コハクチョウをジックリ眺めていると、それぞれの正面顔が違うことに気づく。
クチバシの黄色と黒の模様=bill-pattern(ビルパターン)がはっきり違うのだ。
「日本白鳥の会」の『角田 分(かくた わかつ)』さんの論文・HPなどによれば・・・

①クチバシの黒色部分が額の羽毛部分まで達している「Darky ダーキー」
②黒色部分が途中で無くなり黒と黄色に別れている「Yellowneb イエローネブ」
③黒色部分が額まであるが、途中に黄色部分がある「Pennyface ペニーフェイス」
の三タイプに分けられるそうだ。
本埜村の白鳥の中から、それぞれのタイプを探してみた。
 コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan)Darky(ダーキー)タイプ

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 コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan)Yellowneb(イエローネブ)タイプ
Nebとは嘴でBillも同じ。

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 手前の個体がコハクチョウ・イエローネブタイプで、奥の個体はオオハクチョウ。

                   
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 コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan)Pennyface(ペニーフェイス)タイプ
pennyは、僕の想像ではイギリスの銅貨あたりからきているのかなと思う。
黒の中にペニーを乗せたような・・・黄色・・・。
 

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 なかなか、クッキリスッキリと黄色部が円形に黒に囲まれた個体は見つからなかった。
むしろ、黒い部分が中途で分かれた感じの個体が多かった。

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 飛び立ってゆく個体はやはりペニーフェイスだったが、その右脚下でうつむいている個体はきれいなペニーが出ている。

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 悩むのはこうした個体で、かすれている。
一応これもペニーフェイスに入るのだろう。

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 オオハクチョウについてはどうなのか?
日本に渡ってくる多くはロシア東部からの個体で、その96%がイエローネブタイプだそうな。
久しぶりにハクチョウをジックリと観察した。






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by photo-etudes-eiji | 2018-01-31 18:29 | 野鳥 | Comments(0)

白鳥を見にゆく

 深夜の義母の訃報。
高速を北に走り、雪の月山を越えた庄内平野も小雪が舞っていた。
その一画に、二〇羽ほどの白鳥がいた。
日本一の白鳥飛来地=酒田市最上川河口にも近い平野では、当たり前に見られる光景なのだった。
「白鳥に生まれ変わる」といった伝説もあったな・・・と、脳裏に浮かんだ。

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 葬儀をすべて終え、降雪で通行止めの続く首都高を避けて帰宅し、所用を片付け落ち着いたら・・・。
白鳥をじっくり見たくなった。
今は市町村合併で村は消えたが、ここは本埜村の白鳥飛来地。
 コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan)

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 総数では九〇〇羽を越えたのだろうか?
その大半がコハクチョウで、中にオオハクチョウが二〇数羽。
 コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan)

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 コハクチョウとオオハクチョウの簡単な判別法は・・・。
僕の場合は、横顔を撮る。
黄色い部分が、クチバシの真ん中の鼻孔より目元寄りならコハクチョウ。
 コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan)

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 黄色い部分が鼻孔下まで伸びていたら、オオハクチョウ。
オオハクチョウ(大白鳥 Whooper swan)

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  オオハクチョウ(大白鳥 Whooper swan)

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 ここで問題のこの子!
黄色い部分が、コハクチョウに比べても極端に少ない。
「アメリカコハクチョウ」と断定するのは、僕の力ではまったく無理なこと。
むしろ、コハクチョウとアメリカコハクチョウの交配種とした方が良いのかも。

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 正面顔ではこんな風。

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 毛繕いをして羽ばたき背伸び。

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 コハクチョウに囲まれて

                   
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 左からオオハクチョウ・コハクチョウ・そしてアメリカコハクチョウのような個体。


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 ジックリと個体識別のように見ると、なかなかおもしろいのが「ビル・パターン」。
これは明日にでも。




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by photo-etudes-eiji | 2018-01-30 23:45 | 野鳥 | Comments(0)

