コケモモとウソ

 周遊路を行けば、ハイマツの林床にコケモモがたくさん実をつけている。
花の頃も愛らしいが、ピジョン・ブラッドのルビーのように赤く熟した実の今はさらに美しい。
もうしばらくしたら、葉は紅葉し、夜露に凍り、新雪をまとって顔を出す。
きれいで愛らしいばかりでなく、実は甘酸っぱくジュースやジャム・果実酒と楽しめる。
コケモモほど、長い期間を楽しませてくれる高山植物は無い様に思う。
 コケモモ (苔桃  英名 cowberry)

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 コケモモには2亜種ある様で、学名も英名も二っ。
「Vaccinium vitis-idaea var. vitis-idaea L. :英名はCowberry(カウベリー)。ユーラシアに生育。
Vaccinium vitis-idaea var. minus Lodd. :英名はLingonberry(リンゴンベリー)。北アメリカに生育。」とウィキにある。
ネットでコケモモを検索すると、両者の混乱が見られる。
日本はユーラシア系のCowberry(カウベリー)だと思うのだが・・・・。

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 実をつけたカラマツの枝にコガラの群れが来た。
「鳥の王様」キクイタダキが混じっていないか探すと、いたいた!
小さな虫を探しては、相変わらずチョコマカと動き回っている。
なにか、虫を捕まえた。

 キクイタダキ (菊戴 英名 Goldcrest)

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 キクイタダキはとにかく動き回って、コガラと入れ替わり迷わされてスッキリと良いところで撮れない。
しかしそれも、青空に白い雲の流れる亜高山帯のさわやかな秋風に吹かれていれば、悔しさは起こらない。


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 中腹からガァーガァーという声とともに、ホシガラスが飛んできた。
近くの幹の天辺に止まったが、近すぎてバックは雲!
「山の造林家」「森づくりの達人」といわれるホシガラス。
『北海道大学農学部演習林研究報 北海道アポイ岳における キタゴヨウの種子散布と更新様式
林田光祐』によれば、
『ホシガラスは 9月上旬からまだ裂開していないキタゴヨウ球果を枝から食いちぎって,球果から種子を抜き出して
のど袋に貯めて運搬した。
3 例の観察から 1 回に処理した球果は 1~3 個で 1 個の球果から平均24.7 個の種子を取り出した。
この時,球果 1個を処理するために約 130 秒を要した。
・・・中略・・・
ホシガラスは樹上の裂開した球果から種子を少しずつ採集し,のど袋につめた。
この時,種子の翼はくちばしで剥がされた。
ホシガラスののど袋には,キタゴヨウ種子とほぼ同じ大きさのハイマツ種子を約 200 個つめ込んで運搬することができる。
運搬後,種子はほとんど地面に分散貯蔵された。』
 ホシガラス(星鴉 Spotted Nutcracker)

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 林床のコケモモにウソの雄が来た。
アァ!赤い実の少ないところ!
春先は桜の花芽を食べて害鳥扱いされるが、真っ赤なコケモモの実ならいい絵になるんだけれど・・・。
 ウソ (鷽 英名 Eurasian Bullfinch)

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 ウソはペアだったが、雌はいいところにはでてくれなかった。
咥えている赤い実は、コケモモではないだろう。
 
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 少しだけ色づいた実を、食べてくれた。

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 こんなところで狙ったのだが・・・・。

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 遅い昼食にマツタケそばをいただき、コケモモのジャムとヤマクラゲ・キクラゲをお土産に買った。
 マツタケ(松茸 学名(Tricholoma matsutake ) 学名には日本語の読みが使われている。

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by photo-etudes-eiji | 2017-09-18 18:29 | 野鳥 | Comments(0)