カトマンズの散策後、ナガルコットのホテルに戻った。
ホテルは「クラブ ヒマラヤ ナガルコット」。
野鳥撮影などでは、「ホテル スカイライン」や「ホテル X-トレイル」の寝袋最高!の僕には超高級。
夜中に屋上に出られるのがいい。
前日の下調べで、18:30過ぎにはスバルが東天=エベレスト方向に昇ってくる。
しかし、夕方から夜半は雲が広がり峰々を隠すとわかっていたので夕景を撮って早々に寝た。

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 翌朝03時前に起きて、念のためレンズにヒーターを巻き付ける。
流星が時折流れるが、画角の外。
街明かりと満月後の月が天頂付近にあるので、長い露光はできない。
あわよくば、流星も撮ってやろうと欲張った。
画像右にチョーオユやエベレスト・マカルと続き、左にはマナスル・アンナプルナ・ダウラギリと続く。

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 日の出まで一人ゆったりとヒマラヤを眺め、6個ほどの流星を目にできた。
北天グルグルに、比較明合成してみた。

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 5時を過ぎると、東の空がオレンジに染まる。
谷は雲海に覆われ、静かに白さを増していく。

 
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 誰もいなかった向こうのホテルの屋上にも、人が出だしてきた。
ヒマラヤは東西に2400Km。
球形の地球、その東から山々の先端が次々と日射しを受けてくる。
ドルチェ・ラクバの先端に陽が差した。

 
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 刻々と色を変える山襞。
クラブ ヒマラヤの宿泊客も起きて、テラスが騒がしくなった。
 
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 ヒマラヤの夜明けだ!
 
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 ヒマラヤとは、古代インドで使われたサンスクリット語からきた言葉。
ヒマ(Hima)=「雪」とアラーヤ(Alaya)=「棲家、家」というふたつの言葉がむすびつき、あわせてHimalaya(雪の棲家)となったそうな。
 ランタン・リルン 7234mも全面に陽が届いた。

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by photo-etudes-eiji | 2017-11-28 06:00 | 朝陽・夕陽 | Comments(0)

 カトマンズは大きな盆地だから、雲海に包まれ有視界飛行の「エベレスト遊覧飛行」が定時に飛べない場合もあるようだった。
幸運にも朝一番で飛んだ後は、ダルバール広場や生き神様=クマリの館などを散策した。
カトマンズは標高約1300m、緯度は沖縄と同程度に位置している。
想像以上に暖かく、ネムの花やポインセチア・ハイビスカス・ブーゲンビリア、そしていろいろな品種のマリーゴールドが咲き乱れていた。

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 改めて昼間の街を見てみると、2015年のネパール地震(マグニチュード8.1の地震で、首都カトマンズの地表は最大で1.2m隆起した)
の影響は大きく、復興はまだまだといった感じだった。
街はバイクとトラックがあふれ、土埃を舞上げていた。
乾期の街全体が、ホコリのなかといっても過言ではないくらい。
 時折見られる街路樹は全て土埃を浴びた色で、緑には見えなかった。
それでもしっかりと花を付けているのが不思議に思えた。

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 通勤時間?と思える時間帯以外も、街にはバイクと普通車・トラック・小型バスがあふれていた。
しかも、信号がない事も有ってか、カオスに近い自由勝手さ。
2車線の道を4車線使って二重三重四重に追い越すかと思えば横切るし、人はその中を横断していく。

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 近年の東南アジアの各国の映像でも見慣れてはいるが、目の当たりにした実感は「ここで、僕は運転できないな!」
というものだった。
 信号は二ヵ所ほどで見た。
だか実際はあまり使われてなく、赤と黄色が点滅しているだけで、主要地点は警官による手信号だった。

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 衝撃的だったのは、ビニール・プラスティック・アルミ包装袋などが街にも郊外にも路肩に捨てられたままになっていること。
それは10年かけて、かたづけられるか?というほどだった。
カトマンズの空港でたまたま出会った、海外青年協力隊でカトマンズの障害者施設で働いていたという女性の話では、「数年前よりは良くなった』といっていたが・・・。
 そんなゴミのあふれる写真は、撮る気になれなかった。


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 人口の90%が農業に従事というネパールは野菜も豊富だった。

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 街中を牛が歩いていた。
「地域牛」とでもいうのかな?地域の方々が餌を与えているのだそう。
     
                       
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 仏弟子マンジュシャリ(文殊菩薩)が湖の水をくみ上げ開いたといわれる、カトマンズ。
下院の選挙もおこなわれていた。
宗教・政治・民族問題・・・いろいろなことが頭の中でぐるぐる回った。















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by photo-etudes-eiji | 2017-11-27 19:30 | 風景 | Comments(0)

