カテゴリ:風景( 39 )

小春日和

 小春日和に散歩をする。
こんな日には山方面に行って冬鳥をと思うが、予定があってままならない上に・・・猛禽の雌雄判定に苦労しているのでちょうど良い。
谷津干潟廻りにしようか、ムラサキシジミのいる香澄・幕張方面にしようか、茜浜の岸壁をマリンスタジアムに歩こうか?
谷津干潟廻りは、先日オオハクチョウが寄ったとか、タシギが顔を見せたとか・・・。
 谷津干潟

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 谷津干潟廻りも、塩害で葉の落ちた木々や変色した木々が目立つ。
昨年暮れから新年に楽しませてくれたカラムクドリが出たピラカンサは、今は目も当てられない。

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 終盤の最終最後に、残った実を食べていた1月5日はこうだったのに! 
 カラムクドリ(唐椋鳥 White-shouldered Starling)

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 谷津バラ園は手入れが行き届いているので、秋薔薇が薫り高く咲き誇っている。

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 落ちた花や痛み出した花が摘み取られ整枝され・・・ゴミ袋に入れられていた。
そのゴミの袋まで、持って帰りたいくらいに美しかった。

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 先日の「ジャパンバードフェスティバル2018」も、良い天気だった。
北海道や信州中野・出水・台湾とたくさんのブースを廻り、知人の入賞した全日本鳥フォトコンテストの展示を見、懐かしい「八東ふるさとの森」高田館長の話を聞いた。
変わらずにお元気な館長節に、「オハヨー」という声に顔を出す赤色型コノハズクが目に浮かんだ。
良いこともあるもので、♪鳥くんと参加者のジャンケン大会で館長直筆八東ふるさとの森」一泊無料招待券をもらった。

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 暖かな十一月、やっと北海道の街に初雪のしらせ。
例年なら普通に見られる冬鳥アトリなども、暖かい今期は今になっても湾岸では目にしていない。
10月の山にいたカケスは、貯食に忙しかったのに。
 カケス(橿鳥・懸巣  Eurasian jay)

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 クロジもまだ山を下りてはいなかった。
 クロジ(黒鵐 Grey bunting)

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 アオジもすぐ側でチッチッと地鳴きしながら、顔を出していた。
 アオジ(青鵐 Black-faced bunting)

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 あれからずいぶんたつのに、やっとジョウビタキがやって来てベニマシコがちらほら話題に上がる程度。
 ジョウビタキ 雌(尉鶲、常鶲 Daurian redstart)

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 湾岸ダイヤモンド富士の季節も終わり、もう日の入りは左隅の新しくできた物流倉庫に隠れるようになってしまった。

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 今日の月は上弦の月。
弓の弦部分が中天で上向きになっている。
十五日前には下弦の月が、赤く昇ってきていたのに。
冬鳥の飛来が遅いまま・・・もうすぐ師走だ。
 10月30日の下弦の月

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 今日は上弦の月。

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by photo-etudes-eiji | 2018-11-15 19:00 | 風景 | Comments(0)

ヤマモミジと柿と

 三日間歩き探し廻っても、サワフタギにムギマキはダメだった。
アオゲラやオオアカゲラと遊んでいたら、キノコ狩りだろうか?地元のおばぁちゃんに話しかけられた。
冬鳥を探しているが、まだ来ていないようだと話すと、「この先のヤマモミジが今イイ色だからいってみなさい」とのこと。
人の話は素直に聞いてみるかと向かうと、今を盛りの見事な紅葉。
 ヤマモミジ (山紅葉)

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 ヤマモミジは日本固有種
時折、青空がのぞき日が差し込めば透過光に見事な輝き。

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 湾岸のモミジは悲惨なもので、半分が枯れ落ち残った枝の葉も枯れ葉色。
鮮やかな赤に、どう撮れば良いかあれやこれやと悩ましい。

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 一本だけ離れた場所のヤマモミジは、今が最高といった感じ。
ススキの白をいれて・・・ウ~ン、イイ感じだと一人納得。

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 90度位置を変えて、180度ではどうだろう?・・・あれこれ試してみる。

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 民家や道すがらの畑の傍らの柿の木も、紅葉が進んでイイ色を出していた。
もう少し熟したら、アオゲラが食べに来るかもしれない・・・などと考えながらも、見事な枝ぶりに感心した。
 カキノキ(柿の木 Kaki Persimmon)

