オオマシコ

 雪国の町並みの見える山の中腹で、レンジャクを待つ。
風に揺れる木々。
頭頂部のホザキヤドリギの実が、時折日射しを受け黄金色に輝く。
思う鳥は姿を見せず、ジョウビタキの雌だけが廻りで鳴いてくれた。

e0365355_15154700.jpg

 あきらめて下り、峠を越えてオオマシコに会いに行った。
遠く唐松林の枝先に数羽の黒いものが。
双眼鏡で覗けばオオマシコの雌や若だ。

e0365355_15154803.jpg

 そっと近づき動かず待つと、やがて一羽二羽と下りてきた。
若なのか成鳥雌なのか、判別は難しいが雌のように見える。

e0365355_15154941.jpg

 続いて、こちらは雄の若鳥だろう。
赤味が全体に広がり、さしずめ第一回冬羽といったところか。

e0365355_15154969.jpg

 この子達を遠くから撮っていると、路肩近くに雄成鳥が現れた。
飛来当初はズミやカマツカの赤い実やキミズミ・ムラサキシキブなどの実を食べ、萩の実に群がっているが・・・。
今はその実もなくなり、落ちたハギやイタドリの実を探している。

e0365355_15155089.jpg

 なかなか、雪の上にはのってくれない。

e0365355_15155045.jpg

 それはそうだ。風に吹かれて飛んだ実が落ちているならともかく・・・。

e0365355_15155149.jpg

 こちらを見ても、動かずにいると安心して落ちている種を探し廻ってくれる。
アスファルトの裂け目になにかを見つけた。

e0365355_15155141.jpg

 なんの種子だろうか?

e0365355_15155281.jpg

 道路を横切って側溝を超え、山の斜面の笹藪の中に消えていった。

e0365355_15571916.jpg

 2月は逃げ月。
まだまだ雪が来て、オオマシコも森に入ったり公道に出てきたりと探しづらくなる。
でも、もうしばらくはいてくれるだろう。
消えていく笹の斜面に、またね!と手を振った。

e0365355_15571883.jpg



 

 








[PR]
by photo-etudes-eiji | 2017-02-26 18:00 | 野鳥 | Comments(2)

ダイヤモンド富士

 2月は夕陽のダイヤモンド富士の時期。
荒川を鹿浜・千住・小菅から平井大橋と下りてきて、船橋三番瀬から自宅・習志野茜浜~幕張の浜・千葉ポートタワーと続く。
ところがこの時期は、寒気が緩み出し天気が難しい。
 2月2日、沈む夕陽に富士山の影が長く伸びた。

e0365355_19232487.jpg

 15日、三番瀬。
百人超えのカメラマンが集まったが、富士山は雲の向こう。
その上、マナーもなにもない自分勝手カメラマンがひとり・ふたり三人と。
他の人の画角に入らないように、みんなが一列に並んでいるのに!

e0365355_19232472.jpg


e0365355_19232520.jpg

 翌日は自宅ダイヤモンド富士の日。
しかしこの日も薄雲が覆い、全景では絵にならず・・・。
かろうじて山頂部分だけのダイヤモンドだった。

e0365355_19232550.jpg

e0365355_19232629.jpg



e0365355_19232657.jpg


e0365355_19232797.jpg

 
 翌、17日の習志野・茜浜ダイヤも残念な結果だった。

e0365355_19232779.jpg

昨年もかすかにやっと、という感じだったが・・・。
 
e0365355_19541747.jpg


 習志野ダイヤモンド富士が終わると、雨水。
土脉(どみゃく)潤い起こる~霞始めてたなびく~草木萌え動る(いずる)と移り、啓蟄に向かう。
谷津バラ園前の河津桜が満開になり、メジロが盛んに吸蜜にくる。
先生に連れられて散歩に来た、近くの保育所の子供達に教えてあげると「かわいい~~」「きれ~い」と大歓声。
調子に乗って、花を半分に割って蜜をなめさせてあげる。
穏やかな日射しに、艶やかな河津の桜と子供達の歓声に包まれた。。

e0365355_19541711.jpg


e0365355_19541551.jpg

 
e0365355_19541688.jpg

 三寒四温。
冬の季語で2月の時候の挨拶。
まだレンジャクを見ていないのが、ちょっと残念だ。




 




