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 キマダラルリツバメを「梅雨の妖精」と呼ぶのは、蝶類の研究家=角田伊一さん。
そのキマルリの里は、川霧の浮かぶ名所でもある。

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 日本のシジミチョウでは唯一、尾状突起が2対4本あるキマダラルリツバメ。
 キマダラルリツバメ(黄斑瑠璃燕 The Japanese Silverlines)

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 こちらは、残念なことに一本の尾状突起が欠損していた。

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 梅雨の妖精=キマダラルリツバメは表翅裏翅ともに美しい。
接写レンズで、その裏翅の黒条線の中に伸びる銀白線をよく見てみると、微かに構造色のような輝きを見ることができた。
曇り空でなければもっと良く出たのかもしれない。

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 キマダラルリツバメの魅力は、育ち方の不思議にもある。
幼虫は、生まれると直ぐに桐の樹中に作られたハシブトシリアゲアリの巣に入り、その巣の中でアリにエサを口移しでもらいながら育つという不思議さ。
それも、最近の研究ではどうやらキマダラルリツバメの出す化学物質がハシブトシリアゲアリを惑乱させているそうだ。
 今回、桐の木にいたハシブトシリアゲアリを見ることができた。
樹皮の層間の間隙や幹の枯死腐朽した部分で動き回っていた。
ハリブトシリアゲアリ(針太尻挙蟻)は、樹上営巣性で、地中にではなく樹皮の層間の間隙や枝や幹の枯死腐朽した部分に巣を掘るそうだ。
外敵を攻撃する際にはサソリのように腹部を頭上にまで反り返らせて毒針で刺すという。
手に載せたりしてみたが・・・刺されなかったが・・・。
 ハリブトシリアゲアリ(針太尻挙蟻)

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 キマダラルリツバメの母蝶は、ハリブトシリアゲアリの巣のある桐の樹皮の大きな裂け目や朽ちた樹洞の内側に卵を産み付けて息絶える。
やがて、卵から孵った幼虫はアリの巣に入っていくというから凄いものだ。
 桐の葉と桐の木。

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 タバコの花を初めて見た。
調べてみると、黄緑のつぼみは開くとヒルガオのようなピンクの花になるようだ。
もちろん、ここでは作物だから摘み取られるのだが・・・。
この花が咲く頃が、例年はキマダラルリツバメの最盛期なのだとか。
残念ながら、今回は雌個体に出会えなかった。

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by photo-etudes-eiji | 2019-07-04 18:00 | | Comments(0)