天辺ルリビタキ

 標高を1500mからさらに上げて、高原の道を走る。
梅雨の晴れ間、吹く風は爽やかで木々の緑がまぶしいほどに輝く。
要所要所で車を停めては、広大な山裾を眺める。
亜高山帯の山肌を埋める緑に、いろいろな小鳥達がさえずる。
「♪ホーホケキョ・・・ケキョケキョケキョ」ウグイスは元気が良い。
「♪ジョリジョリジョリ♪」とメボソムシクイが、姿も見せずひっきりなしに鳴く。
遠くのカッコウの声は、谷筋にもよく響く。
シラビソやオオシラビソがあちこちに突き出て、今年はキレイな実を付けている。
いた!
ルリビタキがシラビソの天辺で「♪ルリビタキだよー・・・ルリビタキだよー♪」とさえずっている。
 ルリビタキ(瑠璃鶲  Red-flanked bluetail)

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 シラビソがキレイな実をたくさん付けてくれているのが、何よりうれしい。
ルリビタキの羽色に、この青紫の実がなんてよく似合うのだろうか!
もっと近ければとも思いながらも、できるだけたくさんの実を入れたいと矛盾した気持ちになるうれしさ。


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 ルリビタキは漂鳥。
夏は高山で、冬場は標高を下げて都市の公園などで見られるが、真冬の零下の標高1500mで出会ったときはビックリしたものだ。
夏も、標高1500~2000mくらいで営巣すると思っていたが、標高3032.9mの仙丈岳の下り2800mあたりで子育てしていたのにも驚かされた。

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 それにしても、シラビソの実に目を奪われる。
アァ、あの枝なら・・・こっちの枝も素敵だ・・・。
ルリビタキは、数個体があっちでこっちで鳴いてくれる。

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 ひとしきり天辺ルリビタキを撮って、路肩も歩いてみる。
ウグイスが鳴き、オオルリが梢でさえずり、谷からはコマドリの声。
日本三鳴鳥の鳴き比べだ!
樹林を動くものを追うと、ルリビタキの♀。
多分ダケカンバだろう。
樹皮のはがれ方がそれらしい。

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 一瞬で隠れた♀に変わって、護衛するように出てくれたのは♂のルリビタキ。
しっかりとこちらを確認された。

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 どうやら、彼らはここで営巣しているようだ。
しばらく観察していると、斜面の笹薮伝いに盛んに♂が採餌しては茂みの奥に消えていった。

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by photo-etudes-eiji | 2018-06-18 20:05 | 野鳥 | Comments(0)