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ノビタキの秋

 刈り入れのとうに終わった畑の中程で、ノビタキが数羽盛んに食事中。
枯れ株と土塊で絵にならないなぁ~と眺めていると、畦の雑草の中に月見草やイヌタデの赤い花。
車を停めてじっと眺めていると、そこに来る。
これはジックリと待つしか無いな!
畦の雑草の中に止まったこちらは、冬羽に換わった雄だろう。
 ノビタキ(野鶲  英名 Common Stonechat )

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 畑の中段の畦にはアカマンマ=イヌタデの花が咲いている。
子供の頃、女の子達がこの花を赤飯に見立てて「ままごと遊び」をしていた。
イヌタデという言葉は、ずっと後に知った名前だった。
あっちへ飛びこっちで採餌しと忙しい。
こちらは雌かな。

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 なかなか月見草とからんでくれない。
もう少し上なら、たくさんの黄色い花が入るのだけれど・・・。

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 イヌタデの花におりた!と思いきや、被ってる。

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 やっと、月見草の所に来てくれたのは雄のノビタキ。
群落のなかで、眼が出ないのはしかたないか・・・。

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 中程で動いている個体が、イヌタデの花に来た!
車の外に出れば、もう少し高い位置から撮れるのだが・・。
なかなか思い通りには行かない。
我慢我慢で車中から500mm手持ちだ。

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 そうこうしている時、突然近くのイヌタデの花にノビタキが止まった。

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 遠くで採餌している個体は、ススキの近くに止まった。
渡りの前の、秋のノビタキらしい光景だ。

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  遠いが、やっとススキの茎に止まってくれた。

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 風はめっきりと涼しさを増した。
ノビタキは夏鳥として5月頃渡って来て繁殖を終え、秋にはだんだんと高原や山地から下り平地の河川敷や田園地帯に移り、やがて南下して海を渡る。
関西以南で越冬したという例があったが。
もう少し、いろいろな花がらみで遊んでくれるだろう。
 ノビタキ(野鶲 英名 Common Stonechat )
 
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by photo-etudes-eiji | 2017-09-28 18:49 | 野鳥 | Comments(0)

 真っ青な透き通った空に、絵筆でサッとはいた様な巻雲やうろこの様な巻積雲。
ひつじ雲の高積雲も、目や心・体全体が広がっていく様で気持ちいい。
9月の空!
この時季になれば、見たいもののひとつが鷹柱だ。
日本で繁殖を終えたタカ達は、この時期越冬地にむかって数千キロを渡っていく。
近年の研究では、ハチクマは本州中部から西進し九州五島列島あたりから海を渡る。
サシバは、四国九州から南西諸島を経由して東南アジアへ渡るというのがメインコースの様だ。
白樺峠は、その絶好の観察ポイント。
早朝、急坂を一〇〇〇歩ほど登って鷹見の広場へ。
台風が去って今日は期待できると、ゆったりと待つ。
ホシガラスが、盛んに飛んでくる。
 ホシガラス(星鴉 英名 Spotted Nutcracker)

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 尾羽の先端が透過光に、白く透き通る。

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 台風通過一日半で、滞留していた個体が少ないのか、午前中は鷹柱にほど遠く四・五羽の群れが時折通過するだけ。
一〇時過ぎ、長野市で一人鷹見をしている鳥友が、「250近く飛んだ」と連絡をくれた。
それならば、タカの渡りの『平均時速は約40キロ、一日の平均距離は480km』だそうだから直線距離90キロとして二時間ほどで飛んでくる計算になる。
期待が膨らむ。
散発で数羽~十数羽の群れが飛んでいく。
午前中は、大好きなハチクマが目につく。
 ハチクマ(蜂熊、八角鷹 英名 Oriental honey-buzzard )

