カテゴリ:野鳥( 137 )

猛禽を撮る・・・①

 ハト派だからというわけでもないが、ワシタカ類を意識して撮りに行くことはあまりない。
それでも、オオワシ・オジロワシ・イヌワシ・クマタカ・ハチクマ・ウスハイイロチュウヒ・ハイイロチュウヒ・チュウヒ・トビ・オオタカ・ハイタカ・サシバ・ケアシノスリ・ノスリ・ツミ・ハヤブサ・チゴハヤブサ・チョウゲンボウと日本で見られる35種中18種を撮っていた。
だがその中身は、ただ撮っただけで生態も種名判定も雌雄も行動の意味も、あやふやなものだった。
 冬鳥の飛来が遅れていることもあって、猛禽類の飛翔をマニュアル・ピント調整の練習をかねて出かけた。
 チュウヒが遠く飛び、ミサゴが上空を通過する。
ミサゴは何度もついでの機会に撮ったことはあるが、いつも横からの姿で遠ざかっていくものが多かった。
今回は初めてこちらに向かってくる場面を撮れた。
下面のT字系の白い部分が、ひとつの判別ポイントだそうだ。
 ミサゴ(鶚・魚鷹 Osprey)

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 ミサゴは世界に分布し、日本ではほぼ留鳥で魚を狩る姿が人気だが、は虫類や鳥類も食べるから川沿いの農耕地や草原で会うこともある。
うおたかの異名はミサゴの特徴をよく表していると思うが、その名を軍用垂直離着陸機の愛称にされては良い迷惑だろう。
 ミサゴ(鶚・魚鷹 Osprey)

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 森の方から小型の猛禽が頭上に現れた。
一瞬、オオタカかなと思ったが・・・、等倍で切り抜きよく見ると確信が持てない。

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 自信がないので知人に相談した。
白い眉斑や胸元の色、6本の翼指の黒い帯の数、お腹の横斑がオオタカに比べると数が少なく、ハイタカの中指はオオタカに比べて長い・・・など、いろいろ検討してハイタカ雌と判定した。
 ハイタカ 雌(鷂 Sparrowhawk)
 
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 ノスリはトビに次いでよく目にする猛禽。
農耕地で夏鳥ノビタキや冬鳥ベニマシコを撮っていたりするとき、よく上空に出る。
野に顔をこするように飛ぶからノスリと名が付いたといわれるように、草原をするように飛んでいたかと思うと・・・。
 ノスリ(鵟 Common Buzzard)

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 突然舞い上がって、ホバリング。
小鳥を探しているときにはまず目を向けないから、ホバリングが新鮮に感じた。

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 しかし、ここでまた悩んだ。
いつもは下面の白さが目立つのに、背面は滅多に見ていなかったのでこんな角度で撮ったのは初めてかもしれない。
連続撮影した個体だったから、ノスリにまちがいは無いのだが。
 ノスリ(鵟 Common Buzzard)

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 草地や農耕地でホバリングといったら、チョウゲンボウだ。
なかなか大胆で、人間の近くでもよくホバリングしてくれて撮影も楽だから、猛禽の中では僕が多く撮れている種
そうは言っても、雌雄の判別や若い個体なのかの判別はできない。
 チョウゲンボウ(長元坊 Common kestrel)


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 獲物を探しながらも、周囲を警戒し、風をつかんでは羽ばたかずに停空する。

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 尾羽を全開して風を受けての停空に、光が背後からさして白さが輝くようだ。
 チョウゲンボウ(長元坊 Common kestrel)

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by photo-etudes-eiji | 2018-11-19 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

 年間300種も超える鳥見をしている信州の鳥友が、誘い合って来るというので二日後再訪した。
探すまもなく、オオグンカンドリはお気に入りの場所にいてくれて、漁港を飛び回ってくれた。
 オグンカンドリ (大軍艦鳥) Great frigatebird

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 オオグンカンドリの急降下時飛翔は超高速で、その記録は新幹線より速い時速420km!という。
速さで有名なハヤブサの、降下時時速390kmを上回る「鳥の世界最速」。
前回は、そのハヤブサとの競演を見せてくれていた。

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 オオグンカンドリがいてくれて鳥友達も撮影できたので、こちらも安心してゆったりと撮ることができた。


