幻の蝶 オオルリシジミ ②

 クララといえばハイジ。
三年前にアルプス公園で見るまで、クララという植物などみたことも聞いたこともなかった。
「根を噛むと目がくらくらするほど苦いので、眩草(くららくさ)と言われたのが訛ってクララとなった。」
「名前からすると外来種みたいだけど、れっきとした在来種」だという。
 オオルリシジミの幼虫は、このクララのみを食草とするそうだ。
 オオルリシジミの食草 クララ(眩草、苦参)


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 『シチズンファインデバイスの北御牧事業所では、長野県と九州の阿蘇にしか生息していないシジミチョウ科オオルリシジミ(絶滅危惧種Ⅰ類)の保護 活動を積極的に推進しています。
オオルリシジミは東御市の天然記念物にもなっており、北御牧事業所では、 敷地内に生息環境を提供させていただいているほか、東御市「オオルリシジミを守る会」の皆さんとともに、 絶滅の危機に瀕したオオルリシジミの保護活動を行っています。』
シチズン ファインデバイスHPより。

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 手入れされた草地を優雅に舞うオオルリシジミを眺め、止まったところで狙うのだがなかなかその瑠璃色をうまく出せない。
そのままでは白飛びしてしまうし・・・アンダー気味にとって現像段階で印象色にしてみた。
オオルリシジミの雄だ。
 
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 小一時間ほど撮影していたころ、地元の「オオルリシジミを守る会」の方が見えられた。
前々日には34頭ほどが見られ、20日には観察会が開かれるなど色々と教えていただいた。
 気温も上がりオオルリシジミの動きも増えると、交尾も見られるようになった。
まだメスの数が少ないのか、婚活はなかなかに大変そうだった。

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 草原環境が減り絶滅危惧される中で、地域の方々のオオルリシジミ保護活動によってここではなんとか自然なサイクルが広がりつつあるようだった。
 しかし、問題はここでも人間による密猟・違法採集。
生み付けられた卵ごと、クララを持っていかれてしまう事も有るようだった。
 
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 昨年、先輩に送ってもらった6月24日付けの信濃毎日新聞の切り抜き画像が手元にある。
そこには、大町市のクモマツマキチョウの「卵の違法採集が過去最悪」とある。
食草ごと持っていかれてしまうようだ。
野鳥にしろ蝶にしろ、いろいろと考えさせられることばかりだ。

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by photo-etudes-eiji | 2018-05-18 18:43 | | Comments(0)