オオルリシジミは事業所の敷地内だから、始業時間までをコマドリに会ってきた。

4月半ばに飛来しだしたコマドリは、中程度の高さでとどまっていたようだがずいぶん高度を上げたようだった。

谷筋の木々は例年よりも早く芽吹き、葉も繁り始めてきた。

静かに耳を澄ませば、谷を登ってくるコマドリの声。

昨年10月末の台風の影響か、2月の積雪の影響か・・・・倒木や落石がめだつ。

そんな中を、ピョンピョンとホッピングしては採餌しながら、時折一声さえずる。

 コマドリ (駒鳥 Japanese robin


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 倒木と折れた枝のガサガサの隙間の向こう、苔の岩の上に出て来た。
倒木と緑の苔、どちらを選ぶといわれたら、それは苔の上だけれど・・・どこかのヤラセ・餌付け・お立ち台みたいで、あまり好きではない。
そうはいっても飾り付け貼り付けた苔ではないことが十分解るから、いいのだけれど。

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 コマドリはさらに登ってきて、最接近。
しかし隙間からなので、縦位置に切り取るしかない。
僕のいることを確認して、すぐさまピョンと下りてしまった!

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 少し登ったところで対岸の笹藪方向からの声に反応して、イイ声で鳴いてくれた。
コマドリは、ウグイス・オオルリとで日本三鳴鳥。
いつ聞いても何度聞いてもイイ声だ。

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 登っていったコマドリが、しばらくしたら下ってきた。
相変わらずの折れた小枝・枯れ枝の中。


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 進路には切り株があるからここに出るだろうと待っていたら、ピョンと乗ってくれた。
これもまた、ヤラセの場所ではありがちなシチュエーションだが、粉も吹いていなければ餌も置いてはいない自然のまま。
切り株は数年前の倒木処理のあとだ。

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 2カットぐらいで、ふたたび折れた枝の中に降りてしまった。

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 そこもまた、たくさんの小枝が、手前でもバックでも白く筋になりうるさいところ。


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 あどけない感じはとても良いのだけれど、光がうるさいな~~。


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 谷筋の中程を往復してくれたところで、今回はまたね!とさよならした。

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# by photo-etudes-eiji | 2018-05-20 06:00 | 野鳥 | Comments(1)

 クララといえばハイジ。
三年前にアルプス公園で見るまで、クララという植物などみたことも聞いたこともなかった。
「根を噛むと目がくらくらするほど苦いので、眩草(くららくさ)と言われたのが訛ってクララとなった。」
「名前からすると外来種みたいだけど、れっきとした在来種」だという。
 オオルリシジミの幼虫は、このクララのみを食草とするそうだ。
 オオルリシジミの食草 クララ(眩草、苦参)


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 『シチズンファインデバイスの北御牧事業所では、長野県と九州の阿蘇にしか生息していないシジミチョウ科オオルリシジミ(絶滅危惧種Ⅰ類)の保護 活動を積極的に推進しています。
オオルリシジミは東御市の天然記念物にもなっており、北御牧事業所では、 敷地内に生息環境を提供させていただいているほか、東御市「オオルリシジミを守る会」の皆さんとともに、 絶滅の危機に瀕したオオルリシジミの保護活動を行っています。』
シチズン ファインデバイスHPより。

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 手入れされた草地を優雅に舞うオオルリシジミを眺め、止まったところで狙うのだがなかなかその瑠璃色をうまく出せない。
そのままでは白飛びしてしまうし・・・アンダー気味にとって現像段階で印象色にしてみた。
オオルリシジミの雄だ。
 
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 小一時間ほど撮影していたころ、地元の「オオルリシジミを守る会」の方が見えられた。
前々日には34頭ほどが見られ、20日には観察会が開かれるなど色々と教えていただいた。
 気温も上がりオオルリシジミの動きも増えると、交尾も見られるようになった。
まだメスの数が少ないのか、婚活はなかなかに大変そうだった。

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 草原環境が減り絶滅危惧される中で、地域の方々のオオルリシジミ保護活動によってここではなんとか自然なサイクルが広がりつつあるようだった。
 しかし、問題はここでも人間による密猟・違法採集。
生み付けられた卵ごと、クララを持っていかれてしまう事も有るようだった。
 
