カテゴリ:野鳥( 173 )

 ヤマガラは、日本と朝鮮半島、中国・台湾にしかいない留鳥または漂鳥。
エゴノキなどの樹木の実を、樹皮の隙間や土の中などに隠して貯食する習性があり、樹木の種子散布に大きく貢献している野鳥。
春が近づいてきた2月の下旬に、一輪二輪と咲き始めたウグイスカグラに最初にやって来た。
何をするのかじっくり観察していると、星形の花の付け根部分を咬み・・・。
飛び去ってから、その部分を確かめると花柄部分に咬み痕があった。
何度か見ていると、どうやらその部分からウグイスカグラの花蜜を舐めているようだった。
花蜜の味を確かめてみたが、実と同じくほんのりと甘かった。

 ヤマガラ(山雀 Varied tit)

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 いろいろな木々の芽吹きが盛んになるこの時季は、貯食だけに頼らぬ食生活?になってきているのだろう。
 ヤマガラは晩秋に盛んに貯食するが、「貯食した場所を忘れてしまわないのか?」と話題になったが、「98%とほぼ全て記憶していることが分かった」という研究があった。


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 三月も中旬にはいると、ウグイスカグラは満開に。
ヤマガラやシジュウカラ・メジロとやって来ては採餌していく。
はじめの頃は、新芽の柔らかな葉や花が食べられた食痕が目についた。

この頃になると、採餌の中心はどうやら芽吹きのなかに育ちはじめたガなどの幼虫。


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 「ツ-ツ-ピィー、ツツピー」と良く鳴き、しばらくウグイスカグラで採餌していくが、
ヤマガラのツガイの愛情は深く、どちらかが死ぬまで連れ添うというが、ペアが来ている感じはなかった。

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 ウグイスカグラのピンクの星と芽吹きの緑に、しがみついた小鳥の姿は春そのもの。
なかなか絵になる場所におさまってくれないのが、何ともじれったい。

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 ウグイスの谷渡りとはよく言うが、ウグイスカグラの枝から枝へヤマガラの谷渡りだ。

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 シジュウカラもよく来てくれた。
シジュウカラも留鳥または漂鳥で、オスは喉から下尾筒にかけての黒い縦線が、メスと比較してより太い。

英語名のgreat tit は、シジュウカラ科の小鳥=titで、greatは主要なとか科の中では大きいことからといった意味だろう。
 シジュウカラ(四十雀 great tit )

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シジュウカラはなかなかに賢い鳥のようで、『仲間を呼ぶときは「ヂヂヂヂ」と鳴き,警戒を促す時は「ピーツピ」と発します。そして,天敵のヘビ(アオダイショウ)をみつけると「ジャージャージャー…」。
 「ジャージャー」と聞こえる声は,ヘビ以外の天敵には決して発されることがないので,ヘビを示す単語であるかもしれません。 総合研究大学院大学 鈴木俊貴博士』という。
でもこの時は、普通のさえずりで「ツピーツピー」

 シジュウカラ(四十雀 great tit )

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 シジュウカラも、ヤマガラ同様に新芽やそこに育った幼虫などを食べていた。

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 シジュウカラ1羽が1年間に食べる虫の量をガの幼虫に換算すると、12万5千匹になるという古いドイツでの研究があるそうだが、一日に350匹とは凄いものだ。


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 なんとなくだが、シジュウカラの方が比較的良いところに出てきて撮らせてくれた。


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by photo-etudes-eiji | 2019-03-19 05:00 | 野鳥 | Comments(0)

ウグイスカグラとメジロ

 ウグイスが初鳴きをはじめる頃、落葉した枝に星型をした細長い桃色の花が釣り下がって咲くウグイスカグラ(鶯神楽)。

日本固有種の可愛らしい花だ。

名前の由来はいくつかあるようだ。

①小枝が多くウグイスが隠れるのに都合がよいことから、「ウグイス隠れ」が転じた説。

②ウグイスが初鳴きする頃咲き出すから。

③夏に赤い実を付け、それを食べるウグイスが小枝の上下左右に飛び移る様を神楽の舞に喩えたもの説。

④「ウグイス狩り座(くら)」で、小鳥を捕らえるくらいによく繁ることから。

どれももっともな感じだが、ウグイス隠れ説と神楽舞台説が僕にはしっくりとくる。

 2月の下旬、つぼみがほんのりと薄紅色に染まりだし一輪二輪と星が咲き始めた。

 ウグイスカグラ 鶯神楽


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 ウグイスカグラは茎から花まで無毛だが、他に、葉柄や花柄に毛のある「ヤマウグイスカグラ」・若枝から葉柄や花にも腺毛がある「ミヤマウグイスカグラ」とある。

