旅鳥-エゾビタキ

 タカの渡りも本格化したので、そろそろエゾビタキがきていないかと探しに行った。
早朝、町外れの公園を歩くが野鳥の声は少なく、時折アオゲラの声。
しばらくクマノミズキを探し歩くと、天辺に出入りする小鳥が。
双眼鏡でのぞくとエゾビタキだった。
 エゾビタキ(蝦夷鶲 Grey-streaked flycatcher)

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 エゾビタキは、春と秋の渡りの時季に飛来する旅鳥。
夏にはシベリアやサハリン・カムチャッカ半島などで繁殖し、秋には渡り途中で立ち寄るだけで東南アジアに渡ってしまう。
 ペアのエゾビタキだろうか?
二羽は、気づくとすぐ近くにつかず離れずといった感じでいた。
秋の渡りの時季だから幼鳥とも考えられ、微妙だけれども。

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 クマノミズキの実を啄んでは咥えて葉陰・枝の中に入る。

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 同定の難しい「ヒタキ三兄弟」=コサメビタキ・サメビタキ・エゾビタキのうち、コサメやサメビが夏の高原高地で見られるのに対して旅鳥=エゾビタキはこの時期ならではだ。
サメビタキは、この夏も2000mの亜高山帯の針葉樹林で出会っている。
 サメビタキ(鮫鶲 Dark-sided flycatcher)

 
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 コサメビタキも、サメビタキよりは低い戸隠や日光で営巣・繁殖していた。
この日はエゾビタキの中に、コサメビタキも混じっていた。
ハンノキだろうか?
小枝がらみだけれども、こんな表情はコサメビタキらしいかわいらしさ。
 コサメビタキ(小鮫鶲 Asian brown flycatcher)

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 こちらはクマノミズキの枝の中のコサメビタキ。
 
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 エゾビタキは上空を影絵のように飛び回った、10数羽が飛来しているように見えた。
あちらのクマノミズキやこちらのクマノミズキと、まるで家族単位でお気に入りの木に付いているような感じを受けた。

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 とりあえず撮影してジックリ眺めていると、お気に入りの枝がわかった。
ふたたび三度とこの枝で休憩しては、枯れ枝先に飛び移って美味しそうな実を探す。

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 ホバリングしているところや飛翔場面を狙おうにも、エゾビタキはまだクマノミズキの高い位置ばかり。
こちらは大木の影に隠れて、見下ろし気味の隙間から撮っているのでレンズを振り回せない。

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 しかし、クマノミズキの薄紅色の果柄・果序枝が淡く彩ってくれるから地味なエゾビタキにはイイ感じだった。

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# by photo-etudes-eiji | 2018-09-23 06:00 | 野鳥 | Comments(1)

ヒガンバナと小湊鐵道

 曼珠沙華を撮りに行って小湊鐵道を入れてみたが、花は咲き始めたばかり。
それならば一番良い時に一枚をと、いってみた。
狙う位置によって五分咲きから七分咲き。
 ヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華  Red spider lily)

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 こちらは左の曼珠沙華がすこし寂しい。

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 全体が満開近くなったが、真ん中の一本が盛りを過ぎ白みが出てしまっていた。
朝靄がたって良い雰囲気だと思うが・・・。

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 こうなると悩むのが車両をどこにいれるか?だ。
小さくいれて朝靄の中から出てくるという「始まり」感や、曼珠沙華に囲まれた中にという上の感じをメインにするか・・・。
縦位置にして朝露から朝靄まで欲張るか・・・。

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 さらに引きつけて、一両でも「威風堂々」感を出すか・・・、悩ましい。


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 この位置でも狙ったが・・・、残念なことが二つ。
一つは夜半の雨でだろう、株の一部がうなだれていたこと。
もう一つは、曼珠沙華が何本も折られていたこと。
前日に、カメラマンでも入ったのだろうと思える人為的な折られ方だった。

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 残念ながら、下部のポッカリ空いた地面がすこし気になってしまう。
それを避けようとさらに低く構えれば、農道の奥まで続く赤いヒガンバナ・ラインがはいらない。
なかなか最高の一枚にするというのは、難しいものだ。

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 合間に綺麗な株を見つければ、何度撮ってもやはりシャッターを切ってしまう。
バックの花は・・・なんといったかな?