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 あまり羽ばたかず長距離を飛ぶことができ、ほとんどの時間は洋上で飛翔しながら生活するオオグンカンドリ。
海鳥であるにも関わらず、羽毛に油分が少なく防水性が弱いため水面に浮く事も泳ぐ事も出来ないという。
水鳥ならゆったりと水面に浮かんでする羽繕いも空中で、嘴を洗うような仕草も飛びながらだ。

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 そんな弱点故に、労働寄生=他種の食糧を奪って食べることで知られ「イヴァ(ʻIwa)=泥棒」というありがたくない名を付けられる
この日もウミネコやサギ類を追うような場面を見せてくれた。

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 普段はカツオドリやアジサシ・ミズナギドリなどを攻撃して、彼らが捕まえた魚やイカを吐き出させ落ちた獲物を空中でキャッチして横取りするそうだ

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 しかし、水が苦手な事を知られている場合は、着水や潜水をされてしまい手出しが出来ず断念する事もあるというから、その生活もまた大変なのだろう。

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 ほとんどの時間は洋上で飛翔しながら生活し、陸から数百km離れた洋上にも姿を現すオオグンカンドリ。
その持久力には秘密があって、それは「半球睡眠」だという。

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 「半球睡眠」とは、左右の大脳半球が片方ずつ交代で眠る現象で、脳波を測ってみると片側は覚醒時の脳波、反対側は睡眠脳波が同時に出現している状況。
そうすることで、オオグンカンドリは数分寝ては10分くらい目覚めるというパターンを繰り返し、休まずに数カ月も飛び続けられる持久力を身につけているのだそうだ。

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 漁港を旋回しては獲物を捕り嘴を洗い、ウミネコやカモメと絡み・・・いろいろな場面を見せてくれた。

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 そんな習性を知って見たオオグンカンドリの優雅な滑空は、弱肉強食の絶対的な世界で生きるもの悲しさも感じさせるものだった。

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 さて、そろそろという頃、このポイントでのオオグンカンドリの生活ぶりなど聞かせてくれた地元の方が「休憩場所にとまっているよ!」とおしえてくれた。
最後に留まりものが撮れて皆、満足の一日になった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-11-10 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

 今年は8月9月と、日本では太平洋岸に稀に迷鳥として渡来するコグンカンドリ・オオグンカンドリが、銚子や行徳・三番瀬・飯岡・九十九里と話題になった。
僕は基本的に陸鳥だから「あぁ、そうなの」程度の反応だったが、10月も末になって重い腰を上げて撮影に行った。
行けば行ったで夢中でレンズを向けるのは、「シャッター切りたい病」患者の常。
オオグンカンドリは、頭上三メートルまで近づいてたくさん撮らせてくれた。
 オオグンカンドリ 幼鳥 (大軍艦鳥 Great frigatebird)

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 オオグンカンドリは、四年前ハワイのダイヤモンドヘッド(標高232 m)に登ったとき、ワイキキの上空から東に羽ばたきもせずに滑空する成鳥♂を見たのが初めて。
飛形から多分そうだろうとシャッターを切り、モニターで確認すると、わずかに喉元に赤があった。
 ダイヤモンドヘッド頂上からワイキキ海岸を望む。

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 成鳥雄は喉元に赤い喉袋があり、求愛時には体と同じくらいに膨らませたりしている写真が目につく。
求愛期には喉袋を膨らませたまま飛ぶ姿も見られるようだが、八月末のこの時は求愛期を過ぎたのかすぼめていて、喉元に少し赤味が移る程度だった。

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 オアフ島のワイキキの海に伸びるダイヤモンドヘッドの影やダイヤモンドヘッド灯台、そんな光景の中を流れるように飛んだオオグンカンドリは遠さと高さもあって大きさを実感できなかった。
そのうえ、オオグンカンドリのハワイ語名 イヴァ(ʻIwa)は、泥棒という意味だとハワイの野鳥のサイトで知り「Frigate」の「泥棒」とはなんだかなぁ~・・・といった印象だった。
 影ダイヤモンドヘッド。

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 ダイヤモンドヘッド灯台。

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 今回の九十九里のオオグンカンドリは、頭上3メートルほどまで近づいて飛んでくれてその大きさを実感させてくれた。

