ヒレンジャク・・・北帰行②リュウノヒゲの実を食べる

 リュウノヒゲの瑠璃色の実を探す時の、真剣な表情と見つけたときのうれしそうな表情。
生きるために一生懸命だから、一生懸命さ故のおかしさも感じられる。
まぁ、半分以上そうさせているのは、僕らカメラマンも影響しているのだけれど・・・。
  ヒレンジャク(緋連雀 Japanese Waxwing)

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 リュウノヒゲの実と書くけれども、本来の果実になる部分は早い段階ではがれ落ち種子がむき出しで色づいている
のだそうだ。
この種子のむき出しの青い種と、青い部分をはぎ取った種子を両方播き比べたところ、剥いて播いたものの方が発芽の確率が数倍高かったと「埼玉県農林部 花と緑の振興センター」の報告にあった。
この実=種子を食べるレンジャクやシロハラなどが、種子散布に多大な役割をしているのかもしれない。

                  
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 大概はその場でバクバクと2~3粒食べては飛び立つが、時に咥えたまま飛び立って近くの木の中段の枝でゆっくり飲み込むなんてこともある。
咥えながら飛んでいるところを、と狙うがなかなか・・・。

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 狙いを定めて飛びつく瞬間は、割と撮れるんだけれども。 

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 リュウノヒゲの名前の由来は、能面の翁の髭からきているそうだ。
能楽の白髪の老人を「尉 じょう」といい、頭部の灰白色の尉鶲=ジョウビタキの名の由来になっているが、その葉が髭のような所から尉の髭。
転じてジャノヒゲとかリュウノヒゲとなったそうだ。
僕の子供の頃、東京の下町では「ジジヒゲ」とも呼んでいた。 

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 いろいろな態勢から狙いを定めて飛び降りる。
逆光は残念だが、動かずにいればレンジャクも同じ場所で何度も繰り返してくれる。
撮影していても楽しい。
 
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 時に、二羽三羽がすぐ側で並ぶときがある。
そんな時は片方が実を見つけると、誇らしげな顔とちょっと羨ましげな顔が並ぶようで微笑ましい。

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 単独で飛ぶ。
シンクロして飛び立つ。

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 少し離れた実を見つける。

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 今期はホザキヤドリギ・ナナカマド・ノイバラ・ヤドリギ・ヤブランにリュウノヒゲと楽しませてくれたレンジャクも、もう繁殖地に帰るころ。
近年は、一年おきに房総まで相当数が飛来する隔年傾向がなくなって、3/4年周期になってしまった感がある。
今度はいつ会えるだろうか?
春の日射しの中で、また来年ね!と挨拶して帰路についた。


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by photo-etudes-eiji | 2018-03-23 18:40 | 野鳥 | Comments(0)