 何年も期待してきたナナカマドのレンジャクは、うれしい出会いだった。
冬の北海道では、雪をかぶったナナカマドの実にいろいろな野鳥が集まる。
といっても、その機会に運良く出会うのはなかなか難しい。
市街地のナナカマドの並木にギンザンマシコが飛来していて、出会えたのはもう6年も前のこと。
札幌の街中、人がすぐ側を歩いているのに逃げようともせずナナカマドの実をついばんでいた。
 ギンザンマシコ(銀山猿子 Pine grosbeak)

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 出会いはうれしいものだったが、写真にするのはなかなか難しかった。
というのも、街路樹なので必ず電線が入ってしまうのだった。
しかも除雪された雪の積もる歩道。
迷惑にならないよう撮るのは、一苦労だった。

                   
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 ギンザンマシコは、スカンジナビア半島北部からロシア極東地域に至るユーラシア大陸の亜寒帯と、アラスカ、カナダ北部、ロッキー山脈で繁殖し、日本では北海道の高山(大雪山系など)で少数が繁殖するほか、冬鳥として北海道の各地に渡来する。
盛んにナナカマドの実を食べては、水代わりに雪も食べていた。

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 雌の黄色はナナカマドの赤によく映えていた。
通学の子供達が真下を通っても、逃げもせず盛んに食事。

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 同じ時に旭川では、エゾノコリンゴの実を食べるギンザンマシコに出会えた。
零下の中、体内に空気を取り込みプックラとした姿は可愛らしいものだった。


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 とにかく食べる食べる。
クチバシ全体を果皮で汚しながら、一心不乱に・・・というわけではなかった。
突然三脚を据えた僕の脇を、羽音を立ててエゾノコリンゴの木に飛び込むものが!
ギンザンマシコを狙ったハイタカだった。
幸いギンザンマシコは逃げおおせたが、ギンザンマシコの餌場は、同時にそれを狙ったハイタカの餌場でもあったのだ。
急いで食べまくるにはそれなりの理由があったのだ。

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 ギンザンマシコの雌は、ぱっと見イスカの雌とよく似ていた。
優しげな表情だった。

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 夏の大雪山のギンザンマシコ。
ナナカマドの真っ白な花とよく合っていた。
そんな折、目の前のお花畑に降りて来てもくれた。
コケモモを食べに来たようだった。
 ナナカマドのレンジャクを撮りながら、また北海道に行きたくなっていた。 

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 ナナカマドといえば、種池山荘から冷池山荘へ向かう後立山の稜線。
劔岳や立山連峰を見ながら歩く稜線散歩。
ナナカマドの白い花と残雪の劔。
眺めては感動して写真を撮り・・・と、いっこうに前に進めなかった。

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 斜面のナナカマドが全て咲いたら、どんな光景になるのだろうか?
それを想像するだけで、時間を忘れてしまった。

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 裏劔・仙人池へ向かう途中、三ノ窓雪渓を眺めるところにもナナカマドが実っていた。
雪渓の白に、遅い新緑とナナカマドのまっ赤な実。
青空だけが残念だったが、この景色をずっと眺めていたかった。
 ナナカマド・ヒレンジャクを撮りながらヒレンジャクの休憩時間に、心は北海道に飛び立山・劔岳に飛んでもいた。


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by photo-etudes-eiji | 2018-01-25 12:00 | 野鳥 | Comments(0)

 ナナカマドと言えば、浮かぶのは種池山荘から冷池山荘に向かう稜線。
黒部越しの、残雪の劔岳を飾っていた真っ白な花。
立山や穂高に大雪の、紅葉や新雪に浮かぶ赤い実。
それはそれはたまらない絵だ。
 雪をかぶったその実を食べる野鳥がいると知ったのは、もう二昔も前だった。
野鳥を撮り始めて、やっと撮れたのはギンザンマシコとナナカマドだけ。
長く撮りたいと思っていたレンジャクとナナカマドを、やっと撮ることができた。
雪がらみではなかったのは、残念だが・・・。
  ヒレンジャク(緋連雀 Japanese Waxwing) ナナカマド(七竈)

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 ナナカマドの実には、「ソルビン酸」という天然の保存料が含まれているという。
そのせいで熟し雪をかぶる季節になっても、実を落とさずにいる。
 レンジャクは一気に押し寄せ、食べ尽くさんばかりの勢いで実をほおばる。
 