 『二つの遊覧飛行 遙かなる天空の世界 ネパール10日間』というツァーで、ネパールに行って来た。
帰路のカトマンズからカタール・ドーハ空港への6時間。
満席の機内の目の前の乗客は、本格装備の欧米系のクライマーだったが・・・、ずっと大きく咳き込みっぱなしだった。
ドーハで乗り継ぎ、再びイラン・パキスタン・インド・中国を経て成田に。
帰宅して翌日は、谷津干潟を散歩したり画像・動画をPCに取り込み・・・実家に土産物を届けたり・・・。
 そこで、ドッと来た。
のどが腫れ、咳き込みが止まらない。
頭の中ではヒマラヤの山々が次々浮かんでは、現地ガイドのラビンドラさんの声が聞こえる。
4日間寝込んだ!
小康状態になっても、文章を組み立てることもできず、画像の取捨選択や山名同定に苦労し・・・。
遅くなってしまった。

 往路は成田22:20発のドーハ行き。
12時間20分ほどかかってカタール・ドーハで、ネパール・カトマンズへ乗り継ぎさらに4時30分。
エコノミーの狭さにじっと耐えながら見下ろせば、ホルムズ海峡を渡り白い海岸線が。
そこもまた、戦火の絶えない中東の一角だというのに、不思議な美しさを感じた。

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 やがて、パキスタンを越えインドをゆけばたくさんの支流がインダス川やガンジスに集まる。
翼の向こうにヒマラヤ山脈が見えてきた。
 
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 カトマンズについたのは16時前。
日本との時差はドーハでは6時間、カトマンズでは3時間15分。
そのたびに腕時計は変えたが、カメラはマイナス3:15すれば良いのだからと変えなかった。
カトマンズから、さらにバスに乗り換えて2時間のナガルコットへ。
ホテルは「クラブ ヒマラヤ ナガルコット」。
事前に調べておいた通りに、夜間でも屋上に出ることができた。
 翌朝がはやいので、軽く全体を眺める。
21時ではカシオペアが北東の空に昇り、北斗七星はヒマラヤ山脈の下に隠れている。
画角に山並みを入れると、カシオペアが上部にはみ出しそうだ。
思った以上に村の明かりが強い。
 出発から3日目になる翌朝、少しだけどんな絵になるか撮ってみた。

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 初日2日目は移動で終わり、3日目はメインの一つ「エベレスト遊覧飛行」。
早朝03:50のモーニングコールで04:20にはホテルをたってカトマンズ空港に。
朝焼けの中空港では、早朝フライト準備がおこなわれていた。


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 06:30発の機内に乗り込むと、窓に水滴が!
窓を洗ってくれていたのかもしれないが、カトマンズの朝焼けは水滴の向こう!
しかも、僕の座席は翼の前だがプロペラが回って映り込む位置。

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 つれあいと席を替わったり、添乗員さんの席で撮らせてもらったりいろいろしたが、窓越しの撮影は難しい。
PLフィルターで乱反射を撮ったりしてみたが、なにしろ飛んでいる機体の窓越し。
なかなかうまく撮れない。

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 超美人のキャビン・アテンダントの方がきて、「あれがエベレストですよ。」と教えてくれた。
手前のローツェへの稜線の向こうにそびえ立つ、世界最高峰8848m。
確か近年GPS衛星を使った再計測がおこなわれたと思うが、8850mとの数字はまだ世界公式ではないようだ。
左の稜線の向こうに、ノーマルルートのエベレスト・ベースキャンプ高5300mがあるはずだ。

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 パンゲア大陸からローラシアにゴンドワナ大陸。
ユーラシアプレートとインド・オーストラリアプレートの衝突と潜り込みによるヒマラヤ山脈・カラコルム山脈・ヒンドゥークシュ山脈・天山山脈・崑崙山脈の形成。
プレートテクトニクス理論、子供の頃にむさぼり読んだものが眼下に広がる興奮!

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 一生懸命、知っている山々の名を絵地図から追ってみるが、どれがどれやら全くのお手上げ。
ただただ、その素晴らしい景観に感動するだけだった。

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 一時間ほどのフライトだったが、全天に雲は無く大気は澄み最高のマウンテンビューだったようだ。









 

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by photo-etudes-eiji | 2017-11-25 18:33 | 風景 | Comments(2)

ヒマラヤを見に行く

 今頃は、ネパールのカトマンズかナガルコットあたりにいるはずだ。
人生の節目で、ヒマラヤを見に行くことにした。
 中学時代の塾の英語講師が、早稲田の山岳部。
そんな影響もあって、山渓のアルパイン・ダイヤリーを日記帳代わりにして、ガストン・レビュファを知った。
 子供達をつれて見物に行ったヨーロッパアルプスは、素晴らしいものだった。
夕陽に尖るシャモニー針峰群・モンブラン・マッターホルン・アイガーや、イタリア側から見るモンテビヤンコ=モンブランやモンテチェルビーノ=マッターホルンにドロミテのトレチーメ・ディ・ラバレード・・・。
 真っ赤にもえるマッターホルンを、何日か逗留して眺めていたい気もあったが、今回はネパールでヒマラヤを眺めることにした。
こんな景色を眺めてため息をついているかな?
 画像の山名は間違いないと思うけれど・・・。