[PR]
by photo-etudes-eiji | 2017-02-24 20:43 | 朝陽・夕陽 | Comments(0)

 ヤツガシラは、忘れられない思い出の鳥だ。
 2010年2月、内房富津市の民家の前の空き地に出たヤツガシラ。
奥さんが「なにか見たこともない鳥がいる」ということから発見されて、その後桜が咲き出す時期までいてくれた。

e0365355_19432721.jpg

 今のようにネットで不特定多数に拡散する状況ではなかったとはいえ、この頃もマナーが問題になった。
コンビニに無断駐車したり、民家にレンズを向けたり・・・・。
 (今は、もっとひどくなった感が強い。その上、間違ったことが当たり前のように語られる。)
そんなこともあってか、ヤツガシラは近くの市民ふれ合い公園に移動。
メインの採餌場所は野球グラウンドの芝生。
採餌しては観客席のフェンスやその周囲のて木立で一休み。

e0365355_19432543.jpg

e0365355_19432720.jpg

e0365355_19432774.jpg

 単独で行動しているようにも見えたが、割とムクドリの群れにつかず離れずという感じだった。

e0365355_20183943.jpg
 
 よく冠羽を広げてもくれた。
 先日の館林市のヤツガシラが、NHKで放送された。
そこでは「ヤツガシラはトサカが八つある」などと、インタビューに答える人がいた。
数えてみないのかな?おかしいと思わないのかな?
調べれば名前の由来は、「八頭飾鳥」の略で「八」はたくさんあることのたとえだとすぐにわかるのに。

e0365355_19432483.jpg

 
e0365355_19432526.jpg



e0365355_19432498.jpg

 
 実際の冠羽は二〇枚ほどある。
八百万(やおよろず)=たくさんといい、八ヶ岳の八も峰が多数あるという意味と、見る場所によっては八つの峰が見えるということだ。
実際の八ヶ岳は30近くの山々が連なっている。
 
e0365355_19432628.jpg

  そんなこと考えさせられた野鳥だった。
そのヤツガシラが、一番かわいいと思えた時は2月28日。
前日、チリでナスカプレートが動き地震が起き、津波が押し寄せる警報が出た日。
突然強く雨が降り出し園内のあずまやに駆け込もうとしたら!

e0365355_21082852.jpg
 そこには先客が!
ヤツガシラがベンチの下で雨宿りしていた。
もう、胸がキュンとしてしまった!
あずまやに入るわけにもいかず、大木の下で急場をしのぎやむまで待った。

e0365355_21082488.jpg

 
 富津ヤツガシラはその後もグランドや周辺で元気に暮らし、桜がほころび始めた頃までいてくれた。
もう少しで花の咲く枝だったが・・・!
e0365355_19432664.jpg
 僕が撮った最後は3月23日。
次の休みの日には、もうどこにもいなかった。 
 発見されてから五週間。
実際は年末からいたという話もあったが、いろいろ勉強させて楽しませてくれた富津のヤツガシラだった。
館林のヤツガシラはそんな思い出を、生き生きと思い出させてくれた。

 2016年4月の信州ヤツガシラ動画はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=m5AlZrwlYC8

 
 

[PR]
by photo-etudes-eiji | 2017-02-19 21:38 | 野鳥 | Comments(0)


 館林にヤツガシラを探しに行ったのは6日だったが、探せど探せどまったく見つけられなかった。
また出たよ!という鳥友の知らせは、情報網に拡散されて三〇〇人とかで大騒ぎになった頃。
そんな状況ならと、昨年4月に長野市のリンゴ畑・花咲く枝で撮っているから行くのをやめた。
地元のダイヤモンド富士を狙おうとしていたら、近くの知人が行きたいという話。
あまり気乗りしないまま、一応挨拶の手土産を持って現地に行った。
挨拶して民家の庭で待つと、背後からポトンという感じでヤツガシラが芝生に降り冠羽を開いた!