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 ハチクマは、「太公望」や「封神演義」などにも縁のある(個人的な想像の域レベルだが、これについてはいつか)タカ。
その名の通り、ジバチ類の巣やスズメバチ類の巣を掘りだしてその幼虫を雛に与えるなど、蜂を主食とする。
蜂の毒針を寄せ付けぬ硬い羽毛の鎧を着て、蜂の攻撃性を奪うフェロモンで無力化させる能力を持っているという。
なかなかに興味深い。
 ハチクマ(蜂熊、八角鷹 英名 Oriental honey-buzzard )

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  ハチクマは五島列島あたりから、海を渡ってゆく。
今年行きたかったのだけれど・・・。
 ハチクマ(蜂熊、八角鷹 英名 Oriental honey-buzzard )

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 9月に入ると始まり10月末頃まで続くタカの渡りは、経年調査によれば前半はサシバ5に対してハチクマ1とハチクマの比率が高く、中盤はサシバとノスリが、終盤はノスリやツミが中心になる。
サシバは里山の代表種のタカ。
上昇気流に乗ってピークに登るとスゥーと滑空し羽ばたき、御岳の方に消えていく。
 サシバ (差羽 英名 Grey-faced buzzard )

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 サシバは佐多岬から徳之島~宮古島と経由し、台湾からフィリピン・インドネシアと渡って越冬地に行く。
 サシバ (差羽 英名 Grey-faced buzzard )

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 9月19日一四時一〇分過ぎ。
遠く松本の市街地方向に鷹柱が立った。
遠く肉眼では砂粒ほどにしか見えず、ピントがつらすぎる。
 鷹柱・・・数を数えてみたら画像には65羽が。

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 地表面が熱せられ地表付近の空気が膨張しておこる上昇気流にのって、一目100プラスのタカが舞い上がっている。
これまでに見た鷹柱は50程度のものだったから、大感動。
500ミリでは少ない数しか写せないので、手持ちのズームの300mmで。
欲張って全体の風景も入れようとしたのは、遠すぎて失敗だったか?
それでも、画角には63羽しかは入らない!

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 やがて、鷹柱は頂点に登り滑空に入ってしまう。
10や20・30の群れが、まるで川の流れの様に中空を滑り、やがて、東側の稜線に流れたり西側の谷を越えたり、向かってきたり。


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 東側の流れ。

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 西側も川の流れの様に続く。
 
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 その後も、数百を超えるタカが西側高い高度で渡ったが、解像しない高さ!
しかし、何度も近い距離で上空を飛んでくれる個体があって大満足の鷹見だった。
 サシバ (差羽 英名 Grey-faced buzzard )

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 ご一緒した野鳥の会長野や軽井沢の先輩・茅野の方、広場のNさんやIさんお世話になりました。
「白樺峠21番」、これまで最大の数の渡りを見られて大満足の一日でした。 





 






 




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by photo-etudes-eiji | 2017-09-23 22:48 | 野鳥 | Comments(2)

コケモモとウソ

 周遊路を行けば、ハイマツの林床にコケモモがたくさん実をつけている。
花の頃も愛らしいが、ピジョン・ブラッドのルビーのように赤く熟した実の今はさらに美しい。
もうしばらくしたら、葉は紅葉し、夜露に凍り、新雪をまとって顔を出す。
きれいで愛らしいばかりでなく、実は甘酸っぱくジュースやジャム・果実酒と楽しめる。
コケモモほど、長い期間を楽しませてくれる高山植物は無い様に思う。
 コケモモ (苔桃  英名 cowberry)

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 コケモモには2亜種ある様で、学名も英名も二っ。
「Vaccinium vitis-idaea var. vitis-idaea L. :英名はCowberry(カウベリー)。ユーラシアに生育。
Vaccinium vitis-idaea var. minus Lodd. :英名はLingonberry(リンゴンベリー)。北アメリカに生育。」とウィキにある。
ネットでコケモモを検索すると、両者の混乱が見られる。
日本はユーラシア系のCowberry(カウベリー)だと思うのだが・・・・。