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 数羽程度ならまだしも、五・六十の群れではその瞬間をじっくりと見ていることなどできはしない。
どれを撮ろうかなどと悩んだり、構図がどうだとか考えるのは論外。
あれよあれよという間に飛び去ってしまう。
ひたすら群れの大きな塊を、連写した。

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 ドッと来て、ワッと去って行く。
連写すれば、それぞれの飛形がシンクロもすれば多彩であったり・・・。

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 そんな場面が何度か繰り返されて、やっとこちらも落ち着いて意図を持ってレンズを向けることができるようになる。

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 集団には、斥候役と全体の総まとめ役などがいるように思う。
これはちょっと要領が悪いか欲深く?、飛び立ち遅れた一羽。

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 慌てているのは、こちらも同じ。
スッキリしたバックをといつも思っているのに・・・ココで撮った!
いや、ココでしか立ち位置からは撮れなかった。
でも、ヒレンジャクの舌の感じがわかるから、良しとしようか。

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 秒11枚で瞬間を切り取ると、この飛形ではゆったり飛んでいる感じなのが、笑える。

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 冬の光を意識して撮ってみた。
逆光ぎみに透けた翼がイイ感じだと、自己満足する。

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 スッキリバックは、トリミング前提でナナカマドの枝先を狙った。
二羽が実を咥えてくれた。

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 こんな感じは、ヒレンジャクのうれしそうなうれしそうな気持ちを読み取れそうで・・・。
こちらの気持ちもほっこりとする。


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 やっと撮れたナナカマド・ヒレンジャク。
これで、キレンジャクもいてくれたらよかったのに・・・と思うのは罰当たり。
こんな機会に出会えただけで、幸運というものだ。

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 ナナカマド・ヒレンジャク集団に出会えた感謝の気持ちを込めて、暖かめの絵にしてみた。

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by photo-etudes-eiji | 2018-01-22 06:00 | 野鳥 | Comments(2)

 暮れから新年と、散歩の度に様子を見てきたカラムクドリ。
1月14日にはポイントのピラカンサの実を完食し、現在では遊歩道のピラカンサは二本の若木に残りわずか300粒ほど。
たまに別行動をしもしたが、終盤は割と二羽で並んで撮らせてくれた。
 カラムクドリ(唐椋鳥 White-shouldered Starling)
日本では数少ない冬鳥または旅鳥で、本州では稀な迷鳥。
中国大陸の南部で繁殖し、冬は台湾・フィリピン・インドシナ半島などに渡って越冬するはずが、逆方向に来てしまったようだ。

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 二羽が並べば、二羽ともにピラカンサの実を咥えて居るところをと妄想したが、なかなかそれは難しく撮れなかった。

                       
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 たまに、二羽が小競り合いする場面もあった。
何が理由なのかはまったくわからないが、追いかけたり・・・。
そんな折にココに!
なんとか、この看板で絵にならないかなと思っていたので、非常にラッキーな出来事だった。


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 この看板を配して撮れる機会は何度かあったのだが、留まりものばかりだった。

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 そのうえ被写界深度内に二羽が並ぶ、ということもなかなか無くてなんとか撮れたという感じだ。 


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 こちらは終盤近い時期。
手前しか実がなくなり、食べ尽くした東側の枝から飛び出した。
幕張メッセや観察センターなどを絡めて撮れないかと思っていたので、これもうれしい一枚になった。
見えている塔は、幕張の旧プリンスホテル。

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 飛び出し飛翔もよく撮らせてもらった。
NikonD5に80-400のズームで手持ち。
人垣の後から隙間狙いだった。

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 これは前の方で撮れた時のもの。
背面の翼全開も撮れたが、やはり顔のある方が絵になる。


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 当初は、屋根の上から手摺り下まで赤い実で真っ赤の派手派手だったが、フェンスが見えだし・・・。

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 最終盤は、フェンス脇の植栽の中に隠れた実まで食べた。
樹上性でめったに地上におりないと、どこかの本で読んでいたので、ビックリ。