e0365355_12420827.jpg

 10ヶ月ぶりのヤツガシラは、完全逆光に冠羽を透かせて全身を見せてくれた。
春になると、アフリカからアルプスを越えてヨーロッパに飛来するヤツガシラの記録映像が一瞬にして脳裏に駆け巡った。
露出を変えモードを変えピントを確かめ・・・うれしさのあまりたくさんシャッターを切ってしまった。

e0365355_12420985.jpg

 正面からの冠羽は、たたまれてイイ感じ。
ツンツンと、湾曲した長い嘴で地面をつつき土中の虫を探す。
見つけると嘴の先で捕まえ、まるで空に投げ上げる感じに放って喉にパックンチョ。
そしてまた地面をつつき・・・。

                       
e0365355_12420902.jpg

 そうして、30分ほど楽しませてくれたヤツガシラは別の場所に移動した。
次に見つけたのは、道路沿いの余地。
二坪ほどのところで、車が通れば冠羽を広げ・・・また採餌。


e0365355_13421166.jpg
 そして電線に止まった。
飛び出しを狙ったが・・・向こう向きで、別の畑へ。
パタパタと飛んでゆく姿がまた可愛らしい。

e0365355_12420689.jpg

 畑の方に飛び去って見失い、しばらくしたら公園の枝に出た。
ここでしばらく毛繕いなどして・・・マッタリ。

e0365355_13390696.jpg

 
 ビニールハウスの奥が静かに落ち着いて採餌できるからか、お気に入りのよう。

e0365355_12420668.jpg

 知人のおかげで、出向いて会えたヤツガシラ。
周囲の光景を取り込んだ写真というわけにはいかなかったが、うれしい時間だった。
いろいろな方々にありがとうでした!

 それにつけても、昨年4月のリンゴ畑でのヤツガシラとの出会いは大感動だった。
八ヶ岳でコマドリを探している時に、野鳥の会軽井沢のW大先輩から一報。
速行で長野市のリンゴ畑に行った。

e0365355_12420798.jpg

  千曲川の流れるリンゴ畑の一角、タンポポが咲きハナモモやアンズやリンゴが咲き誇る中に!
君津や湘南以来の出会いだった。

e0365355_12420829.jpg

 春の光を浴びて、ヤツガシラが歩き回る。
ツンツンしてはパックンチョ。
タンポポにきたと言ってはシャッターを切り・・・・。

e0365355_12420822.jpg



 冠羽を広げた!毛繕いが始まった!といっては、またシャッターを切る。
あぁ!リンゴの木の枝に止まってくれないかな・・・と願っていたら!

e0365355_12420625.jpg

 のってくれた!!
咲き出したリンゴの花も、まだ薄紅色がよく残った花びらだ。
うれしくてうれしくて、シャッターを切る指にも力が入ってしまった。

e0365355_12420794.jpg

 もう二度と、こんな絵は撮れないだろうなと思える幸せな時間だった。
今回の館林では最初に探して会えなかったので、リンゴ畑のヤツガシラ動画を編集した。
https://www.youtube.com/watch?v=m5AlZrwlYC8





[PR]
by photo-etudes-eiji | 2017-02-16 14:36 | 野鳥 | Comments(2)

 野鳥を探し歩くとアトリ達に良く出会う。
その数は10数羽だったり百羽プラスマイナスの群れだったり。
迷鳥を探した先日の公園では、梅の花咲く枝に出てきてくれた。

e0365355_21433866.jpg

 セグロセキレイがチョコマカと歩き

e0365355_21433852.jpg

 枝に止まり

e0365355_21433705.jpg

 モズが梅園で餌探しをしていた。

e0365355_21433791.jpg
 
 そんな風に良く出会うアトリだが、昨年1~2月のアトリ数十万羽の大集結は、僕の野鳥大感動の五本の指に入る出来事だった。
栃木県鹿沼市。
台風による川の氾濫で大きな被害を受け、残った稲穂を餌にアトリが大集結した。
朝焼けの空を群れ飛び・・・。

e0365355_21433532.jpg

 あちこちからアトリの群れが集まり・・・道を埋め尽くし・・・。

e0365355_21433672.jpg

 川に降り


e0365355_21433507.jpg
 木の枝を覆い

 
e0365355_21433562.jpg
 なぎ倒されたままの稲を食べまくり・・・
 
e0365355_21433458.jpg
 町並みを壁のように隠し
 
e0365355_21433415.jpg

 日光の山並みを覆い尽くした。

e0365355_22035322.jpg
 アトリ=集鳥(あっとり)・集まる鳥とか言われるが、まるで竜巻のようなその数その動きは身震いする感動だった。
動画を再編集してみた。

https://nis.nikonimagespace.com/html/guest/index.html?g=oYAOielKslKlN0EkMxqn0jCBUaEH1HBQWXsd2yiDfsmexwTqwVhm2Zu8QEullbzTcwWEVtoDVUERvPMHYbS7BA