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 実をつけたカラマツの枝にコガラの群れが来た。
「鳥の王様」キクイタダキが混じっていないか探すと、いたいた!
小さな虫を探しては、相変わらずチョコマカと動き回っている。
なにか、虫を捕まえた。

 キクイタダキ (菊戴 英名 Goldcrest)

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 キクイタダキはとにかく動き回って、コガラと入れ替わり迷わされてスッキリと良いところで撮れない。
しかしそれも、青空に白い雲の流れる亜高山帯のさわやかな秋風に吹かれていれば、悔しさは起こらない。


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 中腹からガァーガァーという声とともに、ホシガラスが飛んできた。
近くの幹の天辺に止まったが、近すぎてバックは雲!
「山の造林家」「森づくりの達人」といわれるホシガラス。
『北海道大学農学部演習林研究報 北海道アポイ岳における キタゴヨウの種子散布と更新様式
林田光祐』によれば、
『ホシガラスは 9月上旬からまだ裂開していないキタゴヨウ球果を枝から食いちぎって,球果から種子を抜き出して
のど袋に貯めて運搬した。
3 例の観察から 1 回に処理した球果は 1~3 個で 1 個の球果から平均24.7 個の種子を取り出した。
この時,球果 1個を処理するために約 130 秒を要した。
・・・中略・・・
ホシガラスは樹上の裂開した球果から種子を少しずつ採集し,のど袋につめた。
この時,種子の翼はくちばしで剥がされた。
ホシガラスののど袋には,キタゴヨウ種子とほぼ同じ大きさのハイマツ種子を約 200 個つめ込んで運搬することができる。
運搬後,種子はほとんど地面に分散貯蔵された。』
 ホシガラス(星鴉 Spotted Nutcracker)

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 林床のコケモモにウソの雄が来た。
アァ!赤い実の少ないところ!
春先は桜の花芽を食べて害鳥扱いされるが、真っ赤なコケモモの実ならいい絵になるんだけれど・・・。
 ウソ (鷽 英名 Eurasian Bullfinch)

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 ウソはペアだったが、雌はいいところにはでてくれなかった。
咥えている赤い実は、コケモモではないだろう。
 
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 少しだけ色づいた実を、食べてくれた。

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 こんなところで狙ったのだが・・・・。

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 遅い昼食にマツタケそばをいただき、コケモモのジャムとヤマクラゲ・キクラゲをお土産に買った。
 マツタケ(松茸 学名(Tricholoma matsutake ) 学名には日本語の読みが使われている。

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by photo-etudes-eiji | 2017-09-18 18:29 | 野鳥 | Comments(0)

曼珠沙華

 公園の片隅に一輪、曼珠沙華が開花した。
翌日には、雨のなかに五輪ほど。
9月になれば、黄金色の田の畦の「はさ掛け」の傍らを鮮烈に染める曼珠沙華は、撮りたくなる花だ。
仏典では「天上の花」といわれたり、朝鮮・韓国では「葉は花を思い、花は葉を思う」として「相思華」とよばれたり。
そんなところも、魅力のひとつだ。
 曼珠沙華 (ヒガンバナ 英名 red spider lily)

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 湾岸の公園で咲いたとなれば、房総では!と期待してドライブ。

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 久留里城(現在のものは1979年に天守台脇に作られた模擬天守閣)

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by photo-etudes-eiji | 2017-09-13 22:54 | Comments(0)

千枚田の秋

 線状豪雨と全天雲に覆われた8月。
土砂崩れがあったり様相が変わってしまったりで狙った撮影もできず、弔事も続きままならなかった。
未見のシジミチョウ探しも後輩達との山行も、雨などで諦めてしまった。
久しぶりに青空の広がる予報に、房総の棚田を訪ねた。
 東京から一番近い棚田=鴨川大山千枚田は、日本で唯一雨水のみで耕作を行っている天水田。
はさぎに刈り取られた稲束が干され、畦には曼珠沙華がもうすぐ花開こうとしていた。

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by photo-etudes-eiji | 2017-09-10 23:25 | 風景 | Comments(0)