2023年 01月 08日
コミミズク
毎年会っている冬鳥のコミミズク。
なかなか、撮りたい絵が撮れないでいるコミミズクだが、それはそれとして出会えてシャッターを切れただけでも嬉しいものだ。
一方で、いろいろなところで農家ともめたりしている現状は困ったものだ。
LINE時代の鳥撮り・・・少し考えなければいけないと思うが・・・。
コミミズク(小耳木菟 Short-eared owl)
2023年 01月 07日
2023 しぶんぎ座流星群の夜
2023年。
今年のしぶんぎ座流星群は、厳しかった。
極大予想は1月4日の昼の12:00で、極大時間の前後数時間にかぎられるうえに、未明まで満月前の月が有り空が明るい。
その上に、二兎追おうという欲をかいているのだ。
暮れのふたご座流星群では24mmレンズだったが、今回はオリオンやシリウスの輝く南天の空には月だから、北天の星を比較明合成でグルグルにしようと、14mmの広角レンズで狙った。
結果からいえば、画角に流れたのは暗い流星二つで、RAW で撮ったすべての画像を確認する気にもならなかった。
これまで何百と流れ星を眺めてきたが・・・今年の流星運はあまり良くないのかな?
しぶんぎ座流星群の夜
北の空に雲が湧き始めたのを契機に夜明けまで撮らずに、もう一兎を探して移動。
ハイイロチュウヒの♂にで会えた。
これについては、まだ現像も終わっていないのでまた別の機会に。
ハイイロチュウヒ ♂(灰色沢鵟 Hen harrier)
2023年 01月 03日
コハクチョウのビルパターン
コハクチョウの上嘴の黄色と黒の組み合わさり方=ビルパターンについて以前にも書いたが、一枚の画像に貼り合わせて比べてみようと今回探してみた。
ビルパターンには三タイプあり・・・
- ①クチバシの黒色部分が額の羽毛部分まで達している「Darky ダーキー」
- ②黒色部分が途中で無くなり黒と黄色に別れている「Yellowneb イエローネブ」
- ③黒色部分が額まであるが、途中に黄色部分がある「Pennyface ペニーフェイス」
どうせだから、オオハクチョウとアメリカコハクチョウについても、コハクチョウ3タイプと並べて見た。
コハクチョウのビルパターンとオオハクチョウアメリカコハクチョウ
コハクチョウのビルパターンは、今回それぞれにキレイな代表的パターンのものが撮れた。
コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan)「Darky ダーキー」
コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan)「Yellowneb イエローネブ」
コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan)「Pennyface ペニーフェイス」
難しいのがペニーフェイスタイプで、ペニー銅貨を貼り付けたようなキレイな円ではなく途中で途切れていたり、目先に近い部分の黒が微かだったりしたものなどもいた。
ペニーフェイスとイエローネブの交雑で出るのか、その辺はよくわからない。
コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan)ペニーフェイスのバリエーションか悩ましいタイプ
オオハクチョウにもビルパターンがあり、日本に来るのは99%以上が「Yellowneb イエローネブ」タイプだそうだ。
一応探してみたが、このタイプしか見つからなかった。
コハクチョウの「Yellowneb イエローネブ」と比べると鼻腔下まで黄色部分が突出しているのがわかる。
家族の写真も撮っておいた。
黄色部分が白い2羽は幼鳥だ。奥に2羽だけコハクが写っている。
オオハクチョウの成鳥と幼鳥(大白鳥 Whooper swan)
アメリカコハクチョウについては、本埜「白鳥の郷」でアメコとしている最も黄色部分の少ないものにした。
ただ、遠いところにいたので大きさをそろえられなかった。
アメリカコハクチョウ (アメリカ小白鳥 American tundra swan)
昨年も来ていたと思われるペアは、左の一羽は黄色部分が少し大きく交雑種の可能性もあるかと思う。
アメリカコハクチョウ (アメリカ小白鳥 American tundra swan)
いつ飛んでくるかわからない猛禽類や小鳥と違って、白鳥の郷でビルパターン探しはゆったりと楽しめる。
2023年 01月 02日
ハクチョウ三種・・・オオハクチョウ・コハクチョウ・アメリカコハクチョウ
早朝の干拓地を走れば、、思いがけない出会いもあれば遠く悔しい思いをするときもある。
そんな時に、遠くから♪コォーッ コォーッ♪と声がしてハクチョウがやってくれば、おのずとレンズを向けてしまう。
つがいのペアと幼鳥の家族からなる群れが、時には羽音を立て優雅に飛んでいく。
早朝は、嘴も脚も泥にまみれずに綺麗だ。
コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan)
オオハクチョウ・コハクチョウ・アメリカコハクチョウ、三種の飛び姿を撮ろうと思ったわけでは無いが、いつの間にか撮れていた。
オオハクチョウ(大白鳥 Whooper swan)
コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan)
アメリカコハクチョウ (アメリカ小白鳥 American tundra swan)
夕暮れ時になると、集団で越冬しているポイントに帰ってくる。
撮影ポイントを選べば、夕焼け空や夕陽とハクチョウという絵になるのだが・・・・。
夕焼け雲や夕焼けに染まる飛翔で済ませてしまった。
コハクチョウ(小白鳥 Tundra swan)
2023年 01月 01日
ナキウサギ
2023年、新しい年はパンデミックから核戦争の危機が現実味をまし、日本も敵基地攻撃能力という開戦能力を持つ危険な年になろうとしている。
おめでとう・・・と言ってられるのか・・・・。
そこは、ここでは置いておいて・・・・。
2023はうさぎ年。
ウサギといえば、僕にはもう10年もたってしまったが、大雪山系の岩場にひっそりと暮らすエゾナキウサギに会えた感動が、今も昨日のように思い出せる。
氷河期が終わり、北海道の標高の高い寒冷な岩場に残されながら、たくましく命をつないできたエゾナキウサギは、たまらなくかわいかった。
エゾナキウサギ(蝦夷鳴兎 Japanese pika)
冬眠をしないエゾナキウサギは、冬は雪の下で蓄えた植物を食べ、雪が溶け高山植物が芽吹く頃岩場の中から顔を出す。
「ピキー」と鳴き交わしては、我が世の春と盛んにみずみずしい高山植物の葉や花を食べる。
エゾナキウサギ(蝦夷鳴兎 Japanese pika)
秋には冬の蓄えに忙しく、ゴロゴロとした岩礫帯の風穴に運び込んでいく。
極寒の冬、雪に覆われることで岩場の無数のつながった空間は、貯蔵食があれば敵もいない安全な住まいとなるのだろう。
もぐもぐと食べては、ちょこまかちょこまかと食料を風穴に運ぶ。
つぶらな瞳とレンズ越しに見合える、そんな時間を今年は作りたいものだ。
エゾナキウサギ(蝦夷鳴兎 Japanes pika)