[PR]
by photo-etudes-eiji | 2017-02-10 22:20 | 野鳥 | Comments(2)

コミミズク

 アネハヅルを撮りに行ってコミミ、チフチャフを撮りに行ってコミミと今期はコミミに足が向いた。
川伝いを飛んできたかと思えば、土手を上って目の前を横切る。
そんな場面がうれしいことに何度もあった。

e0365355_20253688.jpg


 マニュアルフォーカスやど真ん中で追い続ける練習ができたり、とても楽しませてもらった。

e0365355_20253761.jpg
 
 
 肝心の夕焼け色バックではなかなか思うようには撮れなかったが、逆光の中を進んでくるのはうれしい。


e0365355_20253788.jpg

 そして何度も狩りをし失敗し、成功しては獲物を貯蔵するなど、いろいろな場面を間近で見せてくれた。

e0365355_20253860.jpg


 その時々のカットを見ると、何とも可愛らしい。

e0365355_20253987.jpg

 失敗して照れ隠しするかのような場面はほほえましいが、目の前での狩りは圧倒的な緊迫感。


e0365355_20253990.jpg

 ブレーキをかけて方向を微調整して、まるで顔から突っ込む感じだ。

e0365355_20254080.jpg

 背面の模様をしっかりと見せて飛び込んでくれるのも、うれしいことだった。

 
e0365355_20254003.jpg


 残念なのは、なかなか風景的に撮れなかったことだ。
八ヶ岳なら山バックが比較的に撮りやすいのだが・・・・。
 それでもなんとか、雪山をいれて飛んでくれた。

e0365355_20254145.jpg




[PR]
by photo-etudes-eiji | 2017-02-06 21:30 | Comments(2)

ハギマシコとオオモズ

 真冬の八ヶ岳は美しい。
真夜中の星空が素晴らしい、氷点下の朝焼けに身震いする。
その朝焼けの中をフクロウが飛び、狩りをし、求愛をする。
 そんな八ヶ岳もこのところ開発が進み、なかなか僕の実力では難しくなった。
ハギマシコやオオモズを探した。
霧氷が美しかった。

e0365355_18265842.jpg

 フクロウが見当たらず、始めに見つけたのはハギマシコの群れだった。
およそ150羽くらいが前方の畑に!
急いで車の窓から500mmf4を手持ちだ。
零下6°の中を、群れで飛び回っている。

e0365355_18265988.jpg

  3分の2ほどを画角に取り込んだので、帰宅して数えてみるとおよそ100羽が写っていた。

e0365355_18265974.jpg

 おなか側を見せて一斉に翼を開くと、カメラのファインダーが一瞬真っ白くなったように見える。

e0365355_18265850.jpg

 若木の小枝に一羽が止まった。

e0365355_18270192.jpg
  
 林縁の雪溜まりにも!

e0365355_18270087.jpg

 ハギマシコは数度飛びたち旋回しては畑に降り、飛び去ってしまった。
それから探し回ってみても、一度遠くを飛び去って行く姿を見ただけで終わってしまった。
 赤岳の雪煙を眺め・・・。


e0365355_18265728.jpg
 
 浅間の噴煙を眺めては・・・あちこちを探し回り・・・。

e0365355_19215274.jpg



 ダメかなぁ~と諦めかけた頃・・・オオモズかも!

e0365355_18265712.jpg

 日光で出会って以来のオオモズだった。
なんとか山バックで撮りたいと、静かに移動して。

e0365355_18265609.jpg


 やっと撮ることができた。
ついでに、アカゲラが廻ってきてくれた。
霧氷が融けない時間だったらよかったけれど、出てきてくれただけでありがとう!だった。

e0365355_18265541.jpg



 残念ながら、夕刻の時間帯は振られてしまった。



[PR]
by photo-etudes-eiji | 2017-02-03 19:35 | 野鳥 | Comments(0)