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ふたご座流星群

 氷点下の湖畔の高台で眺めていると、流星はあんなにも明るく尾を引いて流れていたのに、写真にすると何故こんな程度なのだろう。
理由はよくわかっているのだけれど・・・。
たくさんの流星を写そうと広角レンズで欲をかけば中央部ほど小さくなり、大きく写そうと70mmで狙えばそこになかなか流れない。
あぁ、空は広く、宇宙は深い。
 1998年11月18日04時14分に出現した、マイナス6等級に達する獅子座の大火球が忘れられない。
あの日は職場の同僚やパートさんまで10人以上集めて、幕張メッセ近くで赤道儀に天体望遠鏡もセットして眺めていた。
地面さえ真昼に照らし、みんなの大歓声に包まれた幸せな遭遇。
もう一度と願いながら、くらい流星にも心踊らせるふたご座流星群の夜。

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 あいかわらず、直前まで何処で撮るか、どう撮るか、悩みながら、安直に山中湖。
後付けの理由は、富士山を駆け下りるオリオンやシリウス。
朝日にそまる紅富士も、あわよくば・・・!
 シリウスが輝き、スバルが瞬く。

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 シリウスの真下にカメラマンがいる。

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 狙いはこの画角で、やがてオリオンの左膝のリゲル(和名は源氏星)が、富士山の頂上に消えていくはずだ。
ちなみに、オリオンの右肩・赤色超巨星ベテルギウスの和名が「平家星」。
真ん中の三つ星はオリオンのベルト。


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 キチンと星を合わせて合成すれば、もう少しまともになるのだが・・・時間がない。

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 300枚とかそれ以上を比較明合成をすると、こんな感じ。
全天真っ白な光跡だらけで、流星が隠れてしまう。

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 流星の流れた画像だけ比較明合成すると、枚数分星々は動いて・・・。
それでもたくさん流れた感じはわかりやすいかな?

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 マイナス6度くらいだろうか?
完全防寒スタイルで眺めていても、足元が冷える。
カメラ任せで車に入っている手もあるが、それではもったいなさすぎる。
やはり、肉眼で「流れた!」「良し!画角に入った!」とやっているのが気持ちいい。


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 D5の24-70mmとD800に14mmの2台態勢だから、一台は固定したままあちこち狙いを代えてみる。
冬の大三角( こいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のベテルギウス)にふたご座。
流星の45度右上の星団はおうし座のスバル=プレアデス星団。
?マークを逆さにした形で沈む。


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 しし座が中天に昇ってきたが月齢25の細い月が明るくやめた。
 
 
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 02:40過ぎからの流星画像を7枚ほど合成してみた。

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 オリオン座のリゲルが、富士の頂上にもう少しでかかる。
ちょうど頂上にリゲルがかかった時に流星が入ればと期待したが、それはかなわなかった。

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by photo-etudes-eiji | 2017-12-18 21:38 | 流星群