コマドリ 2017

 サクラが花吹雪となって、ヤナギの新緑が眼に鮮やかになると、コマドリがやってくる。
今年もやって来てくれた。
 夜明け前の空は北斗七星が輝いていたのに、夜明けとともに雲が。
朝陽がさしたと思えば、小雨が降る。
それがやんだと思えば、今度は本降りになってまた日射しが。
軽く雪が舞いヒョウが降ってきた。
そんな山の天気の中で、コマドリを探し歩いた。
1時間近く歩いても声がしない。
別のポイントに移動しようかと考えたとき、笹藪の奥から懐かしい声が!
 コマドリ (英名 Japanese robin 学名E. akahige

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 ところがどこにいるのか、さっぱりわからない。
一羽が鳴けば、どこかで別の個体が鳴くかと思っても、その声も無い。
わからないまま、あちこちを探すと・・・・!
笹藪の縁の倒木の上に、ピョンと飛び乗った影が眼に入った。
 そして一声だけヒンカララ!と鳴いた。

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 一鳴きしてピョンピョンと笹藪の中に。
雨が降り出せば、笹藪に入るよなぁ・・・、こちらはぬれながら探し歩く。
本降りになって、なおさら声は聞こえなくなって、こちらも雨宿りだ。
一個体しかまだ来ていないのだろう。
雨が小降りになって日射しが、と思えばヒョウが降る。
2時間3時間歩き待ち疲れた頃、今度は石化した倒木に!

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 樹林の幹や枝が邪魔して・・・トリミング前提で、すきまからやっと撮れた。
次の瞬間右に動いたら・・・手前の木の幹が!!
 でもね!それでも良いんだ。
やがてほかの個体達も到着して、このコマドリもここからもっと高度を上げ本来の営巣域に移動していく。
今年も会えたことがうれしい!
今年も会えることがうれしいからね。

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 コマドリとの出会いの時期は、山の天気は不順だ。
うれしかったのは六年ほど前。
山は四月の雪に覆われ笹藪も埋もれ・・・、日射しのある登山道に出てきてくれた時。

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 日射しで暖められた細い沢沿いの地面なら、昆虫やミミズなどがいるかもしれない・・・と探しているようだった。
沢を渡るときに、ピョンと乗った流木の雪が!

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 こんな出会いはもうないだろうな、と思いながら四月になれば毎年会いに行っている。
この夏はどんな出会いを撮れるだろう。
樅だろうか、こんな緑の枝の中でも、また会いたいな。

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 コメツガやシラビソもいいな。

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 そうそう、コマドリで有名な話。
学名登録の際に取り入れられた和名が、コマドリがE. akahige、アカヒゲがE. komadoriと、取り違えられたこと。
さらに、亜種アカヒゲは奄美にいて、沖縄の亜種はホントウアカヒゲと呼ばれ、羽衣に違いがあったり・・・。
そんなこともコマドリの魅力の一つ。
 ホントウアカヒゲ (沖縄本島やんばるで)

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 奄美大島で出会ったアカヒゲ。

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 いろいろな場所に、今年も会いに行こう。
コマドリのさえずりはこちらで。

 
 



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by photo-etudes-eiji | 2017-04-22 06:43 | 野鳥 | Comments(0)