幻の蝶 オオルリシジミ ①

 絶滅に瀕しているシジミチョウがいると知ったのは、3年ほど前に野鳥の先輩からだった。
調べてみると・・・。
 日本自然保護協会HPより引用
 『オオルリシジミ(絶滅危惧IA / 環境省レッドリスト)は、火山性草原、河川敷、畦などの明るい草原に生息するチョウで、5月下旬から6月にかけて瑠璃色の美しい成虫を見ることできます。
幼虫はマメ科の低木クララの蕾だけを食べて育ち、約1ヶ月で地上に下りて10ヶ月間蛹で過ごすという、クララの開花時期に合わせた生活史を持っています。
かつては東北・中部・九州の3地域で、人の生活と共に生きてきたオオルリシジミですが、草原の減少や乱獲のため激減し、現在自然状態で発生しているのは熊本県阿蘇と長野県の一部のみとなってしまいました。』
 オオルリシジミ(大瑠璃小灰蝶 The Large Shijimi Blue)

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 そのオオルリシジミが舞い始めたというので、今年は「シチズンファインデバイス 北御牧事業所」に学させてもらってきた。
青空に爽やかな五月の風がやさしく吹く。
池の周りの手入れされた草地をぼんやりと眺めると、一目、明らかに他のシジミチョウよりは大きな蝶が舞っていた。
ハルジオン(春紫苑)に止まったのは、手前がツバメシジミ♀。
オオルリシジミはシジミチョウの中では大型だ。

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 ヒラヒラと舞ってはハルジオンや食草のクララにとまり吸蜜・吸水。
どうやら、雄が多いようだ。
そういえば、オオルリシジミも最初に♂が発生し一週間ほど遅れて♀が発生するとか。

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 そして、最初に発生した♂はクララに執着し、先端に静止したり夜もそこで過ごしたりするそうだ。
やがて♀が発生し交尾を終えると、♂は♀にその場を譲る?あるいは♀が執着するようになるという。

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 まだ、メスの発生数の少ない時期だったのか、♂が卍飛翔(探雌、追飛飛翔)をくりかえす。
青空も入れて飛翔写真を撮ろうかとも思ったが、シャッター機構がもったいないのでやめた。


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 クララによく止まってくれたが、ムラサキツメクサでもよく吸蜜していた。

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 のんびりとオオルリシジミの飛翔を眺め静止画を撮っていると、羽化直後の個体を見つけた。
色々調べてみると、蛹から出て翅をのばすまではシジミチョウで3分とかあったが、この個体は一時間・二時間とかかっていた。
羽化は早朝が多いらしいが、何かしら発育不全でもあるのだろうか? 

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 しっかりと葉をつかんではよじ登り・・・元気なように見えるのだが・・・。

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 どうも気になって、帰宅後調べてみると・・・・・。
羽化した直後はまだ翅も柔らかく体液でしめっているので、乾燥する前に翅を拡げなければならない。
しかし、羽化の段階で一度でも落ちたり強風の影響を受けるなどして翅を拡げることができなかった場合、固まってしまって飛び立てなくなってしまうそうだ。
羽化に失敗すると翅は広がらず、飛んでいくことができずに・・・・。
この個体が、何とか飛び立てたのなら良いのだけれど・・・・。

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by photo-etudes-eiji | 2018-05-17 06:00 | | Comments(0)