雪の中のイスカ

 イスカは、感動と不思議に包まれる興味深い野鳥だ。
そんな不思議なイスカに魅せられて、撮り続けてきた。
雑誌「BIRDER」2018-02号で、三上かつらさんという方が「アトリ界の変わり者、イスカの謎多き冬暮らし」という一文を載せていた。
三上さんの論文を読んだことがあるが、僕の問題意識に一定の回答を明らかにしてくれるかもしれない研究者がいることは、うれしいことだ。
イスカの謎が解き明かされて欲しい反面、謎を謎のまま不思議な感動に包まれていたい気持ちも少々あるのだが・・・。
 静かに舞っていた雪が、吹雪き出した。
それは、イスカ♀も顔を背けるほど。
カラマツの実に積もった雪も真横に吹き飛ばされる。
 イスカ(交喙 Common Crossbill)雌
                
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 イスカの体色は、誕生月や摂取食物の差でいろいろなバリエーションがある。
「黄色い雄」も存在するという。
ここで出会った群は、大陸からの越冬飛来個体群のようだ。
集団でジュンジュンと鳴きながら飛んできては、カラマツの実をついばむ。
 イスカ(交喙 Common Crossbill)雄

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 雪は時折吹雪き、やんではまた舞い出す。
零下の中で、食べ続けることは唯一生きていく手段だ。
だからだろうか、イスカは他の鳥に対して鷹揚に見える。

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 マヒワやベニヒワの群れが同じ木に飛来しても、追い立てることがないように思う。
テリトリー意識が低いのだろうか。
雪の降りしきる枝先に、ベニヒワと仲良くぶらさがった。

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 ベニヒワと並ぶと、その嘴の大きさが目につく。
カラマツの実は、全長14cmのベニヒワにはちょうど良い大きさに思え、全長17cmのイスカには小さすぎる感じ。

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 カラマツに、雌のレモンイエローの羽衣はよく目立つ。
 
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 カラマツには大きすぎるように感じる嘴を、器用に角度を付けてねじ込み・・・。

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 舌をうまく使って、種子を食べる。

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 積もった雪が、イスカの一突きで風に舞う。
ジックリと眺めていても、そのたびにシャッターを切ってしまう。 

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 イスカの雌も同じ枝にやってきた。
ペアなのだろうか?
カラマツのイスカはなかなか絵にしづらいが、こうした場面を眺めているのは心が穏やかになる。

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# by photo-etudes-eiji | 2018-02-17 20:29 | 野鳥 | Comments(0)

二月は逃げる

 「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」
その前に、やっておきたいことはたくさんあるのに・・・。
気分転換にドライブ。
休日に遠出は滅多にしないからか、予定が甘かった。
箱根まではよかったが、その後の梅林は渋滞で諦め・・・。
大涌谷は、小学校の遠足以来だろうか?
火山性ガスの警戒で、まだ、周遊路が閉鎖されていた。
蒸気井からは、轟音とともに大量の蒸気が噴き出していたのは変わらぬ光景だったか。
硫黄の臭いが立ちこめる中でクロタマゴをたべて、クッキリ富士山を待ったが・・・イマイチ。

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 有名地がダメならと、散歩がてらに県立青葉の森に。
紅梅白梅が満開。

 
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 この時期ここに来たら、毎回撮ってしまうロウバイ。
ソシンロウバイ・マンゲツロウバイ・ロウバイと、三種植えられている。

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 帰宅して、夕焼け。
もうすぐ、自宅で、三番瀬や習志野茜浜で・・・、ダイヤモンド富士。
富士山頂は強風が巻いているようだ。


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# by photo-etudes-eiji | 2018-02-13 06:00 | 風景 | Comments(2)

雪の中のベニヒワ

 北海道の雪原ならもっとたまらなくスッキリと・・・と思いながらも、出会えることだけで幸せを感じるベニヒワ。
しかし、手こずる。
数が少なければ、それはたぶんマヒワの群れの中で探すのに・・・。
数が多ければ、ワサワサとした枝の中で忙しなく動き回る。
ハンの実やカラマツの実に付くや、頭を下げてついばみ始め顔を上げるのは一瞬。
それが真っ赤な雄とは限らないし・・・。
じっくり待って、枝の先端に来てくれれば・・・。
 ベニヒワ(紅鶸 Common redpoll)

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 雪の中のベニヒワを撮ろうとすればピントが難しいし、空は雪雲の灰色白飛び。
なんとかRAW画像を起こしてみても、今度は色が出ない。
「水墨画のようでいいかな・・・」と無理矢理納得。

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 とにかく表に出てくれた個体を狙う。
飛び立ったのは雌か雌タイプの個体。
左上に雄が二羽もいるじゃないか!
なんて言うのは家に帰って、落ち着いてPCで眺めるから!

