義鳥-イスカ飛来

 義鳥-イスカが、房総のあっちとこっちにやってきた。
発見されたのは、台風がまだフィリピン海あたりにいた頃だったが、大陸ではシベリア西部からも低気圧がグンと育ち高気圧を日本に押し出していた。
それは東北から関東まで張り出していた。
イスカが数十羽とかの群れで、低地の房総にやって来たのは、2013年以来だろう。
 イスカ(交喙 英名 Common Crossbill)

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 西洋のキリスト教文化圏では、キリストが磔になったとき、その釘を抜こうとして嘴が曲がってしまった鳥。
それがイスカだ、という伝承が有るという。
調べてみたが、確かにルネサンス期のキリスト磔刑絵画に尾羽を広げた天使が描かれたものがあった。
それに、「創世記」には「イスカ」という名前も出てくる。
が、・・・伝承をあたろうにも、その学がない。
しかし、そんな伝承のある鳥ならじっくり観察したいと何年も観察してきた。
今年の巣立ち以来久しぶりに会ったイスカは、成鳥が中心の群で、今日は15羽ほどだった。
 イスカ ♂(交喙 英名 Common Crossbill)

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 松林のあちこちに隠れては、「ジュンジュン」とスズメの声を濁らした感じで鳴いては枯れ松に飛来した。
枯れ松ではなぁ~~と思いながら、それならこのシーンをと。
交差した嘴を松ぼっくりに突き刺す。


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 すると交差した嘴が自動的にドアを広げるように、マツカサが少し開く。

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 そこでグンと差し込むとマツカサはさらに開き、種子に舌が届く。

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 アクロバチックな姿も見せてくれた。

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 求愛給餌かと思わせる場面があって、緊張した。
雄のいるところに雌が飛んできて、すぐ側に止まった。
雄は取り出した種を雌に・・・・。

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 雌はそれをしっかり見た後・・・降下して、自分で餌をとりだした。
振られたのかな?と、チョット同情した。

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 「振ったのかい?」と聞いてみたが、何とも言葉がわからない(^^;)
 イスカ ♀(交喙 英名 Common Crossbill)

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 ここで越冬し、交尾から営巣~子育てとしてくれれば良いのだが・・・・。


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 盛んに食べまくっていたからなぁ!
「ドリトル先生」でもいれば、「下北半島や会津磐梯・日光・水上あたりで越冬するつもりが、ここまで来ちゃったのかい?」「この先どうするの?」と、聞けたのだけれど・・・・。
イスカの雌が微笑んだ。
 イスカ ♀(交喙 英名 Common Crossbill)


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by photo-etudes-eiji | 2017-10-31 06:00 | 野鳥 | Comments(0)


 ムギマキは、合計何羽いたのだろう。
少なくとも若鳥3、成鳥雌1、2年目個体と3年目個体と思える成鳥雄2の6羽はいた。
少しの間はあってもひっきりなしにやってきては、2~3粒のマユミの実を食べる。
そうして、高木の枝や葉の茂った低木の中に移っては、一休みしてまたやってくる。
実を咥えた瞬間は、どの顔も「どんなもんだい!」とでも言うように笑顔にあふれているように見える。
 ムギマキ(麦播 英名 Mugimaki Flycatcher )

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 ツルマサキやミズキの実の時はどうしても見上げになってしまい、なかなか目線の高さで撮れないでいた。
こんな機会はなかなかないので、撮りまくった。

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 こうして真横からの画像をしっかり撮っておけば、あとあとの幼鳥・第一回冬羽の若鳥・雌成鳥・雄成鳥など判断の材料になると思ってはいるのだが・・・。
その作業は大変だから、後回しになってしまう。

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 実際はそんなことよりも、黒のしっかり出た雄の成鳥を綺麗に撮りたいと、欲をかいて目線で雄を追うのにあたふたとしているのだが。
それを一枚でも撮れれば、ジックリゆったり眺めている余裕がでる。
成鳥雄が、まるでヤツガシラのようにパックンと!

