5月の連休を終えると、房総にサンコウチョウがやってくる。
冬枯れの谷地田、ハンノキ林を突き抜けるコバルトブルーの光のカワセミ。
森の精霊のような顔をした古い切り株に語りかけていた、ルリビタキ。
闇と希望、黒と黄色のコントラストの美しいキビタキ。
そして、サンコウチョウに出会って完全に野の鳥の美しさに魅了された。
 サンコウチョウ ♂ (三光鳥  英名 Japanese Paradise Flycatcher)

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 以来、夏が来ればあちこちにサンコウチョウを探し歩いた。
房総の山、神奈川の杉林、秩父の渓谷・信州のブナ林。
どこで聞いても、ギッギッと前奏が入ってからの「月・日・星ホイホイ」 というその声には心躍らされる。
 今年もサンコウチョウに出合えた。

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 全長はオスが45cm前後、メスが18cm前後で体重は17~22gほど。
30cmもの長い中央尾羽をひらひらさせて飛ぶ姿は、何とも魅力的だ。
半年ぶりのこの地をとびまわる。
問題は、なかなかその姿をスッキリとは見せてくれないことだ。
 
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 いいところに出たといっても、逆光の中。
なかなか思うようには撮らせてくれないが、そこもまた魅力の一つなのかも。

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 盛んに沢筋や尾根筋の中を、声だけが移動してゆく。
こちらはそれを頼りに、待ってみたり、右往左往したり。
 突然ヒラヒラと目線の先に!
しかし・・・・!

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 サンコウチョウは、ハチやクモ・チョウなどを空中飛翔して採餌する。
なかなかその瞬間を捉えることができないでいる。

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 時たま水浴びにおりてくることがある。
羽の汚れやついたダニなどを落とすためだ。

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 この時は午前中に一度だけ、おりてきてくれた。
                   
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 ブナの林で、他の鳥を探しているときに思いがけず出会うことがある。

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 こんな偶然は、うれしすぎ!
狙いの種が変わって、サンコウチョウメインになってしまった。
 サンコウチョウ ♂ (三光鳥 英名 Japanese Paradise Flycatcher)

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by photo-etudes-eiji | 2017-05-30 17:00 | 野鳥 | Comments(0)

フクロウの巣立ち

 五月はフクロウの巣立ちの季節だ。
フクロウは、ローマ神話のミネルヴァ=ギリシャ神話の女神アテナの象徴。
フクロウは産卵から40度ほどの体温で抱卵して一月、雛が孵ってまた一月の育雛を経て巣立つ。
その後二~三ヶ月は親から狩りやいろいろなことを学び、秋には独り立ちする。
 無事に一羽目の雛が巣立ったというので、見に行ってみた。
地上五メートルほどの枝に、二番目の雛が出ていた。
 フクロウ巣立ち雛 (梟 英名Ural owl )

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 木々が繁りだし、どこから撮っても枝や幹が被ってしまうが、それはこちらの話。
フクロウの雛にとっては、目立ちたいわけではないから・・・。
時折背伸びをしたり羽のストレッチをしたり・・・。

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 フクロウはL48~52cm W94~102cm 。
全長(L)は仰向けに寝かせたときの嘴の先端から尾羽の先までの長さで、(W)は翼を広げたときの翼開長。
こうして伸びをすると、小鳥たちの寸足らずのような翼に比べて立派さに感動する。

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 ほかを廻って様子を見に戻ると、葉隠れの枝からよちよちと少し移動していた。
相変わらず他の枝が重なっていたが、枝と枝の隙間から低く撮ると全身がスッキリと見えた。
クリクリとした眼が可愛らしい。
 フクロウ巣立ち雛 (梟 英名Ural owl )

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 フクロウの目は、人間の10-100倍ほどの感度。
こちらがしゃがめば、あいつは何をしゃがんだのか?と、のぞき込んでくる。

