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野鳥の雛祭り

 3月弥生、雛祭り。
先日散歩した「千葉市青葉の森公園」では、職員やボランティアによるものなのか雛飾りが展示してあった。
なかなか手の込んだ創作雛で、自然にレンズがむいた。
「スズメの雛祭り」と、タイトルがあったかな。
ほのぼのとして見入ってしまった。

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 同じ公園のキッズコーナーには、「タマゴの雛飾り」が。
平日の午後で子供達は少なかったが、童謡「たのしい雛祭り」のメロディーが流れ元気に歌う姿が目に浮かんだ。

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 スズメも雛祭りの衣装に着替えるために、砂浴びをして身ぎれいにしたんだろうな!
近所の小学校の廻りの遊歩道で、夏場にはよくそんな光景に出会った。
 体についた汚れやダニなどを落とすために、野鳥は水浴びや砂浴びをする。
その姿も浮かんで、笑みがこぼれた。

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 雛祭りだから、昨年出会った雛を三種。
3月、雪が10センチほど積もった公園。
赤松の枝にポトンと落ちてきたのは、「日本産イスカ」の巣立ち雛だった。
零下の中で抱卵されて孵り、14日以上育雛されて巣立ったばかりのようだった。
お父さんがやってきて、素嚢(そのう)に蓄えた赤松の種子などを口移し。
イスカ雛は嘴を大きく開いて「はやくちょうだい!」「もっとちょうだい」とでも言うように・・・。


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 夏の標高1700mを超える山岳道路。
ルリビタキやメボソムシクイ、オオルリやコマドリのさえずりが谷間にこだまする中で出会ったのは、クロジの雛だった。
最初は誰の子供か解らなかった。
刈り込まれたばかりの路肩の斜面に、動かずにいる雛。

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 ホオジロ科のクロジの雛と判別できたのは、慌ててお父さんがごちそうをくわえて出てきてくれたから。
どうやら斜面を滑り落ちて、固まっていたようだった。
「おいでおいで!」と誘導されて、必死に斜面を登っていった。

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 ルリビタキの巣立ち雛は、ガードレール沿いの刈り取られた葉の上をピョンピョンと。
初めはコマドリの雛かと思ったが、風切り羽の色が!
雛は尾羽がまだ短く、そこもまた可愛らしい。

                       
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 近くにお父さんがやってきて「人間だから気をつけろよ」とでも言うように、さえずり地鳴きしても路肩に出たり入ったり。
しばらく立って崖の斜面を下りていった。

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 そんなことを思い出させてくれた、スズメとタマゴの雛飾りだった。






by photo-etudes-eiji | 2017-03-02 19:44 | 野鳥