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炎天下のチゴハヤブサ

 8月も半ばを過ぎれば、山の小鳥達も巣立ち、幼鳥が自立し、親鳥の換羽も進んでいく。
そんな時期にまるで最後を締めるかのように、チゴハヤブサが巣立っていく。
 チゴハヤブサは夏鳥として渡って来て、カラスの巣をリサイクルしたり時にはカラスの巣を乗っ取ったりして営巣~育雛をする。
今年も、炎天下の中でチゴハヤブサが巣立っていた。
雛を見守っていた頃。
 チゴハヤブサ(稚児隼 Eurasian hobby)

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 百日紅が満開になったお寺の、避雷針だろうか?
その先端に雌雄が並んでいた。
御住職に断りを入れ撮らせてもらった。
巣はもぬけの空で、巣立ち雛の姿は見えなかった。

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 チゴハヤブサは全長オス31cm、メス35cm。
雌雄同色だが、オスはメスよりも小さく体の下面がより白い。
若鳥では、下腹の赤茶色がない。
ハヤブサよりも小さいことから「稚児」という和名がついたそう。
オスに狩りを促しているのか、巣立ち雛に声をかけているのか、雌が「キーキーキー」と鳴いてくれた。


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 巣のあった場所に飛んできた個体がいて、見ると巣立ち雛が戻ってきていた。
どこから飛んできたのか?汗だくのボヤ~~~ッとした注意力では解らなかった。
 チゴハヤブサ 巣立ち雛 (稚児隼 Eurasian hobby)

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 腰を据えて餌の受け渡しや、飛翔を撮ろうかとも思ったが・・・今までもたくさん撮っているし、なにより四捨五入の気温40゜ではクーラーの効いたところがイイ。
以前の画像を引っ張り出してチゴハヤブサは終わりにしようと、お礼を言ってその場をあとにした。
 ということで、過去画像から・・・・親鳥は腰が赤茶色。

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 巣立ち雛は、腰の赤茶色がまだはっきり出て来ていない。
この子はセミを捕まえて食べてしまった。

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 巣立ち後もしばらくは近くで給餌を受けたり、羽繕いしたり・・・。

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 親鳥が餌を持ってくると、キーキーと鳴きながら、急いで飛び立った。


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 こんなエンゼルポーズをとってくれたこともあった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-08-19 21:37 | 野鳥