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 近くの高木で親鳥が休んでいた。
たぶん、お母さんなのだろう。
その位置からなら、巣立ち雛の様子を見守ることができているのだろう。
まどろみながら、翼の下から掻く直接法で頭掻きだ。
そういえば今年は、「ゴッホ ゴロスケ ゴゥホウ」という声をしっかりきいていないな。
そろそろ、ヨタカもやってきているだろうから、山里の夜の道を探鳥に行こうか。
 フクロウ (梟 英名Ural owl )

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 カラスが飛んできて、離れたところに止まった。
近くにはもう一羽最初に巣立った子がいるはずだからだろう、しっかりと動きを見張っている。
 フクロウ(梟 英名Ural owl )

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 カラスが去って、親鳥も安心したのか目をつぶってまた微睡みだした。
「森の哲人」は何を思うのか?
  フクロウ(梟 英名Ural owl )

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 ヘーゲル『法の哲学』の序文、「ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ」。
巣立った二羽のフクロウは、どんな時代を見ていくのだろうか。
とりあえず、無事に元気に育つことを願って、フィールドをあとにした。
 フクロウ巣立ち雛 (梟 英名Ural owl )

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by photo-etudes-eiji | 2017-05-28 21:11 | 野鳥 | Comments(0)

高原の朝

 高原の朝は、04時過ぎには北斗七星が沈み、稜線に赤味が少し出てくる。
カッコウの声が響き、やがていろいろなさえずりが広がってくる。
キビタキが近くを通った。
クロツグミが高い梢で、多彩なバリエーションでさえずっている。
「ポッキリポッキリ・ツクツクホーシ」とキビタキのようであったり、
「チョットコイチョットコイ」とまるでコジュケイのようだったり。
 クロツグミ ♂ (黒鶫 英名 Japanese Thrush)

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 オオルリがさえずっている近くに、オオルリ雌が出てきた。
 オオルリ ♀(大瑠璃 英名 Blue-and-White Flycatcher )

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 キビタキがさえずりながら近くに来た。
喉元のオレンジ色が綺麗だ。
 キビタキ ♂ (黄鶲 英名 Narcissus Flycatcher)

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 するともう一羽が、すぐそばに止まった。
キビタキの雌だった。
雄は両翼を広げて、さえずりとも地鳴きとも言い切れない声で鳴く?叫ぶ?歌う?。
 キビタキ ♂♀(黄鶲 英名 Narcissus Flycatcher)

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 何を話しているのか?
ドリトル先生のように鳥の言葉がわかるなら、こちらも微笑んだり「聞かなかったことにしようね!」とか、言いようもあるのだけれど。
雌の翼が、「あっちに行きなさい」なんて感じ。

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 その指差した方に、雄が飛んでいった。
 キビタキ ♂♀(黄鶲 英名 Narcissus Flycatcher)

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 雌がやっと僕を確認した。
もうペアになって、巣作りの最中なのだろうか?
それとも抱卵に入るところなのだろうか?
やがて、雄の消えた緑の中に消えていった。
 キビタキ ♀(黄鶲 英名 Narcissus Flycatcher)
 
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 高い梢にコムクドリが飛んできた。
ピーキュルキュルと仲間を呼んでいるのか?
数羽の群れが来た。
ほっぺたの茶色い斑が雄の印だ。
英名では栗色の頬。
 コムクドリ♂(小椋鳥 英名 Chestnut-cheeked Starling)

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 ズミの花が一部咲く枝に、雌がおりてきた。
今年の開花は、三月の大雪のせいで遅い。
 コムクドリ♀(小椋鳥 英名 Chestnut-cheeked Starling)

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 盛んに食べ物を探している。
「コ」とついただけなのに、ムクドリに比べてなんてかわいいんだろう。
まだ、集団で動いているから渡って来たばかりなのだろう。
やがて営巣に入ったら、ペアで動くはずだから。

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 イロハモミジだろうか?
真剣なまなざしで、獲物を探している。

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 朝露に濡れた葉の上で、穏やかな表情のメスの姿。
今年の営巣繁殖がうまくいけば良いな!
 コムクドリ♀(小椋鳥 英名 Chestnut-cheeked Starling)

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 クロツグミがまた鳴きだし、近くにコルリが来た。
ウン?サンショウクイも向こうで動いている。
高原の朝は、たくさんの野鳥のさえずりにあふれている。