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 こんな顔は、得意満面といったところか(^_^)v

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 それにしても、幸運な時間だった。
マユミではこれまでも何度か撮ったことはあったが、ワンチャンスで終わりとか若鳥だけだったり・・・。
 

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 動画もそこそこ撮ったけれど、ムギマキの動きを追うのは大変。 

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 十二分に楽しませてもらった。

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by photo-etudes-eiji | 2017-10-29 23:26 | Comments(2)

 高い梢から近くの枝が茂った小木に下りては様子をうかがい、マユミの中に飛びおりる。
そうして、どの実を狙うか定めてはホバリングしたり飛びついたり。
こちらは、その瞬間を狙おうとかまえるが・・・・。
なかなか思うようには撮らせてくれない。
近くのニシキギの枝から飛び立った。
 ムギマキ(麦播 英名 Mugimaki Flycatcher )

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 マユミの枝の中に入ってその中で採餌ということも多いが、時たま良いところの下りて狙ってくれる事も有る。



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 その真剣な表情。

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 マユミの実を咥えた瞬間は、瞬膜(眼球を保護・保湿する透明または半透明の膜のこと。人間では目の鼻側の奥にある半月形の小さなふくらみが瞬膜のなごりと言われている。)が閉じていたり・・・。
うれしそうに笑っているように見えたり。

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 飛びつく姿勢もアクロバチックだったり、海老ぞったり。

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 風洞実験のようなこんな形の時も。

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 しかしその多くが、枝の向こうだったり、たわわになった実の向こうだったり。

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 来て欲しい実に置きピンして待ったり、とっさにフォーカスロックしてマニュアル調整したり・・・。
「下手なシャッターも数切ればあたる」とばかりに狙った。

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 撮って、少ししてモニターで確認する。
失敗ばかりだ。


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 帰宅して、あらためて撮りまくった4000枚近い画像を捨てまくり、一割ほどに減らして現像してみれば・・・。
アァすれば良かった、こうすれば良かったという反省ばかりだ。

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by photo-etudes-eiji | 2017-10-29 01:25 | 野鳥 | Comments(0)

 紅葉が稜線を下りて来ると、ムギマキの季節だ。
ムギマキ!なんと素晴らしい命名だろうか。
麦を撒く時期が来たことを教えてくれる鳥。
 オランダ人医師シーボルトが日本から持ち帰った標本を、分類類学者デミングが「mugimaki」を使って命名したのだそうだ。
ミレーやゴッホの「種まく人」の絵が浮かんでくる。
 高い梢から低木に下りて様子見しては、マユミの実を食べに来た。
 ムギマキ(麦播 英名Mugimaki Flycatcher )

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 ムギマキといえば、ツルマサキかミズキの実。
しかし、マユミの実を食べるということは、以前から旧「Nikonデジタルネット」の関係の方に教えてもらっていた。
「マユミが原」なんて所もあるから、そこに来ないものかと思ったりもしていた。
それをやっと撮れたのは数年前だったが、あまり満足のいくものではなかった。
今回やっと、「マユミ・ムギマキ」の夢のような時間を過ごすことができた。

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 ムギマキは、ロシア・バイカルからウスリーやアムール川流域・サハリン・中国北東部などのエゾマツやトドマツの針葉樹林で繁殖 。
中国南部からマレー半島・フィリピン・ボルネオ島北部・インドネシアなどで越冬する。
日本にはその途中、数少ない旅鳥として渡ってくる。
ただ、春の渡りと秋の渡りではルートが違うらしく、僕にとっては秋のムギマキだ。

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 キビタキに似るが、キビタキは広葉樹林に住み、ムギマキは針葉樹林に住むそうで、巣も洞穴性のキビタキに対して幹に近い枝の所に椀形巣を作る違いがあるそうだ。
繁殖地では昆虫食で、飛んでいる虫をフライングキャッチするという。
その片鱗をマユミの実でも見せてくれた。