花柄には蜜があって、ほんのりと甘い。

昨夏、ムモンアカシジミという小さな蝶を撮りにいった時に、信州の野鳥の先輩に教えられ実を食べてみたが酸味は無くほのかに甘く美味しかった。

調べてみたら、同じスイカズラ科の「ハスカップ」は別名を「クロノミウグイスカグラ」というそうで、なるほどそんな甘さだったと納得した。


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 ウグイスカグラにウグイスが来れば良いのだけれど、春のこの時季の植えられている周辺状況では可能性もゼロに近い。

そのかわりに、いろいろな野鳥が開花がすすむとやってくるようになる。

メジロが水浴びがてら、ウグイスカグラにやってきた。

しかし、「ウグイス隠れ」の名の通りで絵になる枝にはなかなか乗ってくれなかった。

メジロはこの時季、梅や早咲き桜の花蜜が豊富なのでウグイスカグラは箸休め程度なのだろう。


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 メジロがここに来るメインは、水浴び。

キクイタダキの水浴びに比べ、「ウォリャー」とでも雄叫びを上げるかのように盛大に水しぶきを上げる。


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 この二羽はペアになっている。

撮れはしなかったが、「相互羽繕い」をしていた。

おたがいが相手の羽繕いをするのは鳥の求愛行動の1つで、相互羽づくろいの頻度と寄生虫の数について調べたユタ大学Villaさんグループの研究では、相互羽づくろいの頻度が高いほど寄生虫の数が少なかったそうだ。


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by photo-etudes-eiji | 2019-03-18 05:00 | 野鳥 | Comments(0)

 鳥友から、フクロウやオオタカの風切り羽をもらった。

もったいないから、その羽の羽弁を裂いて確かめることはできないが、鳥は裂けてしまっても羽繕いによって羽弁を整えて元通りにすることが出来るそうだ。

冬の極寒の日に、プックラと丸く膨らんだ小鳥達を見ることがあるが、それは羽毛の間に空気の層をつくって体温を守るためだ。

羽繕いは飛ぶためにも、清潔や健康のためにも重要なことで、一日に計2時間近く費やすという。

キクイタダキが、松の葉先から僕の真横を飛んで水場に!

 キクイタダキ(菊戴 Goldcrest


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 水場の深さを見て、こちらからはやめたようだ。


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 別の枝に移って、水場の深さを確かめる。


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 水場に下りると頭から水を浴び、尾羽や翼でかわいくバシャバシャと・・・。

頭を水に付けることは、頭掻きと同様に頭部に着いたダニや汚れなどを落とすために大事なこと。


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 水浴びを終えると、枝でまずは水切り。


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 同じ枝の時もあれば、場所を変えてする時もあるが、今度はジックリと羽繕い。


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 クチバシもしっかり磨く。


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 必ずするのが、尾羽の付け根の尾脂腺から出る蝋質の分泌物で羽を整えること。

防水・撥水性能は生死に関わることだろうから。


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 一通り済ますと、キクイタダキは高木に移って消えていった。


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by photo-etudes-eiji | 2019-03-17 05:00 | 野鳥 | Comments(0)

 鳥の王様=キクイタダキの水浴びは、その体の小ささから豪快な水しぶきというものではない。

この日に狙ったのは、羽繕い(はづくろい)の時のグルグル。

うまくいけば、星の比較明合成のようなシンはぶれずにすべてがグルグルの菊の花が咲くはずだったが・・・。

なかなかうまくはいかなかった。

 水浴びから近くの梢に飛び移ったキクイタダキが、まずは体をブルブルとして水滴を飛ばし始めた。

 キクイタダキ(菊戴 Goldcrest


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 そうした後、少し動いてしっかりと羽繕いだ。

鳥は空を飛ぶためにも、体温を保つためにも羽毛の手入れは欠かせない。


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 尾羽をひろげて、首をねじ曲げ・・・そこに尾脂腺があるのだろう。



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by photo-etudes-eiji | 2019-03-16 17:00 | 野鳥 | Comments(0)

