真っ青な透き通った空に、絵筆でサッとはいた様な巻雲やうろこの様な巻積雲。
ひつじ雲の高積雲も、目や心・体全体が広がっていく様で気持ちいい。
9月の空!
この時季になれば、見たいもののひとつが鷹柱だ。
日本で繁殖を終えたタカ達は、この時期越冬地にむかって数千キロを渡っていく。
近年の研究では、ハチクマは本州中部から西進し九州五島列島あたりから海を渡る。
サシバは、四国九州から南西諸島を経由して東南アジアへ渡るというのがメインコースの様だ。
白樺峠は、その絶好の観察ポイント。
早朝、急坂を一〇〇〇歩ほど登って鷹見の広場へ。
台風が去って今日は期待できると、ゆったりと待つ。
ホシガラスが、盛んに飛んでくる。
 ホシガラス(星鴉 英名 Spotted Nutcracker)

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 尾羽の先端が透過光に、白く透き通る。

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 台風通過一日半で、滞留していた個体が少ないのか、午前中は鷹柱にほど遠く四・五羽の群れが時折通過するだけ。
一〇時過ぎ、長野市で一人鷹見をしている鳥友が、「250近く飛んだ」と連絡をくれた。
それならば、タカの渡りの『平均時速は約40キロ、一日の平均距離は480km』だそうだから直線距離90キロとして二時間ほどで飛んでくる計算になる。
期待が膨らむ。
散発で数羽~十数羽の群れが飛んでいく。
午前中は、大好きなハチクマが目につく。
 ハチクマ(蜂熊、八角鷹 英名 Oriental honey-buzzard )

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 ハチクマは、「太公望」や「封神演義」などにも縁のある(個人的な想像の域レベルだが、これについてはいつか)タカ。
その名の通り、ジバチ類の巣やスズメバチ類の巣を掘りだしてその幼虫を雛に与えるなど、蜂を主食とする。
蜂の毒針を寄せ付けぬ硬い羽毛の鎧を着て、蜂の攻撃性を奪うフェロモンで無力化させる能力を持っているという。
なかなかに興味深い。
 ハチクマ(蜂熊、八角鷹 英名 Oriental honey-buzzard )

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  ハチクマは五島列島あたりから、海を渡ってゆく。
今年行きたかったのだけれど・・・。
 ハチクマ(蜂熊、八角鷹 英名 Oriental honey-buzzard )

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 9月に入ると始まり10月末頃まで続くタカの渡りは、経年調査によれば前半はサシバ5に対してハチクマ1とハチクマの比率が高く、中盤はサシバとノスリが、終盤はノスリやツミが中心になる。
サシバは里山の代表種のタカ。
上昇気流に乗ってピークに登るとスゥーと滑空し羽ばたき、御岳の方に消えていく。
 サシバ (差羽 英名 Grey-faced buzzard )

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 サシバは佐多岬から徳之島~宮古島と経由し、台湾からフィリピン・インドネシアと渡って越冬地に行く。
 サシバ (差羽 英名 Grey-faced buzzard )

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 9月19日一四時一〇分過ぎ。
遠く松本の市街地方向に鷹柱が立った。
遠く肉眼では砂粒ほどにしか見えず、ピントがつらすぎる。
 鷹柱・・・数を数えてみたら画像には65羽が。

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 地表面が熱せられ地表付近の空気が膨張しておこる上昇気流にのって、一目100プラスのタカが舞い上がっている。
これまでに見た鷹柱は50程度のものだったから、大感動。
500ミリでは少ない数しか写せないので、手持ちのズームの300mmで。
欲張って全体の風景も入れようとしたのは、遠すぎて失敗だったか?
それでも、画角には63羽しかは入らない!