                  
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 ポイント東側の、最後に残った干潟すれすれの枝先の実を食べる。
人もほとんどいなくなった時間。
テラスに寄りかかっていたら、突然に二羽で来て先端に。
そっと手摺りから身を乗り出して・・・逃げずに撮らせてくれた。
 さて、相変わらずアカハラとツグミのバトルは続いているが、ピラカンサの実もほぼ無くなった。
ムクドリは橋のたもとの栴檀の実を食べたり、メジロは民家の咲き出した梅の花の蜜を狙うそぶりを見せ・・・。
カラムクドリは散歩の途中一時間ほど待っても、出会えなくなった。
ジックリ探し、待てば、まだいるのかもしれない。
楽しませてもらって、ありがとう!だね。

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by photo-etudes-eiji | 2018-01-20 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

ヒレンジャクは60+と5羽と20+の群れに三ヶ所で出会ったが、キレンジャクは混じっていなかった。
別のポイントを車で流しながら探すと、白樺の枝にレンジャクらしき小鳥が・・・。
双眼鏡で覗くと、間違いない!


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 手前の低い位置のズミの木に、レンジャクが群れている。
ズミとノイバラに背丈のある枯れ草で、よく見分けられない。
なんとかズミの枝先に出て来てくれたのは、ヒレンジャクだった。
 ヒレンジャク(緋連雀 Japanese Waxwing) ズミ (酸実)

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 ズミの実を食べて、一休みに白樺の枝に上がる。
ウン!あれはキレンジャクだ!
翼の二ヶ所に白斑がある!
 キレンジャク(黄連雀 Bohemian Waxwing)

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 見逃さないようにジックリと見つめていると、下方のズミの横枝に来た!
黒い過眼線は、ヒレンジャクのように冠羽にまでは達していない。
腹部もヒレンジャクのように黄色味はない。
今期初めての、スッキリしたキレンジャクだ!
 キレンジャク(黄連雀 Bohemian Waxwing) ズミ (酸実)


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 キレンジャクはヨーロッパ~シベリア~北米の寒帯に広く分布し、冬に日本に渡ってくる。
ヒレンジャクは、シベリア東部などの限られた地域で繁殖して冬鳥として日本に渡ってくる。
英名でのBohemianとJapanese の違いは、生息域の広さの違いからだろうか。
 キレンジャク(黄連雀 Bohemian Waxwing)

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 なんとか連写して、ここまで。
正面にお腹側と背中側、そこそこに撮れたのはうれしかった。
とりわけ、キレンジャクにしかないWaxwing=次列風切の羽軸先端の蝋質突起が撮れたのがよかった。
真横も欲しかったが・・・それは何度も撮っているから・・・まぁ、いいか。
 キレンジャク(黄連雀 Bohemian Waxwing)

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 飛んでいった先は、また白樺の枝。
またまた被りで、尾羽の先端の黄色だけが目立った。

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 しばらく眺めていると、別の白樺に10羽近い群れが。
キレンジャクがいないかと必死に探すが、目についたのは一番下方の翼に白の目立った個体だけ。
撮った画像に鍵をかけ、帰宅後、PCで等倍で探したら三羽のキレンジャクが写っていた。
 キレンジャク(黄連雀 Bohemian Waxwing)

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 斜面の上部の白樺と中段のズミ、そして下草の中のノイバラ。
いずれも被りまくったワサワサの中を動き、飛び立ち、交代でもするように舞い上がり休む。
 合計何羽のレンジャクがいて、その内にキレンジャクは何羽だったのかさっぱりわからなかった。
おおよそ黄と緋合わせて30+といった数だっただろうか。
 ノイバラの茂みの中でもキレンジャクを撮りたいと思ったが、出てくれたのはヒレンジャクばかりだった。
 ヒレンジャク(緋連雀 Japanese Waxwing) ノイバラの実

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 ココにキレンジャクも来てくれたら、最高に幸せだったんだけれど・・・。
まぁ、楽しみを残してくれたと思うことにした。
  ヒレンジャク(緋連雀 Japanese Waxwing) ノイバラの実

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 それにしても、キレンジャクを撮れた時間がわずかだったのが残念だった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-01-18 23:00 | 野鳥 | Comments(0)