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 マユミの実は蒴果(一つの果実が複数の癒着した袋状果皮から成るもの)で、マユミの果実は4裂し種子は4個。
コマユミの果実は裂開し種子は1~2個、ツリバナの果実は5裂し種子は5個あるそうだ。

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 ウーン、それにしても素早い!
なかなかピントがとれない!
ムギマキに笑われっぱなしだ。

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  マユミ(檀、真弓、檀弓)は、材質が強い上によくしなる為、古来より弓の材料や印材として使われたそう。
種子の脂肪油には、毒性があり吐き気や下痢・運動障害を起こすそうだ。
ムギマキには、その毒性を無害化しエネルギーに変える力があるということだ。

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 雄の成鳥の姿がなかなか見えない。
スッと下りてマユミの枝を揺らし、黒い姿を一瞬見せる。
被りまくって悔しい思いが続く。
 ムギマキ 雄成鳥(麦播 英名Mugimaki Flycatcher )

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 マユミの桃色の実とムギマキの夢のようなコラボに感動しつつも、贅沢な夢想をする。
もっと良いところに、もっとスッキリした枝にでてくれないものか!

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 その願いはやがて叶えられたのだが、うれしいことに現像がそこまでいかない!
2日間、まるまるマユミムギマキの幸せな時間だった。
その2へ続く。


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by photo-etudes-eiji | 2017-10-27 06:48 | 野鳥

 サバクヒタキの雌雄判別に苦労している。
その上に、雨と台風の投票日だ。
「ドイツ国民はヒトラーを選んだ。憲法はよくてもそういうことはありうる。ワイマール憲法がナチス憲法にだれも気付かないで変わったあの手口、学んだらどうかね」
そうして進む「安心」「安定」「改革」「希望」?
誰のための!
10:30で14%程度だった。
 ・・・・
 山の紅葉はどうなってしまうだろう。
紅葉の始まりは、そのグラデーションが美しい。

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 ツタウルシは真っ先に色づく。

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 ナナカマドは葉を落としていたが、秋の空に赤い実が揺れていた。
真冬の札幌で、レンジャクやギンザンマシコが雪の枝にぶら下がって食べていたなぁ。
 ナナカマド(七竈 英名 Japanese Rowan)
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 目的地に向かう途中、見つけた柿の木は見事に紅葉していた。
すぐにでも車を停め撮りたかったが、駐車余地が無い。
夕陽で撮ろうと後回しにした帰路・・・今度はどこだったかわからなくなってしまった。
次善策のポイントで、残念。

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 ガマズミがきれいに実っていた。
昔歌ったこともある「カリンカ」とは、「ガマズミちゃん」といったロシア語。
木の実のことだったんだね。
今更ながらに知らないことばかりで・・・・。
晩秋の頃に表面に白っぽい粉をふく、その時期がもっとも美味だそう。
 ガマズミ (莢蒾 露語ではカリンカ)

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 前夜の雨風に落ちた色とりどりの葉に、目を奪われる。

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 旅鳥や冬鳥が少しづつ到着しだした。
ミズキには盛んにマミチャジナイがやってきていた。
シベリアなどで夏繁殖し、東南アジアで越冬する途中一時的に立ち寄る「旅鳥」。
 マミチャジナイ(眉茶𫛉 Eyebrowed thrush)

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 ひとしきり食べては、ここで一休み。
細枝が2本かぶっているが、紅葉バックでは捨てられない一枚になった。


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 ミズキの葉は、もう少し落ちているかと思ったがまだたっぷりとあって、なかなか全身をスッキリと見せてくれない。


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 旅鳥のムギマキや冬鳥のミヤマホオジロ・アトリにマヒワと、次々にやってきだした。
しかし・・・・、雨だ!
困った、困った!