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by photo-etudes-eiji | 2017-05-23 22:05 | 野鳥 | Comments(0)

五月の谷津干潟散歩

 マロニエの葉が、5月のさわやかな風に揺れる。
高校は中間テスト前か、静かに授業が進んでいるようだ。
引き潮の干潟に夏雲が、水鏡に湧く。

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 オオバンが一羽だけ泳いでいて、遠くにダイゼンが数羽。
五月始め頃はいた、真っ黒頭巾の夏羽にかわったユリカモメはもう北に帰ったのだろう。
ユリカモメ  冬鳥(百合鴎 Black-headed Gul )

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 谷津干潟と通じる船橋港や、茜浜によく来ていた。

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 周遊路に、数少なくなったハマナスが咲き出した。
『潮かをる北の浜辺の 砂山のかの浜薔薇よ 今年も咲けるや』
函館市大森浜の啄木小公園の啄木銅像が浮かぶ。
サロマ湖の原生花園!また行きたいなぁ~。

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 水鏡の雲が綺麗だ!

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 小学校では運動会の予行演習。
何時だって、曇りない子供らの笑顔と歓声はいいものだ。
バラ園が満開だから、薔薇のアイスクリームを食べていこうか。
たくさんの人が来ている。
華やかで、どれも美しい。
いつも掴まってしまうのは、こちら廻りではここ。

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 アーチが綺麗だ。
つるバラもきれいだが、ブライダルピンクやヘンリーフォンダが好きだな。
「レ・ミゼラブル」の、ビクトル・ユゴーは外せない。

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 子供達が遠足かな?
手をつないで、「わぁ!きれい!」と。
レンズがむいてしまう。

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 たくさんの人で一杯の園内。
全ての人を消してみる。

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 「アンネの薔薇」が、満開になっていた。
1960年、 Souvenir d'Anne Frank (アンネ・フランクの形見) として品種登録された品種。
蕾の時は赤で、黄金色からサーモンピンク~赤へと変化する。
『もし生き延びる事ができたなら、多くの可能性を秘めていたアンネを表現』したそうな。
 アンネのバラ Souvenir d'Anne Frank

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 バラ園を出たら、オオヨシキリが騒いでいた。
「行々子口から先に生まれたか」 小林一茶
ギョギョシ ギョギョシと珍しく穂先に出てさえずっている。
一夫五妻の例もあるオオヨシキリは、そのくせカッコウに託卵されたりする。
 オオヨシキリ (大葦切)

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 たくさんいたカモ達も姿が消え、干潟ではカニが盛んに動いている。
ヤマグワの実が色づき始めた。
黒くなったら、食べてあげるからね!
谷津干潟公園には、小学生がお弁当を広げていた。
僕もそろそろ昼ご飯に帰ろう。

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 週末はボランティアでお出かけ。
準備をしないと。





 

 










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by photo-etudes-eiji | 2017-05-20 21:41 | 風景 | Comments(0)

鳥の王様 キクイタダキ

 鳥の王様がいるという。
渡り鳥なら冬鳥で翼開長2.4mのオオワシ、留鳥なら翼開長2mのイヌワシか?
知っているのは三説あって、①はミソサザイ説②ヤツガシラ説③キクイタダキ説
 
のミソサザイは、一番高く飛ぶことを競ってワシに勝ち王となったスコットランド民話。
グリム童話では、熊を先頭にした「地上動物群」と、総大将ミソサザイの「空を飛ぶもの全て群」の決戦で鳥たちが勝った話。
日本にも「みそさざいは鳥の王様 」という兵庫県の昔話やアイヌのミソサザイ伝承がある。
 ②はギリシャ神話やコーランにも登場することから。
ただし、この場合カッコーと読めるものもある。
正倉院の宝物の中にも、ヤツガシラが描かれたものがある。
 ③は学名「Regulus regulus」 から。
レグルスといったら、獅子座の星で「星の王」。
ほぼ黄道上にあり、航海位置の計測の基準となる一等星。
『学名の属名および種小名の Regulus もラテン語で「小さな王」という意味である。wikipedia』
ヨーロッパ諸国の伝承にもあるというが、僕は知らない。
が、英名のGoldcrestは金の冠羽だから王にふさわしいかも。
僕はキクイタダキに一票だな。
 全ての洋書原典をあたって調べたいところだが、残念なことにその能力がない(^^;)
 ミズバショウ咲く戸隠

