天辺コマドリ・・・オオシラビソの実

 シラビソやオオシラビソが、青紫のたくさんの実を付けた。
なんとかその天辺にコマドリがきてくれないかと、幸運を祈りながら山道を行く。
と、前方の路肩でピョンピョンと動くものが!
普段は「♪ギャースギャース・・・ジェージェー♪」とうるさく鳴き、時には小鳥達の雛を食べてしまうこともあるカケスだった。
車を停めゆっくりとレンズを向けると、カケスは直立不動のお見合い状態。
こんな姿は滅多にないからとシャッターを切っても逃げずに、羽繕いをして草むらに消えていった。
 カケス(懸巣 Eurasian jay)

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 標高1500mを軽く越えた亜高山では、シラビソやオオシラビソの天辺にいろいろな野鳥がやって来ては盛んにさえずる。
「♪ツピ・・ツピッ♪」と、ヒガラがやって来た。
カラ類の中では一番小さいうえに遠くの向こう向きだ。
 ヒガラ(日雀 Coal tit)

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 ビンズイもよく天辺で鳴いてくれる。
 ビンズイ(便追 Olive-backed Pipit)


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 滅多に天辺には顔を出さないサメビタキが、廻ってきた。
 サメビタキ(鮫鶲 Dark-sided flycatcher)


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 天辺で一番良く鳴くのは、オオルリだろう。
営巣が始まると「ここで見守っているよ!」とばかりに、30分・1時間と同じ天辺でさえずり続ける。
 オオルリ(大瑠璃 Blue-and-white flycatcher)

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 「ガァーガァー」と足元の谷で盛んに声がしていたと思ったら、突然目の前の枯れ木の天辺にホシガラスが上がってきた。
「山の造園家」「森林の再生家」とも言われるホシガラスだが、ここらあたりで営巣しているのだろうか?
ここで出会う確率は相当高いのだが、調べようがない。。
 ホシガラス(星鴉 Spotted nutcracker)

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 天辺ばかり気にしていると、突然「♪フィー・・フィー・・♪」と鳴いて、ウソのペアが前方の笹の路肩に降りてきた。
春に桜の蕾を食べてしまうウソは、亜高山ではタンポポの種子はじめ草の実やコケモモの実などを食べによく地面を歩く。
 ウソ(鷽 Eurasian bullfinch)

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 肝心のコマドリはといえば、声だけは早朝からよくさえずり聞こえていた。
ところがどこにいるのか見つけられない。
時折こんな枯れ木の天辺に来ることもあるが・・・・。
それはさんざん撮っている。
 コマドリ(駒鳥 Japanese robin)
 
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 また鳴いた!
双眼鏡でなめるように探すと・・・いたいた!!!
遠いオオシラビソの天辺!
青ムラサキのたくさんの実を付けた天辺に来てくれていた。
「♪ヒンカララーーー・・・ヒンカララーー♪」よく通るイイ声が、谷間に響き渡る。
しかし遠い!
ライブビューにかえ、マニュアルでピントを合わせ、レリーズでシャッターを切る。
 コマドリ(駒鳥 Japanese robin) 

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 陽炎だ!
陽が高く昇って、雨上がりの高原は空気が揺らぎまくっている。
何度もさえずってくれるそのたびに、絞りを変え測光モードを変え・・・いろいろとやってみても揺らぐ空気には勝てない。
早朝だったなら・・・もう少し近ければ・・・背景の抜けた天辺なら・・・こっちのオオシラビソなら・・・と、・・・。いろいろと思いが・・・。
結局撮れたのはトリミング前提で、やっとこんなもの。
これからは、子育ても終わってチャンスは少なくなる。
未練がましく、もう少しかよってみようか・・・。
 コマドリ(駒鳥 Japanese robin)

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by photo-etudes-eiji | 2018-07-12 06:00 | 野鳥 | Comments(0)