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by photo-etudes-eiji | 2017-11-09 06:00 | 風景 | Comments(0)

想い出の山岳紅葉

 ちょっと、出かける前に想い出の紅葉画像を引っ張り出してみた。
F2フォトミック・F3・F4・F5・D200・F6・D3と、白黒フィルム時代からカラーに変わり、さらにデジタル。
想い出の光景は脳裏に刻まれていても、色鮮やかとは言えない。
引っ張り出して見直してみると、記憶に引きずられ彩度が上がってしまう。
 中央アルプス千畳敷カールの紅葉

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 八丁坂を登って、木曽駒ヶ岳は粉雪が舞っていた。

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 谷川岳一ノ倉沢の紅葉

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 裏剣の紅葉は遠かった。
立山室堂から劔沢の雪渓を滑り、平蔵谷の雪渓や三ノ窓雪渓を眺めながらヒーヒーいいながら登った。
やっと仙人池ヒュッテが見えてきた時は、座り込んでしばらく眺めていた。

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 仙人池は三段紅葉の水鏡とはいかなかった。
空は雲に覆われ、翌日の下山は雨の中。
大笑いしたのは、地図。
先輩の地図には新道がなかった。
コースタイムがおかしかったのは、20年前の地図を元に計ったからだった。
 滑り落ちるように下った先の水平道は気持ち良く、あとはトロッコに乗るだけだ!とホッとした。


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 槍・穂高連峰、涸沢の紅葉は素晴らしいものだった。
夜行一泊日帰り。
仕事がなければ、何日でも眺めていたかった。

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 野鳥撮影では聖地のような戸隠連山。
西岳連峰では熊から逃げてきた猿の集団に、車を囲まれた。
鏡池で熊を気にしながら、星空を撮ったり・・・。

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 登ってはいないが、鳥見で出かけた大雪山・旭岳の紅葉も素晴らしいものだった。

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by photo-etudes-eiji | 2017-11-05 18:00 | 風景 | Comments(2)

 10月15日、棚ボタでサバクヒタキに出会った。
日本では、「まれな冬鳥または旅鳥」となっているが、それは日本海側の島嶼部や西日本の一部のようだ。
 僕には、2010年印旛沼近くの干拓地で出会って以来のサバクヒタキ。
第一感は「雌か若の♀タイプ」だったが、自信は無くいろいろな方に相談した。
結論的には、「サバクヒタキ 幼鳥」ということ。
 サバクヒタキ 幼鳥 Desert wheatear

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 イナバヒタキやセグロサバクヒタキ・ハシグロヒタキとの判別では、尾羽の黒に注目した。
尾羽の白黒パターンはサバクヒタキの場合、ほぼ全面的に黒。
他の3種は黒い部分が凹型になっている。
このことから、サバクヒタキに間違いはない。

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 雌雄の判別だが・・・・。
問題は、サバクヒタキがオオルリのように巣立ってしばらくすると性差がはっきり出るタイプなのか、たとえばルリビタキのように雌との判別が困難なタイプなのかわからなかったこと。

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 このサバクヒタキが、巣立ってからどの程度の時間を過ごしてきたのかが大事な問題だ。
7月半ばに巣立ったと考えるとまだ3ヶ月、8月なら2ヶ月だ。
2010年12月に千葉県印旛沼近くの干拓地にでた個体は、顔が斑に黒かった。
雄の第一回冬羽の若鳥だった。


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 2010年12月に千葉県印旛沼近くの干拓地にでた個体。

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 12月半ばだったから、5ヶ月から6ヶ月たったと考えられる個体だ。

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 今回のこの個体は、性差が羽衣にでてくるには時間が足りないか?

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 野鳥の会本部の自然保護室に相談したところ 『写真の鳥は、初列雨覆や初列風切の色が、暗い灰褐色で、つやがないこと、摩耗していること等から、幼鳥と思います。
幼鳥は、非繁殖期の雌のように見えますが、胸の上部がバフ色になります。
おそらく成鳥になるにつれて、このバフ色が腹部の下部の方に広がっていくのではないかと思います。』
との返信をいただいた。


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 知人が真木さんに訊ねてくれた。
答えは『目元に黒みが感じられるから、もしかしたら雄かもしれないよ。変化を見たいね。』とのことだったと教えてくれた。
 この個体が長く居着いて、継続して観察できれば、やがて目元に黒が広がってくるかもしれない。
しかし・・・・それはなかなか難しいだろう。
こうしたことから、今回の迷鳥は「サバクヒタキの幼鳥」ということまでしか写真では判別できないという結論にした。
サバクヒタキ・・・迷鳥と出会う! その1・その2での♀表記画像は入れ替えました。




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by photo-etudes-eiji | 2017-11-03 21:58 | Comments(2)