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 そんなキクイタダキを探しに・・・。
残雪が残る戸隠の朝は、アカハラのキョロンキョローンというさえずりが響き渡る。
アカショウビンの声があふれていた頃が懐かしい!
ミズバショウが咲き、リュウキンカが彩りを添える。
(ミズバショウの英名はAsian skunk cabbage、それを知って以来「夏の想い出」は好きだけれど歌えない。)
ミズバショウの咲く湿地から、アカハラが飛び上がった。
 アカハラ (赤腹 英名 Brown-headed thrush )
             
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 先を急ぐとアララッ!オシドリのペアだ。
漂鳥のオシドリは、冬ごとに毎年パートナーを替えるそうな。
今年の彼女とご一緒だ。
なんとかミズバショウが入った。
オシドリ (鴛鴦 英名 Mandarin duck )

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 オオアカゲラやニュウナイスズメには目をやっただけで、キクイタダキに集中。
暗い杉の森はまだ雪がたっぷり残り、その上を歩く。
盛んに飛んでくるのは、キバシリ。
なにかを捕まえたようだが、クモなのかな?
キバシリ (木走 英名 Treecreeper )

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 ヒガラやシジュウカラなどの、混群にいることが多いキクイタダキ。
その混群が、待てど暮らせど廻ってこない。
一度、それらしき影が動いたが、確認も撮影もできず!
残雪の上に、4時間たってやっと来た!
 キクイタダキ(菊戴 英名 Goldcrest )

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 全長10㎝で体重は一円玉3つほどの3~5g 、10円玉の4.5グラムに及ばない。
その小ささで、とにかくチョコマカ動き回ってスッキリ撮らせてくれない。

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 キクイタダキは冠羽の黄色が、頭の上に菊の花を戴いた様に見えることからついた名前。
雄は黄色い頭央線部分に隠れるように赤い部分があるが、なかなか見えないために雌雄の判断がつかない。

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  松毟鳥(まつむしり)、まつくぐりの名もあるのを実感できる。
ここでは松じゃないけれど。

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 キクイタダキは留鳥または漂鳥で、冬場は湾岸でも時たま見られる。
とにかく小さく、昔、カマキリに食べられてしまうキクイタダキの画像を見たことがある。
巣材を運ぶときなど顔が全部隠れて・・・なんてシーンも撮ったことがあるが、なかなか苦労させられるかわいい鳥だ。
ミソサザイやエナガも小さいが、キクイタダキが一番小さい印象を受ける。
この日本一については、図鑑などで「日本最小の鳥の一つ」と書かれることが多い。
何をもって最小とするかが難しい。
個体差や年齢差・環境差・捕獲調査数の差など、断定できるほどの資料がないということなのだろう。
 
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 振り返って見上げてくれた!
やっと、頭央線の赤が写せた。
間違いなく♂のキクイタダキ。
散々苦労させられて・・・イヤイヤ、僕に見つかってくれてありがとうだな!
 しかし・・・難しいのはここから!
この冠羽を逆立てて求愛するのだが・・・なかなか撮れないでいる。
王様!なんとか、いつか撮らせてください!