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 道沿いにはススキが風になびいていた。
ここでは「ススキ」ということにしておくが、ススキかオギかよくわかっていない。
狙いの鳥とは残念だったが、見事な紅葉のヤマモミジやいろいろな山里の雰囲気に浸れて、気持ちは穏やかだった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-31 06:00 | 風景 | Comments(0)

塩害に消えた紅葉

 谷津干潟や湾岸周辺を歩くと、今年はガッカリするばかりだ。
マロニエもケヤキも桜も・・・色付く前に枯れ落ちて、今は何月だろうと考えてしまうほど。
台風による塩害を、これほどに実感することになるとは・・・。
公園の落ち葉は枯れる前に落ちた黒ずんだ緑も多く、青空だというのにガサガサとしめった音を立てる。
枯れ落ちた木の天辺で、エゾビタキ二羽とキビタキ♀タイプがホバリングしていたが、翌日にはもう見当たらなかった。
街路樹や公園樹として植えられているナンキンハゼは、気温が低くならなくとも紅葉が進む木だが、今年はすでに葉が落ちたものが多い。
例年は、こんなに美しく楽しませてくれたのに!
 ナンキンハゼ(南京黄櫨)

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 京葉道路をまたぐ陸橋脇のナンキンハゼは例年よく色付き、水鳥を眺め、時にはハヤブサの調理にであったりしながら楽しんだが、
今年はもう葉が無い。

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 袖ケ浦近隣公園のハゼノキも、今年は一番良かった時の葉振りがない。
 ハゼノキ(櫨の木、黄櫨の木)

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 幕張メッセのテクノ・ガーデンのアメリカカエデの並木も、今年は・・・こうはいかないだろう。

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 今年は無理と解っても、よかった時の記憶は頭に残っていて、過去の画像を探してみた。
公園の、これはカエデだろうか?
横枝の先端だけが綺麗に染まっていた。
ちなみに植物学ではモミジという属や科はなく、モミジもカエデもカエデ科カエデ属。

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 探鳥地で出会った七色オオカエデの紅葉は、まるで万華鏡のよう。
あまり条件のよい場所ではなかったが、見上げれば透過光に色が踊り出す。
樹幹にもたれ、あるいは根元に寝転んで見上げた輝きは、脳裏に鮮やかだ。

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 ツタウルシの紅葉は、草紅葉をのぞけば山でいち早く始まる。
絡みつき、黄葉の木を駆け上る炎ようだ。

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 冬鳥を探しに行った美術館横のカエデも、燃えるような赤・赤・赤。

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 赤と黄に緑が少しはいるといっそう赤がひき立って、タメイキものだった。

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 青空に白い雲がはいれば、両手をひろげてみたくなる開放感。


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 このすべての画像は過去のもの。
近隣での紅葉は今年はあきらめるしかないが、山方面ならこれから本番。
地元の秋のダイヤモンド富士も・・・う~~ん、雲マークが並んで・・・。
こちらも厳しそうだ。


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by photo-etudes-eiji | 2018-10-14 06:00 | 風景 | Comments(0)

赤いリンゴに・・・

 リンゴといえば唇に歌が浮かぶ。
初夏ならば「♪りんごのはなほころび かわもにかすみたち♪」。
花の頃は、道すがら心惹かれてレンズを向けたくなる。
深夜のヘッドライトの中に浮かんだ、リンゴの花吹雪も素晴らしいものだった。
 いまは「♪あかいりんごに くちびるよせて♪」。
青空ならなおさらだが、朝靄の中でもたわわに実った赤に惹きつけられる。

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 遠くの山並みは雲に隠れ、手前の稜線だけが煙るように浮かぶ。
それを形良くいれたいが、路肩からではなかなか難しい。
紅玉系の赤黒いリンゴと緑の青リンゴ。
それを、こう植え育てたのはリンゴ農家のちょっとした遊び心だろうか。

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 町の朝の音が次第に聞こえ始めてきた。
もうしばらくすれば、集団登校の子供らの明るい声も聞こえてくるだろう。

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 この赤は紅玉系。
青森なら「大紅栄」とか「おいらせ」いう品種だろうが、「秋映・あきばえ」とか「あかぎ」とかだろうか?
深紅が美しい。


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 斜面に3・4枚ほどの棚田。
刈り取られた稲穂が、畦の稲架(はさ)にかけられ天日干し。
青空に遠く山並みが入ればいい絵になるなと思いながらも、秋雨の時季らしいか?とシャッターを切る。