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by photo-etudes-eiji | 2017-10-22 18:00 | 野鳥 | Comments(0)

 青天の霹靂、そんな感じで出会ったサバクヒタキ 雌タイプ。
リアス式海岸を縮めたように襞うつ岸壁を、こちらでしばらく採餌したと思えばあちらに飛び崖に消える。
10メートル近い崖を覗くと、岩棚にいた。
 サバクヒタキ ♀(砂漠鶲 英名 Desert wheatear)

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 何を食べ、どのように動き、どんな仕草をするのか?
シャッターを切ることに夢中になりながらも、少しだけ観察する余裕も持てた。
風がボウボウと吹き、羽毛を逆立てる。

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そんな時に、草地に刻まれた窪みに入り込んで首を出した。
サバクヒタキは、岩の隙間やネズミなどの穴を巣として使うとあった事を思い出した。
なるほど、こんな感じで営巣するんだろうなぁ。

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 モンゴルやチベット・中央アジアの砂漠地帯。
行ったこともないが、頭の中のその映像を重ねると、
この場のサバクヒタキの行動がしっくりときた。

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 岩襞の垂直な壁のわずかな突起にすっくと立っている姿は、まるでアイガーの北壁を登るクライマーのよう。

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 肉厚の緑の葉からスッと塔のようにたった花序(花の集まり)のこの植物は、なんだろう?
でもここに来てくれたら絵になるかな・・・そう考えていたら近くに。
後日、博物館に問い合わせたら「アオノイワレンゲ(青岩蓮華)」と教えてくれた。
興味深いことに、この植物は「クロツバメシジミ」の食草であり産卵の場でもあるそうだ。

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 アオノイワレンゲは、乾燥に強い性質を持っていて海岸、まれに内陸部の岩上に生育するという。
撮影時は、飛来地を間違って来てしまった土地の、初めて見る植物にキョトンとしているのかと思った。
しかし、植物名を教えてもらったら、大陸のど真ん中のモンゴルでは岩上ではなく砂質土壌の上に生育しているそうだ。
なんということはない、サバクヒタキにとっては見慣れた植物だったかもしれない。

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 「蜀の桟道」を行くサバクヒタキ、なんてあるのかな?
無いよな!

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 チベットに夏鳥としているのなら、こんな岩の道も何のこともない普通の場所だろう。
2010年に印旛沼近くの干拓地に飛来した時には、想像もできなかった繁殖地での生活を思うことができた。

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 そうはいっても、深く切り落ちた断崖で海を見つめる姿は、仲間とはぐれてたった一羽の寂しさも同時に感じさせられた。

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by photo-etudes-eiji | 2017-10-20 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

 「棚からぼた餅」とは、こういうことか!
思いもかけず、サバクヒタキに出会った。
サバクヒタキは近年あちこちで、年に一度くらいは確認されるがそれでも滅多に出会えない超迷鳥。
前回出会ったのは、雄で2010年12月だから7年ぶり。
今回は雌(または第一回冬羽で雌雄判定できずの雌タイプ)。
海岸線沿いの断崖が入り組んだ草地の石の上に、ひょこっと止まった。
 サバクヒタキ ♀(砂漠鶲 英名 Desert wheatear)

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 サバクヒタキはモンゴルやチベット中央アジアからトルコといった地域で繁殖し、冬場はインドやアラビア半島・アフリカ東部に渡る鳥。
それが日本に来るということは、南や南西に渡るところを何らかの理由で間違え南東に来てしまったということか。

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 迷鳥(めいちょう)とは、悪天候などの特殊な事情で本来の生息地ではないところに飛来した鳥のこと。
最近の研究では、いろいろなことが少しずつ解明されてきている。
 サバクヒタキ ♀(砂漠鶲 英名 Desert wheatear)

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いくつか考えられるのは
①オーバーシュート 
本来の目的地を飛び越えて別の場所まで向かってしまった。
行き過ぎということ。
リュウキュウサンコウチョウが、谷津干潟に来てしまったといったところか。

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②鏡像ルート
移動の南北を間違えることはほぼ無いという。
しかし、東西=左右逆に渡ることはたまにあるようだ。
気候がからむ南北は致命的だが、東西はそれほど問題にはならないのかも。