 キクイタダキ ♂(菊戴 英名 Goldcrest )

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by photo-etudes-eiji | 2017-05-16 21:28 | 野鳥 | Comments(2)

 目覚めて外を眺めれば、木々の緑が美しい。
植物園でもらったスミレの種が、双葉を出した。
街を歩けば、「立ち止まれ!私を愛でよ!」とばかりに、マロニエ通りのアカバナトチノキに赤信号がともる。
ベニバナトチノキ(Red Horse-chestnut)は、北米南部原産のアカバナトチノキとヨーロッパ原産のセイヨウトチノキ(マロニエ)の交雑種。

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 マロニエは(和名 西洋栃の木 セイヨウトチノキ)、白や薄いピンクの花をつける。
パリの「マロニエの並木道」では、この紅花栃の木(ベニバナトチノキ)もよく植えられているという。
あぁ、5月のパリ!Ah! le joli mois de mai a Paris!
唇に歌がうかぶ。

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 フランスの選挙は終わったが、問題はなにも解決せず、世界に日本に排外主義や武力による解決の空気が広がっている。
 アムステルダムの「アンネ・フランクの木」も、マロニエだったはずだ。
アンネに安らぎと慰めを与えた、屋根裏部屋の窓から見えたマロニエの木。
台風でだったか、折れてしまい伐採するかどうかで騒動になったが、今も白い花を咲かせているだろか。

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 行ったことのない街に、時代に、今を思う、
彼女が「早くこのいまわしい戦争が、終わって欲しい!」と心の中で叫び見たマロニエは、今その子孫が日本にも譲られてきているはずだが・・・。
 
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 いろいろなことを考え歩けば、どこにでもあるような街の通りが写真を撮りたくさせる。
あぁ、五月の青空!
保育園の園児達の声が、輝いて聞こえてくる。

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 穏やかな時間が流れる。

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 街中の桜に、実がついている。
ソメイヨシノは、オオシマザクラとエドヒガンの交配種。
交配種は同一クローンの花粉では受粉できないから、近くのオオシマあたりの花粉が飛んできたのだろう。
ムクドリが盛んに食べに来る。
なんとかかわいく撮ってあげたいが・・・なかなかねぇ~・・・。 
 ムクドリ 椋鳥

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 口直しに、サクランボのなっているポイントに行ってみた。
つややかに輝く赤い宝石の、そこだけシャンソンの名曲『サクランボの実る頃』が流れているようだ。

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 帰宅したら、プランターのヒメサユリがふくらみをまして明日にも開花しそうだった。
会津や東北の山に咲くヒメサユリも、もう少ししたら登山道で可憐に風に揺れるだろう。

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 先日、ギフチョウでいろいろ教えていただいた方から、たくさんの山菜をいただいた。
小包が届いたのは、たまたま信州の鳥友がフキノトウをお土産にたくさんくれた晩。
早速下ごしらえして、天ぷらでおいしくいただいた。
(Dさん、Nさん、ありがとうございましたm(_ _)m)
 
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 その時に作った蕗ミソで春の香りを楽しみながら、美しい五月の・・・次はなんの鳥を撮ろうか・・・今夜はジックリと検討しよう。

 
 


 



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by photo-etudes-eiji | 2017-05-14 19:08 | 風景 | Comments(4)

春まだ浅き源流

 「春まだ浅き」ときたら浮かぶのは「信濃路」で「あずさ二号」か、「春まだ浅く 月若き」の石川啄木「雲は天才である」だろうか。
山里の桜や花々は満開だというのに、源流の春は林内に雪が残ってやっと芽吹き始めたばかり。
早朝の冷気の中を行けば、ホー ホケ? ホケキョ?。
関東では三月初旬の「春告げ鳥」=ウグイスのさえずりも、ここではまだ初鳴きのようなつっかえつっかえの下手さ加減。
 ウグイス(鶯 英名 Japanese Nightingale)

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 それに比べて元気なのは、ミソサザイ。
日本の野鳥の中でキクイタダキと共に最小種のひとつだが、小さな体でこれでもかと言わんばかりの精一杯の声量だ。
さすが、一夫多妻なだけあると妙に関心。
 ミソサザイ

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 キビタキが湿原の廻りでさえずっている。
レンズで覗くと若い個体だ。
昨年遅く生まれて換羽を中断したのか、遠くまで渡って換羽よりも渡りを優先したのか?
頭部や雨覆・風切羽に茶色の残る、第一回夏羽の半ナリ個体だ。
 キビタキ♂ (黄鶲 英名 Narcissus Flycatcher)

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 イイ声でさえずっていたオオルリが、高い梢から下りてきた。
 オオルリ(大瑠璃 Blue-and-White Flycatcher)

