オオマシコ

 オオマシコは可愛い。
雪景色の中で、人間の我欲や作為のない自然なままのオオマシコの姿を見ているのは、マイナスの気温も苦にならない感動だ。
まるで雪の結晶のような喉元や額の尖った真っ白な羽毛。
rosefinchの名のとおりのバラ色・ワインレッド。
 山地に探しに行った。
 オオマシコ(大猿子 Pallas's rosefinch)雄成鳥

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 オオマシコはロシア東部・シベリア亜寒帯で繁殖し、冬季はモンゴルや中国東部・朝鮮半島などで越冬するという。
日本には数少ない冬鳥として、少数が山地にやってくる。
 雪の積もった坂道を上り、頂上まで探し歩いたがいっこうに見つけられない。
一時間二時間と過ぎた頃、やっと遠くの木の天辺に赤い鳥が止まり近くに降りた!
ところが、そこから見つけられない。
斜面の木々が目隠しになって見通せないのだ。
隙間を探しやっと撮ることができた。

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 オオマシコは一〇羽ほどの群れ。
雪に埋もれたヤマハギや雑草の、雪面に出た実を食べに降りる。
ワインレッドの羽衣がたまらなく美しい。
この実はなんの実だろうか?

                
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 ひとしきりここで食べた後、少し移動してヤマハギの中に。
成鳥の雄が二羽前後に。
首を伸ばしてハギの実をついばむたびに、枝が揺れる。

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 しばらく食べたら一休みして、またヤマハギの中に。
早朝の時間だったら、まだ雪も着いていたのに・・・というのは、僕の勝手な思い。


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 そんなことを考えていたら、雪面に突き出た穂先の実を食べに降りてくれた。
ついでに、雪も水代わりに食べてもくれた。
 夏の生息地で会ってみたいものだと思う。
調べると、7月のバイカル湖で撮影した画像を見ることができた。
おそらく夏場にそこにいるのだろう、イルクーツクの気温を見ると、平均最低気温が7月で13℃~11月-11.6~12月-19.1~1月は-21.8

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 日本の雪国とはいえ、平均最低気温がマイナス一桁台の山地は、オオマシコにとってはちょうどいいのだろう。


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 ハギの小枝はかぶりまくって煩いが、こんなアクロバチックな姿を見せてくれれば楽しい。
喉元からの白い羽毛が、まるでアルプスの針峰群のようだ。



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 ズミの赤い実・キミズミの黄色い実・キハダの黒い実といろいろな実で撮ってきたが、ヤマハギの実でのオオマシコは揺れ揺れて楽しい。

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 たった一人じっと待っていれば、オオマシコも安心してかそこそこ良いところに出て来てもくれる。
この場所のハギの実も、残り少なくなっている。
もう少し下にはたくさん残ったポイントがあったから、その内に下の方に移動してくるかもしれない。

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 それにしてもオオマシコは可愛い!
半日遊んでもらっても、しばらくしたらまた会いたくなる美しい小鳥だ。 

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オオマシコ(大猿子 Rosefinch)

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by photo-etudes-eiji | 2018-02-03 20:05 | 野鳥 | Comments(0)