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 やがて、鷹柱は頂点に登り滑空に入ってしまう。
10や20・30の群れが、まるで川の流れの様に中空を滑り、やがて、東側の稜線に流れたり西側の谷を越えたり、向かってきたり。


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 東側の流れ。

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 西側も川の流れの様に続く。
 
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 その後も、数百を超えるタカが西側高い高度で渡ったが、解像しない高さ!
しかし、何度も近い距離で上空を飛んでくれる個体があって大満足の鷹見だった。
 サシバ (差羽 英名 Grey-faced buzzard )

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 ご一緒した野鳥の会長野や軽井沢の先輩・茅野の方、広場のNさんやIさんお世話になりました。
「白樺峠21番」、これまで最大の数の渡りを見られて大満足の一日でした。 





 






 




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# by photo-etudes-eiji | 2017-09-23 22:48 | 野鳥 | Comments(0)

コケモモとウソ

 周遊路を行けば、ハイマツの林床にコケモモがたくさん実をつけている。
花の頃も愛らしいが、ピジョン・ブラッドのルビーのように赤く熟した実の今はさらに美しい。
もうしばらくしたら、葉は紅葉し、夜露に凍り、新雪をまとって顔を出す。
きれいで愛らしいばかりでなく、実は甘酸っぱくジュースやジャム・果実酒と楽しめる。
コケモモほど、長い期間を楽しませてくれる高山植物は無い様に思う。
 コケモモ (苔桃  英名 cowberry)

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 コケモモには2亜種ある様で、学名も英名も二っ。
「Vaccinium vitis-idaea var. vitis-idaea L. :英名はCowberry(カウベリー)。ユーラシアに生育。
Vaccinium vitis-idaea var. minus Lodd. :英名はLingonberry(リンゴンベリー)。北アメリカに生育。」とウィキにある。
ネットでコケモモを検索すると、両者の混乱が見られる。
日本はユーラシア系のCowberry(カウベリー)だと思うのだが・・・・。

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 実をつけたカラマツの枝にコガラの群れが来た。
「鳥の王様」キクイタダキが混じっていないか探すと、いたいた!
小さな虫を探しては、相変わらずチョコマカと動き回っている。
なにか、虫を捕まえた。

 キクイタダキ (菊戴 英名 Goldcrest)

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 キクイタダキはとにかく動き回って、コガラと入れ替わり迷わされてスッキリと良いところで撮れない。
しかしそれも、青空に白い雲の流れる亜高山帯のさわやかな秋風に吹かれていれば、悔しさは起こらない。


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 中腹からガァーガァーという声とともに、ホシガラスが飛んできた。
近くの幹の天辺に止まったが、近すぎてバックは雲!
「山の造林家」「森づくりの達人」といわれるホシガラス。
『北海道大学農学部演習林研究報 北海道アポイ岳における キタゴヨウの種子散布と更新様式
林田光祐』によれば、
『ホシガラスは 9月上旬からまだ裂開していないキタゴヨウ球果を枝から食いちぎって,球果から種子を抜き出して
のど袋に貯めて運搬した。
3 例の観察から 1 回に処理した球果は 1~3 個で 1 個の球果から平均24.7 個の種子を取り出した。
この時,球果 1個を処理するために約 130 秒を要した。
・・・中略・・・
ホシガラスは樹上の裂開した球果から種子を少しずつ採集し,のど袋につめた。
この時,種子の翼はくちばしで剥がされた。
ホシガラスののど袋には,キタゴヨウ種子とほぼ同じ大きさのハイマツ種子を約 200 個つめ込んで運搬することができる。
運搬後,種子はほとんど地面に分散貯蔵された。』
 ホシガラス(星鴉 Spotted Nutcracker)

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 林床のコケモモにウソの雄が来た。
アァ!赤い実の少ないところ!
春先は桜の花芽を食べて害鳥扱いされるが、真っ赤なコケモモの実ならいい絵になるんだけれど・・・。
 ウソ (鷽 英名 Eurasian Bullfinch)

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 ウソはペアだったが、雌はいいところにはでてくれなかった。
咥えている赤い実は、コケモモではないだろう。
 