 ヒレンジャクやキレンジャクは冬季、ヤドリギや柿・カンボクの実やサンシュユ・ズミ・エノキの実などを食べる。
集団で飛来したヒレンジャクの群れが、ケヤキの樹冠に留まった。
 ホザキヤドリギは中部地方以北の本州、および朝鮮半島、中国に分布するという。
しかし、房総では見たことがなく、関東でも水上あたりまで行かないと見られないような気がする。
宿主の落葉とともに自分も落葉するため、黄色い実が落ちるとまったく分からなくなる。
 やがて、一羽が偵察するかのようにホザキヤドリギに降りた。

 ヒレンジャク(緋連雀 Japanese Waxwing) ホザキヤドリギ (穂咲宿木)

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 警戒しながら一粒二粒とホザキヤドリギに実を丸呑みし始めると、第二陣の2・3羽が降下。     

                       
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 やがて、集団が一斉にホザキヤドリギの株に雪崩打つ。
アァ、あの枝垂れたあたりに来てくれればスッキリとした絵になるのだが・・・。


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 そう期待しても、野鳥にとっては安全な=枝被りの中が良いに決まっている。

                  
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 このポイントのホザキヤドリギは、随分と弱ってきている。
以前なら、バックの黒い枝も黄色い実に覆われていて、青空と黄色い実のボケになって良い雰囲気だったのに。

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 何とかすっきりした絵にと思っても、あれよあれよという間にドドッと集団が来て・・・。


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 実が少ない分、たくさんが群がっていても表情がわかるのは良いのだが・・・・。


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 結局、トリミング前提でという撮り方しかできない。
まぁ、得意そうな顔!

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  バックのうるさくないところ、バックが青空になるところ・・・と、瞬時に判断してシャッターを切るのだけれど・・・。
なかなか思うようにはいかない。

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 半分あきらめてヒレンジャクを楽しんだ。
 
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 飛びついた瞬間だけほぼ被りなく・・・。

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 手こずるこちらを、実を咥えながら笑っているのかな?

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by photo-etudes-eiji | 2018-01-16 23:18 | 野鳥 | Comments(0)

ヒレンジャク来たる!

 首都圏を今期最強の寒波が襲い、待たされたレンジャクがやってきた。
初冬に北海道や東北から入りだし、暮れに信州の鳥友から「ヒレンジャク数羽にキレンジャクが一羽いた。」などとメールがきていた。
やっと、三ヶ所のポイントでレンジャクに会えた。
つぶさに見、探したが・・・キレンジャクは混じっていなかった。
  ヒレンジャク(緋連雀 Japanese Waxwing)

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 早朝に飛んできたのは40羽ほどの群れだったが、最終的には63羽まで数えられた。
欅の樹冠部に飛来しては、しばらくマッタリと周囲を眺め・・・やがて一羽がヤドリギに。
すると、2・3羽が続き、一斉に降下しヤドリギに鈴なりになる。
 
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 ヤドリギは半寄生で、宿主木からミネラル分などを得、光合成は自身でおこなう。
レンジャクの飛来を期待してあちこちのヤドリギを見るが、飛来・逗留のポイントは年々宿主木やヤドリギ本体が弱ってきている。
 
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 半寄生のヤドリギ類に寄生されると、寄生された木は弱り、やがて枯死することがあるのだろうか?
「宮崎市の公園緑地における半寄生植物オオバヤドリギの繁茂」という研究論文によると、
「マテバシイの衰退度とオオバヤドリギの被覆面積との間には、強い正の有意な相関が認められた」そうだ。


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 ヤドリギの種子は果実の内部に詰まった粘液に守られているため、鳥の消化器官を通り抜け、糞とともに排出される。
そのうちの、樹上に落ちて貼り付いた種子が発芽して根を下ろし成長する。
下の写真には、種子を散布?するヒレンジャクが写っている。

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 かつては100羽以上が飛来しながら、このところまったくと言ってイイほど飛来を確認できなくなったポイントがある。
僕が見ていないだけなのか、樹勢が弱まった所為なのだろうか。
それにしても、レンジャクの集団飛行・集団採餌は見事。
下写真には40羽しか写っていないが、右側の枝にもう13羽がいる。
 