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 朝露だけをアップにして、朝露に写る風景を撮ろうかとも思ったが・・・。
いろいろ予定もあるので・・・撤収でした。

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# by photo-etudes-eiji | 2018-09-20 06:00 | 風景 | Comments(0)

里の曼珠沙華 

 西日本豪雨・台風21号・北海道胆振東部地震と未曾有の激甚災害が続いて・・・、自分は何をしているのだろうか?といろいろ考えざるをえなかった。
・・・・
山の小鳥達も子育てを終え静かになり、相変わらず天候はままならず、しばらく静かな時間を過ごした。
・・・・
 ヒガンバナはもう咲き出しただろうか?
合間をみて房総の里を少し廻ってみた。
良い雰囲気だった場所のヒガンバナがなくなってしまっていたり、立ち入ることを遠慮しなければならない場所だったり・・・。
小湊鐵道沿線に咲き出したポイントがあった。
 ヒガンバナ(彼岸花・曼珠沙華  Red spider lily)


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 秋になれば、一度は撮りたくなる曼珠沙華。
畦道にポツポツと咲き出して、ビロードのような質感の花弁を開いていた。
ひとしきりいい株を探したりしていると、小湊鐵道の普通列車がやって来た。
白い曲線標を何とかしようとしている時だったので、なにか花名のラベルがついているようになってしまった。


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 ヒガンバナ=曼珠沙華にはたくさんの別名があるが、そのなかで気に入っているのが「相思華」。
花の時季には葉が無く、花が終わると葉が茂り出すことから、「花は葉を思い、葉は花を思う」。
韓国では「相思華=상사화 サンサファ」でつうじるようだが、夏水仙もさすこともある。
「曼珠沙華=만주사화 マンジュサファ」は、そのままつうじるようだ。
友人に聞いてみたら、韓国では実際にどう植えられているか留学生に聞いてみてくれるとのこと。


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 中国原産の古い時代に日本に持ち込まれた「史前帰化植物」で、稲の到来とともに渡来したとか・・・。
一面、真っ赤に燃えるような群落も悪くはないが、里の畦道の咲き始めたこんなヒガンバナがイイ。
青空ならば腹這いになったのだが・・・。

 
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 オシロイバナは、女の子達がままごとでその種をつぶしお化粧をしていた遠い記憶

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 咲き始めでは狙える場所も限られ、しかも平日昼間一時間に一本あるかないかの一両だけだから納まりが難しい。


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 なんとか、上り下りの二本を撮れた。

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 おこされたばかりの畑は、かつては水田だった。
休耕田になった場所を、地域の方々がボランティアで菜の花を育ててくれている。


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 10月4日には、テレビ朝日でなにか特番があるようだ。

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 曇り空とはいえ秋めいそよ風に気をよくして、ついでにコスモス畑とソバ畑に寄ってみた。

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 コスモスはまばらだったが、ソバは満開の花をつけていた。
この様子なら、アカソバもそろそろ咲き出しただろうか?
ノビタキが来るには、まだもうしばらくかかりそうだ。

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# by photo-etudes-eiji | 2018-09-15 21:30 | 風景 | Comments(0)

 シジミチョウは、その幼虫時代に蟻との広範な関係を持つものが多いことに、なるほどと感心したり驚かされたり。
それもどちらかだけが利を得る「片利共生」や双方に利のある「相利共生」、特定のアリとしか結び付かない「絶対的共生」から多くの種のアリと関係する「任意的共生」、さらには蟻の幼虫を食べてしまうゴマシジミのような「寄生」まで多岐にわたるという。
 成虫は年3~4回発生する多化性で、5~11月にかけて見られるクロツバメシジミもまた蟻との関係の深いシジミチョウだそうだ。

 河岸の石積み、ツメレンゲの群落にクロツバメシジミが乱舞していた。
 クロツバメシジミ(黒燕小灰蝶 準絶滅危惧種)

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 ツメレンゲの和名は、ロゼットの様子が仏像の台座(蓮華座)に似ていること、そしてその多肉質の葉の先端が尖っていて獣類の爪に似ることからきたそうだ。
 ツメレンゲ(爪蓮華・ 準絶滅危惧種)

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 クロツバメシジミは、このツメレンゲの葉に卵を1つずつ産みつけるそうだ。

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 世界のシジミチョウ科の約75%の種がアリと関係を持ち、日本産のシジミチョウ科では約56%の39種がそうだという。
クロツバメシジミがどんなアリと関係しているのか、じっくり観察するには飛び回ってばかりで熱中症になりそうで軽くあきらめた。
交尾個体がいた。
雌は雄に比べて裏翅の黒点が発達しているというから、右側が雌のようだ。

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 ツメレンゲにとまったペアには、他の♂がお邪魔しにきた。
 
