2018年 11月 10日 ( 1 )

 年間300種も超える鳥見をしている信州の鳥友が、誘い合って来るというので二日後再訪した。
探すまもなく、オオグンカンドリはお気に入りの場所にいてくれて、漁港を飛び回ってくれた。
 オグンカンドリ (大軍艦鳥) Great frigatebird

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 オオグンカンドリの急降下時飛翔は超高速で、その記録は新幹線より速い時速420km!という。
速さで有名なハヤブサの、降下時時速390kmを上回る「鳥の世界最速」。
前回は、そのハヤブサとの競演を見せてくれていた。

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 オオグンカンドリがいてくれて鳥友達も撮影できたので、こちらも安心してゆったりと撮ることができた。


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 あまり羽ばたかず長距離を飛ぶことができ、ほとんどの時間は洋上で飛翔しながら生活するオオグンカンドリ。
海鳥であるにも関わらず、羽毛に油分が少なく防水性が弱いため水面に浮く事も泳ぐ事も出来ないという。
水鳥ならゆったりと水面に浮かんでする羽繕いも空中で、嘴を洗うような仕草も飛びながらだ。

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 そんな弱点故に、労働寄生=他種の食糧を奪って食べることで知られ「イヴァ(ʻIwa)=泥棒」というありがたくない名を付けられる
この日もウミネコやサギ類を追うような場面を見せてくれた。

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 普段はカツオドリやアジサシ・ミズナギドリなどを攻撃して、彼らが捕まえた魚やイカを吐き出させ落ちた獲物を空中でキャッチして横取りするそうだ

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 しかし、水が苦手な事を知られている場合は、着水や潜水をされてしまい手出しが出来ず断念する事もあるというから、その生活もまた大変なのだろう。

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 ほとんどの時間は洋上で飛翔しながら生活し、陸から数百km離れた洋上にも姿を現すオオグンカンドリ。
その持久力には秘密があって、それは「半球睡眠」だという。

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 「半球睡眠」とは、左右の大脳半球が片方ずつ交代で眠る現象で、脳波を測ってみると片側は覚醒時の脳波、反対側は睡眠脳波が同時に出現している状況。
そうすることで、オオグンカンドリは数分寝ては10分くらい目覚めるというパターンを繰り返し、休まずに数カ月も飛び続けられる持久力を身につけているのだそうだ。

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 漁港を旋回しては獲物を捕り嘴を洗い、ウミネコやカモメと絡み・・・いろいろな場面を見せてくれた。

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 そんな習性を知って見たオオグンカンドリの優雅な滑空は、弱肉強食の絶対的な世界で生きるもの悲しさも感じさせるものだった。

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 さて、そろそろという頃、このポイントでのオオグンカンドリの生活ぶりなど聞かせてくれた地元の方が「休憩場所にとまっているよ!」とおしえてくれた。
最後に留まりものが撮れて皆、満足の一日になった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-11-10 06:00 | 野鳥 | Comments(0)