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 近くを廻っては地面に下りて虫をついばみ、また低い枝先に。

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 何故かと思えば、近くの枯れ草地で雌が食事中だった。
 オオルリ ♀(大瑠璃 Blue-and-White Flycatcher)

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 良く出会ったのはノジコ。
湿原の中で昆虫か種子だか、盛んに採餌していた。
 ノジコ(野地子・野路子 英名 Japanese yellow bunting))

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 ノジコの繁殖地は、日本に限られているという。
それも東北や信越の限られた地域だ。
 ノジコ(野地子・野路子 英名 Japanese yellow bunting))

                       
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 アオジよりは小さく、眼の周りの白いアイリングが特徴的だが、野外で撮影しているときなど迷うことがある。
アオジの生態とよく似た感じだからだ。

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 ノジコはお手本のようにしている写真があって、毎年ウツギの花で撮りたいと思っている。
が、なかなか撮れないで居る。
今年はなんとかものにしたいものだ。
 ノジコ(野地子・野路子 英名 Japanese yellow bunting))

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by photo-etudes-eiji | 2017-05-12 22:38 | 野鳥 | Comments(0)

 結果は会えなかった!
針ノ木で「ギフチョウ」を知り、その中に地域異変の「イエローバンド」と呼ばれる翅の周囲にある毛が一様に黄色くなった型がいると聞いた。
昨年やっとの事で出会えたので、今年はもっとしっかり撮りたいと思っていたのだが・・・。
昨年撮った「幸せの黄色いバンド」
 ギフチョウ・イエローバンド

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 この時は、撮りたいと願って行き自分の力で探し当てたうれしさに舞い上がった。
残念だったのは、これを撮ったあとは高い木の上に消えて、その後出なかったこと。
 ギフチョウ イエローバンド

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 今年は3月の大雪のせいか、羽化が遅い感じだった。
早朝は別のポイントで野鳥と遊び、陽が十分昇った時間から探し歩いた。
ところが、まったくギフチョウもヒメギフチョウも出てこない。
川沿いを下ると堰堤を指差す方が!
イエローが飛んでいるのかと期待したが、僕にとっては年中どこかしらで出会っているカモシカだった。
カモシカはウシ科で雌雄ともに角を持ち、その角は木の年輪と同じように年齢を重ねる毎に段差が付いているそう。
雌雄の判定はこの時だけではできなかったが・・・雄のように思う動作があった。
川に落ちてなかなか上がれないでいたが、やがて山に消えていった。
 ニホンカモシカJapanese serow 1955年2月15日指定 特別天然記念物(文化財保護法)ウシ科

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 なおも歩き回ってやっと見つけたのは、ギフチョウ。
暗い林内をヒラヒラ舞って、陽の当たる林床の枯れ葉に。
イエローバンドのようには翅の周囲が黄色くない。
これは普通のギフチョウ(岐阜蝶・学名 Luehdorfia japonica

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 次に見つけたのはヒメギフチョウ。
ギフチョウとの違いは、前翅表面 外縁に沿う黄色い斑紋列が、ヒメギフチョウでは連続的でギフチョウは最上端で内側にずれていること。
その他にギフチョウの方が大きくヒメは小振りとか、何点かあるがなかなか駆け出しの僕には難しい。
飛ぶ速さもヒメは速く、ギフはゆったり飛ぶとか・・・。
 ヒメギフチョウ(姫岐阜蝶、学名 Luehdorfia puziloi

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 午前中に出会えたのは、この2個体だけ。
立ち止まっては360°見回し・・・オッ!リスが来た。
日本リスは冬毛になると耳先に毛が生え先端が尖って見え 腹部は白い が、台湾リスは耳は短く丸く、腹部は灰色か赤褐色。
台湾リスがサンコウチョウを襲い、サンコウチョウに追い回されているのを見たのは神奈川の山だった。
この個体は喉元に白さが見え、耳先に冬毛が残っているからニホンリス=ホンドリスだ。
 ニホンリス=ホンドリス