 キクイタダキが水場に下りた。

そこはかつて植物園だった頃作られた小さな雨水溜で、今は使われずにもっぱら野鳥の水浴び場になっているところ。

冬場の水浴びだから頻繁にというわけではないが、運が良いときにだけ出会えた。

 キクイタダキ(菊戴 Goldcrest


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 キクイタダキに限らず、多くの野鳥は羽毛の間にたまった脂粉やほこりなどの汚れ・ダニなどの寄生虫を落とすために水浴びや砂浴びをする。

小豆くらいの大きさになったダニをつけたベニマシコを撮ったことがあるが、それは自然に落ちるというような話を先輩に聞いたことがある。

そんな予防と、新たな羽毛がそだつためには未成熟な羽毛を包んでいた脂粉がたまるので、それを落とすということらしい。


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 カラスは水浴びを、キジやヒバリは砂浴びをし、スズメは両方を行う。

室堂のライチョウの砂浴びは撮ったことがあるが、水浴びは見たことがない。

大瑠璃やジョウビタキの水浴びは撮っていても、砂浴びは見たことがない。

種によってそんな違いがあるようだ。


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 それにしてもいかに野鳥の体温が高いとはいえ、冬場のキクイタダキは冷たい水浴びで寒くはないのだろうか?

そんな疑問が浮かぶ。

どうやら、頻度を少なくしたり早めに水をはじき飛ばすなどで調整しているそうだ。



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 そうそう、カケスでは“蟻浴(ぎよく)”という方法で、アリの分泌する蟻酸(ぎさん)を利用して寄生虫を駆除しているという場面を撮った自然番組も有った。

キクイタダキの水浴びを待ちながら、いろいろなことを考えた。



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by photo-etudes-eiji | 2019-03-15 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

 自然のままの野鳥を、何もせず自然のままに撮ることはなかなか難しいことだ。

初夏の野鳥ならさえずりの声を大きな頼りにして探せるが、冬場の小鳥は地鳴き。

それが遠く高い位置からでは、なかなか聞こえづらく難儀する。

まして、日本で見られる最小の鳥のひとつ=キクイタダキは、小さな上にチョコマカ動き、一瞬で葉陰に隠れてしまうからなおさらだ。

 アカマツや杉の樹間・枝葉の中を動く小さな黒い影を探す。

なにかが樹幹に入った!

そこをレンズで追うと・・・いた!!

キクイタダキだ!

一枚目は、まるで宝探しの画像を!

 キクイタダキ(菊戴 Goldcrest


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 こんな時ほど、キクイタダキの羽衣が見事に保護色になっていることに感嘆する。

上の画像をトリミングして切り出すと・・・。


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 フィールドでキクイタダキを探し歩いては、見つけては見失い、また歩いては見つけ・・・。

歩き疲れて待っていると、キクイタダキがやって来てくれた!!

仰向けに寝かせたクチバシの先から尾羽の先までの長さが、鳥の全長。

キクイタダキは一円玉五枚ほどの10cmで、体重は一円玉3から5枚ほど。

松葉の長さと比べると小ささをより実感できる。


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 松に寄ったり落葉樹の幹に寄ったり・・・。


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 小枝だったり・・・。


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 カエデの枝の中だったり・・・。


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 そこから、一気に!


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 水場に飛び降りる。


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by photo-etudes-eiji | 2019-03-14 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

キクイタダキの松むしり場面は、結局撮れていなかった。
春から初夏にかけて、そんな場面に出会えるだろうか?
ひこばえとか胴吹き枝と言うのだろうか?
そこに留まって、瞬時に獲物を探し当てる。
 キクイタダキ(菊戴 Goldcrest)

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 松葉をむしって・・・と言う場面は撮れなかったが、こうした樹皮の隙間をめくるようにのぞき込んで獲物を捕る姿は多く見られた。
鳥類は紫外線を見ることができる。
紫外線領域で、花は蜜のありかをハニーガイドで鳥に誘導し、ハタネズミは意図せずにマーキングの尿に含まれるリンの紫外線反射でチョウゲンボウなどの餌場探しの目印になってしまっている。
キクイタダキもそんな紫外線領域の視力で、瞬時に餌を見つけているのだろう。

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 松の枝先などばかりキクイタダキを探していると、思いがけずに幹回りを2脚でピョンピョン動き回っていることがある。
樹皮の隙間の幼虫などを探しているのだ。

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 枝の幹近くでは、ミネラルなどもとっているのかもしれない。
動き回っていたキクイタダキが、何か獲物を探し当てた。

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 松の芽の周囲が枯れて茶色に変色しているところがある。
そこは穿孔虫などにやられた後というから、その周辺には獲物がいる可能性が高い。
そんな虫や幼虫を探しているのだろう。
ホバリングして松の葉先に飛び込んだ。

