳥としてやってくる。
北海道では多い年には三〇〇羽の群れ、などということもあるようだが・・・。
数十羽の群れだった。
心なしか成鳥雄の個体が目についた。

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 雪は降ったりやんだり、ベニヒワは下を向いて盛んにハンノキの実をほじって一瞬顔を上げる。
そのタイミングに合わせてシャッターを切る。


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 小枝に飛び移り小刻みに歩いた。
その瞬間、風に雪が舞った。

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 できるだけスッキリとした枝先で・・・と、赤い成鳥雄を探す。

                  
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 そうは言っても、なかなか都合の良いところには来てくれない。
カラマツの木は手こずる。
大半は小枝の密集した中。
そんな時は等倍トリミング前提だ。


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 小枝の先に出てもくれるが、ここもまたなかなか絵にしづらい。
どう撮れば良いのか、何度撮っても悩む。

 
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 胸元にイチゴシロップをこぼしたような色合いは、白と茶色のカラマツの中でも目立つ。

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 集団でカラマツにやってきては、思い思いの実に掴まっては種をついばむ。
ベニヒワには一時的に食べたものを貯めておく素嚢(そのう)があり、ため食いができるそうだ。
一羽がぶら下がっているところに、もう一羽が来てしまった。
翼で、「あっちへ行け!」とでもいっているのだろうか?  

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 すんなりと、次の枝に移っていった。

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 「雪の中のベニヒワ」を狙って行ったのだが・・・ピントが難しい。
雪でベニヒワを見づらく、マニュアルでのピントあわせがきびしい。

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 雪の積もった枝の中なら、合わせやすいのだが・・・・。

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 たっぷりと雪の積もった枝止まりは、カラマツのうるささを少しだけ中和してくれた。
 
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by photo-etudes-eiji | 2018-02-08 21:00 | 野鳥 | Comments(2)

 冬枯れの木立の中に、マヒワの群れが動く。
光の加減で、時にハッとするほど鮮やかなレモンイエローの花が咲く。
そんな個体はだいたいが雄。
顔つきは「鳥の王様」キクイタダキに負けず、泣き顔みたいだが(^^;)
  マヒワ(真鶸 Eurasian siskin)

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 繁殖期はユーラシア大陸の東部と西部に生息し、日本には冬鳥として越冬に訪れる。
記録では北海道でも繁殖したそうだから、一部留鳥でもあるようだ。

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 一〇月はじめの戸隠など、マヒワの群れはまず山間部に入り、次第に平野部に移動してくるようだ。
針広葉樹の実を好むためか、早く実る山に入り芽吹きのはやい平野部に移動するのだろう。
ハンノキだろうか?
種子の付いた小枝にしがみついて、盛んについばむ。
乾いて開いた毬から、種子がこぼれ落ちる。

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 嘴の上から後頭部にかけてと、嘴の下の喉の部分が黒っぽいので雄。
 
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 湖畔の水場に降りてきたのは、マヒワの雌。
後頭部と喉の部分に、オスほどはっきりした黒味はなくて黄色味も少ない。

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  ミヤマホオジロも、一〇月下旬には出会っていた。
公園の草むらの中で動いていたのは、初めはカシラダカかと思ったが、レンズに入れるとミヤマホオジロの雌だった。
 ミヤマホオジロ(深山頬白 Yellow-throated bunting)雌

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 雄はいないかと目をこらし探したが、葉隠れでわからない。
こちらが少し動いた枯れ葉の音で、垣根に飛んだのは雄だった。

  ミヤマホオジロ(深山頬白 Yellow-throated bunting)雄

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 雪の遊歩道で出会ったのは綺麗な雄。
黒覆面から突き出た嘴が、まるでピノキオの鼻のようで何とも愛らしい顔だ。
被った小枝は何とも憎らしい。

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 雪の解けた地面に降りて、草の実を探し歩く。
アァ、良いところで向こうから散歩の人が・・・。
ミヤマホオジロは飛び立った。

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 何が幸いするか、飛び去って入ったのは青々とした緑の竹の中。
そこだけがまるで初夏の風情。
欲を言えば、爽やかな風でも吹いて、スッキリ全身が・・・とも思うが、被っているのがこの場合は正解だな。
人が来て逃げ込んだのだから。

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 シャッターを切る指先もかじかむ、キンとした冷気の中で見る黄色は菜の花のように暖かかった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-02-06 06:00 | 野鳥 | Comments(0)