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 歩き回って15000歩を越え、消耗感がつのってきた14時近くなって、やっと三頭が舞い始めた。
先ずはギフチョウから。
 ギフチョウ(岐阜蝶・学名 Luehdorfia japonica

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 なかなか、こちらに表を見せてくれなかった。
回り込もうとすると飛ばれてしまい・・・。
 ギフチョウ(岐阜蝶・学名 Luehdorfia japonica

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 ギフチョウとヒメギフチョウは分布が明確に分かれていて、2種の分布境界線をリュードルフィアライン(ギフチョウ線)と呼ぶそう。
この二種が混在しているのが白馬岳の麓。
 ヒメギフチョウ(姫岐阜蝶、学名 Luehdorfia puziloi

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 ヒメギフチョウ(姫岐阜蝶、学名 Luehdorfia puziloi

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 ヒメギフチョウ(姫岐阜蝶、学名 Luehdorfia puziloi

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 ヒメギフチョウ(姫岐阜蝶、学名 Luehdorfia puziloi
 
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 昨年は4月18日や24日には出ていたのに、5月も一週間過ぎてやっと両種が撮れた。
イエローバンドは、また来年の楽しみかな!
 






 


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by photo-etudes-eiji | 2017-05-10 21:02 | | Comments(2)

 コマドリを探して渓流をゆくと、突然岩陰に動く黒い影が!
どうしてだか、背筋にザワザワッとした恐怖感を覚えた。
テン?オコジョ?イタチ?そのどれとも違う、見たこともない小動物が動き水中を潜り・・・。
カワウソ?イヤそれは絶滅したはず・・・。
撮った画像を、野鳥の会の先輩に送り見てもらうと・・・。
「アメリカミンクではないか」との返信が。
国立環境研究所によれば、1928年に4頭輸入され、1960年代中ごろ野生化個体定着。
北海道や福島・宮城・群馬・長野千曲市などで、生態系に関わる被害 をもたらしたという。
 野生化したアメリカミンク

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 咥えて居るのはニジマス?ヤマメ?それともイワナ?
濡れた体毛が不気味だった。正体をとじっと狙った。
顔つきにどう猛さを感じた。
 アメリカミンクは生態系に関わる被害 として、哺乳類、鳥類、甲殻類など様々な生物を捕食する。
水鳥などに対して特に強い捕食の影響があると指摘されている。(国立環境研究所)

 アメリカミンク



 
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 三年前、ここでオコジョに出会った。
オコジョもまた、食性は主に動物食で鳥類を襲いライチョウを捕食することがある。
 ホンドオコジョ

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 この時のオコジョの行動は、岩に付いた臭いで獲物を探しているかのようだった。
コマドリが、採餌にピョンピョンと飛び移った場所だった。

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 オコジョは確か、志賀高原では「山の妖精」と呼ばれて親しまれマスコットになっていたような?

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 しかし、こうした在来種であるオコジョは、外来種ミンクの拡散で生存競争の劣勢に立たされて個体数が減少しているという。
ミンクの勢力がこの地域まで広がりだしているのだろうか?
コマドリの営巣地が危ない!
 ホンドオコジョ 準絶滅危惧種

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 テンもまた、昨年出会った。
コマドリの声があちこちで聞こえる谷に潜んでいると、突然目の前にテンが!
こちらも慌てたが、テンはもっと慌ててすっ飛んで逃げていった。
写真は、サンコウチョウの鳴く別の場所で撮ったもの。
 ホンドテン 夏毛

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 ホンドテンの食性は雑食性で、動物質のものはネズミやリス、鳥、爬虫類、両生類、昆虫類を食べる。
谷で出会った個体は、どうやらコマドリやクロジやマミジロ等々の巣や卵などを探していたのかもしれない。
 ホンドテン

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 自然界で弱肉強食の食物連鎖の中にいるのだから、コマドリが襲われるのは仕方のないことだ。
しかし問題は大自然の中に、ミルワームなどを持ち込み野鳥を餌付けし苔を貼り付けたお立ち台をつくってヤラセ撮影する野鳥カメラマンだ。
そうした人たちを避けて撮影しているが、「密猟された」「営巣放棄になった」などと聞く度にいやな気分になる。
「出っぱなし」「フレンドリーな」などと書かれた、コマドリやマミジロやクロツグミ・・・おかしいでしょう。
 