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 先輩に尋ねてみると、この個体は8月に銚子にて釣り糸が絡んで飛べずにいたところを保護され、
行徳の野鳥病院で治療され8月20日放鳥されたオオグンカンドリとは別個体とのこと。
放鳥された個体には脚環が付けられているそうだ。
ご本人の許可を得たので、その顛末はここで。
 フウラのブログ「 https://ameblo.jp/meireen-fuura/entry-12400236552.html」

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 上空を羽ばたきもせず飛び、時にはまるで凧のように停空したり空中頭掻きを見せてくれた。
そして、漁港上空では旋回し背面を見せてくれる。

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 旋回してこちらに向かってくる。

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 まったく羽ばたかずに、グングンと圧倒的な迫力。
しかし、その正面顔の何とものほほんとしたような表情に怖さを感じられない。

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 心なしか笑っているような顔が、レンズの最短撮影距離。
これほどのドアップで撮れれば、大満足だ。

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by photo-etudes-eiji | 2018-11-08 06:00 | 野鳥 | Comments(2)

 「ハヤブサ」と聞いて思い起こす物事で、おおよその年齢の見当が付くかもしれない。
戦中世代なら戦闘機や軍歌が浮かんだかもしれないし、若い世代なら小惑星探査機「はやぶさ」だったり、バイク好きならスズキの「 HAYABUSA」で、鉄ちゃんなら東京〜九州間を結ぶ寝台特急だった「はやぶさ」と行った具合に。
 僕の記憶の中のハヤブサは、映画「北国の街」の挿入歌・舟木一夫「はやぶさの歌」作詞:丘灯至夫 作曲・編曲:山路進一。
(「舟木一夫「はやぶさの歌」本人歌唱」で検索・この動画の鳥はハヤブサだったりミサゴだったりですが)
 『萬年の 雪積む山の いたゞきに はやぶさは住む  
     嵐おそれず 吹雪にたえて・・・・
  たくましく 生きるよ僕も
   今日もまた はやぶさのよう  心かよわい 君をいたわり・・・』
映画の内容とともに子供心に響いた歌だった。
 湾岸を飛ぶハヤブサ ハヤブサ(隼 Peregrine falcon )  

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 それ以来、ハヤブサは高山のいただきに孤高に住むと納得してしまっていた。
愕然としたのは20年近く前に見た、江ノ島のハヤブサだった。
潮の引いた岩場を渡り仰ぎ見た断崖に、ハヤブサの巣があった。
そしてやっと、「万年の雪積む山の頂に住む」と比喩するにふさわしいのは、イヌワシだと知った。
歌詞の後段は間違いなく、ハヤブサはどちらか片方が死ぬまで連れ添うそうだ。

 湾岸の一角にハヤブサが現れ、ヒヨドリの渡りを襲うという鳥友の話しに案内してもらった。
煙突の左に二つの点がとまっている。
 湾岸に住むハヤブサペアだ。

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 早朝、ヒヨドリの群れが現れた。
ヒヨドリはサハリンから朝鮮半島・中国南部や台湾などに分布するが、ほぼ日本に限られるような固有種に近い野鳥。
しかも、東京では1970年代頃までは10月頃に渡って来て春に去って行く冬鳥だったという。
僕自身の実感でもそうだった。
 ヒヨドリ(鵯 Brown-eared bulbul)

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ヒヨドリは羽ばたいて上昇しやめて下降する波状飛行のため、海面に出ると低く飛びハヤブサの襲撃を避けようとする。

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 ヒヨドリは秋に暖地に渡りをする個体も多く、青森の竜飛岬や伊良湖岬・房総半島南端、関門海峡では1,000羽を越えて渡る群れも観察される。
しかし、ここの個体群は北に向かって移動する群ればかりだから「渡り」というよりも、ねぐらから餌場に移動するように思える。

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 ハヤブサは高所で待ち伏せ、「キッ」という合図でオスとメスが共に飛び出し、追い詰める役と仕留める役に分かれ、追い詰め役が獲物を脚で蹴落とし、弱ったところを仕留め役がキャッチするペアでの狩りもする。
居なくなったと探していると、南で狩りをしてきたのだろうペアが帰ってきた。