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③繁殖地の他の仲間に混じって
繁殖地などで一緒に行動しつつそのまま一緒に混じって渡ってきてしまうということ。
谷津干潟にカモ類と一緒に、ユキホオジロが来てくれないかな(^^;)

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④台風などの低気圧
台風や強い低気圧の後に、通常は記録されにくい鳥が見つかることはよくある。
鳥のような小さな動物は、強風に抵抗して本来地に向かうのはなかなか大変だろうから。

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⑤種の分布を広げようとしている
地球温暖化なども有り生息地を広げようと、新しく開拓している、なんてこともあるかも。

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 今回出会った砂漠ヒタキの場合はどうだろうか?
目立った怪我などの外傷は無い様だから、④の低気圧の影響を受け②の鏡像ルートにきてしまったのだろうか?
岸壁の岩場や砂礫混じりの草地で、真剣な表情で餌を探してはあっちの断崖こっちの断崖と飛び回っていた。
見下ろしの岩棚ッポイところで、ムカデのようなものを捕まえた。

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 サバクヒタキ雌は、仲間のイナバヒタキやセグロサバクヒタキ・ハシグロヒタキとの判別が難しい。
できるだけ、判定に役立つカットをと意識したが・・・なかなか難しい。
あまりの幸運にシャッターを切りまくってしまったので、ピンボケ捨て作業や現像が進まない。
その②に続くということで・・・。
 注・・・雌としていますが、正式な判定は後ほど
 サバクヒタキ ♀(砂漠鶲 英名 Desert wheatear)

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by photo-etudes-eiji | 2017-10-18 06:00 | 野鳥

キンモクセイの二度咲き

 キンモクセイが二度咲きした。
 残業を終えて帰る道すがら、せつなく甘やかな香りにフッと包まれる。
あぁ、キンモクセイが咲いたんだ!
普段はその木がどこにあるのかも気にならないのに、この時ばかりはキョロキョロと探してしまう。
この時期になれば毎年、そんなことを繰り返してきた。
 公園の一画のキンモクセイが二度咲きしていた。
 第二回目の開花 10月11日撮影
 キンモクセイ (金木犀 英名 fragrant orange-colored olive)

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 第一回目の開花 9月12日撮影 
 キンモクセイ (金木犀 英名 fragrant orange-colored olive)

                      
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 キンモクセイは、原産が中国南部で「丹桂」や「金桂」と呼ばれる。
雌雄異株で、日本では江戸時代に雄株のみが持ち込まれたため、結実しないといわれる。
この辺がよくわからないところだ。
世界中の花や動物が持ち込まれている時代に、雌株が持ち込まれていないなど疑問符がいくつもつく。
むしろ、雌株が気候風土で雄株に変化してしまうようなメカニズムがあるのか?
よくわかっていないようだ。
 9月12日撮影 キンモクセイ

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  『千葉公園のモクセイ』千葉市 都市局公園緑地部中央・稲毛公園緑地事務所から引用
「キンモクセイの2度咲きはこれまであまり知られていませんでした。2007年、京都府立大学の下村教授らが「キンモクセイ二度咲き現象の実態調査」で詳細な要因はわからないが、キンモクセイには2度に渡る開花のピークがあることを明らかにしています。2度目のピークでは、開花小花数が1度目と比べて極端に少なく、全体の香りも弱いため、一部の人々にしか知られていなかったものと考えています。」
とある。
僕の感覚では、今年の場合二度目の方が花付き数が多いように思った。
 9月12日撮影 キンモクセイ

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 第一回目の花付きはそう多くはなかったが、それでも全体に着いていた。
 9月12日撮影
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 第一回目の開花の頃は、まだ曼珠沙華が咲いていた。

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 年に五~六回発生するヤマトシジミが、盛んに飛び交っていた。
 ヤマトシジミ♀ (大和小灰蝶、大和蜆蝶)