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 もうひとつ引きつけて、赤いリンゴも強調したいなぁ。
青いビニールシートは稲架掛け稲束の切り口を覆っている。

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 ふと、視線を民家に向けると卵ほどのリンゴが!
ギンザンマシコが啄んでいたエゾノコリンゴにしては、実が大きい。
これが「アルプス乙女」かもしれないと、帰宅後調べればその通りだった。
「ふじ」と「姫リンゴ」の偶発実性種らしい。
可愛らしく、枝垂れた感じがたまらなかった。

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 実りの秋とはいえ、災害を考えれば心は弾まないが・・・目は奪われる。
境内のイチョウに銀杏が実る。

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 ひときわ早く赤味を際立たせたガマズミが、雨に洗われハッとするほどに。
メジロでもきてくれないかと期待したが・・・まだすこし早かったのだろうか・・・。

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by photo-etudes-eiji | 2018-09-27 21:54 | 風景 | Comments(0)

ヒガンバナと小湊鐵道

 曼珠沙華を撮りに行って小湊鐵道を入れてみたが、花は咲き始めたばかり。
それならば一番良い時に一枚をと、いってみた。
狙う位置によって五分咲きから七分咲き。
 ヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華  Red spider lily)

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 こちらは左の曼珠沙華がすこし寂しい。

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 全体が満開近くなったが、真ん中の一本が盛りを過ぎ白みが出てしまっていた。
朝靄がたって良い雰囲気だと思うが・・・。

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 こうなると悩むのが車両をどこにいれるか?だ。
小さくいれて朝靄の中から出てくるという「始まり」感や、曼珠沙華に囲まれた中にという上の感じをメインにするか・・・。
縦位置にして朝露から朝靄まで欲張るか・・・。

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 さらに引きつけて、一両でも「威風堂々」感を出すか・・・、悩ましい。


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 この位置でも狙ったが・・・、残念なことが二つ。
一つは夜半の雨でだろう、株の一部がうなだれていたこと。
もう一つは、曼珠沙華が何本も折られていたこと。
前日に、カメラマンでも入ったのだろうと思える人為的な折られ方だった。

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 残念ながら、下部のポッカリ空いた地面がすこし気になってしまう。
それを避けようとさらに低く構えれば、農道の奥まで続く赤いヒガンバナ・ラインがはいらない。
なかなか最高の一枚にするというのは、難しいものだ。

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 合間に綺麗な株を見つければ、何度撮ってもやはりシャッターを切ってしまう。
バックの花は・・・なんといったかな?

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 朝露だけをアップにして、朝露に写る風景を撮ろうかとも思ったが・・・。
いろいろ予定もあるので・・・撤収でした。

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by photo-etudes-eiji | 2018-09-20 06:00 | 風景 | Comments(0)

里の曼珠沙華 

 西日本豪雨・台風21号・北海道胆振東部地震と未曾有の激甚災害が続いて・・・、自分は何をしているのだろうか?といろいろ考えざるをえなかった。
・・・・
山の小鳥達も子育てを終え静かになり、相変わらず天候はままならず、しばらく静かな時間を過ごした。
・・・・
 ヒガンバナはもう咲き出しただろうか?
合間をみて房総の里を少し廻ってみた。
良い雰囲気だった場所のヒガンバナがなくなってしまっていたり、立ち入ることを遠慮しなければならない場所だったり・・・。
小湊鐵道沿線に咲き出したポイントがあった。
 ヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華  Red spider lily)


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 秋になれば、一度は撮りたくなる曼珠沙華。
畦道にポツポツと咲き出して、ビロードのような質感の花弁を開いていた。
ひとしきりいい株を探したりしていると、小湊鐵道の普通列車がやって来た。
白い曲線標を何とかしようとしている時だったので、なにか花名のラベルがついているようになってしまった。


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 ヒガンバナ=曼珠沙華にはたくさんの別名があるが、そのなかで気に入っているのが「相思華」。
花の時季には葉が無く、花が終わると葉が茂り出すことから、「花は葉を思い、葉は花を思う」。
韓国では「相思華=상사화 サンサファ」でつうじるようだが、夏水仙もさすこともある。
「曼珠沙華=만주사화 マンジュサファ」は、そのままつうじるようだ。
友人に聞いてみたら、韓国では実際にどう植えられているか留学生に聞いてみてくれるとのこと。