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 ハヤブサの繁殖場所は、自然環境下では山地の河岸や海岸の断崖(だんがい)の棚になったような所。
だが最近は「三鷹周辺の駅ビル」「石川県庁に巣・高所で繁殖」などの新聞記事も目につくし、谷津干潟にもよく現れ陸橋で獲物の処理をする姿も見る。
チョウゲンボウが焼却施設で何年も営巣したり、ハヤブサの都市化がすすんでいるようだ。
 狩りから帰ってきたハヤブサペアは、今度は煙突の中段におりてまったりとしはじめた。
狩りに出るときは高い位置から狙い、休憩はこの高さ。

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 ヒヨドリの群れは、30羽ほどから70羽を越える群れまで数群が移動していった。
ワンチャンスだけ、その群れにハヤブサが急降下で襲いかかった。
「オォー!!」と感動してレンズにいれられなかった。


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 東南の空には、月齢20の下弦に向かう月が白く輝く。
その月の真下をハヤブサが飛んだというのに、急降下時=時速390kmという高速ハヤブサについて行けなかった。
ジックリ時間をかければ、まぐれで「下弦の月から放たれるハヤブサ」なんて絵が撮れるかな?
妄想だけはしっかりしているのだが・・・。


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 そんなこちらを見下すかのように、朝の光を浴びてハヤブサが飛んでいく。 

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( 注  この点に関して、何人かの先輩に相談した。
タカの渡りに関しては、多くの方々の地道な努力で毎年継続的な調査が行われているが、ヒヨドリなどについてはまだまだ未解明なことが多い。
このポイントについてもこの日の6群200羽ほどが、どこからどう集まってくるのか、どう移動していくのか解らないことはたくさん。
しかも多いときは100羽・200羽という群れが移動するという。
東京湾内湾のヒヨドリは富津岬から西へ三浦半島へ渡ったり、陸地沿いに北にのぼってから西に移動することも多いようだ。
このポイントも渡りのルートと考えられるようだ。)



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by photo-etudes-eiji | 2018-11-05 17:00 | 野鳥 | Comments(0)

ムギマキ・・・動画に!

 天気図を眺めながら、今期のムギマキやマミチャジナイなどとの出会いが厳しそうだとは予想していたが・・・。
そんな中で、サワフタギにこだわって撮るのは普通では無いとも思っていたが・・。
結果は、案の定。
そこで整理していない過去動画を、拙い知識で編集?(切ってつないだだけ)してみた。
写真がメインだから、一眼動画で飛びものを狙うスキルも無く・・・。
ムギマキの声はたいして撮れていなかったので、環境音やD800 のシャッター音を消すために無料BGM 素材から
Groove ミュージック「 Beneath_the_Moonlight」を入れてみた。
 出会うことのできなかったたくさんの時間・出会えてもいい絵にできなかった数多くの悔しさ・・・いろいろ浮かんできた。
こんな素晴らしい時間を過ごせたうれしさは格別で、もう少しがんばろうという気になる。
 ムギマキ(麦播 Mugimaki flycatcher)





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by photo-etudes-eiji | 2018-11-03 18:00 | 野鳥 | Comments(4)

オオアカゲラとアカゲラ

 おかしい!
早朝の森をエナガやヤマガラ・シジュウカラなどの混群が巡回しては来るが、肝腎の渡りの小鳥がいない。
例年なら、アトリの群れやミヤマホオジロ・先乗りのマヒワの一・二羽くらいが混ざっていても良いはずなのに。
少ないカラ類の群れが去ると静かになってしまう。
台風の強風の影響で高所の実が落ちてないのか?
 そんな中で、留鳥のキツツキ類はよく廻ってきた。
ひときわ野太い感じで「キョッキョッ」と来たのは、オオアカゲラのメス。
 オオアカゲラ ♀ (大赤啄木鳥 White-backed woodpecker )

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 日本のキツツキ科の中では、L=全長(仰向けに寝かせて嘴の先端から尾羽先端まで)45.5cmのクマゲラ・31cmのノグチゲラ・29.5cmのヤマゲラ・29cmのアオゲラについで、28cmのオオアカゲラとなり23.5cmのアカゲラ・22cmミユビゲラ・17.5cmアリスイ・16cmコアカゲラ・15cmコゲラとなる。
ミユビゲラ以外はすべて撮影したことがあるが、「大」とつくだけあって堂々とした貫禄がある。

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 枯れた樹皮をめくって中の虫を突きたべる。
瞬膜が閉じられている。
 オオアカゲラ ♀ (大赤啄木鳥 White-backed woodpecker )