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  二回目の開花は10月8日頃か。
11日には満開から、落花が始まっていた。
京都の観察・研究では二度目は、数も少なく香りも弱いとなっていたが・・・。
今年、ここでは二度目の開花の方が花数も香りも良かった。
 第二回目の開花 10月11日撮影
 キンモクセイ (金木犀 英名 fragrant orange-colored olive)

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 「木犀」木の犀(サイ)=樹皮が、動物のサイのようにゴワゴワしているからという。
金木犀は九里香、銀木犀は七里香ともいう。
早春に咲く沈丁花も七里香という。
これにクチナシを加えれば、身近な日本の三香かな。
花言葉は、『謙虚』『謙遜』『気高い人』『真実』『陶酔』『初恋』。
甘く切ない香りは陶酔や初恋、その香を三/四日漂わせたらパッと花を落としてしまういさぎよさが謙虚や気高さか。
 第二回目の開花 10月11日撮影

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 秦の始皇帝も愛したのだろう。
「桂」は日本ではカツラだが、中国ではモクセイを意味するそう。
キンモクセイ林を配した街=桂林を開いてしまったという。
10月には、40万本とも50万本ともいわれる「金木犀(キンモクセイ)」が一斉に開花し、街中が甘い香りで包まれるそうだ。 
月夜にどこからともなく香ってくるのが情緒一杯だと思うが、窒息するくらいの町中の香りにも包まれてみたいものだ。
 第二回目の開花 10月11日撮影

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 日本緑化工学会  日本緑化工学会誌 Vol. 37 (2011) に、
 『夏季から秋季にかけての気温がキンモクセイの開花に及ぼす影響・・・中島 敦司・,山本 将功・ 大南 真緒・ 仲里 長浩・ 廣岡 ありさ』という論文がある。
一部抜粋すると
「本研究では,キンモクセイの2度咲き現象が近年の温暖化,高温化の影響である可能性を検討する目的で ・・・・  実験をおこなった。
・・・ その結果 ・・・
この2~3度咲き現象には,1)集団内での個体ごとの開花時期のばらつきによる見た目の上での2~3度咲き,2)同一個体内での枝,花芽の着生部ごとの開花時期のばらつきによる見た目の上での2~3度咲き,3)同一箇所の花芽の着生部に複数の花芽が形成され,それらが段階的に開花する2~3度咲き,4)それらが複合された2~3度咲きの4パターンあることが分かった。」
とある。
論文は検索で読めるのでおすすめかな。
 第二回目の開花 10月11日撮影

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 金木犀の香りは、大好きな香り。
まったく咲かない木もあれば、今年のようにはっきりと二度咲きするときもある。
野鳥も樹木も何もかも・・・不思議が一杯だ。
子供達が遠足or近足?に来た。
はしゃいだ声が近づいてくる。
それも大好きだが、今日は十分楽しんだのでお先にね!と、公園を後にした。
 第二回目の開花 10月11日撮影 


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by photo-etudes-eiji | 2017-10-13 18:00 | 風景 | Comments(0)

白馬八方池散策・・・②

 第3ケルンまで来ると、不帰嶮(かえらずのけん)や天狗の頭がドーンと迫ってくる。
草紅葉はもうくすんでいたが、なんとか赤味を感じることができた。
森林限界を超えたような風景だが、八方池上部の「下ノ樺」「上ノ樺」にはダケカンバ林が出てくる。
「植生の逆転現象」が、八方尾根の魅力の一つだ。

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 「蛇紋岩」も懐かしい。
白馬岳山頂の蛇紋岩に咲いていたコマクサ。
南アルプス最北端の入笠山の蛇紋岩の露頭
塩山で水晶を掘った日。
そんなことを思いながら歩く。
 紅葉は、トンガリの不帰嶮Ⅰ峰の手前下あたりがちょうどイイ感じ。

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 小高い位置から八方池(2060m)を見る。
いつ来ても何度見ても、見飽きない絶景だ。

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 もう少し早い時期なら、雪渓に残る万年雪と紅葉がもっと鮮やかだったろう。