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 中国原産の古い時代に日本に持ち込まれた「史前帰化植物」で、稲の到来とともに渡来したとか・・・。
一面、真っ赤に燃えるような群落も悪くはないが、里の畦道の咲き始めたこんなヒガンバナがイイ。
青空ならば腹這いになったのだが・・・。

 
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 オシロイバナは、女の子達がままごとでその種をつぶしお化粧をしていた遠い記憶

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 咲き始めでは狙える場所も限られ、しかも平日昼間一時間に一本あるかないかの一両だけだから納まりが難しい。


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 なんとか、上り下りの二本を撮れた。

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 おこされたばかりの畑は、かつては水田だった。
休耕田になった場所を、地域の方々がボランティアで菜の花を育ててくれている。


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 10月4日には、テレビ朝日でなにか特番があるようだ。

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 曇り空とはいえ秋めいそよ風に気をよくして、ついでにコスモス畑とソバ畑に寄ってみた。

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 コスモスはまばらだったが、ソバは満開の花をつけていた。
この様子なら、アカソバもそろそろ咲き出しただろうか?
ノビタキが来るには、まだもうしばらくかかりそうだ。

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by photo-etudes-eiji | 2018-09-15 21:30 | 風景 | Comments(0)

天空のヒメサユリ

  東北地方を、太平洋側斜面と日本海側斜面に大きく二分する日本列島では最長の脊梁山脈=奥羽山脈。
その日本海側の飯豊・朝日連峰の登山道に、ひっそりと咲き乱れるヒメサユリという花があるという。
たおやかな残雪の山並みと深く刻まれた雪渓へと続く登山道の脇に、鮮やかに咲くユリの花。
そんな写真を見たのは、中学時代のアルパインカレンダーだった。
この時季になると、その光景が目を閉じれば浮かんでくる。
 今年はキマダラルリツバメを撮りに行く途中、南会津・南郷の「天空のヒメサユリ」に寄ってみた。
仮眠をして山道を行けば、いかにもヨタカやコノハズクのいそうな雰囲気にアカショウビンの声が聞こえる。
早朝の「高清水自然公園」は、五分咲きの新鮮なヒメサユリが高原の風にゆれていた。
 ヒメサユリは日本特産のユリで、野生種は環境省のレッドリストで準絶滅危惧(NT)。
 ヒメサユリ(姫早百合・姫小百合)

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 『ひめさゆりは種で繁殖します。
秋に地面に落ちた種が土中に入り、翌年根が生えて小さな球根をつけます。
3年目の春、一片の葉が地表に表れ、翌年その葉が大きくなり、日光を浴びて球根に養分を蓄えます。
5年目、茎を伸ばし葉も2~3枚に増え、さらに球根が成長します。
6年目には葉が5~6枚に増え、ようやく1輪の花をつけます。
そしてその翌年からは球根の成長に伴い、1年に1輪ずつ花を増やし続けます。』南会津町役場南郷総合支所「ひめさゆりガイド」より
 ヒメサユリが、まるでカタクリのような育ち方をするとは、まったく知らなかった。
そんな驚きや感慨とともに園内をタップリと歩き、ヒメサユリを堪能した。


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by photo-etudes-eiji | 2018-06-23 06:00 | 風景 | Comments(0)

 白馬方面も、大好きな場所。
どこを走っても写真を撮りたくなって、予定どおりにはいかなくなってしまう。
今回もあちこちでつかまってしまった。
ここは、信濃森上駅先。
北アルプスと大糸線が、水鏡になるポイント。
下りなら、千葉発のあずさ3号が11:30過ぎに通る。
それを待っているのでは、肝心の目的が・・・。
ここは普通列車で、一枚だ。
左から五竜岳(2814m)唐松岳(2696m)、不帰ノ嶮から天狗の大下りを上ってなだらかに続く天狗の頭から白馬三山(白馬鑓ヶ岳2903m・杓子岳2812m・ 白馬岳2932m)だ。

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 姫川第二ダムも、周辺が絵になって困る場所だ。
ここなら鉄橋を渡ってくるあずさ3号が、絵になるかな?
北アルプス・ダムと姫川の流れ・・・脚立を使って、見下ろし風に撮りたくなる。


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 姫川第二ダムの放水は、日射しによって虹が生まれる。
まぁ、黒部ダムの虹に比べれば見劣りはするが、虹を見ることができるのはやはりうれしい。

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 白馬村には野平地区にも棚田がある。
そこへ行く途中から、姫川第二ダムが見える。
残雪の山並みがもう少し入ればと思うが、新緑に白い中州と緑写す水面が素晴らしい。
白い中州と書いたが、これが大問題な事なのだが・・・ここでは・・・。

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 姫川は一級河川の中で、水質日本一に何度もなっている川。
姫川源流から湧き出た水は、ここで松川と合流しダムを越えてヒスイ海岸へ。


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 野平地区の棚田に向かう途中も展望が良い。
棚田には行けたが、菅沢方向では途中土砂崩れが・・・・。
南・西側が開ければ、新緑と残雪の北アルプス!
 