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 バックにたくさん雪の積もった枝や幹が入れば、うれしい!
ところが!雪が目を隠す!
キャッチライトなら、キラキラして良いのだが・・・・。

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 一瞬を切り取れば、たっぷり積もった雪バックでマッタリして・・・なんて受け取れるが、ホントは・・・・。

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 ぶらりと垂れ下がった枝に、ペアが来た。
下が雌。

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 少し雪が小降りになった。
それにしても気温は、早朝零下11℃で、昼近くでも0℃。
そのなかでベニヒワは食べまくる。
どこで読んだか?
「マイナス18℃前後の極寒地でも生きていくことが出来る。
寒さに強い理由は身にまとう羽毛の量が、夏に比べ31%ほども増える」のだそう。

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 ごちゃごちゃの中に成鳥雄がいた。
こんな時は飛び出し狙い。
ピントをずらして待つ。

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 真冬の零下の中で卵を温め、雛に給餌し巣立たせるイスカに大感動したが、小さなベニヒワの耐寒性にも驚かされる。
タップリと雪がのった枝の手前に来てくれた。
左下はカットカット。

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 なるほどね!
雪の積もった枝下はうまい具合に屋根になって、そこなら風も防げる。

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 納得のいく写真にはまだまだでも、ベニヒワとの良い時間を楽しめた。

                       
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# by photo-etudes-eiji | 2018-02-11 06:00 | 野鳥 | Comments(0)

ベニヒワ・・・2018

 天気予報は、寒気が到来し80%の雪予報で悩んだが、ベニヒワに会いに行った。
夜間に降り出した雪は、車に20cm以上積もっている。
雪国の人には普通のつもり方でも、僕には大雪。
雪原のカラマツやハンノキに、ベニヒワがやってきた。
 ベニヒワ (紅鶸 Common redpoll)

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 ベニヒワは北半球の高緯度に繁殖し、日本には冬鳥としてやってくる。
北海道では多い年には三〇〇羽の群れ、などということもあるようだが・・・。
数十羽の群れだった。
心なしか成鳥雄の個体が目についた。

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 雪は降ったりやんだり、ベニヒワは下を向いて盛んにハンノキの実をほじって一瞬顔を上げる。
そのタイミングに合わせてシャッターを切る。


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 小枝に飛び移り小刻みに歩いた。
その瞬間、風に雪が舞った。

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 できるだけスッキリとした枝先で・・・と、赤い成鳥雄を探す。

                  
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 そうは言っても、なかなか都合の良いところには来てくれない。
カラマツの木は手こずる。
大半は小枝の密集した中。
そんな時は等倍トリミング前提だ。


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 小枝の先に出てもくれるが、ここもまたなかなか絵にしづらい。
どう撮れば良いのか、何度撮っても悩む。

 
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 胸元にイチゴシロップをこぼしたような色合いは、白と茶色のカラマツの中でも目立つ。

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 集団でカラマツにやってきては、思い思いの実に掴まっては種をついばむ。
ベニヒワには一時的に食べたものを貯めておく素嚢(そのう)があり、ため食いができるそうだ。
一羽がぶら下がっているところに、もう一羽が来てしまった。
翼で、「あっちへ行け!」とでもいっているのだろうか?  

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 すんなりと、次の枝に移っていった。

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 「雪の中のベニヒワ」を狙って行ったのだが・・・ピントが難しい。
雪でベニヒワを見づらく、マニュアルでのピントあわせがきびしい。

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 雪の積もった枝の中なら、合わせやすいのだが・・・・。

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 たっぷりと雪の積もった枝止まりは、カラマツのうるささを少しだけ中和してくれた。
 
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# by photo-etudes-eiji | 2018-02-08 21:00 | 野鳥 | Comments(2)

 冬枯れの木立の中に、マヒワの群れが動く。
光の加減で、時にハッとするほど鮮やかなレモンイエローの花が咲く。
そんな個体はだいたいが雄。
顔つきは「鳥の王様」キクイタダキに負けず、泣き顔みたいだが(^^;)
  マヒワ(真鶸 Eurasian siskin)

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 繁殖期はユーラシア大陸の東部と西部に生息し、日本には冬鳥として越冬に訪れる。
記録では北海道でも繁殖したそうだから、一部留鳥でもあるようだ。

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 一〇月はじめの戸隠など、マヒワの群れはまず山間部に入り、次第に平野部に移動してくるようだ。
針広葉樹の実を好むためか、早く実る山に入り芽吹きのはやい平野部に移動するのだろう。
ハンノキだろうか?
種子の付いた小枝にしがみついて、盛んについばむ。
乾いて開いた毬から、種子がこぼれ落ちる。

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 嘴の上から後頭部にかけてと、嘴の下の喉の部分が黒っぽいので雄。
 
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 湖畔の水場に降りてきたのは、マヒワの雌。
後頭部と喉の部分に、オスほどはっきりした黒味はなくて黄色味も少ない。

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  ミヤマホオジロも、一〇月下旬には出会っていた。
公園の草むらの中で動いていたのは、初めはカシラダカかと思ったが、レンズに入れるとミヤマホオジロの雌だった。
 ミヤマホオジロ(深山頬白 Yellow-throated bunting)雌

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 雄はいないかと目をこらし探したが、葉隠れでわからない。
こちらが少し動いた枯れ葉の音で、垣根に飛んだのは雄だった。

  ミヤマホオジロ(深山頬白 Yellow-throated bunting)雄

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 雪の遊歩道で出会ったのは綺麗な雄。
黒覆面から突き出た嘴が、まるでピノキオの鼻のようで何とも愛らしい顔だ。
被った小枝は何とも憎らしい。

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 雪の解けた地面に降りて、草の実を探し歩く。
アァ、良いところで向こうから散歩の人が・・・。
ミヤマホオジロは飛び立った。

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 何が幸いするか、飛び去って入ったのは青々とした緑の竹の中。
そこだけがまるで初夏の風情。
欲を言えば、爽やかな風でも吹いて、スッキリ全身が・・・とも思うが、被っているのがこの場合は正解だな。
人が来て逃げ込んだのだから。

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 シャッターを切る指先もかじかむ、キンとした冷気の中で見る黄色は菜の花のように暖かかった。

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# by photo-etudes-eiji | 2018-02-06 06:00 | 野鳥 | Comments(0)