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 八方池に下りて、水鏡を狙う。
ウユニ塩湖は遠すぎていけないから、水鏡を見ながらアンデスやパタゴニアの風景を思う。
雲がイイ感じを出してくれる。

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 不帰嶮方向は池の脇の紅葉が、一寸残念。
なかなかうまい具合に青空・冠雪した峰・紅葉という、三段紅葉に出会えていない。

                   
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 やがて、雲海が崩れて雲が昇ってきた。
山の天気は難しい。
 コケモモを探したが、もう実は落ちて蛇紋岩の石塊の影にしなびた実を二つ三つ見かけただけだった。

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 まだ、続々と上ってくる。
雲もゆっくりと昇ってきた。
そろそろ下りる時間だ。

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 八方尾根を下って新そばを食べ、大出の吊橋に寄った。
雪の頃、桜の頃、朝日を浴びた白馬三山の絶景ポイント。
ススキが揺れて、もうすぐ里も紅葉だよと言っていた。

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by photo-etudes-eiji | 2017-10-12 12:00 | 風景 | Comments(2)

白馬八方池散策・・・①

 毎年行っている職場の後輩達との山行は、今年は「火打山・妙高」だったが事情で行けなかった。
山の紅葉が終わってしまうなぁと思っていたら、娘が行くという。
それなら弾丸で白馬八方尾根・自然研究路がお気軽。
06:00過ぎに到着も、すでに駐車場はいっぱい。
なんとかおいて、ゴンドラリフト「アダム」の発券の行列に。
連休中日は富士登山並みの行列だった。
 八方尾根・鎌池湿原と白馬三山(左から白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳)

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 雲海の端から霧が流れる。
その向こうに右から五竜岳・双耳峰の鹿島槍ヶ岳。
紅葉は八方池山荘では最盛期を過ぎていた。
草紅葉も、ギリギリこのあたりが盛りだった。

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 ゴンドラと二つのリフトを乗り継いで着いた八方池山荘(1830m)からは、素晴らしい雲海が見られた。
もっと早い時間なら雲海も温められてガスもあがらず、右端に富士山や八ヶ岳連峰、中央に浅間山、左に飯綱・戸隠・高妻・妙高と見られたかもしれない。

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 八方池山荘横は、感嘆の声がひっきりなしに上がる。
先を急ぎたい気持ちと、この素晴らしい雲海を眺めていたい気持ちの葛藤。

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 八方尾根自然研究路は、登山者・ハイカー・カメラマンと入り乱れて行列だ。
まぁ、紅葉最盛期の三連休は、どこもこんなものだろう。
涸沢ヒュッテの、畳一枚に3人という大混雑を思い出す。

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 雲海が崩れ始め、信越の山並みも見えてきた。
これは少し焦らないと、八方池で白馬三山に雲がかかってしまうかも?
とは思っても、行列だから仕方が無い。

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 石神井ケルンを回らず木道コースを行く。
高山植物も多くが終わり、チングルマの枯れ茎が揺れている。
青空に白い巻雲がきれいだ。


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 五竜・鹿島槍絶景スポットのテーブル・ベンチで水分補給。
雲海が崩れて登ってきた。
 
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 小休止を終えて上った先は、第2ケルン(標高2005m)。
眼前に白馬三山。
左から白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳だ。
早朝の遠望では、うっすらと雪化粧しているようにも見えたが・・・この時間ではもう無理か!
 
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 第三ケルンへの道は渋滞だった。
甲骨文の山という字のような不帰嶮(かえらずのけん)Ⅲ峰・二つの角が目をひく不帰嶮Ⅱ峰、そしてトンガリの不帰嶮Ⅰ峰。
ギザギザを眺めながらの道は、気分が良い。
万年雪が雪渓に少し残って、稜線を縦走している気分にもなる。
白馬八方池散策・・・②へ。

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by photo-etudes-eiji | 2017-10-11 20:09 | 風景 | Comments(4)