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 それにしてもよく目を傷つけないものだと、毎回思う。
こんな松の葉先でホバリングし分け入りという姿も、松をむしるように見えるから「松毟鳥 マツムシリ」と名付けられた一因かもしれない。


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by photo-etudes-eiji | 2019-03-11 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

 キクイタダキ(菊戴)は、鳥の王様。(= 201705 16日を参照)

その一方で、松毟鳥(まつむしり)とか松くぐりの別名があり、松毟鳥は春の季語で菊戴は晩秋の季語という。

辞書を調べてみると、「松の若葉の頃、葉をよくむしる」とか「カラマツの葉をむしる習性がある」ことからきた古語だそうで、若葉をむしるという点で春の季語なのだろう。

松や杉・檜の中を忙しく動き飛び回り、なかなかしっかりスッキリと撮らせてくれない。

 キクイタダキ(菊戴 Goldcrest


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 「松むしり」の名は気になっていて、その場面を見てみたいと頭の片隅に置いていた。

しかし、なかなかそんな場面を撮ることはできなかった。

今季は冬鳥本隊もなかなか飛来せずだったので、キクイタダキにずいぶん遊んでもらった。


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 キクイタダキはあちこちに飛来したが、なかなか低い位置におりてきてはくれなかった。

松葉のなかに埋もれ、ピント合わせも四苦八苦。


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 松の枝から枝へ飛び回り、一時もじっとしてくれない。

一円玉三~五枚分の重さ=3~5gの体重は、こんな体重移動の瞬間の松葉のしなり方で実感する。


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 1秒間に11コマ連写とカメラの機能を押さえているせいも有るが、枝先から枝先に飛び移るのも瞬時の0.4秒ほどで移っている。


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 そのせいもあって、なかなか松葉をむしっている場面は写せないでいる。

いつかそんな場面に出会い、撮ってみたいものだ。


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 「松くぐり」の別名は、すんなり納得出来る。

あの針のような松葉をうまくかき分けて、冬芽の元あたりについた幼虫・卵などを食べているのだろう。


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 松くぐりの他には、杉くぐりといった言い方もあるようだ。

杉やヒノキやサワラなどの樹木に入る場面は、よく出会えた。


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 「次はどこに移ろうか?」などと考えているのだろうか?

こんな姿はたまらなく可愛らしい。


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小首をかしげて獲物を探す仕草は、よく見せてくれる。

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 キクイタダキは鳥の王様。

この王様は、召使い達に料理を用意されることもなく、日がな一日自らの食べ物探しに休む暇も無く飛び回っている。

 キクイタダキ(菊戴 Goldcrest


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by photo-etudes-eiji | 2019-03-10 06:00 | 野鳥 | Comments(0)


 少し前のことだが、猛禽メインの鳥友から、「ベニマシコは梅の花の枝に来る?」と聞かれた。
僕の少ない経験・見聞では、「冬鳥ベニマシコの採餌は、ハンノキの種子やイタドリの種子・アキニレの種子・ブタクサの実やセイタカアワダチソウの灰白色の冠毛をつけた種子に、ネコヤナギの新芽やノイバラの新芽・フサザクラなどの新芽等を食べているから、花の枝とからむことは普通ないと思う。
地上付近で食べていて、なにかの拍子に花の枝にのることが無いとは言いきれないが・・・」と、答えた。
ところが、「ベニマシコが梅に来ている」というので不思議に思いながら、100%ないとはいいきれないので見に行ってみた。
 二昔前に通ったことのある懐かしい谷地田で、ベニマシコが好むハンノキやカワヤナギがあり、笹藪やタデ科やイネ科の枯れ草もあるところ。
一角に梅の木がある。
しばらく待つとベニマシコがやって来た。 
ノイバラに成鳥♂がやって来たが・・・このイノコヅチは??