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 アオゲラも廻ってきたが、近寄らずにそこそこの距離を保って採餌していた。
オオアカゲラは初対面でもわりとおっとりとしているが、アオゲラは人見知りで少し臆病な印象を受けるのは僕だけだろうか?
 アオゲラ ♀ (緑啄木鳥 Japanese green woodpecker)

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 何とか秋色のある所で撮らせてくれないかなと思ったいたら、ここ。

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 そこをピョンピョンと駆け上がって、何かを捕まえた。

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 まわりは黄葉がすすんできた。

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 もう少し黄色や赤がバックに入るところに・・・と思っているうちに奥に行かれてしまった。

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 代わりに来てくれたのがアカゲラのお父さん。
 アカゲラ ♂ (赤啄木鳥 Great spotted woodpecker)

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 黄葉というよりは枯れ葉が目立つが、来ない人より・・・来てくれるだけありがたいものだ。

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狙いの鳥を見つけられないまま、キツツキに遊んでもらった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-29 18:00 | 野鳥 | Comments(0)

 紅葉の山麓に三日間、サワフタギに来るムギマキを探し歩いた。
歩いては待ち、待ってはまた歩き・・・、山の紅葉は裾までおりてきだしていた。
 サワフタギ(沢蓋木)

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 澄んだ大気に、遠くで「ケレケレケレ」とアオゲラの声が聞こえたと思えば、近くの桜の枝におりてくれた。
見上げ気味の位置では、なかなか雌雄がわからなかったが、♀だった。
アオゲラは英名にあるとおり、日本の固有種。
昔、軽井沢の野鳥の森で撮影したばかりのアオゲラの画像を見せてあげたら、「Wow!Japanese!」とたいそう喜ばれたことがある。
そこで初めて日本の固有種と知った。
 アオゲラ ♀(緑啄木鳥 Japanese green woodpecker)

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 見上げて「ビョービョー」といった感じでふた声鳴くと、雄もやって来た。
 アオゲラ ♂(緑啄木鳥 Japanese green woodpecker)

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 幹を上り枝に移り、また次の幹に飛んでは木肌をはがし突き、朝の採餌だ。
行く先をついていくと、もう一羽の♂がやって来て先客の近くにおりて「キョッキョッキョ」と小競り合いに。
どちらも額から頭頂・後頭部に賭けて羽衣が赤い♂だが、どちらかは若鳥なのかもしれない。

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 ちょっとした諍いが終わって、一羽が飛び去るもう一羽も・・・今度は路肩の低いところに飛び移った。
どこだろうと目をこらすと、花のように付いた実の中でお尻が見えている。
 タラノキ(楤木・桵木)のアオゲラ

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 ほんの少しだけ動いて様子を見ていると、実を食べだした。
何の木?何の実だろうか?
もしかしたら、タラノキ?
後日地元の方に聞いてみたら、間違いなくタラノキ!

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 タラノキ(楤木・桵木)は、林道脇など日当たりの良い山野に自生し夏に多数の小さな白い花を咲かせる。
タラノキは実家にもあって、春のタラの芽の天ぷらはほのかな苦みもあって美味しい。
そのタラノキの実をアオゲラが食べるとは!
ますますアオゲラに親しみを覚えた。
 アオゲラ ♂(緑啄木鳥 Japanese green woodpecker)

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 アオゲラも木を突く瞬間や実を採る瞬間には、瞬膜を閉じる。
嘴の付け根にある鼻孔も、羽毛で覆われている。

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 タラノキの実を咥えてうれしそうだ。
アオゲラはミズキや桜の実・マユミや柿の実なども食べるのは知っていたが、タラノキの実もとは!
 アオゲラ ♂(緑啄木鳥 Japanese green woodpecker)

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 ひとしきり食べると高木に移って消えていった。
 アオゲラ ♂(緑啄木鳥 Japanese green woodpecker)

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 次の日、歩き疲れて湿地の壊れかけたような木道脇で一休みしていたら、白いものが木から落ちてきた。
見ればアオゲラで、どうやら古くなった木道下のアリの巣を狙いに来たようだった。
降りては食べと二・三度したところで、こちらに気付いたのか固まってしまった。
 アオゲラ ♂(緑啄木鳥 Japanese green woodpecker)

