フクロウの巣立ち

 五月はフクロウの巣立ちの季節だ。
フクロウは、ローマ神話のミネルヴァ=ギリシャ神話の女神アテナの象徴。
フクロウは産卵から40度ほどの体温で抱卵して一月、雛が孵ってまた一月の育雛を経て巣立つ。
その後二~三ヶ月は親から狩りやいろいろなことを学び、秋には独り立ちする。
 無事に一羽目の雛が巣立ったというので、見に行ってみた。
地上五メートルほどの枝に、二番目の雛が出ていた。
 フクロウ巣立ち雛 (梟 英名Ural owl )

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 木々が繁りだし、どこから撮っても枝や幹が被ってしまうが、それはこちらの話。
フクロウの雛にとっては、目立ちたいわけではないから・・・。
時折背伸びをしたり羽のストレッチをしたり・・・。

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 フクロウはL48~52cm W94~102cm 。
全長(L)は仰向けに寝かせたときの嘴の先端から尾羽の先までの長さで、(W)は翼を広げたときの翼開長。
こうして伸びをすると、小鳥たちの寸足らずのような翼に比べて立派さに感動する。

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 ほかを廻って様子を見に戻ると、葉隠れの枝からよちよちと少し移動していた。
相変わらず他の枝が重なっていたが、枝と枝の隙間から低く撮ると全身がスッキリと見えた。
クリクリとした眼が可愛らしい。
 フクロウ巣立ち雛 (梟 英名Ural owl )

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 フクロウの目は、人間の10-100倍ほどの感度。
こちらがしゃがめば、あいつは何をしゃがんだのか?と、のぞき込んでくる。

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 近くの高木で親鳥が休んでいた。
たぶん、お母さんなのだろう。
その位置からなら、巣立ち雛の様子を見守ることができているのだろう。
まどろみながら、翼の下から掻く直接法で頭掻きだ。
そういえば今年は、「ゴッホ ゴロスケ ゴゥホウ」という声をしっかりきいていないな。
そろそろ、ヨタカもやってきているだろうから、山里の夜の道を探鳥に行こうか。
 フクロウ (梟 英名Ural owl )

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 カラスが飛んできて、離れたところに止まった。
近くにはもう一羽最初に巣立った子がいるはずだからだろう、しっかりと動きを見張っている。
 フクロウ(梟 英名Ural owl )

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 カラスが去って、親鳥も安心したのか目をつぶってまた微睡みだした。
「森の哲人」は何を思うのか?
  フクロウ(梟 英名Ural owl )

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 ヘーゲル『法の哲学』の序文、「ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ」。
巣立った二羽のフクロウは、どんな時代を見ていくのだろうか。
とりあえず、無事に元気に育つことを願って、フィールドをあとにした。
 フクロウ巣立ち雛 (梟 英名Ural owl )

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by photo-etudes-eiji | 2017-05-28 21:11 | 野鳥 | Comments(0)