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 白馬~鬼無里~戸隠をつなぐ国道406号線も、良い景色が続く道。
白沢洞門で振り返る、あるいは逆に白沢洞門を出ると、一気に絶景だ。
大好きな場所で、鳥の声を聞きながらちょっとコーヒータイムにしたくなる場所。
一番左のピークは鹿島槍。
ここでは少しだけ双耳峰が見える。
中央左が五竜岳、右が唐松岳でそこへの八方尾根がよく見える。
右の森に隠れる手前のピークは白馬鑓ヶ岳。
だめだ、だめだ!
風景にばかり見惚れて・・・探鳥がまったく・・・。
まぁ、いつか成果は出るだろう。

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by photo-etudes-eiji | 2018-05-27 20:51 | 風景 | Comments(0)

 5月21日早朝04:00。
視界の中で動くのは梢の天辺で元気よくさえずるホオジロと、ゆったりと動く白馬の町の雲海だけ。
田植えを終えた水田の水鏡さえ時折揺らぐ程度。
水路の流れだけが静寂の中にゴウゴウと音を立てる。
白馬村青鬼集落の棚田は、静かに夜明けの北アルプスを写していた。

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 朝陽がさせば、北アルプス=爺ヶ岳から鹿島槍・五竜・唐松・不帰ノ嶮・白馬三山と続く山並みがモルゲンロートに染まる。
今日は難しそうだが、それほどの落胆もない。
雲海があるうえに、何より残雪の山並みが見渡せる。
木々の緑はグラデーションを見せ、路傍のムラサキツメクサが残雪を彩る。
「羊蹄=ギシギシ」だろうか?
ムラサキツメクサの脇からスッと伸びて、「あれが五竜岳だよ!」と指差している。

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 青鬼棚田の道を歩けば、黒部側の薄い雲も消えていき青空が広がりだしてきた。
右奥杉の稜線に、右から杓子岳(2812m)白馬鑓ヶ岳(2903m)がクッキリと見える。

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 ひとしきり鳴いていたアカショウビンの声が、北に消えていった。
鬼無里から戸隠の方に高度を上げていったのだろう。


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 白馬の平野にかかった雲海がゆっくりと消えていく。
黒部の空も青みが広がってきた。
かつては、ここも水田だったのだろうか?
棚田を耕作し維持していくのは、今の時代になかなか困難なことだ。
青鬼堰(せぎ)も、ボランティアの協力を得て堰さらい・補修などがおこなわれ、水路が維持されていると読んだことがある。

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 定番のポイントで棚田の北アルプスの水鏡を狙う。
風景写真を撮り出すと、畦の雑草が伸びすぎだとか電柱が・・・などという声を聞くことがある。
完璧を求めたいなら、最高の気象条件・農家の作業予定などいろいろな条件がピッタリと合わなければならない。
縛られた条件の中で、その時最高の瞬間を撮れれば僕の写真はそれで良い。
エチュード=習作をつづける。

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 蝶を撮るときぐらいしかまじまじとは見ないハルジオン(春紫苑)も、ここでは対角線にいいアクセントかもしれない。
上空の風が雲を消していってくれる。
五月の爽やかな風が、頬に心地よい。

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 左に双耳峰の鹿島槍ヶ岳(2889m)、中央の五竜岳(2814m)、右のピークは八方尾根と唐松岳(2696m)。
白いピークは丸山ケルンあたりで、黒く見える方が唐松かと思うが自信はない。
双耳峰の鹿島槍もここからは双耳には見えない。
白馬のジャンプ台がクッキリと見えだした。
 
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 黒部側の雲も左端の布引山あたりだけになった。 
「アァ、綺麗だなぁ~!」
ため息ばかりだ。

