苦労した今年のコマドリ

 毎年、苦労していないというわけではないが、今年のコマドリはあきらめようかと思うほどに苦労した。
探し廻っても、まず声がしなかった。
森は静まりかえっている。
いつもならミソサザイの三羽や四羽がさえずっているのに・・・一羽だけがあまり真剣さもなく、一応鳴きますよ程度。
ウグイスも「この辺で鳴こうかな?かるくね。」といった感じで、一声で移動。
探す場所を変えようかと、何度も思った。
 一時間近く探し歩いても遠くに、ヒンカララ~が三度ほどで終わり。
また、遠くで三小節ほどの声が・・・しかし、鳴いているのに見つけらる距離ではない。
あきらめた時、暗い森の完全逆光の中に飛び出したものが・・・。
急いでシャッターを切ったが、初めは黒いとしか思えなかった。
 コマドリ (駒鳥 Japanese robin)
 
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 尾羽を拡げているのが解った。
そのオレンジ色が眼にはいった。
コマドリだ!
しかし、向こう向き。
そのまま、二度ほどヒンカララ~を繰り返した。
遠くで鳴いた個体に、ここは自分のテリトリーだぞ!と怒っているのだ。

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 尾羽を開きさえずるのは、多くがテリトリー宣言で向こうに争う相手がいるとき。
僕からコマドリの目が見えているのだから、コマドリも人間がいることに気づいたのだろう。 

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 尾羽を拡げたまま森の中の枝に。

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 そこもまた、朝の斜光の差し込む森にできた光の谷間。
軽くさえずって、中の笹藪に消えていった。
これが今期初の出会いだった。

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 コマドリがいると解れば、探す。
ところが、また声が聞こえなくなる。
時折、二方向で声がしたと思えば聞き耳を立てるまもなく、またやんでしまう。
上っては下り、下っては登り・・・移動する決断もできぬまま二時間近く・・・。
やっと見つけたのは反射しまくりの中の、個体。
トリミングしても・・・・、これでは・・・。

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 上の方で二声ほどしたからと、笹藪の動きを見ていると岩の所に出て来た。
横位置を縦にトリミング。 

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 笹藪から岩に飛び出し、ピョンピョンと岩伝い・折れた枝伝いに谷に降りていく。

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 谷底の岩の上で、尾羽を拡げて二声叫んだ。
上の森からも声がしたが、この個体は岩のむこうの底に消えてもう探せなかった。

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 三度目の出会いは、谷のこちら側の森。
上の方から降りてきた個体のよう。
小木の枝の中に飛び出してきた。

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 こちらを見たと思ったら、すぐに下った奥に移ってこちらは軽くヒンカララ~。

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 一声鳴いてこちらを見、ポトンと笹の藪に消えていった。
そしてまた、声が消え・・・見つけられぬままあきらめる決断をするしかなかった。
時間差のない声の方向からして、少なくとも三個体はいただろうと思えた。
飛来当初だから?雌が来ていないから
地図上にふたつの点と短い点線だけが残って、今期初の出会いは終わった。
とりあえずは、会えて良かった。

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Commented by torimingoo at 2018-04-21 18:44
こんばんは!

自分で探すコマは
なかなか苦労が絶えませんよね。
私もここ何年かは
コマドリを自分で探してますので
お気持ち少しは分かるつもりです。
^ ^

尾羽を広げて
囀るコマドリ。
こんなシーンを私も
求めてそろそろ探しに
行かないと思いました。
(#^.^#)
Commented by photo-etudes-eiji at 2018-04-21 23:13
 自然の中で自然のままのコマドリに、右往左往させられるのもまたイイものです(撮れれば)(^^;)
さすがに、背中だけのコマドリにはガックリきそうでしたが、横顔を見せてくれたのが救いでした。
あちらこちらにそこそこ入ってきていますから、これからが楽しみです。
お互いがんばって探しましょう!
by photo-etudes-eiji | 2018-04-21 18:30 | 野鳥 | Comments(2)