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 逆光側から撮ってみると、黒い表翅が透過光に綺麗だった。
やがてクロシジミはこのツメレンゲに卵を産み付けていくのだ。
暑さのせいか、すでに生み付けられた卵を探す気にはならなかった。
 
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 『シジミチョウは共生するアリに蜜を与えることで、アリの脳内物質ドーパミンの働きを抑制しその行動を操作している』
それが最新の研究の成果のようだ。

 『アリの脳内物質を測定したところ、蜜を摂取したアリは、動物のさまざまな行動を調整する働きをもつドーパミン量が減少していることがわかりました。
また、ドーパミンの放出を抑制する薬物(レセルピン)をアリに投与した際にも蜜を摂取したアリと同様に歩行活動が減少することもわかりました。
この研究により、これまで「相利共生」と考えられてきたシジミチョウの幼虫とアリの関係が、栄養を与える幼虫側の利己的な行動操作によりアリが操作されることで維持されていることが明らかになったと言えます。
北條賢特命助教は「アリにとって幼虫の蜜を摂取することがどれほど利益のあるものなのか、さらに研究を進めたい」と話しています。』           
 神戸大学 HPより
 クロツバメシジミがコマツナギの花にとまってくれた。 
コマツナギは、茎が丈夫で馬をつなぎとめることができるほどだからとか、馬が好んで食べるからということからついた名前。
何かしら、炎天下に秋を感じた。

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 移動したポイントでは、ツバメシジミがヤマハギの花にいた。
ツバメシジミは表翅がブルーだが、クロツバメシジミ同様にとまって翅をひろげてはくれなかった。
 ツバメシジミ ( 燕小灰蝶 )

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 ツバメシジミ(燕小灰蝶)

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# by photo-etudes-eiji | 2018-09-05 06:00 | | Comments(0)

コマドリ・・・餌を運ぶ

 お盆を過ぎて、山もずいぶん静かになった。
うるさいぐらいに鳴いていたウグイスも声が少なくなり、天辺で高らかに唄っていたオオルリもそこにもう姿がない。

当然コマドリの声も、時折一声二声軽く口ずさむ程度。
8月の初旬には、シラビソ・オオシラビソの天辺や渓流・笹薮の所々でさえずってくれていたのに。
 コマドリ (駒鳥 Japanese robin)

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 しかし、いなくなったわけではない。
笹藪から笹藪へ渡ったのはクロジ。
枝から枝へヤマガラ・シジュウカラやルリビタキが採餌に渡る。
じっと耳をすましていると、すぐ側の笹が音を立てた。
逆光の中に黒い影が2羽?給餌を思わせる動き。

羽色も確認できぬ瞬間だったが、どうやらコマドリのようだった。
揺れる笹を目で追いながらしばらく待っていると、斜面の上に渡ったオレンジ色が見えた。
今度はこちら側に近づいてくる。

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 笹薮の根元をピョンピョンと採餌しているのだろう。
突然、出てくるならここかと狙っていた石の上に出てきてくれた。
石の上から苔の上に飛び降りて・・・、ふたたび笹薮の中に消えていった。


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 時折声が聞こえ、揺れる笹はあってもなかなか姿を見ることのできない時間が過ぎたころ、やっと姿を見せてくれた。
嘴に獲物をくわえている。
 このポイントでは7月の終わりに雛は巣立ったと思っていたが、別個体なのだろうか?


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 こちらも見つかって、一瞬で笹薮に消えられてしまった。
またしばらくは、風に揺れる笹や梢を気にしながらメボソムシクイやルリビタキに遊ばよう。
みな、子育てを終えたようで気ままに木々を渡ってゆく。
 笹薮が動いた。
根元からコマドリが出て来た。

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 藪から、少しだけ開けた場所にピョンピョンと移動してゆく。
さらに獲物を捕まえようというのか、それとも巣立ち雛をさがしているか?

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 獲物をくわえたまま、こちらに近づいてくる。
山蕗の根元になにかを見つけたのだろうか?

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 ピョンと蕗の根元に飛び込んでは、なにかを咥え斜面を登って行ってしまった。
そして、軽く一声「♪ヒンカララ~~♪」。
心なしか、その声に向かって笹が動いていく気がした。
 残念ながら、雌と幼鳥の姿は画像として確認できなかった。
それでも、どうやら今年ここも無事に巣立ちを迎えたようでほっとした。


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# by photo-etudes-eiji | 2018-08-28 19:00 | 野鳥 | Comments(0)