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突然出会ってしまったときなどワサワサッと幹の裏側に隠れるように回り込んだり、樹木の一部に擬態したかのように固まった姿を見たことがある。
久しぶりにそんな姿も見せてもらった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-27 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

 イチイの実が今年は豊作だ。
種子部は有毒・アルカロイドのタキシンが含まれていて、量によっては痙攣を起こし呼吸困難で死亡することがあるそうだ。
しかし、その果肉はほんのりと甘くおいしい。
ヤマガラがひっきりなしに枝もとに入っては、実を運んでいる。
 ヤマガラ(山雀 Varied tit)    イチイ(一位 Japanese yew)

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 何度も撮っているが、やはり立ち止まって撮ってしまう。
赤い果肉を剥ぎ落としてから運んだり、そのまま果肉ごと運んだり・・・。

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 ホバリング風に飛びついたりと、楽しませてくれる。

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 ヤマガラは留鳥または漂鳥。
早いものはもうすでに、湾岸の公園におりてきている。

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 ゴジュウカラも来ていたが、一羽が地面に落ちた実を拾いにおりた。
 ゴジュウカラ(五十雀 Eurasian nuthatch)

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 高木の天辺あたりで動いているのは、日本固有種のニホンリス。
夏季は背面が赤褐色(夏毛)、冬季は耳介先端の体毛が伸長し背面が灰褐色になる(冬毛)そうだから、冬毛に移行する途中というところだろう。
実を咥えて中段におりてきて、盛んにかじっている。
撮影してモニターで確認すると、どうやらオニグルミの実のようだった。
 ニホンリス (栗鼠  Japanese squirrel )

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 ひとしきりかじっては食べ、また次の実を採りに行く。
動画にして、しばらくジックリ眺めていると、かじっている途中で実を落としてしまった。
その時の慌て顔とあせって駆け下りる姿に、一人笑ってしまった。
「猿も木から落ちる」ならぬ「リスもあせれば実を落とす」(^o^)

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 慌てて駆け下りて、実を落とした笹薮を探して見つけたようだった。
肝腎の鳥は?というと、若・雌タイプ2と成鳥雄1が入っていた。

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-20 18:30 | 野鳥 | Comments(0)

 静かな高原の秋を歩く。
朝露にしっとりと濡れた落ち葉の音を気にしながら、耳をそばだたせて全体を見るとはなしに眺める。
引きつけられるのは、やはり、ツタウルシの紅葉だ。
ツルマサキの緑を包みきれずに、紅葉した葉が上へ上へと伸びる。
 ツタウルシ(蔦漆)と ツルマサキ(蔓柾)

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 ナナカマドの実が赤く熟している。
レンジャクやマミチャジナイが好んで食べる実だ。
食痕を探すと、まだここに野鳥は来てはいないようだった。
 ナナカマド(七竈)

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 森の中にバサバサと二音して、枯れ枝の先端にスゥーと大型の鳥がとまった。
ノスリだった。
「野面をするように低空飛行して獲物を探す」ことが名前の由縁のように、朝の獲物をさがしている。
普段はあまりレンズを向けないが・・・紅葉バックなら一枚(^_^;)
 ノスリ(鵟 Eastern Buzzard)

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 朝の森は暗い。その中を枝から枝へ飛ぶ個体が。
キビタキの成鳥雄だった。
早いものは9月下旬ごろから南に渡り出すが、ここでは11月初旬までいることがあった。
 キビタキ♂(黄鶲  Narcissus Flycatcher)

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 マユミやサワフタギの実成を確かめながら歩くと、林床におりる個体が。
コガラが落ちたマユミの実を食べに来ていた。
ベレー帽をかぶったようなコガラの、頭でっかちな四角いフォルムもかわいい。
 コガラ(小雀 Willow tit)

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 近くではカシラダカが、とぼけた顔で僕の通り過ぎるのをまっている。
間違ってもミヤマホオジロの雌ではないなと、ひとりごちてシャッターを切る。
カシラダカは興奮すると頭頂部の羽を立たせるので、ミヤホのメスかとこれまで何度か騙された。
アトリの五〇ほどの群れもきているから、例年より少し遅れて冬鳥も徐々に到着ということだろう。
 カシラダカ(頭高 Rustic bunting)

