シジミの世界・・・かわいいけれども難しい!

 シジミチョウは、小さくて眼がかわいい。
もっとも身近なルリシジミ・ヤマトシジミ・ベニシジミは、年に4~6回発生するから出会う機会も多い。
ゼフィルスを探した今回もいろいろ出会え、予定外のオオムラサキやスジグロチャバネセセリにも会えた。
今回はベニシジミがたくさん発生していて、探し歩いている途中でもその美しさにハッとさせられた。
春に発生する春型は赤橙色の部分が鮮やかで、夏に発生する夏型は黒褐色部分が太く、黒い斑点も大粒になるそうだ。
 ベニシジミ(紅小灰蝶 Small copper)

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 ルリシジミは春から秋いっぱいまで草地などで見られるが、高原ではいろいろな花とからんでくれて撮ってしまう。
 ルリシジミ(瑠璃小灰蝶 Holly blue)

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 ツバメシジミは、後翅にある尾状突起が名前の由来。
ここで問題が起こる。
たとえば、ムラサキシジミには尾状突起がないが、ムラサキツバメにはある。
アカシジミやミドリシジミ・ミヤマカラスシジミに、「ツバメ」とはつかないが尾状突起はある。
尾状突起が有るからといって、○○ツバメと命名されるわけではないということ。
だったら、名にツバメと入れるのは何が基準なの?と突っ込みたくもなる。
 ツバメシジミ(燕小灰蝶 short-tailed blue)

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 早朝から久々の炎天下で坂道を行ったり来たり探していたら、あっという間にペットボトルの水は無くなり・・・木陰の石に座ってひと休みすると、鳥のように力強く羽ばたいてオオムラサキがやって来た。
英語名のemperorに納得する力強い飛翔だ。
日本昆虫学会が選んだ日本の国蝶(法律や条例で規定されたものではない)=オオムラサキは、アゲハチョウのようにヒラヒラとではなく音を立てグングンととびまわり、ほんの少しだけ葉の上に止まってくれた。
 オオムラサキ♂ (大紫 Great purple emperor)

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 普段セセリチョウは滅多に撮らないが、目を惹かれた。
スジグロチャバネセセリは準絶滅危惧種だそうだ。
似たセセリに「ヘリグロチャバネセセリ」というのがいるが、翅脈の段差があることで、スジグロチャバネセセリと解った。
 スジグロチャバネセセリ

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 そういえば、5月の中旬にサンコウチョウの鳴く谷筋でアオバセセリに出会っていた。
日本国内で唯一青色の翅を持つ種で、青緑色の色彩を「青葉」にたとえたようだ。
 アオバセセリ(青羽挵The Green Velvet Skipper)

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 今回も、たくさんのヒメシジミに出会えた。
裏翅の美しさはなかなかのものだが、今回は悩まされた。
というのも、似たようなシジミにアサマシジミ・ミヤマシジミといて、とくにミヤマシジミとは長らく混同されていたそうだ。
『オレンジ帯の中にある黒斑にはミヤマでは水色の構造色があるが、本種では見られない。』とWikiにある。
ジックリと自分の画像を見ると、有るものも無いものもいる。
ヒメだと思って撮っていたのに・・・・???
 一応ここでは・・・ヒメシジミ(姫小灰蝶 The Silver-studded Blue)

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 ヒメシジミ(姫小灰蝶 The Silver-studded Blue)かミヤマシジミ(深山小灰蝶 The Re)か?悩ましいのがこのカップル。
問題の部分を等倍で切り抜いてみた。

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 大型チョウやジャノメなどのタテハチョウ科はちょっと恐めだが、シジミチョウ科はかわいいからとシジミを中心に撮り始めたが・・・どこの世界も奥が深いものだ。

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by photo-etudes-eiji | 2018-07-08 06:00 | | Comments(0)