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落ち葉とミヤマホオジロ

 木枯らし一番が近畿には来ても、東京地方では1979年以来の39年ぶりに木枯らし無しの師走。
これでは冬鳥は関東に向かわず、近畿に行ってしまいそうだ(根拠があるわけではないけれど)。
それでも少数が来ているからと、ミヤマホオジロを探しに行った。
 ミヤマホオジロは警戒心が強い。
枯れ葉を踏むこちらの足音に敏感に反応して、草むらや樹間に隠れてしまう。
静かに歩いては、双眼鏡で先を探し・・・、いた!
そっと寄ったが、一歩近づきすぎた!!
地表からピョンとジャンプして細い枝にのってしまった。
 ミヤマホオジロ ♂(深山頬白 Yellow-throated bunting)


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 じっと動かず静かにしていると、やがて安心したのかふたたび降りて藪際に。

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 ちかくに雌がいるようだ。
 ♪チッ・・チッ♪と地鳴きしてから、黄葉の枯れ葉のなかに。
もう一羽が草藪で動いている。


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 さかんに草の実を食べ始めてくれた。

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 こちらの存在を一応確認しながらも、盛んに採餌してくれる。
雌も枯れ葉の中に出て来てくれた。
黄色と茶色の枯れ葉は、ミヤマホオジロには合いすぎるくらいにピッタリ。
雄の派手さに比べ、雌は動かずにじっとしていたら探すのに一苦労の保護色になっている。

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 ミヤマホオジロは広島県や長崎県対馬では繁殖例があるそうだが、ロシア南東部・中国・朝鮮半島から渡ってくる冬鳥。
昔は漂鳥のルリビタキのように、夏は高い山で=深山で暮らし冬は低地に降りてくると考えられていたのだろうか?

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 20分近く遊んでくれて、林の中に消えていった。
雪が降っても、また会えるだろうから8ヶ月ぶりの出会いに喜んで他を探しに移動した。 
 
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by photo-etudes-eiji | 2018-12-01 06:00 | 野鳥