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 夏場には「ジェージェー」とうるさいカケスが、控えめな声で廻ってきた。
英語名のjayは、この鳴き声からきたという。
そろそろ、貯食も始まるのだろう。
どこを貯蔵庫にするか探しながら飛び回っている感じもした。
 カケス(橿鳥 Eurasian jay)

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 そんなカケスにはお構いなく、ピタッと幹に飛びついては尾羽を幹に付けて螺旋に上っていくのはキバシリ。
枯れ葉が落ちて、キバシリは目立つ季節になった。
 キバシリ(木走 Treecreeper)

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-18 20:55 | 野鳥 | Comments(0)

 いい絵は撮れなくとも「なるほどね!」と、大いに勉強になる時がある。
ゴンズイ?確か魚にそんな名前のものがいたな~?くらいの知識しかないし、モッコクだってあまり普段は気にかけない。
確かに図鑑や本に、モッコクにキビタキの写真はあるが・・・。
 エナガにメジロ・シジュウカラの一団にキビタキが混じって、モッコクやゴンズイに来るという。
モッコクの枝・葉の込み入った表に、キビタキ雌が出て来た。
 キビタキ (黄鶲 Narcissus Flycatcher) モッコク(木斛)

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 キビタキは数羽いるようで、モッコクの枝・葉のドームの中で影だけが動き、時折出て来てはすぐに中に入ってしまう。
キビタキの雄二羽と雌と雌雄の判別が困難な幼鳥がいるようだ。
葉隠れの中で、モッコクの殻の中から赤い実を食べている。
なかなか表に出て来てくれない雄が、やっと!
 キビタキ 雄成鳥 (黄鶲 Narcissus Flycatcher)

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 モッコク(木斛)は防火性、耐火性に優れ、建材に使うと燃えにくく、庭に植えると火の粉を遮って飛び火を防ぐ効果があるそうだ。
さらにモッコクのそばに千両と万両を植えておけば、「千両、万両、もってくる(モッコク)」と金運が上がる縁起かつぎに、情愛を「持つ濃く(モツコク)」ことで良縁に恵まれる縁結びの木だという。
そんな素晴らしい木だそうだが、この日の僕には手強いだけの木。
キビタキはその樹形の中で動き回り、込み入った葉や枝がうるさすぎて撮ろうとする気も萎える。

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 ゴンズイ (権翠) !
『 ミツバウツギ科ゴンズイ属。落葉小高木。別名はクロハゼという。名前の由来は、樹皮の模様(灰緑色で、白褐色の皮目が、縦縞状にある)が魚のゴンズイに似ている、あるいは役に立たないところが似ているなどのことから・・・』とある。
意識して、名前を確認しその実を見たのは初めてだろう。
幼鳥か雌か判別の難しい個体が、ゴンズイの影からその黒い実を咥えて飛び出した。
  キビタキ 雌・幼鳥タイプ (黄鶲 Narcissus Flycatcher) ゴンズイ (権翠)

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 ゴンズイの花言葉=「一芸に秀でる」は、花も樹もあまり冴えないが、実だけは目立つ事からだそう。
こちらは強く納得した。
背景のモッコクの枝がなければ、もう少しすっきりした絵になってお気に入りになるのだが・・・。
キビタキの雄成鳥を、ここで撮れただけでもよかった。
 キビタキ 雄成鳥 (黄鶲 Narcissus Flycatcher) ゴンズイ (権翠)

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 縦位置ですこし大きくトリミングしてみた。
ジックリ時間をかければ、いい絵になるかもしれない。

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 半日粘っても、キビタキはなかなか絵になるスッキリしたところには来てくれなかった。
モミジは良くても、暗いこんなところでマッタリして悩ませる。

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 そんな状況では、良かった一昔前を思い出してしまうのも仕方ないことだ。
房総のクマノミズキで、ホバリングしてくれたころはまだD200の頃だろうか。

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 アカメガシワの時も、良くホバリングやフライングキャッチを見せてくれた。

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 十年は一昔、イイ時にたくさんしっかりと撮っておかないと・・・ということか。
野鳥と木の実の組み合わせもまた、一期一会・・・・。
 キビタキ 雄成鳥 (黄鶲 Narcissus Flycatcher) アカメガシワ(赤芽柏)

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by photo-etudes-eiji | 2018-10-12 06:00 | 野鳥 | Comments(0)