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 少しだけ色づいた実を、食べてくれた。

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 こんなところで狙ったのだが・・・・。

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 遅い昼食にマツタケそばをいただき、コケモモのジャムとヤマクラゲ・キクラゲをお土産に買った。
 マツタケ(松茸 学名(Tricholoma matsutake ) 学名には日本語の読みが使われている。

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# by photo-etudes-eiji | 2017-09-18 18:29 | 野鳥 | Comments(0)

曼珠沙華

 公園の片隅に一輪、曼珠沙華が開花した。
翌日には、雨のなかに五輪ほど。
9月になれば、黄金色の田の畦の「はさ掛け」の傍らを鮮烈に染める曼珠沙華は、撮りたくなる花だ。
仏典では「天上の花」といわれたり、朝鮮・韓国では「葉は花を思い、花は葉を思う」として「相思華」とよばれたり。
そんなところも、魅力のひとつだ。
 曼珠沙華 (ヒガンバナ 英名 red spider lily)

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 湾岸の公園で咲いたとなれば、房総では!と期待してドライブ。

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 久留里城(現在のものは1979年に天守台脇に作られた模擬天守閣)

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# by photo-etudes-eiji | 2017-09-13 22:54 | Comments(0)

千枚田の秋

 線状豪雨と全天雲に覆われた8月。
土砂崩れがあったり様相が変わってしまったりで狙った撮影もできず、弔事も続きままならなかった。
未見のシジミチョウ探しも後輩達との山行も、雨などで諦めてしまった。
久しぶりに青空の広がる予報に、房総の棚田を訪ねた。
 東京から一番近い棚田=鴨川大山千枚田は、日本で唯一雨水のみで耕作を行っている天水田。
はさぎに刈り取られた稲束が干され、畦には曼珠沙華がもうすぐ花開こうとしていた。

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# by photo-etudes-eiji | 2017-09-10 23:25 | 風景 | Comments(0)

習志野香澄公園のキノコ

 一昔前は海でその後埋め立てられ、湾岸道ができて公害対策で緩衝緑地として整備された香澄公園。
一周2.4キロの園路や芝生の広場は、ジョギング・LSD(Long Slow Distance)によく使った。
今はたくさんの市民が、桜の花見にバーベキュー・散歩や水遊びにとおとずれる。
 そんな香澄公園の一角に、今年もたくさんの毒キノコが発生していた。
画像だけ見れば、何かしらファンタスティックな気分にもなるが・・・。
折しも、ニュースでは「公園のキノコをバーベキューで食べ食中毒」とあった。
キノコについてもまったく知識がないので、撮影して図鑑を見、ネットで調べたりしたが・・・同定は難しい。
 毒キノコ「テングタケ(天狗茸)」
摂取すると眠気、めまい、悪寒、吐き気などから始まり、下痢、嘔吐などの中毒を起こし、中枢神経系に作用して精神錯乱、運動失調、興奮、抑鬱、痙攣、時に幻覚を見ることがあるそうだ。

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 毒キノコ「ウスキテングタケ(薄黄天狗茸)」
発汗、意識混濁、また嘔吐、下痢などの症状も現れるそうだ。

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 エッ!あんな所に!と、ビックリしたのがこれ。
右端の木の地上2.5メートルほどのウロに!

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 「ヤナギマツタケ」と教えてもらったが・・・。

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隣の木のうろにも!

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 ヤナギマツタケは食用できるそうだが・・・公園のキノコは基本「採らない」 「食べない」 が大事。
触ったら、念のためしっかり手洗いした方が良いな!
たまたま、千葉県立中央博物館で企画展「きのこワンダーランド」をやっていたので行って、画像も見てもらった。
しかし改めて自分の画像を見て、再同定をしようとしてもなかなか難しかった。

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# by photo-etudes-eiji | 2017-08-28 22:26 | 風景 | Comments(2)