 こちらは濡れ衣かな?
コマドリの声についていったら、影が空気を裂いて木の幹に!
モモンガ!
稜線の山小屋の餌台に夜間くるモモンガを見たのは、硫黄岳に向かう峠の小屋。
西からのルートで出会えるとは!とうれしかったものだ。
モモンガの食性は植物食で、木の葉、芽、果実、種子、樹皮などを食べるという。
しかし、飼育下で『「ミルワーム」なんかがお手頃で喜んで食べるようです。』とあったのが気に掛かる。
 モモンガ  「摸摸具和」

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 モモンガもかわいいから濡れ衣だったら良いのだけれど・・・。
 モモンガ  「摸摸具和」

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by photo-etudes-eiji | 2017-05-06 22:28 | 野鳥 | Comments(2)

白馬点景

 白馬は何度行っても何時行っても、あちこちで掴まってしまう。
今回は弾丸でゆっくりはできないのだが・・・。
関越廻りで行くと、残雪の北アルプスがグングンと迫ってくる。
カメラを取り出さずにはいられない。
 電線が・・・人工物が・・・と写真の教科書にはあるけれど、それはそれ。
青空に残雪の山々、緑が萌えだし田には水が張られた・・・あぁ!五月の山里。

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 尖ったのは白馬鑓ヶ岳、真ん中が杓子岳でその右が白馬岳、白馬三山だ。
ヤナギだろうか?あの緑のあたり、白馬乗鞍岳から小蓮華にむかう稜線に「」の雪形が現れる。
今では代掻きの時期を知らせる雪形は、しろうま岳から三国境・小蓮華に現れる「雌馬」雪形と思われているようだがこちらが本家のようだ。
江戸時代には、小蓮華山をしろうま岳と言っていた。

                       
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 桜が咲いて綺麗だから・・・と、また休憩。
なかなか目的地には届かない。
 山の子ではないけれど、♪「山の子の歌」」♪が唇に浮かぶ。

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 ツバメが盛んに飛び交っている。
巣作りに泥を集めているのだろうか、それとも水飲み?
路肩に車を停め、しばし眺める。
♪「ドナドナ」♪も良く歌ったなぁ~。
♪「坊がつる賛歌」♪はこの時期定番だ。

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 いつか「仔馬」の雪形をしっかり撮りたいなと思っていたが、なかなか撮れないでいる。
遠目にはなだらかにくだって、日本海に沈む後立山の稜線。
左から姫川が生まれ、右に流れて糸魚川のヒスイ海岸に・・・。
 目の前の景色と頭の中の景色が、交差する。

 
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 平川には鯉のぼりが風に舞う。
舞いすぎて、絡まってしまうのは仕方がないか。
五竜から唐松・不帰嶮・天狗の頭となだらかな稜線が続き、白馬三山、一望の良いところだ。


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 五竜の武田菱の雪形が見える。

 
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 白馬岳はしろうま岳。
代掻き馬の雪形から来た名前で、村はいつの間にかはくば村に。
山頂に「雄馬の雪形が出る。
下写真の山頂がお尻部分で左に尻尾、右に45°くらい下がる感じで胴体から頭という感じ。
これがよくわかりづらい。

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 「仔馬」にとってかわった「雌馬の雪形は、白馬山頂から三国境~小蓮華の斜面に大きく出ている。
尻尾がピンと稜線に振り上がっている。
黒い馬が山頂に駆け上がるしろうま岳。
しろかきうまが駆け上る山。
                        
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 あのあたりで、下ってしまうのが惜しくて何度も振り返って写真を撮った。
 大雪渓の落石・小雪渓のトラバース、山頂のコマクサと三国境のコマクサ群生に大池のハクサンコザクラ。
懐かしい想い出が、よみがえる。





 
 









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by photo-etudes-eiji | 2017-05-04 16:14 | 風景 | Comments(0)