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 ヒマラヤスギだろうか?
緑の常緑樹の枝に鎮座する絵も、また良いものだ。

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 ポイントのケヤキのヤドリギを集団で食べては、次の木に次の木にと移動してゆく。
それというのも、宿主木の衰えとともに宿り木自身も弱くなっているせいなのだろう。
以前は同じ木に何度も来て、滞在時間も長かったのに・・・・。
飛翔写真を撮るにはいいのだが・・・。

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 宿主木もヤドリギも弱まったせいか、スッキリとした採餌ーンが撮れない。
トリミング前提でガサガサの中のレンジャクを撮った。
それはまた、後で。

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 別のポイントでは、20羽+の群れが来た。
こちらも、しっかり確認したがヒレンジャクばかりだった。

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 飛来して間もないせいか、行動範囲もそう広くは無いような感じだった。

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 しばらくいてくれれば良いのだが、一ヵ所目のポイントでは翌日は10数羽しか出てこず。
二ヵ所目では遠く南に通過してゆく群れ。
 それでも、今年はレンジャクとのいろいろな出会いがありそうなのがうれしい。


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by photo-etudes-eiji | 2018-01-15 06:00 | 野鳥 | Comments(3)

ミヤコドリ

 ベランダから、スッキリとした冬の青空に富士山が見える。
こんな日は海岸を歩こう。
海岸には、ユリカモメやオナガガモはじめいろいろな水鳥が。
茜浜から芝園~マリンスタジアムとゆったり歩けば、冬の青空は高く穏やかな東京湾内湾越しにスカイツリーから東京タワー・ゲートブリッジに富士山。
頭の中の地図に富士山頂までの直線を引く。
浦安から大井の野鳥の森を超え、しながわ水族館から青葉台。
丹沢山と塔ノ岳の間を通って山中湖の水場を過ぎて山頂だ。
 そうだ!まもなく干潮に向かうから、ミヤコドリでも見に行こう。

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 三番瀬につくとチドリの群れが・・・でも、水鳥は全くの守備範囲外。
とりあえず撮って、後で教えてもらおう・・・という程度。
市川側の水路に行くと知人。
「ウミアイサ」がいるという。
カモ目カモ科。
ユーラシア大陸中北部と北アメリカ中北部で繁殖し、日本へは冬鳥として渡来する。
しばらくすると、雌雄で飛んできた。
上が雄で下側が雌。
 ウミアイサ(海秋沙 Red-breasted Merganser)


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 潮が引き始めてしばらくしたら、ミヤコドリが一目100羽、やってきた。
 ミヤコドリ(都鳥 Eurasian Oystercatcher)


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 水鳥は滅多に撮らないが、ミヤコドリやユリカモメ・ビロードキンクロやミコアイサにウミスズメくらいは気が向けば撮りに行く。
ミヤコドリは「Oystercatcher」がユニークでおもしろい。
カムチャツカ半島などで繁殖し、日本に越冬に渡ってくる。


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 赤いクチバシもニンジンのようだし。

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 盛んに水際の砂地を突いて貝を探す。
貝を捕まえたときに集団の一羽が飛び立つと、貝を咥えたまま(貝に嘴を挟まれたまま)飛び立つ。
こんな時は「アサリも口を開けばポトンと落ちて逃げられるのになぁ・・・」などと思う。


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 そんな光景を見ているのは、微笑ましくもある。


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 昼近い三番瀬は光が難しい。
太陽は強い光りを放ち、なかなかミヤコドリの眼が出ない。


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 2陣3陣と集結したミヤコドリは、およそ200羽。
どこをどう撮れば良いのか、悩みまくり!
どうやら、この個体は海老のようなものを捕らえたようだ。

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 こちらはアサリ。
貝柱をクチバシの先端で切って中身を食べる。
その場でというときもあるが、捕まえると小躍りしたようにヨタヨタと小走り。
その後、ジックリというのが何とも見ていておもしろい。