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 白馬村青鬼集落は伝記の郷。
かつては茅葺きの兜造りの家屋も、今は鉄板で覆われている。
しかし、青鬼神社やお善鬼の館・水力米搗き装置の「ガッタリ」・道祖神などゆったりと散策・見学ができる。
ちらほらと観光客も来だしたので、しずかにあとにした。
③は周辺の光景を。

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by photo-etudes-eiji | 2018-05-25 12:00 | 風景 | Comments(0)

 日本アルプスの展望台は各所にあるが、北アルプスはいろいろな面で条件が良い。
穂高の涸沢・槍穂の常念や燕岳・劔立山の爺ヶ岳。
見上げる場所でも、素晴らしいビューポイントが白馬駅前始めたくさんある。
そんな中で、青鬼(あおに)棚田はなかなか行けないでいた。
 白馬村青鬼集落は、細い山道を登った標高740m程の四方を山に囲まれた村。
文時代から現在まで人が住み続ける生活の場で、1999年農林水産省によって「日本の棚田百選」に、2000年に文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている。
 2018年4月26日08時。
集落入り口の10台ほどの駐車場に車を停め、駐車料金=保存協力金500円をポストに入れて棚田に向かう。
北アルプスの山並みはまだ雲に隠されている。


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 満開の菜の花、棚田のシンボル=コブシも咲き誇っている。
雲が流れているから、しばらく待てば山並みも見えるだろうと、棚田を散歩する。
青鬼の棚田は全部で約200枚程というが、現在水田とされているのはそこまではないようだ。
江戸時代末期、村人総出で「青鬼堰あおにせぎ」と呼ばれる用水路が引かれたことにより棚田を築くことが可能となったという。
ノミで築いた堰(せぎというのがここでの呼び方)と石積みの棚田。
水路を流れる雪解け水の音が、ひときわ高い。

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 八方尾根・唐松岳方面の雲が切れてきた。
 

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 中央の三角のトンガリが不帰嶮(かえらずのけん)Ⅰ峰で、その左に二本の角を生やしたような不帰嶮Ⅱ峰と三つのトンガリの不帰嶮Ⅲ峰。
さらに左に唐松岳となって、白く高く見えるのは八方の稜線上だろう。

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 残雪に白く輝く山並みが見えれば、ため息が止まらない。
石積みの路肩に寝そべって、タンポポと北アルプスだ。
写真は引き算、などと昔からいわれるが・・・僕はこういう点では欲が深い。
人工物のカーブミラーは?といわれると、それは生活の場だから仕方のないこと。
畦や民家・農地への立ち入りは当然禁止で、ビニールロープが貼られているから、守れないカメラマンもいたということ。 



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 一角の畑は菜の花が満開。
来村する人々を楽しませようという心遣いか、山並みをさらに美しく春で飾ろうという思いか、やさしい心根に胸も熱くなる。

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 白銀の稜線と杉の稜線にコブシの稜線。
そこを広葉樹の新緑が駆け上がる!
「山笑う」まではいかずとも、「ほほえみ浮かぶ」だろうな。
こちらも心が弾んでくる。


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 ベタでも、「♪コブシ咲く あの丘 北国の・・・♪」なんて、ピッタリとくる。
雲はさらに流れる。
「♪雲が去り 青いみそらがみられりゃ 歌いましょう 山鳩の兄と妹♪」
残念ながら、まだ青鳩の声はしなかった。

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 あおには、青鬼=善鬼様伝説の地。
その伝説はいくつかあり、有名なのは・・・
伝説1
 青鬼集落と岩戸山を隔てた鬼無里村に、鬼のような大男がやってきて村人を苦しめていた。
村人は、この大男を岩戸山の底なし穴に閉じ込めた。
暫らくすると、鬼無里村の北にある戸隠村で、鬼のような大男が村人を助け喜ばれていた。
村人たちは、その大男が穴をくぐりぬける際に魂が入れ替わったと考え、それ以来この大男を「お善鬼様」として崇めるようになった。
 (長野県:監修DVD「暮らしが息づく風景 白馬村 青鬼」より)


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 絵画の才能がすこしでもあったら、アルプスの山々や、そこで生活する人々を描いたスイスの画家ジョヴァンニ・セガンティーニ(1858−1899)のような絵を描きたいものだと思う。
いやいや、そんな才がなくとも日がな一日、絵筆をはしらせていたいと思った。


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by photo-etudes-eiji | 2018-05-23 18:00 | 風景 | Comments(0)