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 昨年、先輩に送ってもらった6月24日付けの信濃毎日新聞の切り抜き画像が手元にある。
そこには、大町市のクモマツマキチョウの「卵の違法採集が過去最悪」とある。
食草ごと持っていかれてしまうようだ。
野鳥にしろ蝶にしろ、いろいろと考えさせられることばかりだ。

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# by photo-etudes-eiji | 2018-05-18 18:43 | | Comments(0)

 絶滅に瀕しているシジミチョウがいると知ったのは、3年ほど前に野鳥の先輩からだった。
調べてみると・・・。
 日本自然保護協会HPより引用
 『オオルリシジミ(絶滅危惧IA / 環境省レッドリスト)は、火山性草原、河川敷、畦などの明るい草原に生息するチョウで、5月下旬から6月にかけて瑠璃色の美しい成虫を見ることできます。
幼虫はマメ科の低木クララの蕾だけを食べて育ち、約1ヶ月で地上に下りて10ヶ月間蛹で過ごすという、クララの開花時期に合わせた生活史を持っています。
かつては東北・中部・九州の3地域で、人の生活と共に生きてきたオオルリシジミですが、草原の減少や乱獲のため激減し、現在自然状態で発生しているのは熊本県阿蘇と長野県の一部のみとなってしまいました。』
 オオルリシジミ(大瑠璃小灰蝶 The Large Shijimi Blue)

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 そのオオルリシジミが舞い始めたというので、今年は「シチズンファインデバイス 北御牧事業所」に学させてもらってきた。
青空に爽やかな五月の風がやさしく吹く。
池の周りの手入れされた草地をぼんやりと眺めると、一目、明らかに他のシジミチョウよりは大きな蝶が舞っていた。
ハルジオン(春紫苑)に止まったのは、手前がツバメシジミ♀。
オオルリシジミはシジミチョウの中では大型だ。

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 ヒラヒラと舞ってはハルジオンや食草のクララにとまり吸蜜・吸水。
どうやら、雄が多いようだ。
そういえば、オオルリシジミも最初に♂が発生し一週間ほど遅れて♀が発生するとか。

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 そして、最初に発生した♂はクララに執着し、先端に静止したり夜もそこで過ごしたりするそうだ。
やがて♀が発生し交尾を終えると、♂は♀にその場を譲る?あるいは♀が執着するようになるという。

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 まだ、メスの発生数の少ない時期だったのか、♂が卍飛翔(探雌、追飛飛翔)をくりかえす。
青空も入れて飛翔写真を撮ろうかとも思ったが、シャッター機構がもったいないのでやめた。


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 クララによく止まってくれたが、ムラサキツメクサでもよく吸蜜していた。

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 のんびりとオオルリシジミの飛翔を眺め静止画を撮っていると、羽化直後の個体を見つけた。
色々調べてみると、蛹から出て翅をのばすまではシジミチョウで3分とかあったが、この個体は一時間・二時間とかかっていた。
羽化は早朝が多いらしいが、何かしら発育不全でもあるのだろうか? 

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 しっかりと葉をつかんではよじ登り・・・元気なように見えるのだが・・・。

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 どうも気になって、帰宅後調べてみると・・・・・。
羽化した直後はまだ翅も柔らかく体液でしめっているので、乾燥する前に翅を拡げなければならない。
しかし、羽化の段階で一度でも落ちたり強風の影響を受けるなどして翅を拡げることができなかった場合、固まってしまって飛び立てなくなってしまうそうだ。
羽化に失敗すると翅は広がらず、飛んでいくことができずに・・・・。
この個体が、何とか飛び立てたのなら良いのだけれど・・・・。

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# by photo-etudes-eiji | 2018-05-17 06:00 | | Comments(0)

 高原では桜が終わると、遅れてズミ(酸実)が満開を迎える。
咲き始めの蕾はリンゴに似て薄紅色で、可愛い花だ。
そこにくるのは動物食の野鳥たち。
サンショウクイを、ズミの花の中でしっかり撮りたいと毎年思うのだがなかなか開花のタイミングが難しい。
 サンショウクイ ♂(山椒食 Ashy minivet)

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 サンショウクイは近年、他の夏鳥とともに飛来数が減っているという。
それに反して、亜種リュウキュウサンショウクイが東京まで北上してきている。
両種の違いはサンショウクイが①胸から腹は白っぽく脇にやや灰色味②額の白色部はやや広い③背中は灰色④リズムのある鳴き声でヒリリリ。
リュウキュウサンショウクイは①胸から腹にかけて黒っぽい②額の白色部は狭い③背中は黒っぽい④単調な声でヒリリリと鳴く。
 こちらは間違いなくサンショウクイ。
僕の大好きなウグイスカグラの枝だ!