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 動画で鳴き声を撮り、ゆったりとした気分で眺めた。

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 以前の動画はココに。        






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by photo-etudes-eiji | 2018-01-09 23:27 | 野鳥 | Comments(0)

  あれほどたわわに実っていたピラカンサ(トキワサンザシ)も、見事にほぼ食べ尽くされた。
散歩やジョグの人を避けて早くから食べまくっていたのは、この一帯で定住しているオナガの集団。
「ギューイギューイ」と日の出から騒ぎ、周回しては食べまくっていた。
 
                   
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 濃紺の空にオレンジの線が走り、やがて陽が昇る。
オナガの喧騒の中に、ムクドリやヒヨドリに小鳥達が動き出す。
 カラムクドリの様子見がてら干潟を散歩すれば、ポイントではいろいろな野鳥が登場してくれる。
 撮れてうれしかったのは、エナガ。
エナガは、日本では九州以北に留鳥または漂鳥。
特にアブラムシを好み、集団であるいはシジュウカラなどと混群で周回し、ホバリングしながら捕食する。
干潟周辺で営巣し子育てするが、雛が無事に育つ確率は低く悪天候やカラスやヘビに巣の卵や雛が捕食される。
 エナガ(柄長 Long-tailed Tit)

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 甲乙付けがたいのは、やはりメジロのこの色だろう。
留鳥または漂鳥のメジロの羽衣は、ピラカンサ(トキワサンザシ)の赤い実によくあう。
撮っても撮っても、来ればレンズを向けてしまう。
  メジロ(目白 Japanese White-eye)


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 英名に「 Japanese」とつく野鳥の中でも、身近な小鳥。
この程度ならかわいらしさが先にくるが、その目は割と恐め。
ハワイ・オアフ島のそこここにいてビックリしたが、日本から持ち込まれたと聞いて納得もした。

                   
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 カワラヒワは留鳥だが、干潟では冬場が目立ち早くから来ていた。
色合いのわりに地味な鳥だが、ピラカンサにきたのだからなんとか絵にしたいと思った。
 カワラヒワ(河原鶸 Oriental Greenfinch)


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 シロハラは、中国東北部やロシアで繁殖し日本や朝鮮半島、中国で越冬する渡り鳥。
冬鳥として干潟に来て、芦原と遊歩道際でよく見かける。
芦原の際でおとなしめに、しかししっかりと生きている。
雌雄同色だが、メスはの目の上に薄い眉斑があり顔や腹部が白っぽい。
  シロハラ(白腹 Pale Thrush)


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 これは雌かな?
カラムクに注目が集まる中、カラムクと2ショットということもよくあった。

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 ツグミとアカハラの争いは、おもしろいものだった。
ツグミがピラカンサの枝に飛んできてその実を食べ始めると、きまってアカハラが出て来て追い立てる。
ツグミはそのたびに芦原や緑の中に避難するが、性懲りもせずに居場所を換えることもない。
冬鳥として飛来する、かつては食用にされた野鳥だ。
 ツグミ(鶇 Dusky thrush)

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 アカハラは毎回ツグミを追い立てはするが、人には臆病でこんな感じでこちらの様子をうかがう。
アカハラは、地域によって夏鳥だったり冬鳥だったり漂鳥だったり。
干潟にくるアカハラはどっちだろうか?
夏場の高原で誇らしげに「キョロンキョロンツィー」と、イイ声でさえずっている姿との落差がわらえる。
 アカハラ(赤腹 Brown-headed thrush)

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 ツグミを追いかける途中で、表に出て来て全身を見せてくれた。
喉元の白さが目につくから雌のようだ。

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 やがて、旧プリンスホテルが夕陽を受けて金色に輝くと、そろそろカラムクドリもねぐらに帰る。


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 トワイライトといい夕照(せきしょう)といい、マジックアワーという。
この時間のしっとりとした美しさ。
谷津干潟観察センターの光も落ち、中央4本の塔の左に富士山が頭だけ浮かぶ。
帰宅の脚が、またとまってしまう。
( 何日分も集めたもので、12時間いたわけじゃないですよ!念のため(^^;) )


                       
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by photo-etudes-eiji | 2018-01-08 15:09 | 野鳥 | Comments(0)