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 梅の枝に雌タイプがのった。
急いでレンズを向けシャッターを切ると、梅の枝にイノコヅチの枯れ穂があり、その実を食べ始めた。
風に吹かれて、そんなところに枯れ穂が舞い上がったのかとよく見ると・・・!!!
 そういうことだったのか!
一昔前に、近県の梅園で梅オオマシコ騒動があった。
最近では、ハギの群落そばで雪の道にアワだかヒエだかを撒き散らかすカメラマンもいた。
そうして撮って、一部を切り抜き修正して・・・・・。
「麻薬」にハマると、ほんとうに恐ろしいものだ。

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 周辺を探してみると、塒にしそうなポイントはたくさん。
雌や若い個体が笹薮から出たり入ったりしながら、盛んに採餌していた。
 ベニマシコ(紅猿子 Long-tailed rosefinch)

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 食べていたのは、やはりイノコヅチやセイタカの綿毛のような種子。折れた竹の節にのったり・・・。

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 ベニマシコが渡り前の時季によく食べるのが、ヤナギの新芽。
カワヤナギ(ドロヤナギ?ネコヤナギ?自信は無いが)だろう、その枝先の花穂を食べている。
一番下の個体は新芽の緑がクチバシに。
等倍で見ると、見張り役?の♂以外がしっかり食べている。

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 セイタカの穂先にのったベニマシコは、嘴回りが綿毛いっぱい。
モシャモシャと食べる姿は微笑ましい。

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 人生いろいろ、ましてカメラ趣味もいろいろとはいえ・・・。
「人のふり見て・・・」と考えていても、気が滅入るから昨年の雪の原野のベニマシコを一枚現像してみた。
かわいらしさは変わらないけれど、厳しい自然を生きるベニマシコの強さを見る思いだった。

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by photo-etudes-eiji | 2019-03-06 06:00 | 野鳥 | Comments(2)

ウグイスの初鳴き

 今年は、春告鳥ウグイスの初鳴きが早い。
2月27日・3月1日と、それぞれ別のポイントで聞いた。
冬場は、笹薮やガサ藪の中で姿も見せず「チャッチャッ」と「笹鳴き」しては藪の中を枝移りしながら活発に動き、葉にとまる昆虫などを捕らえる。
 気象庁生物季節観測の「うぐいすの初鳴日」によれば、1981~2010年の平年値で銚子で2.28、関東で3.10・長野 3.21・青森4.17となっている。
今年の銚子初鳴は3/1だったそうだ。
 ウグイス(鶯 Japanese bush warbler)

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 2月27日の初鳴きは、フィールドで調査をしているときだった。
獣道を行くと、突然に「ホーホケキョ」と一声。
普段の年なら山方面で雪の中の小鳥を撮っているので、新鮮な感動だったが・・・。
しばらく歩いていると、足元でガシャンという音。
イノシシの罠を踏んでしまったのだった。
トラバサミや檻のものは見たこともあるが、イノシシの脚に巻き付けるワイヤー状の罠は初めて見た。
注意してはいたのに・・・。

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 野にはフキノトウも顔を出し、早いものはトウが立ってきた。
帰宅後の夕食は、フキノトウの天ぷらだった。
春の苦みが爽やかだった。


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 ウグイスは、オオルリ・コマドリと共にさえずりの美しい「日本三鳴鳥」で、「法、法華経」の聞きなしからジュウイチ・ブッポウソウ(コノハズク)とともに日本三霊鳥。
余談だが、ハワイのウグイスは「ホーホケキョ」と鳴かず、緩い縄張り争いの影響で単純なさえずりとなり「ホーホピッ」でおわりなようだ。
 逆光の小枝被りの無いところにでてきて、一声!
 ウグイス(鶯 Japanese bush warbler)

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 ウグイスのさえずりは、他の小鳥が繁殖後のさえずりの少なくなるのに比べてさえずる期間が長い。
モテない独身のウグイスが何時までもさえずっているのかと誤解するが、一夫多妻で抱卵・育雛は雌任せだから次の♀を探しているからという面もある。
もちろん、モテないものもいるのだろうが・・・。



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 180度近く大股を開いて二本の笹に掴まってさえずる姿などよく見るが、そんなことを思い出して笑ってしまった。

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 もう少し綺麗な絵になる場所で撮りたいとは思うが・・・なかなか、あれもこれもというわけにいかないでいる。
 ウグイス(鶯 Japanese bush warbler)

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 たとえば、ウグイスカグラで撮りたい!。
ウグイスがさえずり始める頃、咲き出し、小枝がたくさんありウグイスガクレ(鶯隠れ)が、何時しかウグイスカグラ(鶯神楽)に変わったのだろう。
初夏にグミと似た実をつけウグイス(鶯)が、これを嬉しそうに食べる様子が神楽を舞うように見えるからという説がある。
 先端部が数輪咲き始め、ため息が出るそのほんのりとした薄紅ににつぼみのボケを入れてみた。
 ウグイスカグラ(鶯神楽)

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by photo-etudes-eiji | 2019-03-03 17:00 | 野鳥 | Comments(0)