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 早朝は森の高い梢を軽快に「ヒリヒリリ~」と鳴きながら周回していたが、陽が昇ると中間程まで降りてきて採餌してくれる。
食性が動物食で昆虫類・クモ等を食べ獲物は樹上で捕食する彼らにとって、ズミの花蜜に来るであろう昆虫類は格好の獲物ということなのだろう。

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 サンショウクイが降りてきた。
林間のまだ蕾のあるズミなら良かったのだが、満開の花の中だ。
満開になると蕾の薄紅色がない!

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 あちらのズミからこちらのズミに移動しては、盛んに採餌だ。
この枝なら!
ほんの少しだけ蕾のピンクが残っていた!

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 ジックリと狙えば、もう少しイイ枝で撮れたのだろうが・・・。

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# by photo-etudes-eiji | 2018-05-16 06:00 | 野鳥 | Comments(2)

 早朝に野鳥を撮っていたら、偶然にもツマキチョウが撮れた。
ツマキチョウは日本全国に分布し、桜の咲く頃に出るシロチョウ科の蝶。
後ろばねの全面と前ばねの先端部に独特の草摺(くさず)り模様=雲状斑がある。
前ばねの先端は鉤(かぎ)状に突出し、雄では先端部は橙(だいだい)色、雌では地色と同じ白色。
 ツマキチョウ ♂(褄黄蝶)

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 それならばこれもなにかの知らせと、前日あきらめたポイントに発生したてのクモマツマキチョウを見に行った。 
先着者が三人ほどいて、出ていると言うが数は1・2頭。
ジックリとスミレで待つと、やって来たけれども止まったのは石の上。
 クモマツマキチョウ ♂(雲間褄黄蝶) 準絶滅危惧種 天然記念物

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 しばらくぱったりと飛来せず、ふたたびやって来たのはスミレではない葉の基部。

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 ジックリと絵になる一瞬を撮ろうと待っていたが、発生当初でなのか飛来機会が少なく諦め、とりあえず撮ることに専念した。
そんななかである方に教えていただいたのは、「クモマツマキチョウは爺が岳~針ノ木岳の稜線で最初に発見された。」ということ。

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 クモマツマキチョウは1910年、登山家・画家である中村清太郎氏によって発見された。
「なにしろ明治43年という茫々半世紀の昔語りで、時の霞におぼろながら、感動の情景は今も皮膚にピチピチ蘇るのが不思議だ。」
「私は息をのんで立ちすくんだ。早くも大変なものが現れたのだ。
それは花とまがう一羽の美しい、しかも見馴れぬ蝶である。
私は胸の鼓動を感じつつシラネニンジンの白い花穂に蜜を求める小蝶に、そっと近づいて観察した」
「こんな美しい蝶が今まで人に知られなかったとは…」
後立山連峰の縦走中、種池~スバリ・針ノ木岳間の棒小屋乗越(ぼうのこやのっこし)のお花畑だったそうだ。

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 棒小屋乗越(ぼうのこやのっこし)!
あそこじゃないか!
種池山荘から新越山荘に行く途中の!

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 思い出の画像を引っ張り出せば、劔岳を前方に見ながら歩く稜線漫歩の場所。
これは7月終わりのころの光景だが、ここで発見されたのかと感慨深かった。

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 クモマツマキチョウは高山蝶に入っている。
今では高度の低いところでもいることが解っているそうだが、氷河期の生き残りであることに変わりはない。
劔立山連峰をバックに優雅に舞うクモマツマキチョウ。
こんな絵の中に舞うクモツキを撮りたいと思う。

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 そうはいっても、それはなかなか難しい。
この夏もしかしたら・・・会えないだろうな??

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 ここで、僕が確認できたクモマツマキチョウは二頭。
一頭が良く出てくれて、ヒラヒラと舞ってはスミレで吸蜜してくれた。

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 時折、2頭が卍飛翔してもくれた。

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 食草のミヤマハタザオやいろいろなパターンで撮りたいと思っていたが、なかなかそうはいかない場所。
それより何より、出てきて撮らせてくれただけで幸せというものだ。

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 最後はこんなところで、たぶんお休みモードのようだった。


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# by photo-etudes-eiji | 2018-05-12 23:11 | | Comments(0)